2011年10月15日
『ツレがうつになりまして。』を１０９シネマズ木場１で観て、評判はいいがそのアプローチには賛同しかねる男ふじき☆☆
五つ星評価で【☆☆この映画を評価する人がいたとしても、それはそれで全然正しい。ただ、物事には二面性があり、私は違う側面から見て評価を落としているのだ】
原作マンガを読んだ上での映画鑑賞です。
ええと、堺雅人が凄いです。
本当の病気のようにガリガリです。
会社を去る時の憔悴の仕方が並大抵じゃないです。
そして、スッピン・ゴツゴツ顔の宮崎あおいも
オシャレ・ガサツ女を熱演してます。
監督の佐々部清、絵に描いたような実直な演出。
と、客観的に見ると、よさげな要素が多いのだが、
これはアプローチを間違えてる映画だと思う。
この映画では何かみんな頑張ってしまうのだ。
基本、うつ病は「頑張ってはいけない病気」というのは
世に知れてきたと思う。
「がんばれ」という気持ちが鬱病患者を追い詰めてしまうのだ。
にも関わらず、宮崎あおいも頑張れば、堺雅人も頑張る。
「ちょっとでも前向きに」と堺雅人が言う。
ドブの中でも前のめりに死んでいきたかった坂本龍馬かよ。
頑張れば治る病気ではないのに、
少しずつ頑張った結果、良くなったように見える描き方は
鬱病に向き合っている人たちの負担になってしまうのではないだろうか。
この映画が「鬱病の恐怖」というタイトルの啓発物だったらこれでいいと思うのだが、
原作の持ち味を活かして、もっとトボケタ一品に仕上げてもらいたかった。
原作では、絵柄の問題もあるが、主人公のテンさんは頑張らない。
少なくとも頑張りを表面に見せない。ツレも頑張らない（というより頑張れない）。
でも、そんな生活の中に思わぬ発見もあるし、頑張らないというより、
だらーんとした生活をする事で得る物だってあるのだ。
なにかね、映画のハルさんは欠点もあるけど、最終的に
やけに「日本の良妻賢母」なんですよ。
それは違うんじゃないか、と。
わりとどこにでもいるようなラフな主婦が鬱病と出会って、
ジャブを撃つように対処していくのが原作のニュアンスで、
涙を流しながら闘病を支えた妻みたいな書き方は……社会的に良くない。
みんな、真似したら本当に良妻賢母じゃない大概の人は潰れるよ。
という事で、
この映画は「鬱病ってこんななんや」みたいな症状を把握するのにはいいと思う。
そして、大変な夫婦二人の闘病記に涙したりするのも、別にありだろうと思う。
ただ、私は、泣かずにもっと笑える映画になったら、
もっと気軽で手軽でステキだったのに、と思ったのでした。以上。
【銭】
たまった有料入場６回分のポイントで無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ツレがうつになりまして。＠ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期ＴＢとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・ツレがうつになりまして。＠映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・ツレがうつになりまして。＠LOVE Cinemas調布
ＰＳ 主人公の看護師は妊婦の妻を誘拐されて急性の鬱病に。
死にたいという欲望と戦いながら、彼は妻を助ける事が出来るのか。
『ツレウツ』→『この愛のためにツレを撃て』
ＰＳ２ あ、「ツレウツ」じゃなくって「ツレウテ」じゃん。
ＰＳ３ 映画の中で一番好きなのが、不審な鬱病患者の吹越満が寄ってくるシーン。
頑張らない同志の雑談が妙に面白い。
原作マンガを読んだ上での映画鑑賞です。
ええと、堺雅人が凄いです。
本当の病気のようにガリガリです。
会社を去る時の憔悴の仕方が並大抵じゃないです。
そして、スッピン・ゴツゴツ顔の宮崎あおいも
オシャレ・ガサツ女を熱演してます。
監督の佐々部清、絵に描いたような実直な演出。
と、客観的に見ると、よさげな要素が多いのだが、
これはアプローチを間違えてる映画だと思う。
この映画では何かみんな頑張ってしまうのだ。
基本、うつ病は「頑張ってはいけない病気」というのは
世に知れてきたと思う。
「がんばれ」という気持ちが鬱病患者を追い詰めてしまうのだ。
にも関わらず、宮崎あおいも頑張れば、堺雅人も頑張る。
「ちょっとでも前向きに」と堺雅人が言う。
ドブの中でも前のめりに死んでいきたかった坂本龍馬かよ。
頑張れば治る病気ではないのに、
少しずつ頑張った結果、良くなったように見える描き方は
鬱病に向き合っている人たちの負担になってしまうのではないだろうか。
この映画が「鬱病の恐怖」というタイトルの啓発物だったらこれでいいと思うのだが、
原作の持ち味を活かして、もっとトボケタ一品に仕上げてもらいたかった。
原作では、絵柄の問題もあるが、主人公のテンさんは頑張らない。
少なくとも頑張りを表面に見せない。ツレも頑張らない（というより頑張れない）。
