『暗殺教室 卒業編』を新宿ピカデリー7で観て、羽住監督らしいなふじき★★2016年1,2月映画備忘録

2016年04月01日

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』を109シネマズ木場7で観て、こりゃ賛否両論だわなふじき★★★

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▲ちば拓の『キックオフ』の名シーンを再現中の二人。

五つ星評価で【★★★最良のカットがあるが、話は迷子状態】
・・・なので、ストーリーを重視する人はあかん状態で、
「何故このかっこよさが分からん」という人と相反してるのではないか?
ストーリーを取るか絵を取るか、なかなかね、天は二物を与えず。

私は絵のかっこよさは認めるが、ストーリーに引きずられて、
「ダメ」じゃないけど、そんなに積極的に好きではない。

問題なのはレックス・ルーサーの正体が掴めない点。
この映画は『マン・オブ・スティール』の続編の位置付けで、
一本の映画としての独立度は元から高くないとは言え、
バットマンとスーパーマンの争いの主たる理由が、
次回作で明らかになるという構造はいくら何でも客に甘えすぎだろ。

ジェシー・アイゼンバーグは嫌いじゃない役者なので、
次回作でちゃんと「ぞっとするような理由」を付けてほしいけど、
あかん空気が濃厚に漂ってくる。
あと、キャラの付け方が『バットマン』のジョーカーっぽいのも気になった。
同じ傾向のキャラは一つの世界に二ついらない。
オリジナルまんが版のレックス・ルーサーは命と引き換えに禿にされた事を恨んで
スーパーマンと対抗してるって噂があるのだけど、
そんなラテンな設定はクリストファー・ノーラン世界では採用されないよなあ。
(それ以前に今回のルーサーは禿ではなかったし)

それにしても楯を持ったあの人の登場シーンは燃えた。あれはかっこいい。

今回のビラン(悪役)は軽口男と筋肉バカなのだけど、
軽口男は軽口が上滑りするだけで作品内で真意が掴めず、
筋肉バカは単に強いだけでつまらん。
ドラゴンボールのスカウターで数字がでかいだけの奴だな。
上手い事やれば気円斬で勝てたりするかもしれん。
元気玉とかカメハメ波とか同じ類の物をぶつけて力比べしてはいかん。
スカウター付きでこの映画見たら面白いだろうな。
バットマンの父ちゃんが5、母ちゃんが4、暴漢が10、子供ブルースが2、
スーパーマンが1000000、バットマンが1000とか、そんな感じじゃないかな。

ロイス・レーンはまんがの女教師っぽいヒス女イメージが逆に好きなので、
エイミー・アダムスは何か同じ名前の人にしか見えない。
いや、原作を読んでる訳でもないから申し訳ないんだけど。

そういう意味では全くイメージのない
母ちゃんを演じたダイアン・レインはよかった。

パンツを履いてないヘンリー・カビルのスーパーマンも見なれてしまった。
やっぱパンツは穿く派なんだけど。
今回、「ヒーロー」とか「人間」とかという視点でなく、
「得体のしれない宇宙生物」みたいなカットがあったのは面白かったけど、
あれをスーパーマン映画でやるのは得策ではないんじゃないか?

バットマンのベン・アフレックは「育ちが悪そう」とか言われてるけど、
満身創痍でぎこちなく生きる男は私は好きだ。
プレイボーイのブルース・ウェインよりバットマンに寄った演技がベースで、
決してスマートじゃなくゴツゴツ生きてる感じが、
まだスマート路線に進みそうだった少年の頃と対比して、グッと来てしまう。
そういう意味では今回のブルース・ウェインは社交性に乏しく、
隠者のようなイメージだ。私的にはそれでいい。

執事のアルフレッドも執事というよりジェレミー・アイアンズその物なのだけど、
だから成立しないかと言うと成立してしまうのが映画の化学変化だよなあ。

ジェシー・アイゼンバーグの秘書が超絶腰高の東洋系で
秘書だから、あんな事や、こんな事もするのかと思いきやあっさり退席。
えーっ。

そんな事言ったら後天的に乙武君になった、あの男が絶倫5股で、
あの東洋系の秘書と、あんな事や、こんな事もするのかと思いきや、
いや、秘書の秘所が、、、、、、んがんっぐ。

