2016年10月30日

『RWBYvolume2』をシネ・リーブル池袋2で観て、男子三日会わざれば刮目して見よふじき★★★

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▲左からルビー、ワイス、ブレイク、ヤン

五つ星評価で【★★★アメリカ発萌えアニメ第二弾】
アメリカ製の3DCGアニメの続編。
で、前作を興味半分で観て(興味半分で観る率高いな俺)
自分達のやりたい事と、やりきれない分捨ててるところとかが分かって、
好感を持ちながらも、ちょっと中途半端な物を見せられたなと思った。

前回、不足していたのは主に二点。
一部アニメートの稚拙さと、モブシーンなどの興味のない作画への徹底的な省力化だ。
これらの欠点が第二作では補正されていた。
それどころか、稚拙だった歩きのアニメートなどは、
女性が歩く際のヒップの揺れとかをしっかり描き、
マニア(俺)が拍手を送るレベルに達している。
ぷりんぷりん、エロいやらしく歩くよ。
そして影扱いだったモブキャラもちゃんと一人一人書くようになった。
こっちは当たり前だけど、まあ、おめでとうと言ってやりたい。

前回でも発芽していた各キャラへの製作者の思いが、今回は花を咲かせていた。
主要4キャラみんな可愛さに隙がない。
作ってるスタッフの愛情がヒシヒシと伝わってくる。
話がどーのこーの以前のいい仕事である。

難を言うなら(いや言わんでもいいんだけど)、野郎キャラは見た目も似ててつまらん。

今回主要4キャラの推しキャラは変わった。
ルビーから獣娘ブレイクに(無駄に悩む娘って好き)。
全体の中では出番少ないけど、トッポい感じのペニーがやっぱ好き。

次がまた、そこそこ楽しみだ。


【銭】
テアトルの会員割引+曜日割引で1000円で鑑賞。

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RWBY Volume2@ぴあ映画生活
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RWBY Volume2@だらだら無気力ブログ
▼関連記事。
RWBY Volume1@死屍累々映画日記

2016年10月29日

『GANTZ:O』をトーホーシネマズ日本橋1で観て、ぼいんぼいんだけどええのんかそれだけでふじき★★★

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▲ロボコン0点!

五つ星評価で【★★★ビジュアルやアクションはOK。ただ薄い】
原作未読。実写映画2本のみ鑑賞。

女の子のおっぱいの動きがリアルすぎて凄い。
やっぱ普通に考えて他にやる事あるやろとは思うものの
「そんなんあらへん」という潔い結論を出したようだ。悪くない結論だ。

まず、描きたい絵があって、それを繋ぐ形で言い訳のように話がある。
なので、それぞれのキャラクターが実に薄い。
関西人は汚い大阪弁を使う人非人が3人と引きこもりチックな関西女しかおらず、
残りの者は偉そうにしていたのに、いつの間にか
その死に際すらクローズ・アップもされず静かに死んでしまった。
ガヤとしての存在を全うしたつーか、何つーか。

主人公は関西女からひたすら「偽善者」呼ばわりされるが、
この関西女が主人公と似た境遇なのに、主人公と逆の行動を取るだけのキャラで、
大の大人が恥ずかしげもなく、すぐに主人公になびいてしまうのである。
この映画の中のキャラはみな、大した意見も持たず、流れに身を任せる。
主人公以外は、環境が人間の形になってるようなもんである。
人としての重みや個性が乏しい。

逆に言えばCGキャラに難易度の高い「人間としての重み」みたいな物を描く事を最初から断念して、単に怪物と人間の殺し合いを濃密に描く方を選んだのかもしれない。その本気のビジュアルには酔わされる。それなのに、各キャラの感情表出が微妙でビジュアルの足を引っ張ってたりするのは皮肉な結果かもしれない。

百鬼夜行の妖怪とガンツスーツの戦いは一つ一つ切り出すとどれも面白い。
ただ、ラスボス「ぬらりひょん」を退治した跡地から出てきた悪鬼みたいなのが、
「実ぬらりひょん」なのか、その辺の関連性が分からない。

あと、画面のトーンが暗い。明度が低いというか、
ジメっとした夜の空気を表現する為に、全体もやがかかったような処理が施され、
見ていてストレスが溜まる。もっと「銀残し(フィルム撮影・現像の手法。コントラストをクッキリとさせる)」みたいに強調すべき物を明確にすればいいのに。実に全体「のぺっ」としたゲーム画面みたいなんである。


【銭】
東宝シネマズ会員サービス週間で1100円。
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金メダル男@ぴあ映画生活
GANTZ:O@ぴあ映画生活
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GANTZ:O@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS エンドロールの曲がムチャクチャ、ハイテンションで、
 あのテンションで本編も見たかった。
PS2 黒い球体にパンツを穿かせて『PANTZ』でも、おでは構わないぜ。

PS3 ツイッターでフォロワーさんと話してるうちに気づいたのだが、
 行儀のいい東京チームにも、行儀の悪い大阪チームにも、
 覗き見して状況を伺う彼女にも、もちろん百鬼夜行にも、
 登場人物の誰一人として感情移入(没入と言った方がいいか)できるキャラが
 いなかった事が面白さを損なっているのではないか。



2016年10月28日

ガラケー電池交換

2016年10月27日 旧ガラケーから新ガラケーへ機種変して以来(2014年.8月)、
初の電池交換。
バッテリー疲労で出先で電池切れる切れる。
切り替えた後、まだフル充電してないから、
本当に状況が改善されたのかは実はまだよく分からん。
あまりダメな理由がないから(フリーメイソンの陰謀とか)
多分、夜が明けてからはごく普通に持ち直して使えるだろう。
料金はドコモポイントで賄えたので発生せず。
しかし、あかんなるのは1年程度と聞いてたから2年2か月もよく持ったな。



2016年10月27日

『金メダル男』をトーホーシネマズ日本橋3で観て、どーにもあかんねんふじき★

金メダル

▲ネットで拾った写真。多江ちゃんが一番っす。

五つ星評価で【★面白さにグッと来たかったんだけど】
ほとんど笑いの波がやって来なかった。
主人公がそこそこ珍妙な出来事に巻き込まれるのだが、何でだか笑えないのだ。

何だろう、ボケに対してツッコミが足りないのだろうか。
形式としてはボケる事態に対して
ウッチャンによるナレーションが静かに落とす形になっているが、
これが話を「納得」させるだけで「笑い」としてほぼ機能していない。
笑わせるつもりはないのか? 
なら笑いでいっぱいに見えるようなビジュアルの宣伝は不誠実だろう。

主役を演じた内村光良、知念侑李ともずっとニュートラルで感情を大きく表すタイプではないので、感情は主に周囲の人間が色づけていく事になるが、その周囲の人間が主人公に対する「プラス」の感情をほぼ持たない。
これはキツイ。
そんな状態にも関わらず、主人公はその性格から釈明さえさせてもらえないのである。
周りが冷たいのなら、冷たさを跳ね除けるような強いキャラにする必要があったのではないか。そういう強いキャラ(ナンチャンだったりして)にしないのなら、微かな感情でも観客に伝わるようにもっと親切丁寧に主人公の心情を汲み取ってやるべきではないか。その辺がどっちつかずだったと思う。観客には主人公の「どんな賞でも一等賞」になりたいというモチベーションは「設定」である以上に伝わらないし、その獲得すべき一等賞の数も山のように用意されていなければ、獲得できなかった一等賞(挫折)の数も山のように用意されていない。チャレンジャーとしての一等賞の数が少ないので、主人公は漫然と生きて、漫然と何もなしえず、たまに一等賞関係に寄り道みたいな人にしか見えないのだ。

客演者が人脈を使ってワラワラ出ているのは楽しい。
でも、ほぼ出てるだけだ。
ウッチャンは女好きなのか(男好きではなかろう)、女優は小さな役でもなかなかいい。
一番いいのはやっぱり木村多江。
木村多江の酔っぱらいの演技は、ここだけは見に来てよかったと思った。
木村多江きっちりスーツとメガネがかわいくてかっこいーな。
ああもう木村多江と添い寝したい。

部活の後輩土屋太鳳は短くて設定も何もない役なので今回はOK。
土屋太鳳アンチの私になかなかいいと思わせるのは偉いかもしれない。

水泳部の先輩って上白石萌花ちゃんか。あの上白石萌音ちゃんの妹さんじゃないか。
って視点でもう一回水着をいやらしい視線で舐めまわすように見つめなおしたい。

アイドル役は清野菜々か。いい感じの無駄遣い感がある。

謎の美女、山崎紘奈。あーもーでっかい身体だけの水商売に馴染むっつか、
もうちょっと生活のランク落としたら風俗で働いていそう感があって、
クズとしてぐっと来た(来るなそんなんで)。

劇団の先輩、森川葵。なんか演技らしい演技をつけられない所が森川葵らしい気がする。
凄い濃い密度で役にハマるか、凄い薄い密度で役が横を通り過ぎてしまうか、
この人は二つに一つで今回は後者な感じ。

長澤まさみ、柄本時生、宮崎美子、手塚とおるは安定してていい。
柄本時生は刺身包丁持ってキレて大暴れしたらすぐに映画一本作れそうな外観がいい。
手塚とおるとか全く繋がりがないのに夜の繁華街で山崎紘奈の乳揉んでそう。

鶴瓶は安定してるってよりはグルーの東京弁以外は
いつも素の釣瓶だから、可とか不可とかはない。

ムロツヨシはこういう毒にも薬にもならないような映画(ひどいこと言うな俺)には、実に向いている。そういう毒にも薬にもならない空気に同調して一番違和感がない。

ウッチャンが映画に向ける情熱は拍手を送ってあげたいのだけど、
やっぱり監督に向いているとは思えない。
何か別のやり方で映画に絡んだ方が良いと思う。


【銭】
東宝シネマズ会員サービス週間で1100円。
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金メダル男@ぴあ映画生活
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金メダル男@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 銀メダル男、銅メダル男と三人でサンメダリオンで悪を倒せ。

2016年10月26日

マンガ『上野さんは不器用 第一巻』tsugeneko、ヤングアニマルコミックスを読書する男ふじき

ごくごく普通に面白いのだが、
好きな男の子に好かれるために
(と言うか好きな男の子に性的な目で見られたいが為に)
ギリギリな事をやって自滅してしまう上野さんが痛々しくて
どうも気軽に見てられない。

マンガは「気軽に見れる」事がある意味、武器なのだから、
どーにも、うーんと唸ってしまうような状態に陥っている。

fjk78dead at 23:47| 個別記事コメ(0)トラバ(0)マンガ 

2016年10月25日

『雲のように風のように』をギンレイホールでそうやったなあふじき★★★

五つ星評価で【★★★主人公に共感できない】
主人公の銀河は容貌的に美しくもなければ可愛くもない。
彼女は子供であり、子供特有の大人をイライラさせる無分別を持っている。
ともかく子供なのだ。成長していないかと言えばそんな事はなく、
作品の中で、ちゃんとした意見を言えるようになってはいく。
だが別に作品はその成長を描く事が主眼になっていないので、
突然ませた事を言うように見えてしまわなくもない。
彼女の声は佐野量子。上手くはないが、目くじら立てるほど下手ではない。

銀河の相手、皇帝のコリューン。
演じるのは市川笑也。こっちは明確に上手くない。

皇帝コリューンの姉に今をときめく高畑淳子。
普通。アニメなのでご尊顔の拝謁は不可能だが、若い時があったんだなあ。

革命勢力の参謀コントンに小林昭二、上手い。上手い事がハッキリわかる。

話全体は「長く数奇な物語+青春学習塾」みたいで悪くない。

この作品はもともとテレビ用に作られたCMのない長編アニメで、
初見はテレビ放映時にライブで見てる。
その時には配役陣の上手い下手とかは特に気にならなかった。
テレビってソフトの芸術性を磨り潰し、批評眼をゆるくさせる機械だ。

だから「映画」に近い「映像ソフト」は
映画館で上映されると、テレビモニターでは感じられなかった情感を得られるだろう。
いい部分が高まると同時に悪い部分も強調される。
両刃の剣かもしれない。
とは言え、映画よりTVの方が後に出来たのだから、
その点について文句を言われる筋合いはない。


【銭】
ギンレイホール特別企画。一本立てで一般が600円のところ、会員割引で300円。

2016年10月24日

『七人の侍』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、そら面白いだろよふじき★★★★

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▲映画観た後だと、でっかいアップの二人は野武士っぽいなと思う。

五つ星評価で【★★★★当たり前のように面白いずら】
10年に1回くらいのスパンで見直してる。
確か、最初に見たのは公民館でだ(下手すれば16ミリかもしれん)
おもろい。
でも、やっぱ実際の戦いの前にあたる前半部分の方がおもろい。
侍探しでようような侍が選別されたり、少しずつ集まったり、
雲助らしい髭面の男が辛辣な事を言いながら、内心百姓に同情してる事が分かったり、
あと、左卜全の顔の破壊力は凄いなあ。
あんなのどう見てもどん百姓じゃん、反則もいいところ。
勧誘の最初の四人に選ばれているって事は、村でそれなりに人望があるのか?