でも、そんな生活の中に思わぬ発見もあるし、頑張らないというより、
だらーんとした生活をする事で得る物だってあるのだ。
なにかね、映画のハルさんは欠点もあるけど、最終的に
やけに「日本の良妻賢母」なんですよ。
それは違うんじゃないか、と。
わりとどこにでもいるようなラフな主婦が鬱病と出会って、
ジャブを撃つように対処していくのが原作のニュアンスで、
涙を流しながら闘病を支えた妻みたいな書き方は……社会的に良くない。
みんな、真似したら本当に良妻賢母じゃない大概の人は潰れるよ。
という事で、
この映画は「鬱病ってこんななんや」みたいな症状を把握するのにはいいと思う。
そして、大変な夫婦二人の闘病記に涙したりするのも、別にありだろうと思う。
ただ、私は、泣かずにもっと笑える映画になったら、
もっと気軽で手軽でステキだったのに、と思ったのでした。以上。
【銭】
たまった有料入場６回分のポイントで無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ツレがうつになりまして。＠ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期ＴＢとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・ツレがうつになりまして。＠映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・ツレがうつになりまして。＠LOVE Cinemas調布
ＰＳ 主人公の看護師は妊婦の妻を誘拐されて急性の鬱病に。
死にたいという欲望と戦いながら、彼は妻を助ける事が出来るのか。
『ツレウツ』→『この愛のためにツレを撃て』
ＰＳ２ あ、「ツレウツ」じゃなくって「ツレウテ」じゃん。
ＰＳ３ 映画の中で一番好きなのが、不審な鬱病患者の吹越満が寄ってくるシーン。
頑張らない同志の雑談が妙に面白い。
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10. 映画：ツレがうつになりまして。 [ よしなしごと ] 2011年12月11日 16:17
この映画、暗くなりそうで見ないつもりでした。けれど部長がエキストラで出演しているということで、急遽見に行くことに。そんな理由でいいのか？？と言うわけで、ツレがうつになりまして。を見てきました。
9. ■映画『ツレがうつになりまして。』 [ Viva La Vida! ＜ライターCheese の映画やもろもろ＞ ] 2011年11月08日 23:12
宮崎あおいちゃんが、映画『神様のカルテ』に続き、“ハルさん”と呼ばれるほのぼの奥さんを演じた映画『ツレがうつになりまして。』。
“うつ”という心の病気が、誰の身近にもある今、うつとの付き合い方を明るく教えてくれる映画です。
夫のツレを演じた堺雅人が、
8. ツレがうつになりまして。 [ 映画的・絵画的・音楽的 ] 2011年10月19日 05:36
『ツレがうつになりまして。』を渋谷TOEIで見てきました。
(1)現代病と言われるうつ病を巡る映画にもかかわらず、宮崎あおいと堺雅人とのコンビが絶妙で、実に清々しい気分で映画館を後にすることができました。
映画では、外資系ソフト会社のサポートセンターで懸...
7. 映画『ツレがうつになりまして。』劇場鑑賞。 [ ほし★とママのめたぼうな日々♪ ] 2011年10月16日 22:03
NHKドラマを観た事がきっかけで原作コミックも購入。 ほのぼのとした夫婦の愛情物語が大好きなお話 篤姫、家定コンビが演じ
6. 「ツレがうつになりまして。」ほのぼの闘病記。 [ シネマ親父の“日々是妄言” ] 2011年10月16日 15:16
[ツレがうつになりまして｡] ブログ村キーワード
細川貂々(てんてん、読めね〜（＾＾；！)原作、大ヒットコミックエッセイの映画化。「ツレがうつになりまして。」(東映)。宮��あおい＆堺雅人の「篤姫」コンビを主演に迎え、ともすれば暗くなりがちな“うつ病”という題材
5. ツレがうつになりまして。 [ ★the tip of the iceberg★ ] 2011年10月15日 19:02
http://www.tsureutsu.jp/ 公式HP母と一緒に観て来ました。お互い、ツレがいる身ですので。うつ病は、誰でもなる可能性があるし、患者さんの人数も、近年増加傾向にある。現在、年間３万人の自死の方が統計上いらっしゃるそうですが、そのほとんどが、うつを病んで・・・と
4. ツレがうつになりまして。 [ 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評 ] 2011年10月15日 09:48
シリアスな題材をあえて軽やかに描く、ハートウォーミング・ストーリー。“篤姫”コンビが絶妙だ。売れない漫画家の晴子と夫の幹男（通称ツレ）は、結婚５年目の仲の良い夫婦。外 ...
