2011年09月03日

『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』をシネ・リーブル池袋1で観て、錬金術師とは何ぞやふじき☆☆☆(ネタバレあり)

五つ星評価で【☆☆☆アクションは面白いけど、設定説明とかが不親切】


ネタバレありです

映像効果と話はなかなか面白いが、
背景が分かりづらい。

ミロス、クレタ、アメストリス三国の地理と歴史が分かりづらいのが一番の難点。
もともと聖地にいたのがミロスの民、
クレタが来てミロスを聖地周辺の円形の谷底に追いやる。
利権を求めて、アメストリスが聖地を抑えると
クレタは谷の外周部分に追い出されて、そこを制圧、
という事らしい。

地理と歴史を映画内でわかりやすく説明されないから、
誰がどの勢力に属しているかが分かりづらく、
後半の裏切りや心の変化が効いてこない。

又、ミロスが村を大きくした程度の勢力なので、
アメストリス、クレタが同じ程度の勢力にしか見えないのも問題。

でかい話じゃなくって、村のイザコザじゃないか、これ。
クレタなんてほとんど出てこないから100人程度の組織にしか見えない。

ただ、「大量殺戮を機構に取り込んだ聖地」
というアイデアはなかなか魅力的だ。
それを知ってでも聖地奪回を是とするか、非とするかの逡巡に
立場の違いを明確に出しているのもいい作りだと思う。

アメストリスから派遣されている主人公が
その道義的誤りからミロスの民の聖地奪回に反対するが、
その危険な聖地を武力で制圧しているのは
(単に国が同じだけとは言え)彼の国、アメストリスなのだ。
ある意味、これは核武力を持っている国が
核発電を欲している国を弾圧する構図にも似てる。

そして「手におえない力」は予想通り、手におえない状態へと暴走する。


さて、この映画の監督はTVシリーズの監督とは違うらしく
(ちなみに私はTVもマンガも未見)、錬金術に関しては
かなり自由に使っている。

本来、錬金術の発動は錬成陣によって成立させる。
多分「気合」とかではなく、研究所、研究結果があるのだから、
「科学技術」と同様に「技術」の一種と考えて問題ないだろう。

主人公とその弟は特殊な経験がある為、
錬成陣なしで錬金術(主に万能の形質変換)を発動できる。
そして、映画に登場する、新しい技術を持った錬金術師。
彼は血で手の平に錬成陣を書き、即座に錬金術を発動させる。
ええと、つまり、なんでもありです。

スーパー3の「♪マイトが飛び出しゃパツパッパ」って感覚にかなり近いです。
錬金術が技術であるなら、ラストの危機回避にしても、
錬金術を何回も発動させればいい話であって、それによって気力が削がれたり、
体力が消耗したりはおかしいと思う。
それじゃ『恐怖新聞』に近い。
(1回錬金術を発動したら寿命が100日減るとかね)


クレタの軍人ハーシェスの助清チックお面グッド。
顔が悪かったり、歪んだりした人の性格がとてもよろしくない
と言うのは差別的に良くないんじゃないだろうか?



【銭】
レイトショー料金で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
鋼の錬金術師 嘆きの丘〈ミロス〉の聖なる星@ぴあ映画生活

PS 劇場でくれた特典小冊子「鋼の錬金術師 11.5巻」は嬉しい。


fjk78dead at 18:40│コメ(2)トラバ(4)映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by KLY   2011年09月03日 23:01
基本ハガレン好きなんで楽しんだんですが、最終的な結末解っちゃってるのって中々つらいものあるかも。

ところで、なんか途中えらい作画が雑になってませんでした?列車の上で戦うあたり。
2. Posted by fjk78dead   2011年09月04日 00:15
こんちは、KLYさん。

> ところで、なんか途中えらい作画が雑に
> なってませんでした?列車の上で戦うあたり。

割と最初の方のカットで、単にキャラが歩くシーンで変な歩き方をしてるシーンがあって、安いアニメーター使ってるなとは思いましたが。

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