鳥山明のマンガだったら、バットマンとスーパーマンがフュージョンして筋肉野郎と戦って負けそうになったところに未来から来たトランクスが筋肉野郎を一刀両断して、新しい新章か始まるって、それじゃ終わらないじゃん(あっ、ジャス誕も終わってないか)。


【銭】
火曜日109シネマズのメンバーズ曜日割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生@或る日の出来事
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生@ここなつ映画レビュー
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生@徒然なるままに
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
マン・オブ・スティール@死屍累々映画日記

PS 『バットマン vs スーパーマン ジャスコの誕生』
PS2 『ジャステムの誕生』という副題は
 後のジャスティス・リーグを考えれば、早めに手を打っておきたかった
 という心持が分からなくはないのだけど、
 やっぱり単に『正義の夜明け』で良かったと思う。
PS3 そうそう、ロスケの手下の勇猛さは褒めてあげたい。
 数値1000のバットマンに100くらいのチンピラが恐れずに立ち向かう。
 ああいう命知らずがいるからこそアクションは燃えるものになるのだ。

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この記事へのコメント

1. Posted by ボー   2016年04月01日 21:51
3 次は合体して、スーパーバットマンでいいんじゃないかと思いますが。ふだんは野球場でバットボーイをしてもらいます。
2. Posted by ふじき78   2016年04月01日 22:17
こんちは、ボーさん。
「スーパーの女(伊丹十三)」と「愛しのバットマン(細野不二彦)」が合体する映画なんて不謹慎で成人映画になってしまうけど、そんなに見たくないなあ。「スーパー」は「スーパーガール」でヘレン・スレイターかな、やっぱり。それなら見たい。
3. Posted by にゃむばなな   2016年04月03日 23:25
確かにレックス・ルーサーはジョーカーっぽい。
だから何かに似ているなぁ〜と思えたのねと納得しちゃいました。
ほんま、一つの世界に似たキャラはいりませんね。
4. Posted by ノルウェーまだ〜む   2016年04月04日 15:32
ふじきさん☆
ほんと、お話が迷子になってましたね。
評判良かったのは何だったのかしら?と思ってしまったくらい。
巨大な怪物倒せば丸く収まるみたいなアメコミものはもう結構ですwa
5. Posted by ここなつ   2016年04月04日 19:05
こんにちは。
私ずーっとバットマンやスーパーマンたちを見守っていた訳ではないので、どの役者がどう、ということには疎いのですが、今回のベン・アフレックはなかなかに良かったと思いますよ。
二人とも結局はママンなのかい?とは思いますが。
ところで、ふじき78さんおっしゃる「筋肉野郎」ですが、色んな色を混ぜちゃったら汚い灰色になっちゃった、…的な不細工さがありましたねぇ。
6. Posted by タケヤ   2016年04月04日 20:53
やーーーっぱりふじきさんも
ドラゴンボールを感じてしまいましたか(笑)

最後の戦いなんかそれでしかないもんなあぁ。
もうちょっとストーリーをバシっとして
もらいたいもんです。
7. Posted by ノラネコ   2016年04月04日 23:25
>最良のカットがあるが、話は迷子状態
まさにこれですねえ。
名手二人が揃って、この脚本はなにかの冗談かとw
ワンダーウーマンが出てこなかったら、さらにグダグダで終わってたかも。
8. Posted by ふじき78   2016年04月05日 23:35
こんちは、にゃむばななさん。
似たキャラがいてもいいのは、明確に模倣者として振る舞ってる時くらいじゃないですかねえ。
9. Posted by ふじき78   2016年04月05日 23:36
こんちは、まだむさん。
評判は「話にウェイトを置いてない派」の挙手でしょうね。まあ、あんな絵を持ってこられてはという事で、その人たちの賛成票も分からないではないです。
10. Posted by ふじき78   2016年04月05日 23:41
こんちは、ここなつさん。

> 二人とも結局はママンなのかい?