3. ツレがうつになりまして。 [ あーうぃ だにぇっと ] 2011年10月15日 08:11
「ツレがうつになりまして。」９月２９日（木）＠有楽町朝日ホール。
2. ツレがうつになりまして。(2011-078) [ 単館系 ] 2011年10月15日 03:25
漫画家・細川貂々の同名ベストセラー作品を篤姫の夫婦役を演じた
堺雅人と宮崎あおいで実写映画化。
監督は佐々部清
うつ病って結局のところ本人ですらどういうことなのかわからないんじゃないかと
思う...
1. ツレがうつになりまして。 [ LOVE Cinemas 調布 ] 2011年10月15日 02:10
漫画家・細川貂々の同名ベストセラーを『日輪の遺産』の佐々部清監督が実写映画化。ある日突然夫がうつ病になったのをきっかけに、夫婦の絆と成長していく姿を描いたハートフルドラマだ。主演『日輪の遺産』の堺雅人と『神様のカルテ』の宮崎あおい。共演に吹越満、大杉漣、
この記事へのコメント
1. Posted by ナドレック 2011年10月16日 00:39
そうなんですよね。
このアプローチは、これはこれでいいのですが、映画の冒頭、二人の住まいがマンションの一室から平屋の日本家屋になっているのを見て「ここまで変えるか！」と驚きました。マンションじゃないということは、バルコニーから飛び降りたいというエピソードがないわけですから。
二人で肩を抱き合うよりも、ツレが死のうとしていることも知らずにツレの悪口メールを書きまくってる方が、残酷な笑いというか、世の真理を表していたように思います。
このアプローチは、これはこれでいいのですが、映画の冒頭、二人の住まいがマンションの一室から平屋の日本家屋になっているのを見て「ここまで変えるか！」と驚きました。マンションじゃないということは、バルコニーから飛び降りたいというエピソードがないわけですから。
二人で肩を抱き合うよりも、ツレが死のうとしていることも知らずにツレの悪口メールを書きまくってる方が、残酷な笑いというか、世の真理を表していたように思います。
2. Posted by fjk78dead 2011年10月16日 21:16
こんちは、ナドレックさん。
あの日本家屋を見て「どこに住んでんだか知らねえけど金持ちじゃん」と思いました。映画の中で言い訳でもいってくれるかと思いきや放置。リアルじゃないっすよね。
あの日本家屋を見て「どこに住んでんだか知らねえけど金持ちじゃん」と思いました。映画の中で言い訳でもいってくれるかと思いきや放置。リアルじゃないっすよね。
3. Posted by ほし★ママ。 2011年10月16日 22:06
＞真似したら本当に良妻賢母じゃない大概の人は潰れるよ。
なるほど〜。
ただの夫婦のトラブルとして観てしまった。(>_<)
いい歳して、まだまだ甘いなあ。
なるほど〜。
ただの夫婦のトラブルとして観てしまった。(>_<)
いい歳して、まだまだ甘いなあ。
4. Posted by fjk78dead 2011年10月16日 22:27
こんちは、ほし★ママさん。
まあ、気にならないなら気にならないで、殊更、気にしなくてもいいと思います。実際にそういう立場になったら気にすればいいんで、それは確率低いだろうから。多分、一番悲惨なのは夫婦共倒れだと思うんですが、その点、原作は作者がドライな観察眼を持ってるので、二人とも情に引きずられて一緒に落ちていくのが考えづらいんです。映画のハルさんはちょっと怪しい。
まあ、気にならないなら気にならないで、殊更、気にしなくてもいいと思います。実際にそういう立場になったら気にすればいいんで、それは確率低いだろうから。多分、一番悲惨なのは夫婦共倒れだと思うんですが、その点、原作は作者がドライな観察眼を持ってるので、二人とも情に引きずられて一緒に落ちていくのが考えづらいんです。映画のハルさんはちょっと怪しい。
5. Posted by クマネズミ 2011年10月19日 07:32
お早うございます。
拙ブログにTB＆コメントをいただき、ありがとうございます。
この映画には、宮崎あおいと堺雅人の演技が素晴らしいこと（「ふじき78」さんもおっしゃるように）もあって、感動してしまいました。
ですが、もう一つの側面を考え合わせると、「ふじき78」さんは、星2つの評価になってしまうようです。
ただ、クマネズミにはそうは思えないところです。
クマネズミは、映画の冒頭を見て、本作は、原作とある程度距離を置いて､独自に進んでいこうとするのではないかと思いました。
