三連休のうち一日だけでも新橋ロマンに行け『謝罪の王様』を109シネマズ木場7で観て、宮藤官九郎脚本はやっぱり上手いなあふじき★★★

2013年11月04日

新橋ロマンで友松2本に池島1本で超お得ともかく観ろふじき

◆『囚われの淫獣』

五つ星評価で【★★★★★ピンク映画の観客はモテモテだに大笑い】

柚本紗希 倖田季梨 若林美保 出演、
友松直之脚本、監督 2011年大蔵映画配給のピンク映画。

詳しくは知らんけど、友松監督はこの映画を撮って、
しばらくピンク映画の制作を干されたらしい。
さもありなん。

言わんでもいいセリフが多すぎる。
でも、それが最高に面白い。
冒頭ジグゾーみたいな人形が出てきて「さあ、映画を始めよう」と切り出す。
いや、こんなこと言わなくても少し経ったら画面いっぱいに乳を出すよと挑発する。

次いで、ピンク映画を見に来るサブカル女に
「やられたくて来てるんだろ」と暴言を吐く。
女性客だろうが、何だろうが客を増やしたい世知辛いご時世だと言うのに。

で、ズコバコやったり、やられたりしながら、
「君たちは何でピンク映画を見に来るんだい?」と質問する。
悪意悪意悪意
「もてないからだ」と言わせたいところだが、まあ、差し障りもあるので、
「AV見て家でシコってる奴に比べれば、アウトドアでかっこいいぞ」
とか褒め殺しにして、
「ピンク映画の観客はモテモテだあ!」という神のようなセリフが出てくる。

ニコニコニコニコ。

ピンク映画を見に来る客(俺も俺も)は、自分が屑である自覚はちゃんとしてるので、
こんなことくらいで怒ったりはしない。逆に笑う笑う(個人の意見です)。

そんな中、ピンク映画館に映画の中の観客は四次元的に閉じ込められる。
外に出ようとしたら中に出てしまうとかって何かで見たな。
『エコエコアザラク』の一作目か?
映画館に閉じ込められるって言えば『デモンズ』か。
そして、スクリーンの中の存在に気づく男。
水木しげるの『テレビくん』みたいだ。そして逆『カイロの紫の薔薇』みたいだ。
あああああ、楽しい記号が山盛りで嬉しいな。

実はピンク映画限定ではないが、スクリーンへの逃避なんて
ボンクラなんだから憧れるに決まってるじゃないか。
あんな目に合いたいもんだなあ。


◆『わいせつ性楽園 おじさまと私』

五つ星評価で【★★★★★その干された友松監督の復帰作らしい】

水無月レイナ 野上正義 出演。
友松直之監督。

主演の水無月レイナってちょっとバランスの悪い容姿をしてる。
全盛期の加藤あいをプレス機で引き伸ばしたみたいだ。
でも、観てると可愛くなってくる。
これは脚本が彼女をちゃんと掘り下げてるからだ。

そしてバリバリに爺な野上正義がいい。
映画に爺さんは似合うのだ。
その爺さんと若い娘とのギャップが楽しい。

飛び道具みたいな『囚われの淫獣』の後に見ると、
大層、地味な作りに見えるが、人生の真理が何気なくいっぱい詰まってたりする。

おもろいのう。

あ、何はなくとも『ルパン三世 カリオストロの城』が三度の飯より大好きだ
って人はこの映画を見なくっちゃダメ。



◆『人妻娼婦 もっと恥ずかしめて』

五つ星評価で【★★★★後半のテンポが速すぎる】

中森玲子主演、池島ゆたか監督作。

小さい頃のトラウマで性嗜好が変わり、夫とのSEXが止まってしまってる主婦。
彼女は自分の性嗜好を満足させ、又、克服する為に秘密クラブに通う。

秘密クラブの上客なかみつせいじがいい味。
若い時は中途半端に甘めのマスクが邪魔くさかったが、
爺に片足突っ込んでからは、思い切った演技がとても面白い。

後半あらららららと急展開しすぎ。
ラストはけっこうショッキング。
確かにそういう展開しかないかもしれないけど、
絵で見ると、思ったよりイヤな感じが残る。


【銭】
新橋ロマン、ネット割引で100円引いて1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
囚われの淫獣@ぴあ映画生活

▼関連ブログ記事
囚われの淫獣2回目@死屍累々
囚われの淫獣3回目@死屍累々


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1. 囚われの淫獣(2012-066)  [ 単館系 ]   2013年11月05日 01:50
ピンク映画大賞なるものが有ったのね。 http://www.excite.co.jp/News/cinema/20120514/CinemaToday_N0041735.html http://www.ginzanews.com/headline/8414/ その中から4位の囚われの淫獣の予告動画がyoutubeにアップされていたのを たまたま見つけてこりゃ面白そう

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