2013年12月12日

『ラブクラフト・ガール』をHTC渋谷3で観て、商品が主役じゃないのはいいのかふじき★★

五つ星評価で【★★主人公にイライラ】

クトゥールとは関係ない。

原作マンガがあるらしいが未読。
アダルトグッズ業界に間違えて入ってしまった女子デザイナーの奮戦記。

主演女優の「ダメダメ・アダルトグッズなんてダメ」って演技が完璧だったのか、この冒頭のアダルトにダメ出しをする「下らない女」みたいなのが異常に鼻についてしまって、最後までこの主役を好きになれなかった。

いや、おそらく、そうではない。
私が彼女を嫌いなのは、彼女が表面上、変わったように見えながらその実、変わってないからだろう。

入社当初、彼女はアダルトグッズを汚い物、恥ずかしい物のように取り扱う。まあ、そうだろう。それが一般的な反応だ。そして、彼女は仕事を進めていく中で、グッズの必要性を悟り、仕事に誇りを感じていく。うん、一般的な展開だ。ここで、彼女が仕事に対して意欲を見せるのは、肉体的に愛液が出づらい女性の悩みを解消するローションを仲介してである。つまり、それは人助けであり、そこには正義がある。えーと、違うだろ。正義があるから性具が肯定される、そういう一面はあってもいいが、それだけではいかんだろ。主人公が理論武装できるような言訳を作ってやる事は必要かもしれないが、性具を決してそれだけの物と捉えてはいけない。つまり、この正義の理屈だとテンガはダメなんである。彼女の性具に対する立ち位置は変わっていない。例えば、彼女の前に変態仮面が現われたら、彼女はその存在を認める事が出来ないに違いない。変態仮面にどんな事情があるにせよ、ないにせよ。

性ってもっとアバウトでいい加減なものだと思う。

だから、決まった方向からしか、性を見れない彼女にイライラする。
多分、この正義の性の到達点は「産む機械」としての性なのではないかと邪推する。

彼女の周りのキャラは、単に設定が明確になってないからかもしれないが、その辺の受容に関してアバウトである。だから、周りのキャラは皆、好感をもって見る事が出来る。

彼女(安藤聖)は普通にちゃんとやってるのだと思う。
けど、容姿も含めて好きなタイプじゃない、すまん。

彼女の教育係、中村倫也は『風俗行ったら人生変わったwww』のクズ男役をやった人。
クズ男じゃなかったんだな(笑)。ちゃんとしてます。
男っぽい敏腕姉ちゃん、女っぽいフェロモン姉ちゃん、職人っぽいおばちゃん、
正体不明だけどポリシーを持ってて頼りになる社長、この辺りはみんな良し。


「女の子の奮戦記ドラマ」としては、ありがちだけど、特別、悪くはない。
しかし、アダルトグッズ(映画内ではラブグッズ)が腫物を触るように、
単に背景としてしか書かれていないのは映画の題材としてどうなんだろう?
なら、アダルトグッズじゃなくても全然いい筈だ。

誰が覚悟を決めてないかすら、分からない状態ではあるのだけど、
もうちょっと覚悟を決めてほしかった感じの1本だった。

ああ、何か、妙に「ぷんぷん」怒ってるような文章になってしまった。
やっぱり、出自がクズだから、自分たちの振りをして近寄ってくるモラリストには心を許せないのかもしれない。

なのでクズ度が低い人は楽しめる可能性が高いかもしれない。
なんかクズ度高いカミングアウトみたいでやだな。


【銭】
テアトル系会員割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ラブクラフト・ガール@ぴあ映画生活


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