村オサの顔のアップが強すぎていい。

ラスト13人を越えてからの戦略は実は杜撰。
死に物狂いで来る敵を分断せずに一気に取り込む事はやはり危険ではないのか?
そう言えば死んだ四人は全て種子島で死んでいる。
3丁のうち2丁まで奪っておきながら攻撃に使えなかったのは痛い。
勘兵衛に銃の素養がなかったのかもしれないし、
銃はあったが弾がなかったのかもしれない。
野武士がけっこう重装甲で来ていたから、効果は疑わしいが
弓矢や石つぶてはもっと使われてもよかった。

あと、若武者・木村功に迫るしの、
野武士に捕えられていた利吉の妻の最後など見るにつけ、
お前ら「女なんて怖くてたまらんのだから惚れたりするんじゃないぞ!」
みたいな感じの黒澤の童貞マインドが聞こえてくる気がする。

若くてピョンピョン跳ねる感じの田舎娘しのは黒澤が好きそう。
利吉の妻のあの演技は凄かったなあ(昔、見た時はそんな意識しなかったけど)。


【銭】
午前10時の映画祭価格1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
七人の侍@ぴあ映画生活

2016年10月23日

『ゼーガペインADP』を新宿ピカデリー7で観て、すんげーの観た感ずっしりふじき★★★ @pad299

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▲とりあえず、こいつが男子水泳部員なんだが、
 男子の水着を見て興奮したりはしないからな。
 というか、あの設定はどこまで大事なのかが
 総集編である今回だけ見てると、よく分からない。

五つ星評価で【★★★ゼゼゼゼゼーガペイン・アダルトぴんくぅ?】
ではないらしい。
元となったアニメ作品は未鑑賞。私、一見さん鑑賞が多いなあ。
で、自他ともに認められた一見さんには大変な作品。

ロボットアニメにハードSFと量子力学を持ち込んだ作品。
そんなん分かるか!(ってほど分からなくはなかった)
そこはやっぱり物語として分かるように構築されているからだろう。

私のツイッター友達SGA屋さんによると

「マジレスすると『マトリックス』です。ただ『マトリックス』では
 まだ肉体があったけどこちらそれすらなく、情報とホログラムでしかないという」


だそうです。

私的に把握した物語は、こう↓

物語は主人公が本当の生活を送っていたと信じる仮想世界から始まる。
この世界はサーバー内に構築された仮想現実であるが、容量的な限界があり、
一定期間を経過するとリセットされ、スタートラインに戻る事になっている。
この仮想世界の上層には現実世界が存在するが、そこでは人類はもう滅んでおり、
それぞれのサーバーをどうするかという二つの勢力が覇権を争っている。
彼等のどちらにも肉体はない。情報同士のぶつかり合いであり、
そこで雌雄を決するのは情報の量的投入。
彼等は自分の身体や死体(いずれも情報)を切り崩して戦い続ける。

やはり、分かったつもりではいるが、あまりピンとは来ない。
自分の現実と遠すぎるからだろう。

仮想世界のループは極ミクロの輪廻ループみたいだ。
そこにはループ(輪廻)に左右されない仏陀(解脱者)がいる。
彼等は仮想世界と現実世界の両方に同時に存在しながら、
世界の構造を変えようとしている。

敵を攻撃する為に彼等自身が情報であるのに、情報そのものを使用するというのには
レゴブロックを思いだした。かって「人」だったブロック(記憶)を組み直して
敵にぶつける。そこにはもう、それが「人」であった痕跡はないのだ。
何かユダヤ人を資源として使用した第三帝国を思いだす。
樽にギッシリ詰め込まれた金歯。あれを資源として抽出する事に内実は似ている。

見終わって、終わったとは思ったが、ハッピーエンドなのかどうかもよく分からなかった。私は単細胞だからハッピーエンドが好きなのだけれど。


【銭】
松竹会員制の前回有料入場割引+ネット割引で1200円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゼーガペインADP@ぴあ映画生活

2016年10月22日

『エンド・オブ・ホワイトハウス』『エンド・オブ・キングダム』を新文芸坐で観て、不謹慎におもろいなふじき★★★,★★★

二本立てタイトル「大統領、あなたを何度でも守ります!」

◆『エンド・オブ・ホワイトハウス』
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▲ホワイトハウスで遠藤太津朗が殺される映画ではなかった。

五つ星評価で【★★★★おもろいやん】
初見。2013年に見逃した作品。こういうアクション映画を新旧二本立てで上映してくれるような名画座も新橋、浅草、三軒茶屋と閉鎖が相次いで、今でも気を張ってるのはこの新文芸坐くらいじゃないだろろうか。元々、アクション映画は専門館にしかかかりづらいジャンルなのかもしれないが。

特殊部隊に在籍した経験のある(定番(笑))SSにジェラルド・バトラー。
彼が守る大統領にアーロン・エッカート。アーロン・エッカートが大統領かあ。目つきが悪くってどちらかと言うと詐欺師っぽい顔立ちだったのが、『ハドソン川の奇跡』といい、最近立派な役が多くなった。いい年の取り方をしているのかもしれない。
彼等と戦うのは謎の朝鮮人。米軍の対韓国支援を打ち切る事で北朝鮮韓国間の戦争を再開させ、韓国を武装占拠する、ついでにアメリカは気に食わないから全滅させる、という計画的だか、誇大妄想だか分からない策を立てる。ホワイトハウスの占拠計画は堂々としたものだったが、戦いが起これば韓国は北朝鮮に必ず負ける、と言うのは韓国がなめられすぎてる気がする。もっとも、この映画の韓国はテロリストに警護役を許してたり、「やられ国家」としてしか機能していない。
で、このテロリストの統率力が凄い。命をも惜しまないというのもあるのかもだけど、ワシントン.D.Cホワイトハウスに現地集合で車で駆けつけて、プロのSS集団を壊滅させてしまうのである。そんなに入国しとったんかい。ジェラルド・バトラーも彼等の有能ぶりは認めていた。

まあ、でも単純におもろい。
ケルベロスなんちゃらについてはよいアイデアだなと思った。
ハイドラなんちゃらも、よう分からんが強くてよかった。
ヘリに人質運ぶところは頭悪いな。全員、足撃てよとか思った。


◆『エンド・オブ・キングダム』
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▲大英帝国で遠藤太津朗が殺される映画ではなかった。

五つ星評価で【★★★こっちもおもろいやん(前作には及ばんけど)】
大統領警護の為、イギリスくんだりまでやって来たら、またまた超強いテロリストと戦う羽目になるジェラルド・バトラー。今度の相手は謎のインド人である。えーと、正確な国は分からんけどインド人っぽい。「♪隣のインド人、なにしてるぅのぉおおおおお ズガガガガ!」みたいな感じ。このテロリスト達の息のあったフラッシュ・モブ大作戦みたいな戦い方が面白かった。前回の韓国人、今回のインド人ともども悪い人たちは勇猛果敢。お金の関係かもしれないけど、命を賭けてあれくらい主人公に楯突いてくれるのは人間として尊敬に値する。というか、今回はアメリカを含め西洋諸国さんがドローンで民間人ともども虐殺したのが、事の始まりだからどっちが悪いとも言いきれない。勝った者が偉い。勝てば官軍的な一本。
キャスティング的な問題か、敵の殺された親族との対比を避けるためか、大統領の息子は画面に出てこない。前回の事件以来、精神疾患に落ちて入院して、大統領にあてがわれているのはスマホでしか連絡を取れないバーチャル大統領の息子だったりして(んなこたあない)。この大統領も病みが増えてきてる感じで、前作ではしょうがなしに自衛の為に敵と戦っていた調だったのが、今回は明確な意思を持って自分から応戦している。きっと次回作が出来たら、大統領の方がジェラルド・バトラーより強いかもしれない。いや、ラスボスが実は大統領という方が燃えるか。

見終わって三日目でもう、何も細かい事を覚えていない抜けっぷりだが、見ている最中はともかく面白かった。見終わってすぐ、あれ、でもモラル的には西洋諸国の方がよろしくないよな、と。

いや、ちょっと待て。その前に韓国の首相が来てなかったけど、それは韓国の首相が来ると又、テロリストを連れてきてしまうからか。韓国の前首相の葬式では間に合わなかったのか? いや、時間をかけて準備してたみたいだから韓国の葬式では間に合わないか。時間をかけている間に前作の事件でアメリカが全滅してしまったら「インド人もビックリ」だよなあ。

韓国人、インド人、次に敵になるのはどこの民族だ!?


【銭】
新文芸坐会員入場料金、250円安い1050円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
エンド・オブ・ホワイトハウス@ぴあ映画生活
エンド・オブ・キングダム@ぴあ映画生活

2016年10月21日

『彼岸島デラックス』をシネリーブル池袋1で観て、ご苦労さんとは思いつつふじき★★

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▲「兄ちゃん、俺のプリン食うたやろ!」
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▲「食われんのが嫌なら、ちゃんと名前を書いとき!!」

五つ星評価で【★★アクション、アクション、また、アクション(すぎる)】
原作未読、TVシリーズ未鑑賞、劇場映画前作未鑑賞。
てな訳で、前提コンテンツを見てれば楽しめた可能性はある。
登場人物は多いが、何かいるだけの奴らだらけ。彼等だって長期展望のTVなら、それなりに個性を出せるエピソードがあったのかもしれない。けれど、一見さんの私にはそういうのはとんと伝わってこない。

映画始まってザックリ5分で今までのお話をまとめてくれてたのはよかった。
その後、アクション・シーンになり、ずーっと戦いが続くのだけど、それは映画が終わるまで延々と続いて、映画の終了で戦いが終わると言うより停まるのだけど、ふと気が付くとそれで何も話が進んでいないってのは、恐るべきことだ。

主役は白石隼也。仮面ライダー・ウィザード野郎。あれは嫌いな顔だ。
彼の兄貴で好敵手に鈴木亮平。彼一人見るなら別に悪くない。面白くもないけど。
ラスボスが栗原類。栗原類ならではの凄く良いビジュアルと及第点は出せるのだけど、どうにも心に響かない普通な演技。どこかホストっぽい。
栗原類に三人くらい美女がなびいているのだけど、彼女たちは凄くいるだけ。
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▲中居正広が新宿二丁目でジョニー・デップっぽいメイクをしながらホストしたらこんな感じ。

あと、怪物さん達はみんな出来の良いよい子たちです。

島に吸血鬼を含めて何人の人間がいるのか分からないけど、
大都会のように無尽蔵に人がいる訳でもなし、
あのペースで殺し合ったらすぐさま誰も人がいなくなってしまうと思うのだが。

エンドロール見て驚いたのは監督が渡辺武だったこと。
相変わらず生活の為に映画撮ってるなあ感。
それで面白ければ文句はないのだけど、、、
いやまあ、編集前のTVはおもろいのかもしれんけど。


【銭】
テアトルの会員更新の際に貰った1000円で映画見れる券を使って1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
彼岸島 デラックス@ぴあ映画生活

2016年10月19日

『国選弁護人ユン・ジンウォン』をシネマート新宿2で観て、おもろいのに客入りしてなくて勿体ないなふじき★★★★

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▲冴えない三流弁護士だけど誠実な感じのユン・ゲサン(左)と、
 相変わらずでかい顔のユ・ヘジン(右)。今回は主人公の先輩で善玉なのだ。

五つ星評価で【★★★★いや、普通におもろいの】
「国家権力 対 三流弁護士」
この構成は傑作『ベテラン』に似てる。
韓国映画は国家権力を描く時、けっこうえげつなく書きよるのと、
基本、韓国映画では「警察=ダメ捜査」だから、
主人公は「検事」とか「弁護士」の方が向くかもしれない。

「あの手この手」に対する「あの手この手」、なかなか見せてくれます。

それにしてもお客いない。映画をやってる事を知らないんだよな。
娯楽性高いんだからちゃんと宣伝すればいいのに、
宣伝媒体が劇場かネットしかないんだろうな。
韓国映画の良作を見て、興行振るわないの見てると、
そのうち持ってこれなくなっちゃうんじゃないかと思う。
ちゃんと力を入れて売ろうよ。
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▲綺麗どころ。ライター役のキム・オクビン。


【銭】
シネマートのメンバーズデー(火曜日)で、1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
国選弁護人ユン・ジンウォン@ぴあ映画生活

2016年10月17日

『やじきた道中てれすこ』『ターン』を新文芸坐で観て、よきかなよきかなふじき★★★,★★★★

特集上映「人間っておもしれぇなあ 平山秀幸映画屋街道40年記念祭り」の1プログラム。

◆『やじきた道中てれすこ』
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▲てれてれ、すこすこ歩く三人。いやそういう題じゃないで。

五つ星評価で【★★★9年前って、年を食った私に取ってはそこそここないだなんだけど、こんな落語みたいな人情噺をあまり当りそうな要素も採算もなしによう作ったもんだ(多分、当たってなかったと思う)。流石と言おうか無謀と言おうか、いつも通りと言おうか、うーん松竹】
初見。2007年に見逃した作品。まあ、その時は何か急いで見なくちゃいけない切迫感を感じなかったんだなあ。今回、『ターン』を見直したくて、ついでに感想。後頭部を殴られるような衝撃度はないが、ごくごく普通に面白い。まあ、基本そういう監督だしね、平山監督は。
中村勘三郎、柄本明、小泉今日子というメインキャストは9年前と言えども落ち着きすぎてる。それぞれの実年齢は江戸時代だったら鬼籍か隠居という年じゃなかろうか。ぐらいのキャストを持ってきたものだから、みんな凄く上手いのだけどね。特に柄本明はあまり一人で長時間自分の演技を表に出さない人だから、酒乱の演技とかムチャクチャ面白い。もちろん勘三郎も上手い。一部、『ターン』みたいな展開になる。


◆『ターン』
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▲ザンギリ頭やなあ。

五つ星評価で【★★★★ああもう牧瀬里穂が人間として美しくって】
2回目。2001年の映画。今はなきワーナーマイカルに1000円で見に行ったような記憶がある。ワーナーマイカル系列でのみ掛かったんじゃなかったか? だからムチャクチャ良作なのにマイナーな一本。

事故を起こして以来、人のいない閉ざされた時間に閉じ込められてしまう牧瀬里穂。
毎日、時間はリセットされ、午後2時15分に戻される。ある日、彼女の元に外界から電話がかかってくる。

もうたった一人の世界に挑む牧瀬里穂が凛として良いんですわあ。
セックスアピールとかじゃなくて、人としてこういうチャーミングで芯が強かったり良かったりする人と一緒に暮らしたい。

中村勘九郎(当時・勘太郎)は忍術を使えない。まあ、そうだ。すんごい普通の役。
画廊の経営者は小日向文世。どこか田村高廣に似てる。
そして一人きりと思っていた世界に現われる男が北村一輝。
抜群の不透明感。抜群の気持ち悪さ。

なかなか座りのいい映画。


【銭】
新文芸坐会員制度入会、入会金と合わせて今回は2000円。会員有効期限1年。
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やじきた道中 てれすこ@ぴあ映画生活
ターン@ぴあ映画生活

2016年10月16日

『高慢と偏見とゾンビ』『少女』『ジェイソン・ボーン』『貞子vs伽椰子』をまとめてレビュー

トーホーシネマズデー+1(山本美月繋がりで巻き込み)をまとめて駆け足で。

◆『高慢と偏見とゾンビ』トーホーシネマズシャンテ1
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▲「キッコーマンとハイネケンとゾンビ」っての思い付いた。

五つ星評価で【★★★そのゾンビはゾンビではないだろうけど、それでも許せるゆるいゾンビ映画】
原作未読。元になる『高慢と偏見』は同じく原作未読だが、映画化された1995年の『高慢と偏見』、2005年版の『プライドと偏見』は多分、両方見た筈。
徐々に失効していくとは言え、かなり高度な知性がある点で、ゾンビ映画としてはB級と言わざるを得ない。あと、ダーシー卿が自分達の窮地を挽回せんとするが為にゾンビを活性化させる手を打つのもどうかと思う(しかもその手は自分達の窮地の挽回に寄与しないのだ/おいおいおいおい、何の為の一手だったんだよ)。

みたいなゾンビ映画としてのマイナスを抱えながらも、見ていてニヤニヤ微笑を禁じ得ないのは、大恋愛小説『高慢と偏見』に『ゾンビ』を組み込むという、誰もがそんな事やっちゃいかんと即答できる禁忌を織り込んだのにそれが成功してしまっている大胆な着想とストーリーテーリングに敬意を表さざるを得ないからだ。すげえすげえ。

リリ・ジェームス(次女)の剣技と脚線美(見せ方が凄く上手い)に惚れ惚れ。
ベラ・ヒースコート(長女)のお人形さんチックな美麗さもOK。
金持ちの家に日本の戦国時代の鎧甲冑が飾ってあるのもおもろい。
リリ・ジェームス(次女)が野蛮的には無敵なのに、恋にはヘタレなのも可愛いったらない。


◆『少女』トーホーシネマズ六本木1
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▲物語の大半で着用される夏服よりこっちの冬服の方がフェティッシュ。

五つ星評価で【★★★★「少女」の映画が嫌いな訳がない】
歪な日本の構成要素が少女の周辺に再構成される。
作りものの世界を再構成するにあたって二カ所気に食わない部分があったが(後述)、何とも完成度の高い一本になっていると思う(これも原作未読だが、湊かなえ(一冊も読んだ事がない)の「呑み込めない感じ」が凄く映画に充満している。

役者が素晴らしい。
本田翼のラスト手前までチラリとも可愛さや輝きを見せない
常にカッターナイフを自分の手首の血管にあてがっているような白目の強い演技に
一つ演技の階段、上ったなと感じた。
この錆びたカッターナイフの刃のような感じを出しながら菅原大吉相手に
弱さも見せるという難しい演技をこなしてるのにも拍手したい。

