2015年05月21日

『百日紅』をテアトル新宿で観て、ああ普通だなあ。他の人のように後から染みんなあふじき★★★

五つ星評価で【★★★普通に通りすぎた】

山場の設定もなく淡々と進む。
映画館の椅子に拘束されている時間が退屈な訳ではないが、
強いエモーションを感じなかった。
後からじわじわ来るという感想もツイッターで散見されたが、
私に関しては特にそうでもなかった。

日常を描く。
その世界での当たり前や生活の機微を描く。
それはもちろん大変な事だし、
採光に注意した映像は一見に値する。

でも、これは実写で撮った方がいい素材だろう。
アニメならではのデフォルメは活きないし、
実写で撮った「人の皮膚」が語りかけてくる感覚があった方が
より「人が生活している感」が伝わってくると思う。
原作がマンガ(未読)なので、実写化による原作との乖離を避けたかった、
というのはあるかもしれないが(未読なので判断できん)。

有名俳優を多く集めた声のキャステイングは「下手」な人がいない事は評価したい。棒読みにもならず、声はちゃんと聞き取れる。だが、声優として確立された声ではない。普通の声が大多数で、そういう普通の声が集まると何とも耳触りが地味だ。もうちょっと無駄に分かりやすい声優の声が入ってバランスを取れたらよかったのに。

後、これは演技メソッド側の問題であろうが、美保純と杏の掛け合いとか、演技の同一線上にいないみたいなやり取りも面食らった。

杏は宛て声で、キャラも似せてるだろうから違和感はない。ただ、やはり、見ていて「杏」を忘れるのには時間がかかった。
陰間茶屋の部分だけでも実写にならんかなあ。
いやあ、あそこだけでいいよ。


【銭】
テアトル火曜会員割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
百日紅〜Miss HOKUSAI〜@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
百日紅〜Miss HOKUSAI〜@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
百日紅〜Miss HOKUSAI〜@ペパーミントの魔術師
百日紅〜Miss HOKUSAI〜@こねたみっくす

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江戸期、日本を代表する浮世絵師、葛飾北斎の娘であるお栄の物語である。父に劣らず、絵画の才能に優れ、世に知られた名作の幾点かをも描いていた。蓮っ葉な彼女は、父であり師匠でもある北斎とは、生まれつき盲目であり、他所に預けられたお猶との関係など、必ずしも、一致

この記事へのコメント

1. Posted by    2015年05月21日 20:32
浮世絵師という特別な職業であっても、淡々と続く日常には、確かに、職柄に比して、インパクトが小さいようにも思いますね。浮世絵という、技術職にあって、普遍性を出す狙いから、敢えて、そうしたありふれた日常を、普通の庶民と変わらない、生活の連続性を持たせた事によって、出している、と自分は思いましたが。

江戸という、大都市にあって、花魁とか神霊とか、同じアウトサイダー的な、人々や事象を登場させ、その中に共通性を持たせて、浮世絵師の存在を際立たせているようにも思いました。身分制でいえば、工人に属するものだと思いますが、そうした職業カーストが無実のものであったという、江戸時代の自由性を描いていると思います。

伝統芸能や技師が、自由を求めるは、その最盛期であった、江戸時代であって、その中で継がれて来た祭祀や伝統的な風習を守る事だと思います。
2. Posted by ふじき78   2015年05月21日 23:48
こんちは、隆さん。
私はTV時代劇に毒されてるのかもしれないですが、実際は「侍−町人(商人、職人、芸能)−百姓」の順列だったんじゃないかと思います。食える食えないは大事なファクターで、どの身分でも貧窮すれば百姓と同列まで落ちる。職業カーストは統制上、必要だったので建前として出来たけど、リアルなカーストはお上が言う物とは違っていたでしょう。
3. Posted by    2015年05月21日 23:55
農民支配に、士農工商制が利用された、というのは、よく聞く定説ですよね。あれは、農民達の構成する村社会の独立性が、食うか食えないか、という喫緊の問題であったり、村の秩序を毀損する有事に対して、過剰反応を起こす事は正しい、と思います。食うか食えないか、ですもんね。

