『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』『パリ3区の遺産相続人』をギンレイホールで観て、どっちもピンとこないぜふじき★★★,★★『ゴジラvsスペースゴジラ』を神保町シアターで観て、おそらくここがゴジラ映画の底だふじき★

2016年05月21日

『ちはやふる上の句』を109シネマズ木場2で、『64前編』をトーホーシネマズ府中3で観て(64にネタバレ記述あり)、どっちもグーふじき★★★★★,★★★★

前編同士ほんに傑作。
私は、映画の中のキャラが立ってて役者がステキな映画が好きなのだ。
どっちも条件バッチリ。
ちなみにどっちも原作未読、派生物未鑑賞です。

◆『ちはやふる上の句』
ちはや上1
▲人を殺すような視線(かっけー)。

五つ星評価で【★★★★★みんなかーいーのう】
カルタ部の5人がもうみんなかーいくてたまらない。
広瀬すず(ちはや)のカルタを取る線の美しさはどうだ。
アップの目力はどうだ。白目の思いきりの良さはどうだ。
全部たまんない。
でも映画が彼女でいっぱいいっぱいにならないよう
広瀬すず自身がまだ余力を残してる感じが凄い。
野村周平(太一)のウジウジがまた、たまらん。
自分が神様から見放された時を知ってるなんて泣ける。
実際、この前編の主役はブルドーザーのように邁進するちはやの横で
壊れそうになりながら並走する自転車の太一だろう。
矢本悠馬(肉まんくん)の罪のない強さもいい。ここはいいアンサンブルだなあ。
森永悠希(机くん)のボッチ感覚も痛いほど共感できる。
上白石萌音(奏ちゃん)は宣材見た時、統制の取れた広瀬すずの横に置くには
可哀想なプロポーションだなと思ってたが、何、この可愛い珍獣ぶり。
奏ちゃんはもうこのままの奏ちゃんで全然よし。優しいし。
自分が野郎だからかもしれないけど、太一や机くんの砕けて折れる姿にいたく共感する。

あと、清水尋也(どSの須藤)がいい黒光りっぷり。

ちはや上2
▲岩っぽい表情の奏ちゃん(右)。

PS それにしても作品の密度が凄い。
PS2 東急の後付けアイマックスシアターで2D通常プリントで鑑賞したが、
 余計な知識が入っているせいか、何となく音質良くない気がする。
PS3 奏ちゃんの家が下着屋であってほしい私。
PS4 新の携帯番号をちはやが先に知ってたみたいな形になってない?
 あそこは失敗。
PS5 お楽しみはここカラださんのコメントで暴れてしまった事を告白します。

ちはや上3
▲このシーンの直後にペロっと耳を舐めてパニックに落ちるちはを見てみたい。


◆『64前編』
五つ星評価で【★★★★みんなごっついのーう】
たいそう評判が良かったが、やるねー。
とりあえず全く知らないので面食らいながら面白いと思ったのは広報室という存在。
こういう仕事をしている人たちがいるのね。
話の中でズンズン登場人物を立てていって組織の説明をしていないので、
誰がどこでどの人とどうしたいうのは実は分かりづらい。
そこは演出上の不備だろう。
チラシに見開きで乗ってた人物相関図がなかなか分かりやすい。

県警には大きく捜査を行う刑事部(奥田暎二、三浦友和)と
庶務や総務を行う警務部(滝藤賢一、仲村トオル)に分かれ、
主人公佐藤浩市のいる広報室は警務部に所属しながら
マスコミの記者クラブと情報戦(に近い取引)をしている。