というのも、ツレ達の住んでいるところを見たら、どうして普通の1戸建かマンションではなくて日本家屋なのか酷く不思議な感じがし、もしかしたらこれはリアルな話ではなくて、ファンタジックな話かもしれないと思えてきたからです。その後映画で描かれるハルさんとツレの関係も、とても実際に生活を営んでいるリアルな人間のものとも思えませんでした。
ですから、ツレについて「少しずつ頑張った結果、良くなったように見える描き方」がされていようがどうだろうが、ファンタジーの世界にあっては余り大した問題ではないのではと思いました。
それに、「うつ病は「頑張ってはいけない病気」」とか、「「がんばれ」という気持ちが鬱病患者を追い詰めてしまう」といった世に流布している見方は、確かに基本的なものなのでしょうが、時と場合によっては、必ずしもそうとばかり言えないようです。
また、原作との関係で言うと、原作の本編の「PART4」は、「少しずつ上を向いてあるこう」というタイトルで、クマネズミには、「少しずつ頑張った結果、良くなったように見える描き方」がされているのでは、と思いました。また原作の続編の「PART5」のタイトルも「一歩一歩、前に進んで」とされていて、「ちょっとでも前向きに」というツレの姿勢を排除してもいないのでは､と思いました。
拙ブログにTB＆コメントをいただき、ありがとうございます。
この映画には、宮崎あおいと堺雅人の演技が素晴らしいこと（「ふじき78」さんもおっしゃるように）もあって、感動してしまいました。
ですが、もう一つの側面を考え合わせると、「ふじき78」さんは、星2つの評価になってしまうようです。
ただ、クマネズミにはそうは思えないところです。
クマネズミは、映画の冒頭を見て、本作は、原作とある程度距離を置いて､独自に進んでいこうとするのではないかと思いました。
というのも、ツレ達の住んでいるところを見たら、どうして普通の1戸建かマンションではなくて日本家屋なのか酷く不思議な感じがし、もしかしたらこれはリアルな話ではなくて、ファンタジックな話かもしれないと思えてきたからです。その後映画で描かれるハルさんとツレの関係も、とても実際に生活を営んでいるリアルな人間のものとも思えませんでした。
ですから、ツレについて「少しずつ頑張った結果、良くなったように見える描き方」がされていようがどうだろうが、ファンタジーの世界にあっては余り大した問題ではないのではと思いました。
それに、「うつ病は「頑張ってはいけない病気」」とか、「「がんばれ」という気持ちが鬱病患者を追い詰めてしまう」といった世に流布している見方は、確かに基本的なものなのでしょうが、時と場合によっては、必ずしもそうとばかり言えないようです。
また、原作との関係で言うと、原作の本編の「PART4」は、「少しずつ上を向いてあるこう」というタイトルで、クマネズミには、「少しずつ頑張った結果、良くなったように見える描き方」がされているのでは、と思いました。また原作の続編の「PART5」のタイトルも「一歩一歩、前に進んで」とされていて、「ちょっとでも前向きに」というツレの姿勢を排除してもいないのでは､と思いました。
6. Posted by fjk78dead 2011年10月19日 08:52
こんちは、クマネズミさん。
この映画はリアルとして作られていないのかもしれませんが、原作の成り立ち(リアルな鬱の情報が一般に流布していない)を考えるとリアルに作られるべき映画だと思います。ただ、鬱情報は間違えていないから、細かい部分のリアルはこの程度でも問題ないんでしょう。個人的に気になってしまいましたが。
「がんばれ」は、病気の局面によっては必ずしも禁句でない事があるようですが、ベーシックでは禁句じゃないかと思ってます。というのは、症例に関係なく「頑張れ＝それはお前の頑張りが足りないからだ」というのは日本人が言いがちな事であり、単に病人に対するダメ出しになる事が多いから。局面を判断できるプロじゃないので、「頑張れ」を使わんが世間的に広まってるのはいい事だと思ってます。
原作については「頑張ったので病気が快方に進んだ」ではなく、「頑張りはしなかったけど病気は快方に進んだ。後から考え直すと決して頑張ってはいないが、色々な事はやっていた」みたいなニュアンスじゃないかと思います。だからPART4は「少しずつ上(快方)を向いて歩こう」、PART5は「一歩一歩、前(快方)に進んで」で、タイトル的には状況説明じゃないでしょうか(古本屋に売っぱらって手元にないからアヤフヤ)。