山本美月は演技力がいらない役(失礼)だが、うまくピースが嵌っていた。
びっこ演技に違和感があったが、映画内の展開を見て驚かされた。
でも、それで「上手い感」はあまりない。
この子、顔がゆるくて凄く客を安心させる。
ああもう、俺、女子にバリバリ、コンプレックス人間だから
ビッコひいてる女の子はそれだけで好きなのだ(病んでる俺)。

稲垣吾郎のオーラの消し方が凄い。
普通に市井にあんな感じの人はいそう。
稲垣吾郎ではあるのだが、稲垣吾郎という元の存在をすっと消えさせる。
SMAPの他の四人はそうはいかない。

アンジャッシュ児島は児島らしい役。
でも、案外どんな役をやっても「児島らしい役」で片付けられそうな気もする。
それだけ役を近くに引き寄せてるのかもしれない(基本いつも同じだと思うが)。

本田翼の祖母は銀粉蝶さんだろうか? 
怖い。本当にああいう人を連れてきたようにしか見えない。

菅原大吉も割とああいう人を連れてきて、ああいうブリーフ穿かせましたみたいな感じが漂うのだけど、それでも顔がいつも通りに菅原大吉だから、そこまで怖さを感じない。今まで一度も菅原大吉を見た事のない人がこの役を見たら、本田翼の祖母同様、かなりの怖さを感じそう。

PS 世界再構築において気に食わない部分:
 〇匐,涼蝋の絵が上手すぎる。あれは大人が描いた絵だろう。
 ∨榲塚磴了簓が整いすぎている。
  映画内の本田翼ならダーク系か、もう少し服に無頓着な感じだろう。
  親から押し着せられている清楚な服だとしても、
  ちょっと自分のモノとして着こなしすぎてしまって見える。
PS2 最終的に少女の周囲の大人は突出した障壁が3人、突出した支援者が1人。
 少女の周囲の少女達は本田翼と山本美月も含めて、
 全員、気が狂った悪人だ。それが「少女」と言わんばかりに。
PS3 対比される少年(真剣佑)は極めて常人なのだが、
 それがつまらないと言えば、つまらない。
PS4 監督『しあわせのパン』の人か。攻めた映画作ったな。
PS5 「因果応報」で思いだすのは『少女椿』だったりする。
 でも、『少女椿』の方が体温が温かいイメージだ。


◆『ジェイソン・ボーン』トーホーシネマズ六本木2
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▲こんな寄り添うような関係性ではない。

五つ星評価で【★★やはり問題は都合の良すぎるストーリー、演出は流石】
もう前の四作はよく覚えてない。人の違う『ボーン・レガシー』は別として
基本、「お前の知らない過去があるから、それを見つけながら問題解決しろ」
みたいな筋でボーンが毎回担ぎ出されている印象。
今回、父ちゃんの謎まで出てくるとは思わなかった。
次はきっと母ちゃんの謎に違いない。
いや、もう、「お前の知らない過去うんぬん」はどうでもいいでしょ。
どれだけ知らされてないんだよって逆に信憑性薄いわ。
今回の話の弱点は「謎を解く事=今の悪漢の悪事を同時に防ぐ事になる」、
こんな都合のいいストーリー展開はあかんと思うわ。
トミー・リー・ジョーンズは手堅い嫌われ役だが、
アリシア・ヴィキャンデルの小さい図体なのに「やり手感」バッチリなのも良い。
アリシア・ヴィキャンデル上手い。納得させる演技を持ってくる。
マッド・デイモンはメリハリを付けようとしてるのか、単に肉体年齢なのか老けた。ちょっとした皺がボーンっぽさを減じてるように思える。
ヴァンサン・カッセルのボーンっぽい作戦員の無敵っぷりはとても面白いのだけど、
オペレーションを彼一人に任せすぎだし、過去の因縁まで彼に被せるのは間違いだ。


◆『貞子vs伽椰子』トーホーシネマズ日本橋1
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五つ星評価で【★★★★白石晃士の超絶演出力と投げやりなラストに茫然とさせられるカルトホラー】
ともかく、貞子と伽椰子を対決させるという唖然とするようなストーリーテーリングが無理なく破綻せずに進んでいる、天才・白石晃士の手腕の冴えが素晴らしい。気まぐれな天才がラストシーンで物語ぶん投げちゃったのにも唖然としたけど。それで終わりです、で締めちゃいかんだろ。
あの安くて効果の高い大女優佐津川愛美が山本美月とペアを組んで話を引っ張っていくので、貞子パートは大丈夫。大丈夫かしらと思っていた玉城ティナの呪怨パートもなかなか良い。玉城ティナなかなかやるじゃん。
恐怖におののく3人の女の子を並べてしまうと、残念ながら山本美月がジャンルムービー的に大根というのが分かってしまう。普通の芝居では特に気にならないのだが、ジャンルムービーだから、彼女は彼女の演技で観客に恐怖を伝染させなければいけない。彼女が怖がっている演技をしている事は分かるんだけど、観客側がその怖さに乗れない。佐津川愛美、玉城ティナとメリハリを付けるためにそういう演技を充てられたのなら損をしてると思うのだが、何となく山本美月って感情の高低ギャップがあまり出ない芝居をする人みたいなので、おそらくこれが限界なのだろう。

俊雄をマスコットみたいにせず、得体のしれない変な子供に引きずり降ろしたのは演出側のいいプラスポイント。


【銭】
高慢と偏見とゾンビ:トーホーシネマズデーで1100円。
少女:トーホーシネマズデーで1100円。
ジェイソン・ボーン:トーホーシネマズデーで1100円。
貞子vs伽椰子:トーホーシネマズ、メンバー割引週間で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
高慢と偏見とゾンビ@ぴあ映画生活
少女@ぴあ映画生活
ジェイソン・ボーン@ぴあ映画生活
貞子vs伽椰子@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
高慢と偏見とゾンビ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
高慢と偏見とゾンビ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
少女@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
少女@だらだら無気力ブログ
少女@こねたみっくす
ジェイソン・ボーン@ノルウェー暮らし・イン・原宿
ジェイソン・ボーン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
貞子vs伽椰子(2回目)@死屍累々映画日記

2016年10月15日

『インデペンデンス・デイ リサージェンス』『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』『ゴーストバスターズ』『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』

俺の琴線に触れなかった洋画4本をまとめて駆け足で。

◆『インデペンデンス・デイ リサージェンス』109シネマズ木場5
五つ星評価で【★★何故、弱点を】
色々ちゃんとやろうとしている事は分かるのだけど、敵の宇宙生物が女王様を連れて来る理由が分からん。総攻撃で士気を高める為?そんな人間っぽい生物じゃないでしょ。そして、単体では馬力があってそこそこ強い女王陛下であるが、彼女は明らかに敵全軍のウィーク・ポイントである。そんなのをこれ見よがしに連れてくるのは、全身甲冑のど真ん中「金的」の部分だけ丸出しにして、敵が攻撃しやすいよう分かりやすく赤丸付きで「弱点ココ→」とか書いてあげるようなもんである。彼等が理解しあえない種族だとしても、こんな都合がいい「理解しあえない」を盛り込んではいかん。

お姉ちゃんは金髪も中華系もどっちも美人でよかった。


◆『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』新宿ピカデリー9
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▲何でこんなにカラフル極彩色にしちゃったんだろう? インク屋の陰謀か?

五つ星評価で【★★前のもダメだったのだけど】
キャラクターと色使いが元々嫌いなのだ。
私が脳裏に思い浮かべるアリスは挿絵画家テニエルの描くアリスで、
ディズニーのアニメ版アリスは見てないので、
このティム・バートン監修版のキャラクター達はどうも仮装の度が過ぎて見える。
「アリスが子供じゃない」と言うのは前作からの設定なのだが、
その大人アリスの着るチンドン屋かピエロみたいな服にゲンナリし、
ミア・ワシコウスカの自我の強そうな顔の作りに戸惑う。
大人だからだろうけど眉間皺寄せ顔もアリスらしさを欠く。
テニスンのアリスは無色透明な存在で、あまり強い感情を感じないのが逆にいいのだ。
ジョニー・デップの気狂い帽子屋も狂っているが、主に外面がおかしいだけである。
ティム・バートンテイストのキャラクターが好きだという人もいるだろうが、
ティム・バートンだって、自分のキャラクター、
例えば『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の各キャラクター達が、紙人形ロペに置き換えられた長編映画を作られたりしたら不快になるだろう?
その辺の微妙な感覚はもう少し大事にしてほしかった。
あと、CGを使えば描けない物はもうないのかもしれないが、タッチが全て同質性っぽさが強調され、シャープなデザイン感覚が失われてる気がする。

白の女王アン・ハサウェイは好き。でも、アン・ハサウェイだから好きというだけだ。


◆『ゴーストバスターズ』109シネマズ木場7
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▲このデザインは相変わらず盤石。

五つ星評価で【★★前作寄りにくだらない野郎の笑いがあるかと思った】
男3人を女4人に置き換えたリブート作品(シリーズ建て直し作品)。
原典もそんなにゲラゲラ笑える映画ではないのだが、
主人公が女子に置き換わる事で、バスターズの「一生懸命度」が上がって、
「その実本当はトンマ度」が下がってしまった気がする。
単純にもっと気楽に笑って見たかったんだけど、私はあまり笑えなかった。
ホモじゃないから褒めるのに抵抗があるけど、
ケヴィンを演じたクリス・ヘムズワースの馬鹿さ加減はちょっと見苦しいけどよかった。
逆にクリス・ヘムズワースにだけ笑いが集中してしまったキライがある。
ゴーストもCGの質感より昔の手作り特撮二重写しの方が好きだしなあ。
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▲並んでビーム発射してる絵柄って科特隊っぽいなあ。


◆『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』恵比寿ガーデンシネマ2
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▲終わってた奴

五つ星評価で【★★ふと気づくと取り残されていた】
えーと、気が付くと取り残されていた。
主人公が端からイヤな部分持ってる奴って嫌いだし、
設定の分からない神話にリアル感を感じられないまま、気づいたら終わっていた。


【銭】
インデペンデンス・デイ リサージェンス:109シネマズメンバーズデーで1100円。
アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅:前回有料入場割引+ネット割引で1200円。
ゴーストバスターズ:109シネマズメンバーズデーで1100円。
ソング・オブ・ザ・シー 海のうた:ユナイテッドシネマのポイントを2ポイント
 使って1000円割引
▼作品詳細などはこちらでいいかな
インデペンデンス・デイ:リサージェンス@ぴあ映画生活
アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅@ぴあ映画生活
ゴーストバスターズ@ぴあ映画生活
ソング・オブ・ザ・シー 海のうた@ぴあ映画生活
▼参考記事。
アリス・イン・ワンダーランド@死屍累々映画日記

2016年10月14日

『泣き虫ピエロの結婚式』をシネマート新宿2で観て、志田未来の演技と小ささに拍手ふじき★★★★

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▲「泣き」がなくて「虫ピエロ」だったらキャラとしてはちょっと怖くてやだな。

五つ星評価で【★★★★志田未来キラキラしちょるよなあ】

芋虫ピエロの結婚式じやなくってよかったって、
んな事言うなよ、俺。

普通にベタな片割れ難病物で素直に泣ける。
感動したり、泣けたりってのは、それ自体、悪ではない。
「感動」や「泣く」がそもそもの話を乗っ取って催涙ガスのように泣かされる映画は
下品でちょっとイヤだなとは思う。
そういう意味で最高に下品で泣ける映画は
私にとっては『フランダースの犬』なのだが、
あれはあれで、そこまでやるかという覚悟が見えて嫌いではない。
という観点で見れば、本作は至極真っ当。
泣かせる為だけに作られている訳でもないし、そういう嫌らしい宣伝もされてない。
そう、映画より「泣けます」宣伝の方がイヤなんだな、どちらかと言うと。

御託が長くなった。

映画に出てくる奴らがみんないい奴なんである。
死ぬと分かってる人を前にして、ひどい事や非情になれるのなんて
『コマンドー』のシュワルツェネッガーくらいだろう。いや、それはどうでもいい。

それぞれの思いが丹念に丁寧に誠実に描かれている。

志田未来が子犬みたいにキャンキャンしてて、ちっちゃくって、
セックスアピールゼロで最高である。笑い、怒り、泣く。
全ての演技に感情が乗っていて、ずっと彼女を見ていたくなる。

カップルになる竜星涼も取っ付き悪い兄ちゃんを好演。

二人の間に立つ親友役、新木優子の都度都度の微妙な表情もとても良い。

みなそれぞれがそれぞれを思いやり、支えになろうとしたり、支えになったり。
悪魔ではないから(ないんだよ)、そういうのには心を動かされる。
このメインキャスト3人に絡むそれぞれの両親や医者や病気の先輩なども各々好演。

ああ、志田未来のあの車のカット、いい演出しよるなあ。

って事で、見て損はないと字を大きくして言っておこう。


【銭】
新聞屋系の無料鑑賞券をもろうた。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
泣き虫ピエロの結婚式@ぴあ映画生活

PS 「ピエロ」が「ピンクでエロい娘」でも個人的にはOK。
PS2 分身を弄びたい感じがする。「こうか、こうか」みたいな。
PS3 「ピエロ」と「クラウン」の違いはちゃんと映画内で解説すべきだろう。

マンガ『あさひなぐ 第二十巻』こざき亜衣、ビッグコミックスを読書する男ふじき

本屋の書架で見つけて即購入。迷ったりはしない。

引き続きインターハイ団体戦決勝。

八十村vs的林 は似た者同士。
野上vs寒河江 は同じ素養を持ちながら離れてしまった者同士。
愛知vs安藤  は愛知の親離れ、子離れのみの為の試合。
東島vs一堂  は文句なしの大将戦。
東島は相変わらず試合に余計な物を持ち込んで苦戦する。

最終五戦終わって勝敗は引き分け。
代表者を出して決勝戦となる。
国陵は一堂、二ツ坂は八十村らしいが、まだよく分からない。

決勝戦の結果が分かる(筈の)次巻が早く読みたい。
次は11月末か。そう遠くないな。待て、俺。



fjk78dead at 01:09| 個別記事コメ(0)トラバ(0)マンガ 

2016年10月13日

『笑う蛙』『猫と庄造と二人のをんな』を新文芸坐で観て、ええ組み合わせやねふじき★★★,★★★

特集上映「人間っておもしれぇなあ 平山秀幸映画屋街道40年記念祭り」の1プログラム。

◆『笑う蛙』
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▲そう言えばこんなキャッチコピーだった。

五つ星評価で【★★★大塚寧々と長塚京三の掴みどころがない感じがおもろい】
初見。2002年に見逃して、劇場で観れるまで14年間。
ローバジェットの映画が劇場にかかりにくい事。

一人暮らしをしているポワーンとした大塚寧々の居所に、
小汚い長塚京三が人目を隠れて忍び込んでくる。
この二人は夫婦であるが、長塚京三が過去に犯した横領の罪で逃げ回っているのである。
もう全然未練もなく、離婚届だけ書いてほしい大塚寧々と
一目会ったら未練でいっぱいいっぱいになってしまう長塚京三の温度差がおかしい。
大塚寧々はポワーンとしてていいなあ。日本人なのにテンポが熱帯っぽい。
対する長塚京三はザ・日本人。ジメジメしててかっこ悪いなあ。
腰痛持ちとかも日本っぽい。そういや洋画で腰やられた人そんな見ん気がする。
それと、目つきがちょっとおかしい所がウルトラセブンのキリヤマ隊長に似ている。

