『遺体 明日への十日間』を有楽町スバル座で観て、これは残すべきふじき★★★★『塀の中のジュリアス・シーザー』を銀座テアトルシネマで観て、悪い面構えがいけてるぞふじき★★★

2013年03月17日

『シュガーマン 奇跡に愛された男』を角川シネマ有楽町で観て、奇跡に愛されるには理由があるぞふじき★★★

五つ星評価で【★★★かっこいいぞロドリゲス】


最初に記事を書きながら間違えてしまいそうなので触れておくが
「シュガーマン」は曲名。
アメリカで無名なのに南アフリカで伝説を作ってしまった
歌手の名前は「ロドリゲス」(最初に書いておかないと絶対取り違える)。

このロドリゲスの生き方がかっこいいのである。
歌はヒットしなかったが、生活は変えず、歌と同じことを人生に込める。
彼は奇跡に愛されたが、たとえ奇跡に愛されなくても
自分の人生を貫いてきたのだから、幸せだったに違いない。
奇跡に寄り掛かったりしない強い男、なんてかっこいいんだ。

声がいい。
ロドリゲスを見出したプロデューサーが
詩の内容を誉めていたが、そこにはピンと来なかった。
日本とデトロイト、南アフリカの生活環境の違いかもしれない。

ああ、日本語が世界言語だったら、
井上陽水とか絶対、世界の各地で聞かれるんだろうけどなあ。
井上陽水と中島みゆきは普通に世界に通用してほしい。
由紀さおりさんがヒットするのもいいんだけど。

あと、秘かに日本のアイドル歌謡が世界で評判いいと聞く。
これも嬉しい。
アイドル歌謡は聞いてる者を気持ち良くするためのあらゆる手段が使われてる。
技術の集約集積最後の溜まり場みたいな、言わば行きついた果ての果てだ。
それには歌が本来持つ魔力や呪力、原始の轟きは一切削ぎ落とされているが、
人が技術を使いこなしてきた上で、ちょっとずつ身に着けた姑息な手段が
ゴッソリ付けられてたりするのだ。
そういうのが凄く好き
(勿論、ただ単にボロボロな屑曲の方が山のように多いのだけど)。


多分、どっちにとってもイヤな事だと思うが、

ロドリゲスはみうらじゅんにどこか似てる。


ロドリゲスの歌声を堪能できるだけで、映画としてオトクだと思う。


【銭】
250円安い前売券をチケット屋で1050円で購入。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
シュガーマン 奇跡に愛された男@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
シュガーマン 奇跡に愛された男@あーうぃ・だにぇっと

PS 砂糖男
 「シュガー男というと『ウェディング・ベル』を歌うのか?」
 「いや、それは違う」
PS2 全く関係ないけど、シュガーの「ウェディング・ベル」を
 普通にPerfumeに歌ってほしいかも。


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シュガーマン 奇跡に愛された男@スペースFS汐留

この記事へのコメント

1. Posted by にゃむばなな   2013年03月22日 17:45
自分のことを描いた映画がオスカーを受賞してもアカデミー会場には「自分には関係ないから」と出席しないロドリゲス。
本当に格好良い生き方をされてますよね。

私も井上陽水や中島みゆきは世界で通用してほしいです。「少年時代」とかいいですもんね〜。
2. Posted by ふじき78   2013年03月23日 01:38
こんちは、にゃむばななさん。

そのエピソードは知らんかったけど、ロドリゲス氏が実に言いそうですなあ。

井上陽水は「ライオンとペリカン」がお気に入り。いい大人がライオンだ、ペリカンだって、お遊戯みたいな題名の曲を歌うのかよみたいに思わせておいて、聞くと、その声と深さに聞きほれてしまう。
3. Posted by ボー   2014年05月25日 06:29
3 シュガーマンが歌う「ロドリ・ゲス」ですか。(…だから、違うって。)
4. Posted by ふじき78   2014年05月25日 07:56
シュガーマンが歌う「労働はリゲインです」です(違うのに違わなく聞こえる)。

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