映画は広報部、記者クラブの軋轢は分かっても、
刑事部、警務部は説明は入るが、いきなりなので分かりづらかった。

だが、その中での役者は熱演に次ぐ熱演。いやあ、いい役者使ってるわあ、山ほど。

広報室
佐藤浩市 もうすっかり初老で、こういう渋い役ができるようになったんだなあ。
 まあ、顔は昔から老け顔であるが。
 基本的に辛い顔してる時の佐藤浩市は盤石。
 顔の作りから腹芸(悪巧み)もできれば、善人も出来るのでお得。
綾野剛 佐藤浩市の手足。ちゃんと仕事をやってる人。
榮倉奈々 佐藤浩市の手足。
 この娘みたいな女の子をエロとか談合に使わないのが佐藤浩市の良心なのだが、
 それは佐藤浩市の独善と彼女自身に突っぱねられてしまう。
 佐藤浩市と比べて経験も浅く、対応するマスコミへの甘さもある筈なのだが、
 「正しさ」に関して佐藤浩市と視点の違うセカンド・オピニオン
 として機能するのは面白い構造。
 あと、勿論のことながら榮倉奈々だから可愛い。

警務部
滝藤賢一 一番イライラさせられる。
 こいつに何か不幸があるとスッとするに違いない。
 奥さんが癌になるとか(そら『はなちゃんのみそ汁』や)。
仲村トオル 何気にイヤな奴っぽい。
 こいつも何かあるとスッとするに違いない。タカとユージが部下に付くとか。

刑事部
奥田暎二 奥田暎二も最近善人ってやらないなあ。
 心の底は善人でも、癇癪ジジイみたいな役ばっか。
三浦友和 もう本当に顔が大人でいいなあ。
 この人が出てくるだけで映画に説得力が出る。
小澤征悦 この人は心が通じない壁の象徴を役者としての仕事にしている。

警察関係
菅田俊 この人が出てきて悪事の一つや二つやってない筈がない。
吉岡秀隆 押しが低そうでいい。
窪田正孝 押しが低そうな吉岡秀隆より更に押しが低い役を好演。
 こういう役も出来るのねと思わされた。
椎名桔平 のっぺりしてやらしいわあ。
 田中哲司が脱毛と化粧して出演してるのかと思い込んでた。

記者クラブ
海千山千がウジャウジャ。
筆頭でイライラさせられるのは瑛太だが、その部下が坂口健太郎という関係だとは思ってなかった(チラシに載ってる)。他では、今回は弱い処方で配分されている宇野祥平、斬り込み隊長みたいな菜葉菜が目に付く。まあ、ここはいっぱいいすぎてよう分からんというのが本音。


夏川結衣 佐藤浩市の奥さん。何気にノーメイクがズシンと来る。
永瀬正敏 誘拐事件の被害者。このボロボロの体現は凄い。

ああ、早く後編が見たい。
この後、ネタバレ話題
しかし、韓国映画『悪魔は誰だ』に似た展開だなと思ったら、
『悪魔は誰だ』がドラマ版の『64』をパクってるらしい。
おいおいおいおい、本当かよ。
流れ見えちゃった気がするけどチラシによれば
「映画ならではのエンディング」になるそうなので
自分の予想を覆すような映画に仕上げてほしいです。
ネタバレ話題終了