この二人を中心に大塚寧々のボーイフレンド國村隼との対面しない三角関係みたいなのをけっこうネチっこく描く。話にググっと引きこまれるが、画面は暗くてどこか平面的に感じる。

大塚寧々は一見押しが弱そうに見えながら、
土壇場で機転を効かして盤面を自分の優位に導く試合巧者ぶりを見せつける。
そんな美女の怖さも見せられながらも、お地蔵さんな石彫りの大塚寧々像を見ると、大塚寧々の真の姿は菩薩と信じてしまいそうになる。ほんま捕え所がない。

エンドロール見て驚いたのは「本仮屋ユイカ」ちゃんが出てる。
大塚寧々の英語教室に来てる小学生役で國村隼の子供役。いやあ、子供だ子供だ。
ませた子供役で父親と大塚寧々の身体の相性を聞いたりする。
これ、今の年齢で聞く方がもっと恥ずかしいよなあ。そういうの見たい。


◆『猫と庄造と二人のをんな』

五つ星評価で【★★★あのラストで終わってしまうのか】
平山秀幸映画特集だが、この1本は「平山秀幸が選ぶこの一本」、
豊田四郎監督の1956年の作品。初見。

猫・庄造・前妻・後妻のヒエラルキーが上下しながら変わってく様がすげー面白い。

庄造役の森繁の戦慄するくらいなダメ男っぷりを見てるのがとてもイヤ。
前妻・山田五十鈴のバイタリティ溢れる「ちゃんとした感じ」も、
後妻・香川京子のラテンに「遊びしかしてきてないドラ猫な感じ」も、
どっちも強い女すぎて弱い森繁とではバランスを欠く。

猫かわいい。

それにしても、あんな放り投げるように終わってしまうとは思わなかった。


【銭】
新文芸坐正規料金1300円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
笑う蛙@ぴあ映画生活
猫と庄造と二人のをんな@ぴあ映画生活

2016年10月12日

『シンデレラゲーム』『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』をまとめてレビュー

『シンデレラゲーム』のレビューついでに未レビューだった『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』を道連れレビュー。

◆『シンデレラゲーム』シネマート新宿1
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▲山谷花純(左)と仲良しさん。キューティー・ハニーみたいな毒針首輪がオシャレ。

五つ星評価で【★★明らかに普通目線ではダメな映画なんだけど、一部の細かい目配せで凄く嫌いにはなれない】
女の子いっぱい集めて殺し合いさせるという、割とよくあるコンセプトの一本。
映画の個性としては集められた女子が売れないアイドルであり、その褒賞がトップアイドルの座である事と、殺し合いがカードによって行われ、そのカードの基本ルールがジャンケンである事。

カードバトルの勝敗によって首枷にセットされた毒液による処刑者が決まるのだが、
最後まであいこだったらダブルノックダウンになるかが説明されてないとか、
グー、チョキ、パーが王子、継母、魔女に置き換えられたせいで
勝敗が分かりづらいとかは、演出上の不備だろう。
逆に言えば、ジャンケンの心理戦その物はあまり見どころになっていない。
そのジャンケンカードを集める日中の探索タイムもけっこうダラダラしてる。

ジャンケンでの勝ち負けは対戦する少女のパワーバランスでだいたい予想できるので、
そのパワーバランス通りに勝つ、負けるが行われた時の最後の輝きを見るのがなかなか良いのかもしれない。
つまり、映画を見ている観客は、ゲームをネット中継で見ている観客と同じゲスな観点で楽しんでいる事になる。なかなか良い趣向だ。勝ちぬいてきて負ける少女にはそれぞれにとってもパターンに則しているがドラマがある。それがちょっとだけ泣ける。

主役の山谷花純は主役張るだけあって一番可愛い。
最後に殺し合う同じチームの子もなかなかいい。
眼帯の子と男装の子も美味しい役。
『真田十勇士』でクソみたいにつまらない役(三好清海)だった駿河太郎はこの映画ではかなりおもろい役。筋肉質なミッチーみたい。

PS 山谷花純のチームメイトの秘密はあかんやろ。ゲームの権威がのうなる。
PS2 姉登場も趣向として面白いが、これもゲーム権威の失墜だ。
 上位何名かはタイプの異なる毒薬を投入され、解毒薬も用意されており、
 枕営業要員として生かされるみたいな設定にしておけばいいのに。
PS3 ラスト有耶無耶のうちに映画終わってしまうのは良くない。
PS4 ファーストカット、裏日本っぽい浜辺の汚さに笑った。
 リアルと言えば、とてもリアルなんだけど。


◆『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』シネマート新宿2
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▲じんじろーげっげーむっ

五つ星評価で【★★★基本的にこの「人狼ゲーム」のフォーマットが好き】
みんなが一生懸命生き延びるために、
策略を巡らせ、人を出し抜き、はたまた最後の最後まで人を信じて殺されたり、
というろくでもないストーリー展開が大好き。
ひどい状況の中でこそ若さは輝く。

主役に取り立てられている小島梨里杏はとっても綺麗に撮られてる。
あと、ズベ(こっちにも出てる山谷花純)と眼鏡女子が目を引いた。
男子ではゲームを引っ掻き回す清水尚弥の得体の知れないふてぶてしさが良い。

人狼ゲームの役割が煩雑なのは前回同様。
この煩雑な役割の答え合わせがエンドロールでチラ見せのみという
サービス精神の欠如は前回同様良くない
(やはり劇場ではなく何回でも確認が可能なレンタル主体の作品という事なのだろう)


【銭】
シンデレラゲーム:シネマートのメンバーサービス曜日(火曜日)で1100円。
人狼ゲーム P.B.:シネマートの会員ポイント10ポイントを使用して無料鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
シンデレラゲーム@ぴあ映画生活
人狼ゲーム プリズン・ブレイク@ぴあ映画生活
▼参考記事。
人狼ゲーム クレイジー・フォックス@死屍累々映画日記

2016年10月11日

『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』をトーホーシネマズ日本橋1で観て、すんげー満腹ふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★すんげーの見たなあ。でも長かったなあ】
初見。
すんごい娯楽映画。
マカロニ・ウェスタンだからそんなに長い映画じゃないだろうと思い込んでたら
179分。2時間59分もある。でも、いっさい飽きさせないのが凄い。
これをインドに持って行って、歌と踊りをプラスしたら5時間は越える筈だ。
いや、無駄口無駄口。

英語題は『The Good, the Bad and the Ugly』

GOOD(いい人=善玉=クリント・イーストウッド)
BAD(悪い人=悪玉=リー・ヴァン・クリーフ)
UGLY(汚い奴=卑劣漢(醜い・見苦しい)=イーライ・ウォラック)

の三者が20万ドルの金貨を奪い合う。

リー・ヴァン・クリーフは女子供でも情け容赦なく善悪に関係なく欲望で殺すから「Bad」だろう。イーストウッドは「いい人」と言うより、三人の中で相対的に一番マシな人。三人とも全員地獄に落ちるのだけど、それでも一番天国寄りにいるのがイーストウッド。イーライ・ウォラックは「UGLY」。「UGLY」は汚い奴とか卑劣漢とか訳されるのだけど、ネットで「UGLYの意味」でググってみると「醜い、見苦しい、ぶかっこうな、いやな、不愉快な、おもしろくない、道徳的に不快な、下品な、邪悪な、物騒な、険悪な、不吉な、たちの悪い、やっかいな、不機嫌な、意地の悪い、敵意のある、けんか好きな」と出る。まんまこの映画の中のイーライ・ウォラックその物である。アクが強くえげつなく、下品なヨゴレ。芸人だったら出川とかエガちゃん。とことんヒドイ奴なのに憎めないキャラが映画のトーンを変えている。

この三人がくっついたり離れたりしながら軍の隠し財宝20万ドル分の金貨を奪い合う。それぞれみんな食えない野郎で、死ぬような目に会っても女子供のように泣いて自分の罪状を詫びたりしないところがクールだ。悪かろうが何だろうが、その人生を生き抜いてきた誇りが彼等を大地に強く立たせている。いや、ウォラックに誇りはないかもしれんが。

お宝にありつく手前の橋のシーンが、ならず者だからできる善行みたいな逆目で面白い。

あと、ウォラックがお宝のありかに一番乗りで到着して、嬉しさのあまり乙女走りするような演技が絶品。


【銭】
朝10時の映画祭企画料金1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
続・夕陽のガンマン/地獄の決斗@ぴあ映画生活

PS 「夕陽のガンマン」だが「夕陽」のシーンは1カットもない。
PS2 イーストウッドがのべつまくなくチビた葉巻を喫ってる。それがまた絵になる。
PS3 綺麗な姉ちゃんとか全然出る余裕がないな。しょうがないな。
 姉ちゃんが出てきても濃密な銃撃戦の中、生きていられるのが難しそうだもの。

2016年10月10日

『アングリーバード』を新宿ピカデリー9で観て、私がこの映画に惹かれる訳は私が嫌われてるからなんだきっとふじき★★★★

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▲それにしてもどんな鳥だか分からんが全く飛ぶ形態を有していない。

五つ星評価で【★★★★強引な予告がちょっとイヤだったんだけど、褒めてる人がいるので見に行ったら、まあ、ちゃんと面白いじゃんコレ】
主人公の復調にやっぱグッとくる。
主人公は嫌われ者。
これは彼自身にも問題があるけど、
長い生活の中で、身体的特徴をからかわれたり、
孤児である事から「家族に教えてもらってないから分からないよね」などの
ソフト差別を受け続けた事がたまって意固地な性格が形成されてしまっている。
自分の主張を曲げられない事も周りとの不和につながっている。
俺みたいじゃん(孤児でも眉毛太くもないけど)。
大人になると誰だって自分が万人に好かれている訳ではない事に気が付いてしまう。
主人公の赤い鳥レッドはそれを過剰に受け止めてしまうキャラだ。
ああ、ツイッターで言いたい事を言った挙句、敵を増やして、ぼろぼろ
ブロックされて世間を狭くしている自分は本当にレッドそのものだ。
そして、世間は「お前が嫌われている事を自覚しろ」と責める。
これはもうハナから泣ける(つーかストレスフルな状況だ)。

彼と同じく、社会不適合者として矯正教室に送られている鳥が三匹。
落ち着きのない鳥チャック。多動症の子供みたいだ。
恐怖が頂点に達すると爆発してしまうボム。これパニック症候群だろ。
そして、威圧感のある外観で他社を委縮させてしまうテレンス。『俺物語』やね。
彼等は集団生活におけるコミュニケーション弱者だ。
彼等には彼等なりの理屈があるが、社会は彼等に合わせて動いてはくれない。
そこに起こる事件。
彼らの正しい主張は受け入れられない。それは彼等のリスクなのだ。

事件を起こす犯人が豚の詐欺者軍団で、
彼らの武器はずばりコミュニケーション、嘘を笑顔で塗り固める。
社会はこの体裁の整った嘘に実に弱い。

そして、まんまと社会全体が豚の嘘に騙された事を自覚した時、
社会はパニックに陥りながらも、やっと正論を聞く耳を持つ。
ここからはアクションに次ぐアクション。
そして大団円。

国を守った彼等(主にレッド)への褒美は、
社会が彼等を彼等の個性のまま、社会の方から寄り添って
付き合いなおそうという宣言だった。ここで涙腺決壊した。
これがお伽噺だからだ。
特に嫌われ者が嫌われ者のまま孤立しがちな日本ではハッキリお伽噺だからだ。
だって多動症の落ち着きのない子供や、パニック障害のいきなり騒ぎ出す子供がいたら
日本ってとりあえずハブにしてしまうでしょ。
物事をオブラードに包めない、例えばレインマンのような子供がいたら
社会は彼等から一歩遠ざかってしまうでしょ。
彼等を彼等のまま肯定し、社会から寄り添ってあげようというのは
とても成熟した姿勢だ。

物語くらいハッピーエンドに終わってもいいだろう。
という事で、私、自分が嫌われ者の自覚があるので、
この映画はかなりお気に入りです。
(他の褒めてる人が嫌われ者かどうかは知らないし語らない)

レッドの声は坂上忍。嫌われ力が高い。
普段の坂上忍のまんま口調で違和感がないからか、声優的には何の問題もなかった。

チャックのまんまX−MENはともかく、
豚のシャイニングで「双生児」とセリフを付けるのは日本語スタッフも凄いなあ。


【銭】
新宿ピカデリーの前回有料入場割引+ネット予約割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
アングリーバード@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
アングリーバード@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS もう一つの思い付き
 お調子者のチャック:多動症の児童
 ストレスが溜まると爆発してしまうボム:パニック障害児童
 では、「俺はこんなところにくる鳥じゃない」というレッドは……
 精神病院に詐称で入院してきた『カッコーの巣の上で』
 ジャック・ニコルソンのようだ。
 だから、レッドはシャイニング双子に会うのかもしれない。
 すると一言も喋らないテレンスはチーフの役割を持つ鳥という事になる。
 舞台となるバードアイランドその物が雛鳥をシェアして教育しているさまは
 カッコーの托卵を思い出さなくもない。
 そして「カッコー」はアメリカでは「狂人」の意味を持つのだという。
 レッドがロボトミー手術を行われることなく、施設その物がハッピーエンドになる
 と言うのであれば、それは又、いい意味で気が狂っていてとてもいいと思う。
 とは言え、ゲームのアニメ化なんだから全部なぞれたりはしなかったのだろうけど。
 って考えるのは考えすぎだろうか?

