ゼブラーマン2共通テーマ「マヨネーズ、どうやって食べますか?」に大した事を言えない男ふじき

2010年05月04日

『のだめカンタービレ最終楽章後編』をパルコ調布キネマで観る男ふじき(気持ち、ちょっとネタバレかも)

という事で、ゴチャゴチャとTVっぽいギャグを詰め込んで、
別に映画にする気はないんだな、
それはそれで潔い決心だ、と思った前編と対照的に、
後編はギャグを抑え、テーマも一つの主題
(千秋先輩とのだめの恋愛と成長)に絞り込んで、
善悪はともかく、映画っぽい作りになってる。

前編(イントロ)で、派手に宣伝しておいて、
後編(主旋律)で、ちゃんと聞かせる戦略は間違えてないが、
イントロが物理時間の半分を有しているので、
バランスは良くない。

前編のテーマは千秋がヨーロッパで、自分の位置を確立する事、
後編のテーマはのだめが、自分と千秋の位置関係を確認する事。
後編のテーマが一貫したシリーズのまとめとして必要な事はわかるが、
その為に前編からストーリーをほぼ何も継承しないのは
「前編」「後編」と名打ってるにしては、とても違和感がある。

前編のオーケストラなんて後編では
バンマスが挨拶するだけの脇役とすらいえない背景になってしまった。
普通はのだめと千秋の溝を埋めるのは、
千秋のオーケストラ辺りの役どころなんだけど、
映画ではいきなり出てきたような
スタンスのシュトレーゼマンに全てお任せしてしまった。

とね、苦言っぽい書き口だけど、別にそんなに不快ではない。
まあ、いろいろ、しゃーなかったんだろーなー。
こういう「いろいろ、しゃーなかったんだろーなー」
という状態はままあることで、
スターウォーズ6本目の大団円と同じく、とりあえず
無事に着陸できた事を喜んであげたい。
足を骨折したりもしてないし、半身不随とかでもないよ。
無傷とまでは思わないけど。

結局、のだめが恐怖を克服できたとしても、
それはそれとして独立した話であり、
高みに登る快楽と苦しさを共有するクラシック奏者を選ぶか、
自由な音楽の楽しさを味わえる幼稚園の先生を選ぶかは、又、
別の問題として書くべきなのではないか、と思うのだ。
(映画での選択(LOVEありき)でも事は足りるので、間違いではない)

上野樹里は相変わらずとても大雑把に演技してるように見せながら芸が細かい。
水川あさみの表情の付け方もうまい。
オーケストラの出番がないから、なだぎ武もいらなかったと思う。
ウェンツは鬼太郎柄のシャツ着てたのが、個人的にツボ。


【銭】
パルコ調布キネマ年会費3000円払って、更新特権を含めて4枚の招待券を貰って、そのうちの1枚で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
のだめカンタービレ 最終楽章 後編@ぴあ映画生活

PS 「あんなにいい演奏はもうできない」という主張。自分自身だったら、「あんなに凄いくだらないネタはもう書けない」とかか。なんか矮小でありえない話だなあ。映画を観ながら思ったのは、とても下世話な話だが「あんなにいいSEXはもうできない」みたいな感覚なのか、という事。

PS2 別に誰も死んでないから続編は可能だ。おっ、舞台ってパリじゃん。じゃあ、続編は世界配信も見込んで、リュック・ベンソン プロデュースのアクション映画で行こう。題名は・・・『WASABI2』


fjk78dead at 21:13│コメ(4)トラバ(1)映画 

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1. のだめカンタービレvol.56 映画<のだめカンタービレ最終楽章・後編>  [ 美味−BIMI− ]   2010年05月04日 21:20
  昨年12月に公開された『前編』に続き、『後編』観てきました!! 初日・予約での映画鑑賞です!^^! 1日の舞台挨拶・観客動員数の最多記録(12,107人)も突破したそうですよ!! 凄い!^^! (→<のだめカンタービレvol.42 映画<のだめカンタービレ最...

この記事へのコメント

1. Posted by のりのり   2010年05月04日 23:26
私の場合
演奏もセックスも
いつも何かしら不満が残りますね。

比較的気持ちよく終わったとしても
一晩寝たら、

「もう一回気持ちよくなりたい」

と思いますしね。

よく言えば

「更なる高みへ」

悪く言えば

「燃費が悪い」


まぁ最高なんて
一生来ないんじゃないんでしょうか。


何せね。
セックスも演奏も一瞬で
感情は記憶にしか残らないから。


気持ちいいことしたら
もう一回体験したくなるのが人間の性だと思いますがね。
2. Posted by fjk78dead   2010年05月04日 23:50
こんちは、のりのりさん。

おおい、そんなに赤裸々でええんかい。
少し、話をずらすようでずらさないんだけど、テルミンと打楽器の(器具を使った)楽しいSEXってのもいいんじゃないの。って意味で、高みばっかりでもないんじゃないか、と。野郎のAV目線だと、高みっていうと代々木忠か、加藤鷹あたりのイメージで、割かし体育会系なんだけど、私、文科系だからなあ(何となく「草食系」って自分で言うのは嫌だ)。

又、全然、ずれるんですが「テルミンSEX」ってのが、男の夢ですね。
こう、手をかざすだけで絶頂みたいな。

なんか、とんでもなく病んだ記事になってきてる。
3. Posted by のりのり   2010年05月05日 08:23
クラシック音楽の特に歌曲なんて
表面的には分からなくても
深く読み取っていくと
 とんでもない歌詞の歌曲も多々あります。

オペラなんかはラブシーンを歌で表現してますしね。

嫌らしい意味でなく
クラシックのイメージをぶち壊すかもしれませんが
音楽と性というのは深い結びつきがあります。
「官能的」という言葉もよく使います


まぁ表面的には分からず、オブラートに包んでいる点がクラシック音楽の魅力の一つじゃないでしょうか。
私みたいにダイレクトに言っちゃう人は、、、、結構いるかも。

でもどういう曲か知らずに
ただキレイな曲だからってだけでBGMに使ってしまうと場違いな曲とか本当にあるからね。

のだめだと
オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲かな。

あの曲すごいキレイだけど
オペラの内容は
「よその奥さんを寝取ったら、
奥さんの旦那(マフィア的な方)が、ブチ切れて寝取った男に決闘を申し込みにくる」
という。。。
たまに結婚式で流す方いますが
行く末を案じてしまう。


あとテルミンは珍しい楽器で
音を鳴らすのも難しいらしいよ。

触れずにってのはヤッパリ難しいんだね。


4. Posted by fjk78dead   2010年05月05日 20:39
こんちは、のりのりさん。

> クラシック音楽の特に歌曲なんて
> 表面的には分からなくても
> 深く読み取っていくと
>  とんでもない歌詞の歌曲も多々あります。

なるほど。
聴く側が「クラシックは高邁な音楽である」と思っているので、世俗的な題材を取ったりする筈がない、と思い込んでる節がありますね。だから、結婚式NG音楽でよくあげられる「♪別れても好きな人」も、ピアノやヴァイオリンの独奏で弾かれたら、途中まで気が付かないかもしれない。

知識に関しては、基本、全員が知らなければ問題もないですし。

中のいい夫婦の事を「オシドリ夫婦」って言いますが、
本当のオシドリは例え話とは別にツガイを毎年、変えるらしいです。
結婚式で「オシドリ夫婦のように」って言われて「来年は別の相手とかあ」と
思う人がほぼいないので成り立ってる訳です。

こういうのは結構あるんじゃないですかねえ。

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