『獄門島』を神保町シアターで観て、花鳥風月よのうふじき★★★『暗殺教室 卒業編』を新宿ピカデリー7で観て、羽住監督らしいなふじき★★

2016年03月30日

『エール!』をギンレイホールで観て、子供から搾取すなよふじき★★★

アンヌ
▲こんな顔です。映画ではもちっと目が丸っこい印象。

五つ星評価で【★★★ちょっと雑な設定じゃないかい】
女子高生ポーラの家族は父、母、弟、全員聾唖。
耳が聞こえず、手話は出来るが、発声はままならない。
家族と健常者の会話を繋ぐのは専らポーラの役目。
高校に通う彼女には意外な才能が発見される。
彼女の家族が聞く事ができない歌である。
彼女は家族を説得してその歌声でパリに留学できるのか?

見ながら「そら、あんたら娘に頼りすぎやろ」と思った。
偶然、近々に見た『新・必殺からくり人』最終回「京都」で、
目の見えない夫婦に目の見える娘が生まれ、ポーラ同様、
家族の目になるエピソードが出てくる。
この彼女には無理を感じない。それは盲人家族が常に一緒に行動しているからだ。
『エール!』の家族のように職場や学校で別行動にはならない。
会社や職場でポーラがいない彼等は無言を貫くのか? そんな事はないだろう。
周りに手話を覚えさせるなり、自ら発音するなり、ボードを持って筆談するなり、
そういう努力を一切しないという事はないだろう。
全て彼女の肩に健常者とのコミュニケーションがかかっているようにしてしまった
演出にリアリティーを感じなかった。
逆に音の聞こえない家族が生活雑音にひたすら無頓着なのはリアルだった。

去年見た『レインツリーの国』で、耳の聞こえない女性が、
自分が耳の聞こえない事を周囲に知られるのはストレスとの見解を述べていた。
特にこれは、「日本」という、「人は常に均質でなくてはならない」、
「均質でない者は努力が足りないものである」という神話が成り立つ国では
痛々しいほど伝わってくる。
それに比べるとこの『エール!』の聾唖の傍若無人ぶりには
「ムッ」と来てしまった。お前ら、もうちょっと遠慮せいよ、と。
しかし、それはそれで、日本人だから思ってしまう感情で、
きっと本来そうでもないのではないか、なのだな。
聾唖だろうが、健常者だろうが、傍若無人に振る舞えばいいのである、
他者の生活を侵害しないという前提付きで。

弟のアレルギーが愉快だった。

主役のポーラはミニラとか金子信雄に似てる。
いや、なんかもっと他にもいる気がする。
決して、似てて嬉しいものじゃない物に似てそうな顔だ。
あれかな、もしかしたらバナナマンの日村に似てるかもしれない。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。同時上映の『ヴィンセントが教えてくれたこと』は公開時に見ていて再見するほどではないかなとスルーした。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
エール!@ぴあ映画生活

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1. 「エール!」  [ 或る日の出来事 ]   2016年11月23日 07:14
最後の歌に、盛り上がりを集めて持ってきたよね〜!

この記事へのコメント

1. Posted by ボー   2016年11月23日 07:19
4 一般的な夫婦でも、ムスメがパリ行くだ!と言ったら、さみしいだろうから、親の反応は、そんなに気になりませんでしたが。
手話を覚えるのが大変だなー、役者も楽じゃないなーと。
2. Posted by ふじき78   2016年11月23日 10:34
こんちは、ボーさん。
パリ云々はいいとして、彼女がいないと成り立たんような暮らしをしてはいかんでしょ。夫婦はともかく、弟とかはこれから一人で独立して生活したりするんだろうから、それを見越して代理通訳者がいなくても問題のないコミュニケーションが取れるような生活をすべきだと思った。

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