2016年10月09日

『少女椿』『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』をキネカ大森2で観て、大変変態でいい二本立てだふじき★★★★,★★★

「耽美とロマン、アングラのエロティシズム」2本立て

◆『少女椿』
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▲中村里砂いいなあ(これしか知らんけど)。

五つ星評価で【★★★ビジュアルに特化しているのがステキ】
物語はどうでもよくて、原作マンガの空気をビジュアル化することに全ての労力をそそぎつつ、それが安い絵になろうとも全く躊躇しないという心臓の強い映画。そういう徒労っぽい努力は嫌いじゃない。

「なんでもデジタルで処理すればええんや」というちょっと前の時代っぽい雑な処理が荒いのも故意だか偶然だか分からない。まあ、作り手にとっては既にそこは大事な点ではないのだろう。

という事で予告編でも見られる「みどり」中村里砂のドットのキツイ赤と黄の水玉ドレスが個人的には嫌いなのだけど、中村里砂の常に現世に困惑してるような顔はムチャクチャよかったと思う。基本的にはあの顔が全てだろう。予告編でも見られるあの顔を90分にただ伸ばした映画と言ってもそう間違えていない。

あと、風間俊介側の女に全てを吸い取られても良しとしながら、女にはその情熱が歯牙にもかけられない残酷さが、最後の最後にサディストに訪れたマゾヒズムの神髄のようで、そこだけはドラマとしてよかった。

太った鳥肌実みたいな役者だなあと思ったら太った鳥肌実だった。

変な外人っぽいデブはボブ鈴木の独断場。

黙々と胡瓜を食う父のイメージが面白い。

主題歌「あの子のジンタ」はとっても名曲。

毎日見せられたらゲロ吐くくらい嫌いになると思うけど、
10年くらい経ったらまた見てみたくなる気がする。


◆『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』
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▲これ、本当に若い時(ティーンとか)に見たらトラウマになったろうなあ。

五つ星評価で【★★★★代表的なキチガイ映画】
多分、4回目か5回目くらいだと思う。折に触れ、見る機会があり見ている。
相変わらず土方巽と彼が率いる暗黒舞踏塾の動きが怒涛の勢いで盤石に気持ち悪い。
土方巽の声は汚いけど通りが良い。劇場向きの声だ。
江戸川乱歩の色々なエキスをかき集めながら、
ことごとく破綻を来たしてるみたいな異様な失敗オラオラ感が他にない一本だよなあ、
ほんま。

シャム双生児の片割れで顔を特殊メイクで覆われているのが近藤正臣。
若い。演技が若いっつか、下積みご苦労さんっつか、
そんなん言われなきゃ誰にも分からん。
 

【銭】
2016年10月から2017年3月までの間にキネカ大森で3回使える名画座専用回数券を3000円で購入。そのうち1回分を使って鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
少女椿@ぴあ映画生活
江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間@ぴあ映画生活


2016年10月08日

『真田十勇士』をユナイテッドシネマ豊洲6で観て、どう見ても「日本映画最後の超大作」ではないよふじき★★

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▲「日本映画最後の超大作」を任せるには堤幸彦は荷が重かった。

五つ星評価で【★★これ映画ではなく舞台ならよいのだけど、きっと】
同じ堤幸彦演出で舞台を同時公演しているらしい。
舞台は面白いかもしれないが、
その手法をそのまま映画に持ってきても映画としては「?」な状態になる。

人と合戦が描けてない。

十勇士は多い。個性のないのが雁首並べてても死に所くらいしか見せ場が出来ない。
死に至るまでの友情や信頼のドラマはそこそこ見せてくれるが、
そもそもの始まりである佐助の「おもしれえ」が全然こっちに伝わってこないのだ。

舞台の場合は「おもしれえ」というセリフを吐く奴がいれば、
実際の演者がそこにいるのだから「まあまあ、そう言う奴もいるかもしれない」と
リアルが納得を後押ししてくれるが、もう少し俯瞰の位置で観る映画では、
その男が何でそういう事を考えるのかが分からないとリアルな人間にならない。
その点、佐助は単に「おもしれえ」というだけの底の浅いキャラにしか見えない。
そんな浅くて薄い役にもかかわらず中村勘九郎は好演していた。それは認める。
これアドルフ・ヒットラーは実は腰抜けだった。
だが、彼を英雄に仕立てるゲッベルスがいた。彼の活躍を見よ、
という映画なのだが、ゲッベルスの行動原理が「面白いから」では映画として通らない。
やはり、「何故」彼がそれを面白いと思うかが描かれないといかん。

松坂桃李も行動原理が良く分からない。
別に中村勘九郎と一緒に行動する理由が見当たらない。
「ケンカするほど」という感じに仲が良さそうにも見えないし。
チラシに佐助と「熱い絆で結ばれている」と書かれている。そんなのは設定だ。
そういう設定をちゃんと映画の中で表現しないといかんだろう。

それを慕う大島優子は吹き矢だけ面白い。
キャラは重くてウザったくて、演技がちょっと違和感があった。
下手なのかどうか、よう分からん。
まあともかく痴話喧嘩は忍びの里で済ませておけよ、というくらいにしか思わん。

十勇士側で目に付いたキャラは剣豪・由利鎌之助役の加藤和樹と
もみあげ筧十蔵役の高橋光臣、オマケしてヘタレ侍根津甚八役の永山絢斗。
この辺はそれぞれのドラマがあるのでいても邪魔じゃない。
後はハッキリ言って有象無象。ガヤである。

真田幸村の加藤雅也、淀殿の大竹しのぶはキャリア通り、しっかりした演技を見せてくれた。徳川家康の松平健はキャリアにも関わらず何か立ったり座ったりしているだけだった。そもそも合戦の場になってしまったら、徳川家康って面白くは演じられなそうな役だけど。それでも津川雅彦とかだったら全然違うだろう。まあ、徳川家康というより津川雅彦になっちゃうんだろうけど。

で、合戦のシーンに理屈がない。
行き当たりばったりである。
「勝てそうにもない状況」に対して「どう勝てるに持って行くか」という戦略がない。
ともかくみんなで一生懸命やってれば勝てるんだよ。
そんなので「徳川軍二十万VS十勇士」が成立はしないだろう。
真田幸村が練る、猿飛佐助が練る、そんなのはどちらでも良いのだが、
徳川家康が大軍を率いても勝てないその理由をちゃんと練って見せてもらいたい。
スーパー忍者がいたから勝てましたではいかんのだ。敵にもスーパー忍者いるのだし。

合戦のシーンも多分、演劇ならこれでいいのだと思うのだが
(個々の戦いの外の全貌は観客が想像力で補完するので)、
映画では俯瞰で見せないといけないだろう。ごく普通に考えて。

なので、これは普通の映画ではなく、演劇公演の記録映像として作成されたら
こんなケチを付ける事もなく、まとまって面白かったんじゃないかと思う。

まあともかく結論としては
堤幸彦、おま、やっつけ仕事すなよ、かな。

あんな使われ方したユーミンのエンディングも悲惨。
ユーミンはあれ見て激怒していいと思う。


【銭】
ユナイテッドシネマの会員ポイント2回分を使って割引鑑賞。1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
真田十勇士@ぴあ映画生活
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真田十勇士@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

2016年10月06日

『亜人 第三部 衝戟』をトーホーシネマズ日本橋2で観て、ようやったねふじき★★★★

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▲「ジヤンケン後出ししやがって!」

五つ星評価で【★★★★完璧とは思わんがようやったし、面白い】
原作マンガ三巻くらいまで読んでる状態は変わらず。

「衝戟(しょうげき)」なんて読めないよ。
百人いて九十九人が分からないような単語を使うなよ。

相変わらず面白い。筋で押しきる。
第二部の、ついに主人公のカス永井が訥々と大惨事を繰り広げる佐藤と
同列に戦うお膳立てが出来た所からの続き。
であるが、なかなかそのラストバトルは始まらない。
その間に佐藤の手駒は増えていく。

第二部で武装した亜人を確保する術が全くない訳でもない事が分かった。
だが、それは亜人同士がそれぞれを防御しあってない場合に限る。

第一部では武装してない亜人は人間に確保されている。
第二部では武装した単独の亜人は人間に確保寸前まで追い詰められる。
第三部では武装した集団の亜人が人間にはもうどうにもできない事が露見する。
徐々に戦線や戦法が拡大している。

人間も亜人も社会的な生き物である事は変わらない。
だから、亜人の群れの王者である佐藤は最強を誇っていたし、
最後の瞬間、その社会性にやられるのも面白い。

裏の裏の裏や、能力を見据えての戦略が攻める方も守る方も考えられていて面白い。

でもね、色々出てくるIBMがそれぞれの個性をあまり発揮できずに
ただ力を振るうだけの暴風圏みたいな存在になってしまったのはちょっと残念。

そして、亜人が結局、何者で、IBMとは何で発現するのか、などの謎は謎のまま。
佐藤の拘束も甘い。死のうが死ぬまいが拘束から逃れられない状態に処すべきなのだ。
(ゴム漬けにするとか)

それにしても亜人自体が必ずカスでないという事はどうにか分かった物の
カス率は高いな。


【銭】
東宝の有料鑑賞ポイント6回分を使って無料鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
亜人 −衝戟−@ぴあ映画生活
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亜人 −衝戟−@だらだら無気力ブログ
▼関連記事。
亜人 −衝動−@死屍累々映画日記
亜人 −衝突−@死屍累々映画日記

2016年10月05日

『サウスポー』をギンレイホールで観て、これは一言で感想終わる映画だなふじき★★★

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▲左が右ポウ

五つ星評価で【★★★♪魔球は魔球はハーリーケーンー(違!)】
ボクシングと家族への愛だけが全てのダメ男が
妻を失ってから、その失った人生を再興させるまで。
この映画で凄いのはジェイク・ギレンホールの演技だ。

タイトルで「一言で感想終わる」と書きながら、
ここまでが一言だとしたら随分、長い一言で申し訳ないのだが、そうなのだ。

前作が『ナイトクローラー』のパパラッチ。
全く同じ人間に見えない。外見も演技プランも全く違う。
デニーロ・アプローチ(太ったり痩せたり)をしてるにしても、
ここまで自分の「個」を捻じ曲げられるのは凄い。
例えば、『ナイトクローラー』のパパラッチと、
今作のボクサーが同一フレームに入っていたとしても全く違和感を感じないだろう。
それほど別人として出来上がっている。

ここんところ、役者でこれと同じくらい凄いと思ったのは
(やってる事は似て非なるのだが)、『百円の恋』の安藤サクラくらいだ。

とってもついでの付け足しみたいなのは多少心苦しいのだけど
ボクシング映画としても普通に面白かった。

も一つついで。黒い丹下段平フォレスト・ウィティカー
人生に挫折したかっての達人、なんかこの手の役が多い気もするがピッタリだ。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。
カップリングの『レヴェナント』はまだ再見の機会とは思えず見なかった。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
サウスポー@ぴあ映画生活

2016年10月04日

『生きる』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、んでも面白いんだから仕方なかっぺふじき★★★★★

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▲「生きる」

五つ星評価で【★★★★★志村喬の勲章】
3回目くらいだと思う。4K上映で143分。マイル貯めお得案件みたいな映画。
とは言え、何回観ても面白いんだから凄い。
しかし、何回観ても志村喬のもどかしさにはイライラする。

今回4K上映という事でデジタルのリマスタリングをやったみたいだ。
ブログ検索に引っかからないので、おそらくここ7,8年は見ていないから
前にデジタル化されてても2Kだろうし、フィルムは保存が難しいから
4K上映の今回が一番綺麗な映像・音声の上映になってると思う。
特にあ、これは昔見た時と段違いだと思ったのは1シーンだけ。

主人公の志村喬が公園の完成を雪が降る中ただ一人喜んでいるシーン。
積もる雪が志村喬を薄く覆い、キラキラ砂糖細工のように光り輝く。
前にフイルム(おそらく)で見た時は、もっと「ぼうっ」とした光り方だったと思う。
もどかしい志村喬のもどかしさが緩和されてお伽話のようにちょっと可愛い。
志村喬はこれと『七人の侍』『ゴジラ』が代表作かつ話題作だろう。
『生きる』はやっぱり主役なので、名刺代わりのいい一本を作って貰ったもんだ。

客演で目を引いたのが小説書き伊藤雄之助のかっこよさ。
他の映画では顎長の怪人でけっこうモゴモゴ言ってるのだけど、この映画ではシャープ。
人生の価値を「くだらない娯楽」周辺を馬鹿騒ぎのように徘徊する一連の旅路が、
パンチが聞いてるのに実に悲しくていい。

職場の同僚女子、小田切みき、若くっていいなあ。
死に行く志村喬と好対照すぎる。

あと目を引いたのが頬に傷があるヤクザに加東大介。
職場のお荷物っぽいダメ爺さんに藤原釜足左卜全
抗議するおっかさんに菅井きん。この人、声張り上げるのが似合う。
菅井きんは殆どのシーンで子供をおんぶしてる。「りつ」かも知れん(違うて)。
主人公の義姉に卜部粂子。まだ若くて髪が黒い。
あと映画見てて気が付かなかったが志村喬の息子役が金子信夫。ひょえ美形っぽいやん。

これ、いまリメイクするなら

志村喬→仲代達矢
小田切みき→榮倉奈々
伊藤雄之助→リリー・フランキー

あたりだろうか、とググってたら、松本幸四郎+深田恭子+北村一輝という布陣でTVドラマとしてリメイクされてるらしい。いくら何でも松本幸四郎はないだろ。いい悪いではなくイメージのベクトルが違いすぎる。見てないから良作かどうかは分からないけど。

ハリウッドにリメイク権売られて、トム・ハンクスが演じる案もあるのね。
これ下手すると頓挫した振りを装いながら、
実はトム・ハンクスが爺さんになるの待ってるんじゃないの?

桑原桑原。

見れる人は今のバージョン見ておくといいよ。

PS 流石に仇名で「木乃伊」とは言われないが、葬儀の席上で誰一人
 主人公を「渡邊課長」と役職付きで呼ばないのは軽んじられてるからなんでしょうか?
PS2 葬儀の席にそっと置いてある火鉢。火鉢が当たり前の時代だったんですなあ。
 火鉢なんて実物を見た事がないよ。
PS3 小田切みきが料亭みたいなところで飲んでる透明なビール、
 麒麟マークが書いてあるからビールっぽかったけど、商品名見たら
 「キリンレモン」だった。
PS4 しかし、キモくてはっきりしない志村喬のアップをこれてもかと撮る
 この映画は、やはり今の映画では再現不能なのかもしれない。


【銭】
朝10時の映画祭企画料金1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
生きる@ぴあ映画生活

2016年10月03日

『CUTIE HONEY -TEARS-』を渋谷toei△粘僂董∨めたいけど残念案件ふじき★★

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▼うんまあ庵野監督版の方がまだ好きかな。

五つ星評価で【★★一部ケレン味の見せ方はかなり頑張ったと思うのだけど、やはり話と見せ方がよろしくない】
俗に広がっている僕らのキューティーハニーではない。
「空中元素固定装置を持つ少女型アンドロイト・ハニーと敵シスター・ジル」
というたったそれだけの設定が原作との共通点である。

映画の冒頭、いきなり話が始まる所や、世界観を「絵」で見せまくる演出など、
出だしはちょっとイケルかもと思ったが、残念ながら盛り上がらなかった。

理由は大きく二つ。話の筋がつまらないのと、キャラの立ちが悪い。
この話をいつから作っていたのか分からないけど、クライマックスのドラマで、
体制に歯向かう革命軍がチームを二つに分け、敵の本陣に踏み込むチームを
陽動チームがサポートする。この構造が『ワンピースGOLD』にソックリ。しかも『ワンピース』の方が全然上手い。

最終的にこういうのは各チームが何を成し遂げてミッション完了となるのか、
進行途中がミッションのどの位置にあるかを観客に分からせなければならない。
これが全然、不親切であるし、機能していない。

あと、物語的には「ジルが考えていた未来」と「ハニーが成し遂げた未来」の差が分からないのも良くない(おそらく一緒なんじゃないかと思う)。それじゃそもそも争わなくて良かったという事じゃないか。

映画の製作費や規模に左右されてしまうのだからしょうがないが、
革命軍が全員集まって四畳半に収まってしまうくらいってのは少なすぎるでしょ。
人数が少ないのなら、少ない人間で成立する嘘を付くべきだ(支部であるとか)。

西内まりやと石田ニコルは衣装も含めて美少女的にとても面白い。
アクションも頑張ってるし。キャラとしてはつまらないのが残念。
どちらも原作の色の付き方の方を贔屓してしまうから致し方ない。

西内まりや:ハニー。外見やアクション属性は中々良い。
ただ、キャラが暗くて……魅力がない。
西内まりやって安田美沙子にちょっと似てる。
絶世の美女じゃないのなら、ちょっと「抜けてる」感を強調すべき。
もちっとエッチい感じと、それを恥ずかしがる感じも欲しいよ。
せっかくの永井豪実写なんだから(「股開けよ」とか言ってる訳じゃないよ)。