この映画はリアルとして作られていないのかもしれませんが、原作の成り立ち(リアルな鬱の情報が一般に流布していない)を考えるとリアルに作られるべき映画だと思います。ただ、鬱情報は間違えていないから、細かい部分のリアルはこの程度でも問題ないんでしょう。個人的に気になってしまいましたが。
「がんばれ」は、病気の局面によっては必ずしも禁句でない事があるようですが、ベーシックでは禁句じゃないかと思ってます。というのは、症例に関係なく「頑張れ＝それはお前の頑張りが足りないからだ」というのは日本人が言いがちな事であり、単に病人に対するダメ出しになる事が多いから。局面を判断できるプロじゃないので、「頑張れ」を使わんが世間的に広まってるのはいい事だと思ってます。
原作については「頑張ったので病気が快方に進んだ」ではなく、「頑張りはしなかったけど病気は快方に進んだ。後から考え直すと決して頑張ってはいないが、色々な事はやっていた」みたいなニュアンスじゃないかと思います。だからPART4は「少しずつ上(快方)を向いて歩こう」、PART5は「一歩一歩、前(快方)に進んで」で、タイトル的には状況説明じゃないでしょうか(古本屋に売っぱらって手元にないからアヤフヤ)。
7. Posted by クマネズミ 2011年10月19日 21:45
今晩は。
早速回答していただきありがとうございます。
たぶん、現在の世の中に対する感じ方の違いが、こうした映画を見たときに現れてくるのかもしれません。
「ふじき78」さんは、「「頑張れ」を使わんが世間的に広まってるのはいい事」とのことですが、逆にクマネズミの方は、3.11以来今が胸突き八丁、もっと頑張れと日本に対して言いたくなってしまいます。
なお、原作については、おっしゃるように「頑張ったので病気が快方に進んだ」ではないにせよ、「全体として頑張りはしなかったけど、ほんの少しずつは頑張りもして、病気は快方に進んだ」といったニュアンスではないか、と思っています。
早速回答していただきありがとうございます。
たぶん、現在の世の中に対する感じ方の違いが、こうした映画を見たときに現れてくるのかもしれません。
「ふじき78」さんは、「「頑張れ」を使わんが世間的に広まってるのはいい事」とのことですが、逆にクマネズミの方は、3.11以来今が胸突き八丁、もっと頑張れと日本に対して言いたくなってしまいます。
なお、原作については、おっしゃるように「頑張ったので病気が快方に進んだ」ではないにせよ、「全体として頑張りはしなかったけど、ほんの少しずつは頑張りもして、病気は快方に進んだ」といったニュアンスではないか、と思っています。
8. Posted by fjk78dead 2011年10月20日 00:19
こんちは、クマネズミさん。
「俺は鬱病だぜぇい。ガンガン自殺するぜぇい」みたいなのや、みたいじゃないのも含めて鬱病患者さんには会った事がありません。非日常な存在です。なので、もし会っちゃったらどうする的な知識としては最小公倍数的に「頑張れは逆効果の可能性高し」みたいな不文律が世間一般に流布してた方が素人としては助かります。これは鬱に関してであって、世間全体の風潮に関してではないですが。
> なお、原作については、おっしゃるように
> 「頑張ったので病気が快方に進んだ」ではないにせよ、
> 「全体として頑張りはしなかったけど、
> ほんの少しずつは頑張りもして、病気は快方に進んだ」
> といったニュアンスではないか、と思っています。
私、このニュアンスこそが原作の中で一番重要視されるべきコアな部分と思ったので、ニュアンスが伝わりきれてない映画にはちょっとヤキモキしてる次第です。
「俺は鬱病だぜぇい。ガンガン自殺するぜぇい」みたいなのや、みたいじゃないのも含めて鬱病患者さんには会った事がありません。非日常な存在です。なので、もし会っちゃったらどうする的な知識としては最小公倍数的に「頑張れは逆効果の可能性高し」みたいな不文律が世間一般に流布してた方が素人としては助かります。これは鬱に関してであって、世間全体の風潮に関してではないですが。
> なお、原作については、おっしゃるように
> 「頑張ったので病気が快方に進んだ」ではないにせよ、
> 「全体として頑張りはしなかったけど、
> ほんの少しずつは頑張りもして、病気は快方に進んだ」
> といったニュアンスではないか、と思っています。
私、このニュアンスこそが原作の中で一番重要視されるべきコアな部分と思ったので、ニュアンスが伝わりきれてない映画にはちょっとヤキモキしてる次第です。