神展開:スーパーマンの育ての母はマーサ、バットマンの若い時のホモのパートナーは日本人の政(マサ)
11. Posted by ふじき78   2016年04月05日 23:45
こんちは、タケヤさん。
「ドラゴンボール」は前作「マン・オブ・スティール」の時、けっこう言われてましたね。「ドラゴンボール」もあんな実写じゃなくて、こんな実写だったらなあ。しかし、「スーパーマン」には対抗出来たかもしれないけど、ドラゴンボールの敵(と同じくらいの)相手にケンカふっかけるってのはサイヤの人たちも大変だ。
12. Posted by ふじき78   2016年04月05日 23:47
こんちは、ノラネコさん。

あ… … … ワンダーウーマン … … ハアハア
13. Posted by SGA屋伍一   2016年04月06日 18:53
あんなにきれいで優秀そうな秘書を使い捨てにしちゃったのは確かに納得いきませんでしたねえ。というかこの映画で最も納得のいかないところでした
ルーサーが二人を戦わせたのは単に男の子的興味ではないでしょうかねえ。二大ヒーローがいたらやっぱり取組が見たいと思うのが男の子。監督もとりあえず対決させるのが大前提で細かい理由とかは考えてないものと思われます
14. Posted by ふじき78   2016年04月06日 21:22
こんちは、伍一どん。
秘書もったいねーづら。あれで生きてたら生きてたで惚れるけど。
対決の理由が「TOKYO TRIBE」みたいだったら、もうみんなDC映画見に来なくなっちゃうよ。
15. Posted by    2016年04月16日 20:05
ルーサーも、悪役として成り立つには、もっと強いところを見せるべきというか、あれでは、ベンチャーの若手社長で良いところであって、あれだけホープを感じさせる、場を仕切りながら、闇の事業に手を出す動機がいまいち分かりませんでした。

新人類というか、若いからこそ、野心を抱くというのは分かりますが、いずれにしても、パッと出の若手社長が、政治に興味を抱く理由は分かりませんね。スーパーマンも、バットマンも、ヒーローの中ではレジェンドといってよい、存在感なので、確かに、騒ぎを愉しみたかっただけ、という感もあり、いずれにしても、反抗期が昂じて、革命に向かう、という事を、暗黒面として描いたのは、英雄ものらしい、と思いました。
16. Posted by ふじき78   2016年04月16日 23:59
こんちは、隆さん。
バットマンにジョーカーがいるように、スーパーマンの第一の敵がレックス・ルーサーだったので、今回のようにその存在が貶められた事に関しては心良く思っていません。
元々は異常な力を持つスーパーマンに対して、ただ知恵のみを持って戦うルーサーは今回のバットマンみたいな立ち位置なのに、ひねくれさせてジョーカーみたいにしてしまった。あんなキャラじゃないのになあという違和感が抜けませんでした。
17. Posted by はらやん   2016年04月23日 10:49
ふじき78さん、こんばんは!

お客さんに甘えすぎっていうのは確かにその通りですねー。
個人的にそれぞれキャラクターがどうもしっくりこず、感情移入しにくいっていうのが、あまり乗り切れなかったところかもしれません。
最後の敵もステレオタイプでしたよね。
18. Posted by ふじき78   2016年04月23日 22:10
こんちは、はらやんさん。

続編ありきで作ってるのは承知にしても、何から何まで次回作に持ち越すのなら、「前後編」みたいな売り方をするのが誠意じゃないかと思います。(この後に続くのが何作か現場で分かってないから言えないのかもしれないけど)
19. Posted by ヒロ之   2016年08月15日 23:00
こんばんは。
映像はA級なんですけどね、ストーリーに魅力が薄かったです。
VSと付いていたら心躍るんですけど、なんかそんなに印象には残らない作品でした。
20. Posted by ふじき78   2016年08月16日 08:02
こんちは、ヒロ之さん。
やっぱり話がボケボケだからでしょうねえ。何でこんな争いをしなくちゃいけないのか、そう持っていかせたいのかがはっきりしない。

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