石田ニコル:シスター・ジル役だけどバリバリにシスター・ジルじゃない。
でも、綺麗かつ変で強いのはなかなかいい。
パンサー・クローって組織その物が存在しないのはどうにもつまらないのだが。

三浦貴大:ジャーナリスト早見青児。この人基本いつも同じ。
小回りの効かない伊藤淳史みたいな感じ。
真面目だけど融通利かなくてイラっとする感じ。

高岡蒼輔:元妻の宮崎あおいが『怒り』で風俗嬢上がり役をブイブイ言わせる中、
元旦那は風采の上がらないテロリスト役という。
この人、切れ者でせめてカッケー役ならまだ良かったのに。
何か陽が当たらなくて不憫だなあ。

笹野高史:「爺の役を他人にやらせたりはせぬ」とばかりに、すんげえ普通の爺の役。

まあ、ともかくずんずんつまんなくなっていく。
キャラにも魅力がない。いたたまれないのがもう残念で。
「エロくないんです」って言って客に反感持たせて宣伝戦略も失敗したし。
ほんまいろいろいたたまれない。



【銭】
映画ファン感謝デーだったので1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
CUTIE HONEY -TEARS-@ぴあ映画生活

PS 今時ネット予約のない渋谷toeiがちょっと新鮮。

2016年10月02日

『ハドソン川の奇跡』をトーホーシネマズ渋谷2で観て、そんなんでもなかとよふじき★★

五つ星評価で【★★周囲の評判はいいしイーストウッドなのだけど、かなり退屈】
そんなに長い映画ではないのだけど、中盤までかなり退屈だった。
いわゆる「奇跡」を起こしてから公聴会が開かれるまでが長い。
これはトム・ハンクスが適役でないからではなかろうか。
トム・ハンクスはいつも通りのトム・ハンクスだが、
セガールのように肉が付いてきて、動きの遅い爺さん化している。
そして、トム・ハンクスって感情が見える演技をほとんどしないのである。
「泣け!」と言ってる訳ではなく、
演技の中での感情表現が分かりづらいと言っている。
なんか単にムッとしてるだけ。
感情については観客が後付けで適当なのを補完する事を待ってるっぽい。
危機シーンの時も、公聴会開かれるまでの悩んでるらしい場面も
甚だ無口で単にムッツリしてるようにしか見えなかった。
違う役者を選んだ方が良かったんじゃないかな?
まあ、トム・ハンクスなら集客はいいだろうけど。

公聴会のシミュレーション映像以降はなかなか良かった。
映画には波があって、ちゃんとカタルシスを解消してる。手堅い演出である。


【銭】
映画ファン感謝デーだったので1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ハドソン川の奇跡@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ハドソン川の奇跡@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ハドソン川の奇跡@映画のブログ

PS バード・ストライクを見ると、矢口監督の『ハッピーフライト』を思いだす。
PS2 エンジンに突っ込んで行ったの『アングリーバード』だったりして。
PS3 『ターミナル』で飛行機に乗れなかった男、
 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』で飛行機に突っ込まれる男を
 演じたトム・ハンクスにとって、
 今作は初めて飛行機を制御した映画になった、なんちて。
PS4 事故原因は「うしおととら」に出てきた妖怪「衾」。
 映画ではカットされたが、機長が空の妖怪事故に備えて常備されている「獣の槍」
 を使って、「衾」とやりあったらしい。

2016年10月01日

人類に関する考察

▼完璧な人類(Perfect HUMAN)

p-human


▼完璧でない人類(Not Perfect HUMAN)

totsugeki-human

 
ぬぬぬ
それでいいのか?人類

2016年09月30日

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』をキネカ大森1で観て、とりあえず号泣ふじき★★★★,★★★★

「超平和バスターズの夏休み」2本立て

◆『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
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▲8月31日野菜の日公開だったのだ。
 野菜をアナルに突っ込んで不特定多数のオタクに公開と覚えておこう(きゃー)。

五つ星評価で【★★★★こんなの号泣必至だ】
相変わらずTV版とか見てない。鑑賞2回目であるが、ボロボロ泣いた。
なんつか人間の優しさが溢れている話なんだよ。
ハネケとかの真逆。だから好きにならざるを得ない。
メンマ可愛いな。アナルもツル子も好き。
メンマ、ピュアで不幸でそれなのに一番優しい。
アナル太陽のように輝きながら恥を晒すのが実に人間的。
達観して一歩踏み込めない感じのツル子は恐れ多いが自分に似てる。
あ、アナルのアナルに突っ込んで、ツル子のあそこをツルツルにしてえ。
って無数に言われてきたんだろうなあ。同意。
野郎は身につまされるせいか、みんなちょっとうるさく感じる
(特にポッポは物理的にうるさい)

『フランダースの犬』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は催涙ガスや生物兵器なみに俺を泣かす。これで泣けなくなったらロボトミー手術受けて成功したとか、そんな後だろう。

ジンタンの声は『聲の形』で主役の石田をやった入野自由。ごくごく普通に上手いな。


◆『心が叫びたがってるんだ。』
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▲冒頭近くJKになってからの作画は妙にリアルで怖い。

五つ星評価で【★★★★これはこれで大したもんなんだけど、一つ前(『あの花』)が大傑作すぎて損してる】
『あの花』スタッフが再結集して作った映画。二回目。一緒に見て気づいた事。
(1) 主人公か最初に聞いてる音楽が『あの花』の主題歌。
(2) バーガー屋の名前がどちらも「Wcdonald」。

PS 『身体が叫びたがってるんだ。』というエロアニメがあったら見たいな。
PS2 順の持ってる携帯電話はガラケーなので、
 LINEやってるのは違和感を感じたが、機能としては出来るらしい。
 ただ、やり出すとパケ放題とかにしておかないと凄く通信費がかかるらしい。
 今まで携帯の使用料が多かったとも思えないから
 (基本話せないのだからおそらくメールを連絡用に使うくらいだろう)、
 この費用について親との溝が更に深まったという可能性もなくはない。
 

【銭】
2016年4月から9月までの間にキネカ大森で3回使える名画座専用回数券を4月中は特典期間と言う事で2000円で購入。そのうち1回分を使って鑑賞。これでジャスト三回使いきった。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。@ぴあ映画生活
心が叫びたがってるんだ。@ぴあ映画生活
▼関連記事。
劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。1回目@死屍累々映画日記
心が叫びたがってるんだ。1回目@死屍累々映画日記

2016年09月29日

『ドドンパ酔虎伝』『まらそん侍』を新文芸坐で観て満足満足ふじき★★★★,★★★★

特集上映「絶対に観てほしい時代劇」の1プログラム。

◆『ドドンパ酔虎伝』
五つ星評価で【★★★★世の中にはまだまだ自分の知らない快作があるのだなあ。初見】
時代劇なのに全編がドドンパのリズムで熱病のように、いや、踊りながら死ぬ舞踏病のように歌ってる、がなってる、踊ってる。このキャバレーで思いっきりふかす金管楽器のような層の厚いムードミュージックがゴージャスでダイナマイトで気持ちいい。

忠臣蔵手前の堀部安兵衛(中山安兵衛)の決闘高田馬場の下りをドドンパを踏まえながら描く。踏まえるなよ、そんなの、とか思ってしまうが、まー、楽しくてよいよい。

主演は勝新太郎。晩年の丸い勝新太郎がかなり出来上がってきている。

由利徹が血のめぐりの悪い岡っ引き役を演じているが、冷静になって顔立ちを見てるとEXILEのアキラにちょい似だと思う(ヤバい発言)。


◆『まらそん侍』

五つ星評価で【★★★★お侍様がマラソンをする映画】
とっても変。でもテンポよくて面白い。
二回目。多分、初回は大井武蔵野館辺りだと思う。
泥棒にトニー谷。ソロバン弾くよ。
へなへなランナーに大泉滉。ナイスへなへな!

勝新太郎がまだ「ウブい」感じ。
フレッシュではあるが美形ではない。
「美形ではない」と書いた後にこんな事書くと怒られそうだが、
ゴールデン・ボンバーの鬼龍院翔に似てる気がする(今日二つ目のヤバい発言)。


【銭】
新文芸坐正規料金1300円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ドドンパ酔虎伝@ぴあ映画生活
まらそん侍@ぴあ映画生活

2016年09月28日

『超高速!参勤交代リターンズ』『メカニック ワールドミッション』『BFG』『レッドタートル』4本まとめてレビュー

ユナイテッドシネマ豊洲で籤引くために観た4本をまとめてできるだけ短評で。籤は外れ籤なしだったので映画鑑賞券1本当り(大当たりは2本)

◆『超高速!参勤交代リターンズ』UCT12
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▲睨む深キョン。睨まれたい。猿ぐつわ嵌めるシーンもあったな。マニアックな!

五つ星評価で【★★やはり前作の充実度には敵わない】
後ろ指さして「悪い」と言うほど悪くはないが、
前作で使ったアイデアの数を考えると、チラシに書いてある
「パワーアップ」の言葉は空々しく聞こえる。
「パワーアップ」ではなく「力押し」という感じであろう。
ともかく勢いで乗りきってしまえ的な。

殿様はじめ湯長谷藩の人間がどいつもこいつも善人なのは
しょうがないんだろうけど、ちょっと鼻に付く。

奇策より人心の機微で問題を乗りきってしまうのも、
それで乗りきれるのならば端から争いを起こすなよ、という感じだし。

古田新太と石橋蓮司がほんにいい声だ。

「努力など無駄だ」と「今、ここでか」は好き。

深キョンはちゃんと可愛い。


◆『メカニック ワールドミッション』UCT12
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▲「いいか、ずいずいずっ転がしはこうやるんだ」

五つ星評価で【★★★★ゲラゲラ、ステイサムやるう】
勇様があまりに強すぎて全盛期のセガールのよう。
息つく間もなく繰り広げられるアクションはおもろうておもろうて。

ありがとう勇。一週間経ったら忘れてるかもしれないけど今回も最高に面白かった。

ジェシカ・アルバ、君もよかったで。


◆『BFG』UCT5
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▲ちょっと指が滑って握りつぶすくらいの事はやってほしかった。

五つ星評価で【★★どうしたスピルバーグ】
とりあえずこれが『ブリッジ・オブ・スパイ』と同じ人なのか、と言う意味でマーク・ライランスが凄いなあ。少女をトム・ハンクスが演じていたら演技合戦になってもっと凄かったかもしれない(違うだろ、それ)。

バリバリのファンタジーなのだが、『フック』がそうだったように、スピルバーグとファンタジーってそんなに相性が良くないんじゃないだろうか。どうも、絵が描けたことで満足してしまい、何を語りたいのかが置き去りになってる。そして絵はCG技術の進歩により、文句付けようがなくちゃんと描けているのだが、逆にCG技術にスピルバーグが使われているような気にさせられる。CGはちゃんと当たり前に仕事をしているが、それ以上の驚きをもたらさなかった。そこに何かを盛り込もうという意思がない。絵が綺麗なだけじゃ納得しない。そんなんはいくらでもお手軽に出来るんだから。

女王陛下があれを呑んであれをしてしまう所は大層ジョー・ダンテ的でよかった。

バタバタやってるけどBFGを初めとする巨人が怖くない。
優しいか。マヌケか。
大掛かりなトムとジェリーみたいだ。
ファンタジー感を守るために恐怖演出を捨ててしまったのだろうか?
ジョー・ダンテだったら、巨人をちゃんと恐怖の対象として描いたのではないか?
私が上品でないからかもしれないが、もうちょっと下碑な風味が合っていると思う。

これは埼玉の奥に潜む下碑な人喰い巨人が人知れず東京に進出するのを避けるため、たまたまその中の優しい巨人と知りあった子供が天皇陛下に直訴して自衛隊を出動させ第三次防衛線で辛くも撃破しました、みたいな話だろう、本質としては。攻めてくる巨人が巨大なトムとジェリーでは短いコメディーならいいが、普通に物語としては面白くない。逆に童話として再生するならリアルを減じて、もつと徹底的にお伽話のようにしてしまえばいい。

PS BFGが Big Friendly GAY だったら18禁だ!


◆『レッドタートル』UCT6
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▲男を浦島太郎、赤い亀を亀+乙姫とする絵解きもある。フランス人が浦島太郎を知ってるかどうかしらないけど(スタッフに日本人がいるから天災のシーン同様アイデアをねじ込んでたりしてるかもしれない/少なくともセリフなしにするのは日本人Pからの提案だと言のは聞いた)。

五つ星評価で【★★思った通り、だらーんとした映画だった】
『岸辺のふたり』の監督の初長編映画とのこと。
そう言われれば似てる。でも、前のは8分だ。
やっぱ、おではこういうのを「綺麗」である事を担保にして作った映画を、
楽しく見れたりするタイプではない。
綺麗は飽きる。
終盤近くのスペクタクルは凄い。
でも、あれも「こういうのも入れといてやるか」みたいな気持ちを邪推してしまった。
朝ドラに挿し込まれる「関東大震災」や「太平洋戦争」のように
劇的な災害であるけど、その災害がなければ、青年の出奔、主人公の老い、
人生のサイクルが回っていく事などが描けなかった訳ではない。

主人公がこんな『四月は君の嘘』の山崎賢人みたいな、ただただ状況を受け入れるような奴じゃなく、『トラック野郎』の菅原文太とか、『メカニック』のジェイソン・ステイサムだったら好きだったかもしれない。それはジャンルが違うよって言われるかもしれないけど。

もうCGで何でも表現できる今の時代で、カリカチュアしたアニメートもせず、こんなロトスコープで撮ったような人間と全く同じ動きのアニメを撮る意味も「アニメとして撮った」事に意義を見出そうとしてるようにしか見えないし。これ、実写で撮っちゃいかんの?