一揆という権力に対する蜂起とは、司直として、悪政を敷く権力者に対して、裁き、その内容を公儀に上告するという農民権力の発動だった、との事ですし、農民は独立していたのでしょう。
4. Posted by ふじき78   2015年05月22日 00:35
こんちは、隆さん。
独立していたというより、貧乏で働き詰めの百姓は町人と接点がない感じですね。支配者側が余計な事を考えられないよう上手く手を引いて、独立してるように誘導してたのかもしれないですけど。
5. Posted by にゃむばなな   2015年05月24日 10:48
確かにこの内容なら実写で十分。
アニメで描くからこそのメリットが少ない作品でしたからね。
もう少し浮世絵とはいえ「絵画の世界」というものを強調してくれたらとは思いますよ。
6. Posted by ふじき78   2015年05月24日 23:46
こんちは、にゃむばななさん。
あんなのべつまくなく絵を描いてる映画なのに、描かれた浮世絵がほぼ出てこなかった感じですよね。
7. Posted by SGA屋伍一   2015年05月26日 20:52
確かに実写でもいい話だったかもしれませんが、絵をかく人の話を絵で語るというあたりがメタ的で面白かったです
最後急に実写の現代の場面で終わったのは『幕末太陽傳』幻のラストシーンへのオマージュかしら、と思ったり
8. Posted by ふじき78   2015年05月26日 22:12
こんちは、伍一どん。
絵で語るのだけど、語られてる人たちの絵は存外、画面にラフ程度しか現われない。もちっと画面に絵そのものが出てきても良かったと思うちょる。
9. Posted by クマネズミ   2015年06月05日 22:13
今晩は。
30話から成る原作マンガは、全体として目立った筋もなく、江戸の風俗をいわば「淡々と」描いているのですが、それを、本作のようにアニメ化するにせよ、おっしゃるように「実写」化するにせよ、一人の主人公を立てて1時間半の映画にまとめるのであれば、何か目を引くもの(「オチ」の見当たらない短編ばかりを集めた『Short Peace』を酷評されていた「ふじき78」さんにあっては「山場」かもしれませんし、同作を買っているクマネズミとしては、描き出される画像や事柄の斬新さなどですが)が必要なのかもしれません。
10. Posted by ふじき78   2015年06月06日 23:33
こんちは、クマネズミさん。
短編でも長編でも、ちゃんと起承転結が整ってる構成の方が面白いと思うのですよ。原作マンガは未読ですが、杉浦日向子らしさは薄かったと思います(濃くしても面白くなりそう感か低いけど)。
11. Posted by ユクシ   2015年07月15日 13:49
実写ではなくアニメにしたのはこの映画が「絵師」の話でもあるからだと思いますが。アニメだからあの波が現れる場面が感動的になるのだと思います。
上のコメントで「杉浦日向子らしさは薄かったと思う」とありますが、原作を読んだうえで発言されたほうが良いかと思います。
12. Posted by ふじき78   2015年07月15日 23:41
こんちは、ユクシさん。
まず、私は杉浦日向子の「百日紅」は未読なのですが、他のマンガは何本か読んだ事があり、凄く広い空間に人物を上手いレイアウトで配置する空間を意識したマンガだなと思っていて、映画『百日紅』には、そういう杉浦日向子っぽいレイアウトを意識した構図は伺えなかった。私自身の認識違いだったり、マンガ「百日紅」が杉浦日向子の他のマンガと特に違うような空間の書き方をしていたのならごめんなさい。舌足らずなのをここで補足してしまって申し訳ないけど、そんな気持ちなのです。

あと、「絵師」の話だからアニメを使ったとしても、そのアニメ自身の絵が採光には注意している物の、一枚絵としてのビシっとした構図に欠けているので、どうも映画が「絵」的でないように感じてしまいました。これは監督が日常を描写するために殊更、歌舞伎っぽかったり芝居っぽくなる一枚絵になるような構図を多く残す事を避けたからじゃないでしょうか(そこを強調すると日常描写との折り合いが悪くなりかねないから)。絵師の話をアニメで描いているのに、あまり絵は映さず、絵的な構図もとらなかったので、メタ的な部分ではそういう気持ちはあったのかもしれんけど、私にはあまり伝わってきませんでした。

長い言い訳だなあ、そんな言い訳書かんで済むように記事にちゃんとまとめろよ、自分。……すんません。
13. Posted by maki   2015年12月06日 20:43
こんばんは

私もじわじわもじんわりも特になく。
BGMがやけに現代風だったりと、その点が気になりましたが、物語としてはまあまあ。
起承転結のない物語といってしまえば。
14. Posted by ふじき78   2015年12月06日 21:05
こんちは、makiさん。
うん、つまらん訳でもないんだけど、山場とかあまりないから特に打たれたって感じを持ちづらいんだよね。

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