PS 『64 後編』公開舞台挨拶で『ちはやふる 下の句』舞台挨拶みたいに
 続編の発表があって、佐藤浩市がなき崩れたらおもろい。


【銭】
『ちはやふる 上の句』:109シネマズのメンバーズデーで1100円。
『64 前編』:トーホーシネマズデーで1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ちはやふる −上の句−@ぴあ映画生活
64−ロクヨン− 前編@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ちはやふる −上の句−@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ちはやふる −上の句−@或る日の出来事
ちはやふる −上の句−@お楽しみはココからだ
ちはやふる −上の句−@映画的・絵画的・音楽的
ちはやふる −上の句−@SGA屋物語紹介所
64−ロクヨン− 前編@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
64−ロクヨン− 前編@ノルウェー暮らし・イン・原宿
64−ロクヨン− 前編@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
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9. ちはやふる −上の句−  監督/小泉 徳宏  [ 西京極 紫の館 ]   2016年05月25日 22:20
【出演】  広瀬 すず  野村 周平  真剣 佑  上白石 萌音 【ストーリー】 同級生の千早、太一、新は、いつも仲良く競技かるたを楽しんでいた。小学校卒業を機に彼らはバラバラになってしまうものの、千早は単独で競技かるたの腕を磨く。高校に進学した千早は再会を果...
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原作は途中まで読んでたものの、スルー予定だったこの映画。あまりの評判のよさにおさ
4. 「64 ロクヨン」☆まだ何も始まらない  [ ノルウェー暮らし・イン・原宿 ]   2016年05月22日 11:40
豪華キャストを取り揃えた映画にロクなものはないけれど、この映画は違う。 皆さん本気でいい仕事をしていて、大物俳優だからといって脇役なのに突出してしまって話をぶち壊すこともなく、それぞれが見事にその役割を全うしているのが伝わってくる。 勿論、「このミス」1
3. 「ちはやふる -上の句-」  [ お楽しみはココからだ〜 映画をもっと楽しむ方法 ]   2016年05月22日 10:59
2016年・日本/日本テレビ=ROBOT配給:東宝 監督:小泉徳宏 原作:末次由紀 脚本:小泉徳宏ゼネラルプロデューサー:奥田誠治エグゼクティブプロデューサー:門屋大輔、安藤親広 企画・プロデュース:
2. ちはやふる 下の句  [ 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評 ]   2016年05月21日 10:01
小説 映画 ちはやふる 下の句 (KCデラックス 児童図書) [単行本(ソフトカバー)]瑞沢高校で再会した幼馴染の太一とともに、競技かるた部を作った千早は、同じく幼馴染で自分にかるた ...
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 『ちはやふる 上の句』をヒューマントラストシネマ渋谷で見ました。 (1)評判が良さそうなので映画館に行ってきました。  本作(注1)の冒頭では、有名な「ちはやぶる」の歌が映し出され、「1000年前、在原業平が詠んだ激しい恋の歌」とのナレーションがあって、「ク...