あー、もう、不満がダダ漏れてきた。
育ちが悪いから高尚な「おアニメ」とかダメなんすよ。


【銭】
超高速!参勤交代リターンズ:ユナイテッドシネマメンバーサービス週間で1000円。
メカニック・ワールドミッション:同
BFG:同
レッドタートル:同
 半券4枚で鑑賞券が1枚or2枚貰える籤が引けるので意地になって見た。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
超高速!参勤交代 リターンズ@ぴあ映画生活
メカニック:ワールドミッション@ぴあ映画生活
BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント@ぴあ映画生活
レッドタートル ある島の物語@ぴあ映画生活
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超高速!参勤交代 リターンズ@映画的・絵画的・音楽的
超高速!参勤交代 リターンズ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
メカニック:ワールドミッション@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント@映画のブログ
BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
レッドタートル ある島の物語@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼参考記事。
メカニック@死屍累々映画日記
超高速!参勤交代(1回目)@死屍累々映画日記
超高速!参勤交代(2回目)@死屍累々映画日記

2016年09月26日

『植物図鑑』『全員、片想い』『秘密』『青空エール』をまとめてレビュー

未レビュー困ったちゃん邦画をまとめてできるだけ短評で。

◆『植物図鑑』トーホーシネマズ日本橋6
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▲ヒューヒュー。

五つ星評価で【★セキュリティー意識低いのと、野郎が冷たいのに引いた】
まだ嫁入り前だというのに高畑充希ちゃんのセキュリティー意識が低すぎてこんなん恋愛かどうとか言う以前に心配でしょうがない。
酔ってるとはいえ、見ず知らずの男を「俺を拾ってくれませんか?」で拾ってしまうのは明らかに「やってください」オーラを出してるとしか思えない。きっとこれは原作のまんまなのだろうけど、現実の人間が演じた時にそういう生々しさを感じないように何か手を打つのが映画化ってもんだろう。それはひどい泥酔具合でもいいし、部屋の中にどうやって拾ってきたか分からないカーネル・サンダースやコルゲン蛙が転がってるでもいいし、全く手を打たないのは手を抜いてるとしか思えない。これが韓国映画の『ハン・ゴンジュ』だったら、岩ちゃんを初めとするEXILE全員に高畑充希ちゃんは…………。そういうのも嫌いじゃないけど、それは主役二人の集客ラインとかけ離れるから却下だ。あっ、『のぞきめ』の監督なのか。それでは多くは望めないな。

EXILEの岩ちゃんは特に問題なし。
多分、役者がどうのこうのではなく、彼がいい奴に見えないのは脚本上の欠点。事情はあるのかもしれないが、彼が高畑充希の前から姿を隠す事に関して、何も彼女に伝えなかったのは(明らかに伝える余裕はある)やり捨てモードになってるとしか思えない。そういうのを思わせなくするようにするのが脚本と演出の仕事だろう。

高畑充希も基本問題なし。ただ、恋の相手になる男優が素人役者なのだから、映画全体が沈没するような作品になるなら、座長として映画を建て直すくらいの主義主張も本当のところはして貰いたかった。彼女はたいへん演技が上手いし、スポっと役にも嵌る。いい女優ではあると思うのだが、彼女の演技は与えられた物を最高に演じる事で、朝ドラで評判の悪い『トト姉ちゃん』でもそうであるように駄作を矯正できるほど座長ではない。これから主役が主な仕事になるのなら、駄作はオファーを受けても出ないくらいの鋭い嗅覚を持ってほしい。

高畑充希、目の大きい小動物と言う感じで可愛いんだよなあ。
これは撮る方もアップを撮りたくなるだろうなあ。
という事でアップがムチャ可愛い。それは認める。

PS もしかしたらまだ三部作のうちの一作目で、
 これから人の自由意思を支配すると言われる植物図鑑の謎や
 謎の青年イツキの秘められた過去、
 そして最強の敵などが現れて盛り上がるのかもしれない。


◆『全員、片想い』渋谷TOEI
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▲キャスト群。

五つ星評価で【★★締め方がダメなんだ】
個別のエピソードはどれもいいのだが、最後に話を締め括るエピローグ部分があまりどうという事がない話だったので凄く損した印象になった映画。贅を尽くした料理が色々出た後に、最後にプラスチックのコップで常温の水道水をぞんざいに出されたような感じ。
エピソードは七つ(狂言回し部分で+1)。
(1)MY NICKNAME is BUTATCHI 好きだった幼馴染に友人を紹介して失恋
(2)僕のサボテン 会社の女性上司に失恋
(3)サムシングブルー 内気な少女が美容師に失恋
(4)片想いスパイラル L女子を真ん中にノンケ男女プラスして三人合わせて失恋
(5)嘘つきの恋 面倒を避けるため恋人がいると言い続けてる女子が
 その自分の言説が邪魔して意中の人に告白できないエピ
(6)あさはんのゆげ 期間限定で従弟と同居、そして、別れ
(7)イブの贈り物 老婦人と介護士の不思議な関係
(+1)ラジオパーソナリティ 気があると思いきや失恋

いい役者いっぱい出てる。でも(1)の女の伊藤沙莉は声が嫌い。(2)森絵梨佳はいい空気を出してる。(3)広瀬アリスと斉藤工の組み合わせなんて盤石以外の何者でもない。(4)知英の男女っぷり、相変わらずいい仕事をこなす職人女優佐津川愛美。(5)新川優愛いい感じにビッチ。(6)清水富美加と千葉雄大、細かいニュアンスはもう任せておけば全然大丈夫。(7)橋本マナミ、彼女は恋愛の主体ではなくオブザーバー。橋本マナミが恋愛するとドロドロになりそうだから、この配役はとても正しい。(+)加藤雅也と芳賀優里亜。ありそうで何も始まらない組み合わせだろう、これ。

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▲(2)
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▲(5)
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▲(6)

PS 『全員、肩重い』だったら水子に注意だ。


◆『秘密』トーホーシネマズ日本橋1
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▲マシーン

五つ星評価で【★★★絵はいいと思うが詰めが甘い】
監督が映画内で、いい絵をちゃんと決めたり、役者の演技をジャマせずに引き出すので、グチャグチャの駄作になりはしないのだが、いつも脚本や設定に手抜かりがあり、トータルするとどこか魂が籠ってないような映画になってしまう。大友啓史監督は『プラチナ・データ』に引き続き、SFは合わないのだと思う。広げた風呂敷を畳めていない感じ。

物語の中核に横たわってる秘密が大した秘密ではない。それくらいは予想できる範囲内にある。物語の鍵を握る少女がいつも怒っていて、その怒った顔で何人もの男を虜にしているという設定なのだが、あんなプンプン怒った冷たい感じの女には私は魅力を感じない。

脳内をリサーチする機械は仰々しくって大変結構。だが、機械の性能が語られない事で話が分かりづらくなっている。リサーチの際、誰か一人モニターになる人間が必要なのか? 単に視覚を記録した映像ではなく、感情が映像に影響を与えるとするが、どこまで感情に影響を受けているのかが分からなければ、証拠以前に参考にもできないだろう。

椎名桔平の泣く演技は良かった。

生田斗真のドレスシャツの下に着るタートルネックはおかしい。
あれを着用する事で防弾チョッキ着用を促しているというのだが、
そんなのは説明なしに分からないし、分からない事で観客の注意心を邪魔するなら
ない方がよい。かっこ悪いのだから。

PS 役者がみんなとてもかっこよくスーツを着こなしてる。
 おそらく本作はスーツ・フェチにはたまらん映画に違いない。


◆『青空エール』HTC渋谷2
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▲上野樹里

五つ星評価で【★★おで、土屋太鳳がダメなんだ、おそらく】
『orange』辺りから土屋太鳳の演技が嫌いになった。
なんつかムチャクチャブリッコ演技。
「私は何にも出来ない女の子なんだけど一生懸命頑張るのでよろしく」女。
朝ドラの『まれ』も含めて『orange』『青空エール』と全く同じ演技である。後者二つには原作がある。映画館で試読小冊子を両方配っていた。このマンガの二人の印象は全然違う。だが、土屋太鳳は全く一緒だ。そらあかんやろ。『青空エール』は小冊子読んだ時から土屋太鳳には合わないな、と思ってただけに、そういうのは覆してもらいたかった。

全体、吹奏楽部と野球部の長い3年間の話を無理やり一つにしているので、野球部が大事な時だけ出てくるダイジェストみたいになってて話のバランスが悪い。

話のバランスが悪く長くなってしまった割には、推しキャラ群が多すぎる。
掘り下げるでもないから、雁首揃えてるのに邪魔。

上野樹里の仕上がりがすこぶる良い。

小島藤子が上級生の役をやるのは感慨深いなあ。

PS ネタ
 「『青空エール』っていうと、あのゴムアレルギーの弟が出てくる奴か?」
 「それは、ただの『エール』
 「『青空じゃないエール』か」
 「ギャフン」


【銭】
植物図鑑:トーホーシネマズメンバーズポイント6ポイントを使用して無料鑑賞。
全員、片想い:額面1400円の前売券をチケット屋で300円でGET。
秘密:額面1100円の前売券をチケット屋で800円でGET。
青空エール:テアトルのメンバー割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
植物図鑑 運命の恋、ひろいました@ぴあ映画生活
全員、片想い@ぴあ映画生活
秘密 THE TOP SECRET@ぴあ映画生活
青空エール@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
植物図鑑 運命の恋、ひろいました@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
秘密 THE TOP SECRET@映画的・絵画的・音楽的


2016年09月25日

『コープスパーティー Book of shadows アンリミテッド版』をキネカ大森3で観て、凄い駄作だふじき★(ネタバレ)

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▲生駒ちゃんこんなん出てちゃあかんて。

ネタバレ注意
五つ星評価で【★壮絶にダメ】
何が最低と言って、怖くないのはともかくとして(とりあえず置いておく)、
論理的な整合性が物凄く踏みにじられている事だ。

『コープスパーティー』という世界観の二作目なのだが、
前作はホラー描写の合間に痴情のもつれが見え隠れし、
それが生死を分かつ条件になってしまう所に新しさがあった。

今作は前作で助かった2人の生存者が自分たち以外の犠牲者を
時を遡って助けようとする話。時を遡るのに必要なアイテムは
前回、祟りから悪霊となり、主人公たちを斬殺した「サチコ」の骨。
そして、いともあっさりと現場に到着した二人は仲間を見つけ、
前作同様の被害を踏襲しながらサチコの霊を鎮める事に成功。
だが、サチコの霊が鎮まった事により、サチコが抑制していた
生まれなかったサチコの双子の姉妹サチの邪念が覚醒する。
サチはサチコの如く、斬殺を繰り返す。
とりあえず皆集まって帰ろうとするが儀式が通じず帰れない。
再度サチが襲ってきて別れ別れになる。
時を遡ってアイテムを渡してくれた姉が助けにくる。
時空の裂け目が開いているうちは行き来できるらしい。
別れ別れになった友達と一緒に帰ろうとグズグズしてるうちにみんな死んで、
生駒ちゃんだけになって、よく分らんけど帰れて終わり。

もう全く訳が分からない(1作目もそんなに分かっていた訳ではないが)
なんなんねと思う点を羅列。
・サチコの骨ってそんな簡単にGETできんやろ。あっさり手元にあるけど。
・そのサチコの骨を使うと何故、時を遡れるのかが全く不明。
 都合がいいからという理由しかない。
・そのサチコの骨が通路を作って、元の世界との行き来が出来るようになった、
 という事であるなら、高校生でもない姉が、確信もなく学校に来て、
 サチコのいる世界に来ることがたいそう不自然。
・サチコの骨が作った通路が「そんなに長く持たない」事を姉が指摘するが、
 姉が何故そんな事を指摘できるのかが不明。万能かよ、姉。
・この姉は誰も信じない妹の言説を信じ、サチコの事を文献等で調べるのだが、
 文献で調べる事から始まってサチコの骨をGETし、
 サチコの世界全ての物理原則や怨念の階層構造(でいいのか)が分かるらしい。
 何者だよ。有能すぎるだろ。単なる姉ちゃんにしか見えんかったぞ
・人を殺すような化け物のいる世界に出向くのに、みんな着の身着のまま。
 事前に危険が分かっているなら準備とかしろよ。
 準備したら(防具とか付けたら)服が変わってしまうとかあるんだろうけど、
 戻った2人は過去の自分と入れ変わっている素振りがある
 (戻る前の2人の姿が見えない/二重に存在はしない)。
 そういう遡って前の自分と置き換わる状態であるなら、
 前回、その世界にいなかった姉がホイホイやってこれてしまえるのは不自然。
・前回の犠牲者は今回も全て犠牲になる。
 前回の死因が身体に痣のように現われるが、これが何であるかは特に説明されない。
 時を遡ったなら映画鑑賞者以外には「前回」という枠組みはない筈だから意味不明。
・サチコにしても、双子のサチにしても、外見は小学生低学年くらいの女子であり、
 それが斧を振り回しているに過ぎない。
 被害者は泣きながら逃げ回っているが、
 男子高校生たちなんかは普通に立ち向かえば勝てるんじゃないか?
 前作では圧倒的な力の格差があるみたいな表現(壁にバラバラ死体が貼り付くとか)
 があったので、ギリ成立するが、今回は単に女の子が近づいてくると
 みんな叫びながら逃げるだけだから、何がそんなに怖いのかが全く分からない。
・「サチコ」が成仏して、生まれなかった双子の「サチ」が現れる。
 そんな設定を被害者たちが知る事はどう考えても出来ない
 (霊が語りかけでもしない限り)。
 仮に文献的にそういう事になる条件が整っていたとしても、
 それを組み合わせ、ストーリーを紡ぐのには難しすぎるだろう。
・唐突に現れる「影の本」。
 これ、単なる無敵アイテムなんだけど、学校との関連性が全く感じられない。
・帰り道について、儀式とか、通路とか、本の力とか、整理されていずグチャグチャ。
・姉ちゃんの服がピンクハウスみたいなゴテっとした服で役柄と合わない。

出るわ出るわ。

生駒ちゃんは圧倒的に良くないが、これは映画の中で怯える場面と叫ぶ場面しかなく、メリハリ付けられないからだろう。最終的な出来上がりは良くないが、この悪さを彼女の責任にするのは可哀想だ。前作同様セーラー服にブローチが付いたデザインの制服はなかなか可愛いんじゃないかと思う。

新規参入組の青木玄徳くん(おそらく悪い奴の方)は好き勝手やってる感じが良い。


【銭】
ユナイテッドの会員ポイント2ポイント使って800円割り引いて1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
コープスパーティー Book of Shadows@ぴあ映画生活
▼関連記事。
コープスパーティー@死屍累々映画日記

2016年09月23日

『ディアスポリス 異邦警察』をUCT6で観て、かっけーけどつまんなくてオラはあかんふじき★

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▲裏警察署長 松田翔太。

五つ星評価で【★キャラはおもろい】
密入国者たちの裏社会ドラマ。
松田翔太は裏東京を取り締まるただ一人の警察官にして警察署長。
松田翔太の頼りになるあんちゃん部分とチンピラナイズな部分との
バランスがとてもいい。相棒の浜野謙太の殊更に公務員っぽい感じも面白い。
柳沢慎吾は嫌いな役者だが、眉剃って無口にするだけでこんな面白い味を
出すのかというのが大発見。この辺がドラマ・パートもやってるレギュラー陣。
ドラマは未見だが、キャラが立ってるので面白そうだ。
あと、ガヤになる女があけっぴろげでラテン系で楽しい。

「マリア知ってるね」
「ああ、風俗嬢の」
「風俗違う。セイカンマッサージね」

この辺のトンチンカン会話はリアルで好き。言ってそう、言ってそう。

若い中国系ギャングに須賀健太。片目見えなくして、衣装はNARUTOっぽい。
このギャングの日本到着前のエピソードを重点的に流してるが、長い割には
「だから今こうなんです」みたいな説明にしかなっていない。
起こった事件に対してのネジ曲がり方が当たり前すぎて、
この辺はもっと切り込むか、須賀健太がどう思うかまで踏み込んでほしかった。
中国系ギャングの関西支部長みたいな役が宇野祥平と安藤サクラ。
この二人だけムチャクチャ面白い。
須賀健太と揉めてるヤクザの組長に真木蔵人。
尖がった若者やってた真木蔵人がドス効かせた組長をやるようになったのか。
そういうのが似合う顔立ちなんだな、芝居としてはなかなかいい。

で、困った事に話が全く面白くない。
異邦人同士のイザコザ(ギャングが性感マ嬢を誘拐、殺傷)に端を発し、
誘拐用の口座を貸した日本人ヤクザをギャングが殺害、
ギャング西に逃亡、成り行き西の裏銀行を襲撃する計画が立つ。
裏警察はギャングを追い、西に。
ギャングと裏警察とヤクザ、誰が誰を出し抜くか?

