2月の抱負『僕の中のオトコの娘』を銀座シネパトス2で観て、ちょっと感心ふじき★★★★

2013年02月01日

『極北クレイマー(上)(下)』海堂尊、朝日文庫を読書する男ふじき

  
海堂作品内でチョコチョコ話題に上っていた「極北事案」。
事件の中心である三枝部長はここでも主役たりえないので、
話が明解化するようでしなくて、何となくフラストレーションがたまる。
何にせよ、本来はこの中途半端な状態で終わる話ではないのだろう。
おそらく、題名を違えて続巻は出るに違いない。
それを待ちたい。

それにしても、あちこちの話が一気にここに繋がって来てるので、
記憶力の乏しい自分はとっても面食らう。
正直、付いていけてない。

多分、『螺鈿迷宮』から、悪役の怖い姉ちゃん、
『白鳥・田口』シリーズから姫宮、
『ジーン・ワルツ』から産科学会。
まだまだ他もあったり、いたりするかもしれん。
こんないろんなことが一度に同時並行で起こってるってのは
「ホントかよ」状態だけど、「ホント」じゃないからよしとしよう。

それにしても、面白いのは姫宮が出てるシーンなのだが、
姫宮は病院の中に着ぐるみが迷い込んでる様な状態なので、
出演シーンは見事に「リアル」が影をひそめる。
バリバリの絵空事になる。
飛び道具みたいなキャラだなあ。
あまりメインの武器としては使えない。
えてして、そういう奔放でありえないキャラの方が
リアルライフ同様、人からは好まれる。

ラスト近く、ジェネラル・ルージュのあの人がピンポイントで顔出しをする。

胸熱。

ああ、分かってるなあ。畜生。


fjk78dead at 19:00│コメ(0)トラバ(1)読書 

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1. 『極北クレイマー』 海堂尊  [ 【徒然なるままに・・・】 ]   2013年02月01日 22:31
ジェネラル・ルージュは北へ去り、『ジーン・ワルツ』と『イノセント・ゲリラの祝祭』でも「北」「北」と連呼されていましたが、その両作品で間接的に語られていた、北海道は極北市で起こった妊婦の医療事故死の全貌が遂に語られます。 何となく本筋に対する外伝というか、

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