この記事へのコメント

1. Posted by クマネズミ   2016年05月21日 07:13
お早うございます。
「奏ちゃんの家が下着屋であってほしい私」とおっしゃるのであれば、映画『無伴奏』の最初の方で、「制服廃止闘争委員会」による闘争の一環として、成海璃子がクラスの前に出てシュミーズ姿になるシーンをぜひ御堪能ください!
2. Posted by ボー   2016年05月21日 07:28
すず、っていう名前がいいんです。
鈴、涼、錫、寿、ずず(違う)、すーすー(違う)、すず。
「上の句」「下の句」を続けて観られる劇場もあって、ちょっと、そそられましたが、行くには至っておりません。
3. Posted by ふじき78   2016年05月22日 02:01
こんちは、クマネズミさん。
「無伴奏」かあ。シミーズの成海璃子ちゃん、宣伝カットで見ちゃったからなあ〜。二択で言うと見たい映画なんだけど、時間の捻出ができなそうです。
4. Posted by ふじき78   2016年05月22日 02:04
こんちは、ボーさん。
スースーする(≒シースルー)の袴とか穿いてほしかったな。
5. Posted by ノルウェーまだ〜む   2016年05月22日 11:43
ふじきさん☆
「悪魔は誰だ」は未見でした。
後編を観てからそちらもチェックしてみたいですね。
原作読んでないですが、映画ならではのエンディングというのも特別感があっていいですよね♪
6. Posted by SGA屋伍一   2016年05月22日 16:56
上白石萌音ちゃんは濱田岳に似てるな、と思いました。彼の様にこれから出演がばんばん増えるとよかですね
7. Posted by ふじき78   2016年05月22日 22:10
こんちは、まだむさん。
私も原作未読なので、64後編、映画ならではのエンディングに分からずながらも期待しています。映画ならでは………「時をかける少女」みたいにエンディングでみなカメラ目線で歌いだしたりして。
8. Posted by ふじき78   2016年05月22日 22:14
こんちは、伍一どん。
岳君はヒメアノールが観たいー。
し、失礼な。萌音ちゃんと岳くんなんて………否定しきれないけど失礼な。
9. Posted by クマネズミ   2016年05月23日 20:53
今晩は。
「面白いと思ったのは広報室という存在」と述べておられますが、その大きな役割は、県警と記者クラブをつなぐこと(クッション的な機能でしょうか)だと考えられるところ、その責任者である本作の広報官に相当する人物として、昨今のニュースでは、アーネスト・米国大統領報道官とか華春瑩・中国外交部報道官などが目につきます。例えば、今猛烈に叩かれている舛添東京都知事も、いきなり自分が表に出ずに、まずその「報道官」(いるのかどうかわかりませんが)が事情を説明することとしたら、事態は変わっていたのかもしれません!?
10. Posted by ふじき78   2016年05月23日 22:33
こんちは、クマネズミさん。
事件を捜査とは違った視点で見る警察内部の人間という立場が新鮮でした。舛添さんは「報道官」任せにしておくと退陣させられちゃうから自分で弁護するしかないんじゃないでしょうか? 報道官がいるとしたら行政組織内部でしょうから、彼等は舛添さんにいてもらいたい訳でもないと思うんですよ。都知事側からどういう圧力が可能かによって舛添を庇う庇わないは分かれそうですけど。
11. Posted by yukarin   2016年05月30日 22:42
『悪魔は誰だ』は観たのに忘れてる...よかった 笑
12. Posted by ふじき78   2016年05月30日 23:14
こんちは、yukarinさん。
思いださせたい。キーっ!
13. Posted by ここなつ   2016年07月19日 17:49
こんにちは。
先日ようやく後編を観たので、自分の中で作品への語りを解禁しました。(いや、ごめんなさい、そんな人様にはどーでもいー話で…)
いやー。配役の妙に尽きますよ、この作品。
全員が適役、という作品を初めて観たような気がします。
14. Posted by ふじき78   2016年07月19日 22:42
こんちは、ここなつさん。
「64」細かいところまでキャスティングの目が光ってましたね。瑛太が割と若目なのに、あの嫌われ者の役を堂々と好演してたのは凄いと思いました。

名前は出ないけど最初に誘拐される女の子、可愛かったな(そっちかい!)。
15. Posted by ヒロ之   2016年09月22日 14:44
こんにちは!
机くんの姿に共感が持てるてのに凄く同感。
私も部員全員好きだけど、中でも机くんの存在が一番光ってました。
ぼっちだったのに他人から頼られ、そして強くなっていくという成長になんか涙が。。。
16. Posted by ふじき78   2016年09月22日 23:55
こんちは、ヒロ之さん。
机くんもいい奴だった。
でも一番のお気には奏ちゃん、上白石萌音ちゃんだよお。
17. Posted by maki   2016年11月14日 15:24
個性的なキャラクターも、皆あっていて
「須藤さんには彼女いるからなー」に笑ってしまいました
どSなのに彼女いるのね!Mか!Mなんだな!
18. Posted by ふじき78   2016年11月14日 21:25
こんちは、makiさん。
須藤さんは外見的にはかなりS的だけど、ああ見えて優しいからなあ。
19. Posted by タケヤ   2017年01月09日 05:49
もっと期待したんですけどね〜
推理展開に。。。

早速購入したソフトは売ります(笑)
20. Posted by ふじき78   2017年01月09日 12:24
こんちは、タケヤさん。
前編では終わり際にやっと64に辿り着いた感じですね。でも、特に推理物として見に行こうという気持ちが強かった訳ではないので、私はこれはこれでかなり大丈夫でした。

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『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』『パリ3区の遺産相続人』をギンレイホールで観て、どっちもピンとこないぜふじき★★★,★★『ゴジラvsスペースゴジラ』を神保町シアターで観て、おそらくここがゴジラ映画の底だふじき★