多分、この話はムリムリやくざを出さなくてもいい。
ヤクザが出る事で話のカタは付けやすくなるが、
それは異邦警察がやる仕事をヤクザが肩代わりしているに過ぎない。
若者故に何も考えていないギャングの行動をカメラが追いすぎてる。
ギャングに感情移入させる処置かもしらんが、それは失敗してる。
辛い過去だけで、今のダメさ加減が減じたりはしないのだ。
このヤクザとギャングの出番せめぎ合いにより、
本来活躍すべき異邦警察がただの尾行者になってしまい、
その尾行がそんなに面白くないので、どうも困りましたね、という感じ。


【銭】
ユナイテッドの会員ポイント2ポイント使って800円割り引いて1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ディアスポリス −DIRTY YELLOW BOYS−@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ディアスポリス −DIRTY YELLOW BOYS−@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS あ、あと音楽はノリノリだった。
PS2 20年くらい前だったら主役はモックンとかじゃないかな。
PS3 あっ、久保塚早紀って「異邦人」の久保田早紀のモジリか。
 今頃、気が付いた。

2016年09月22日

『ズートピア』をトーホーシネマズ日劇3で観て、外の話をちょっとだけしようふじき★★★★

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▲少女マンガ フォーマットに変換される二人

五つ星評価で【★★★★文句なしに面白い】
詐欺師ニックと新米警官ジュディは行方不明事件の捜査を
48時間以内に解決しなければいけない。思いもよらない社会派バディ・アクション。

動物が人間と同じ文化生活を送っている世界、新米警官のジュディは警察学校トップの成績にもかかわらず通常の駐車取り締まりを命令され刑事捜査を任せてもらえない。アメリカから日本語化される際にニュアンスとして落とされてしまったが、ここでジュディは管理職のボゴに「私は人数合わせ要員じゃないんですよ。警察学校もトップ卒業です」と発言している。つまり、アメリカでは学業の成績とは無関係に人種枠で(黒人とかアジア系とか)就職できるケースがあるけど、それではないと言っているのだ。日本では人種ではないが、身体障碍者雇用枠とかは大企業にはある。男女雇用の比率もこの件に関係する。
ジュディは駆け引きの末、捜査を行い、事件を解決する。次の事件の際にはジュディは最初から刑事捜査担当に引き上げがされている。めでたしめでたし。努力した者の努力は報われ、適材は適所に回される。そして、エンドロール。

ふと思った。
あれ、じゃあ駐車違反は誰が取りしまるのだろう。
ジュディをして、人数合わせ要員にやらせればいいと暗示させた退屈な仕事。
確かに田舎でゆっくり暮らすジュディの父母でもできそうな仕事ではあるが。
しかし、それはそういう種類の仕事と言うだけであって、
捜査を行う事の方が仕事として優れている訳ではないだろう。
ジュディは刑事ドラマの見過ぎである。

人は息を吸うように自然に差別をする。
だからこそ、差別意識が明確になった時、その芽を摘まなければならない。
なかなかいい映画でした。
だから、駐禁業務の方がダメだなんてみんな思っちゃいかんよ。

ナマケモノ面白いし、ヌーディストもギリギリのギャグで面白いし。
あそこで赤面するジュディがめちゃくちゃ可愛い。

さて、驚異的に評判のいい映画『ズートピア』
ツイッターでも物凄く取り上げられていた。
感染経路としては
(1) 面白かったと告白。
(2) ニックとジュディ可愛いと言いだす。
(3) ニックとジュディのバディ、恋愛二次創作マンガを「ニクジュティ」と称し、
 次々とアップロードし始める。

これは映画の中のニックとジュディの関係が両者のキャラも立ってた事により、
人間に変換され、相棒とも恋人とも取れる関係が楽しめるからだ。
ツイッター川に流れるニックとジュディの楽し気なお付き合いの数々。
それにしても多すぎる。
『ズートピア』の映画評が高い事をスケープゴートにするかのように。
異種動物である事からSEXの連想がしづらい事から、
二匹はバリバリ恋愛させられてる。
腐女子の皆さんが野郎同士の恋愛をTLに投下していたのと同じように
二人の恋愛はどんどん投下されている。
逆に、この二人の恋愛は腐女子が投下していた男同士の恋愛と
さほど変わらない気がしてくる。
腐女子のTL投下は対象が男同士でも、
その多くはプラトニック(純愛)が題材だからである。

ニックとジュディは最終的にSEXに辿り着かないので、
プラトニックになるしかない。
そして、兎キャラのジュディはすんごい子供のように描かれ、
キツネキャラのニックはちょっとヤサグレた感じの青年に描かれる。
バリバリ少女マンガ題材だ。
ジュディとニックは勿論、可愛い存在なのだが、
この大波みたいなTLへのネタ投下は俺たち、
今ならこの大波に乗って理想の乙女チック
を大声で叫んでもいいのよ的な気恥ずかしさを感じた。

なんで、ツイッターの大奔流にちょっと引いてしまった自分がいた。


【銭】
映画ファン感謝デーで1100円均一。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ズートピア@ぴあ映画生活

PS そういう大奔流が終わった今、
 あ、アップしてなかったという事で、
 やっとこの感想をアップするんである。
PS2 象のアイス、細かく細断したら鼻水だけの部分のアイスができたりしないか?

2016年09月21日

『ドカベン』『パンツの穴』をシネマヴェーラ渋谷で観て、こらどちらもどうでもいい映画だが極楽だふじき★★★★,★★★★

特集上映「鈴木則文復活祭」の1プログラム。

◆『ドカベン』
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▲メイン三人。里中君はいない。

五つ星評価で【★★★★格は星一つ。いい、いい。おでは映画に格なんかいらねえ人だ】
確か昔一回名画座(おそらく大井町か文芸坐)で見た気がする。
その当時は刺さらなかった。今回は全力で刺さった。
いやあ、適当でいいわあ。高田純次の芸風を演出にしたような映画と言えばいいだろうか。まあ、いいじゃないか。映画が適当でも誰も傷つかないよ。流石、鈴木則文。

ともかくマンガまんまの男岩鬼がいい。演じるのは高品正広。
フィルモグラフィーぐぐったら、これと『サーキットの狼』のみ。偏りすぎだろ。
でも、いいんだ。
バカで、熱くて、型破りだけど、純な所もある。

その型破りに対抗する超朴訥野郎ドカベン山田太郎に橋本三智弘。
見た目ドカベンのまんま。この人はこれ一本のみみたい。

で、このドカベンに岩鬼が張りあいながら柔道部で活躍する。
そう、野球部編の前、柔道部編が映画内容の大半を占めるのだ。

永島敏行が野球部キャプテンの長島を演じる。この人これがデビュー作らしい。

野球編ではないが、殿馬も出てくる。30過ぎの川谷拓三である。
こんな無茶なキャスティングは滅多にない。
『バトル・ロワイアル』の山本太郎中学生も相当だが、
川谷拓三高校生の方が普通に若さが見えない分、ハードル高いと思う。
教師役で佐藤蛾次郎が出演しているがチェンジしても違和感ないもの。
な、川谷拓三だが、見てると何となく殿馬に見えてしまうから、演技って凄い。

水島新司先生のゲスト出演がなかなか尺が長くてちゃんと演技もしてて良いです。

マッハ文珠がコント風のブスメイクでブスを演じてます。まあ、誰かがやらないかんのだろうと考えると、こういうののオファー受けるマッハ文珠はいい人だと思う(他に仕事ないだけかもしれんけど)。

「ドブスチビ」のサチも可愛い。

しかし、このゆるくてゆるくて超ゆるいのがたまらん映画、
見ているとずっと続いてくれんかなあ、とか耽溺してしまう。
まあ、やっぱり何とも言えない温かい面白味があるのだよなあ。


◆『パンツの穴』
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▲桃子とブス二人。ブスを堂々とブスとして描写。

五つ星評価で【★★★★格はこっちも星一つ。ちなみに菊池桃子のパンツは見えない。勿論、菊池桃子の穴も見えない】
実際、そんなエロいシーンはない。
「エロ」よりも「あるある羞恥体験」映画であり、美少女の胸や尻より「うんこ」その物のウェイトの方が高かったりする。どれもオチがないような話なのに、つまらなく感じないのは監督の手腕かもしれない。

ホモじゃないけど、主役の山本陽一が下手な女の子より可愛いです。
あの笑顔と爽やかな洋楽BGMでひどいエロガキなのに許されてる所がある。

そして、菊池桃子の芸能人オーラのない具合が凄い。
いや、可愛いんである。あるが、とってもションベンくさい感じ(失礼)。
リアルに隣にいそうな中学生の女の子なのだ。そこが良かったのかもしれない。

そしてもう一人のダブルヒロインが矢野有美。
こっちの方が芸能界にいそうな顔立ち。
この矢野有美の父ちゃん役がハナ肇。
谷隼人を恰幅よくしたみたいで、ハナ肇って割とイケメン。

チョイ役だけどバーガーシヨップの店員役で武田久美子が芸能人オーラ満載で
可愛子ちゃんアピールするが本当可愛い。

ボクシングのトレーナー役にたこ八朗。
たこちゃんがボクシングに携わってるのって初めて見たっぽい。

ヤング豊原功補が出てる。主人公とデパートで揉める近所の高校生役。
当り前だがムチャクチャ若い。
あと、この揉め事の仲裁っぷりが超デタラメ。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ドカベン@ぴあ映画生活
パンツの穴@ぴあ映画生活

2016年09月20日

『デッドプール』『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』『X−MEN アポカリプス』を乱れ撃ちで

未レビューマーベル映画をまとめてできるだけ短評で。

◆『デッドプール(字幕)』トーホーシネマズ新宿7
◆『デッドプール(吹替)』シネマロサ1
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▲デップーさんと硬い人。

五つ星評価で【★★★お手軽な感じで嫌いじゃない】
映画ファン感謝デーの初日当日見たのに先着プレゼントの「手乗りデップー」が貰えなかったんだよな。別に貰って何をするって訳でもないけど、早くなくなりすぎるのはコレクターを喜ばすだけでようないよ。
デップーは基本コンセプトの「真面目にやらなくてもいいだろ」感がビンビン伝わってきて、それがたいそう魅力的。

ライアン・レイノルズはデッドプールを楽しく演じていていい。これが「ライアン・ゴズリングじゃない方のライアン」と呼ばれた男だとは信じられないくらい伸び伸びやってる。いやホント。最初、話を聞いた時、ライアン・ゴズリングがやるもんだと思い込んだからね。ただ、デッドプールになった後の「爛れ肌」は、あれくらいだったらそんなに悲惨に見えない。そこは話の根幹にかかわる部分だから残念だ。あれだったら常に頭の上にウンコを乗っけてる人の方が格段にイヤだもの(別にそういう人はいないけど)。

モリーナ・バッカリンのヴァネッサがステキすぎる。
超美人の癖してSEXに禁忌がなくて、主人公をひたすら愛す。
そんなの都合よすぎてステキじゃん。
だから、この映画ではデッドプールよりヴァネッサの出演シーンの方が断然好き。

吹替版は字幕版以上にセリフが過激という触れ込みだったので見てみたが、ビックリするほどの違いは感じなかった。多分、話し言葉の方が自由度が高いから、みっちり比べれば、より不謹慎にはなっているだろうけど。


◆『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』トーホーシネマズスカラ座
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▲喧嘩するほど仲がいい二人。

五つ星評価で【★★★★真面目パワーに押しきられた感じ】
ヒーロー同士が二つに分かれて蛸殴りする映画。
結構な長尺なのに、飽きさせずに納得させるだけの映画に仕上げた監督の手腕は本物。

蟻の人と蜘蛛の人が真面目一方で疲弊する脳のいい緩衝材になってる。
若かったり真面目すぎなかったりするのは大事。
そう言えば女性ヒーローは出てくるものの、性別がただメスというだけで、
萌えたりはしないんだよなあ。どっちかって言うとキャップの青臭さの方に萌える。

最終的に明らかになる敵の正体と、その敵がなそうとした事(なした事)が暗くて、重くて、とてもちゃんとしている。このヴィラン(悪役)が単にキチガイのゴリゴリ悪い奴だったら、最後にカタルシスが解消される分かりやすい映画にもなったし、個人的にはそう言う勧善懲悪みたいな映画の方が好きなんだけど、この映画はおそらくこれで正解だろう。でも、この後ちゃんと話を続けられるんだろうか。まあ、どうにかするだろう。

「キャプテン・アメリカ」がサブタイトルに降格してしまったので、「アベンジャーズ」の後日談的な立ち位置が強かった。時系列で「アベンジャーズ2」直後の話なので、それは間違いではない。今回、興行的にも成功してるらしいので、「キャプテン・アメリカ3」を打ち出さなかったのは多分、興行としては正しい判断だったと思うのだが、それでも、何かやっぱりちょっと腑に落ちない。それは正しさの象徴であるキャップの映画だからだろう。


◆『X−MEN アポカリプス』トーホーシネマズ日本橋4
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▲チャールズ「ハンドパワーです」

五つ星評価で【★★★なかなかいい取り組みでした】
宣伝で「三部作完結編」と言ってるのだが、X−MENいっぱいあって、どれがどう三部作なのか適当に見てる私にはよく分からない。どうも多分、マカヴォイとファスベンダーになってからの三本らしいのだけど、そういうの宣伝の人たちが自分だけ分かってる感じがそもそもあかんのだと思う。

映画はまずまず。
私、X−MENはビックリ人間大集合&バトル映画としてしか見てないので、
いっぱいビックリ人間が出てくればそれなりに嬉しいのだ。
って事で今まで見た映画に出てなかったのは、アポカリプス、エンジェル、サイロックの三人だけかな。すくな。

青くて大きな禿のアポカリプスことアポさんは代々何をやってたのか、蘇って何をやりたいのかが今一つよう分からん。とりあえず、プロフェッサーXの能力を横取りする事で世界を支配したいらしい。何か新味に欠けるわあ。演じるのはオスカー・アイザック。『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』の猫付き髭シンガーのイメージが強いから役者って凄いなと思う。いやメイク担当が凄いのか。こいつの能力は砂を自由自在に扱える力と、人の力を増強できること。砂については何も説明しなかったが、ちょっと分かりづらかった。
このアポさんが「手近なところで調達&口コミ」で手に入れた部下が四騎士。
マグニート、サイロック、ストーム、エンジェル
どう見ても能力の偏りがひどい。やっぱり近場でチャッチャッと大した情報もなく人材を集めちゃいかん。縁故頼みのバイトじゃないんだから。
この四騎士の中で一番面白味のないのがエンジェル。羽根あるだけじゃん。
その他は攻撃力などはトントンだが、刀ビーム女のサイロック、ミュータントであろうが、なかろうが、あんな橋本マナミみたいな服で町中をぶらぶら出歩いちゃいかん。あんな露出狂みたいな服を着ておきながら尻を触ったら激怒するんだよ、きっと。

あと、アポさんの人格乗り移り機械。ハゲを伝染させる仕様はどうにかできないのか?
そんなんあんまりだろう。


【銭】
デッドプール(字幕):映画ファン感謝デー1100円。
デッドプール(吹替):シネマロサ20:00越えレイトショー価格1300円。
シビル・ウォー キャプテン・アメリカ:雑誌の懸賞でムビチケが当たった。
X−MEN アポカリプス:額面1400円のムビチケをチケット屋で1400円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
デッドプール@ぴあ映画生活
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ@ぴあ映画生活
X-MEN:アポカリプス@ぴあ映画生活
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デッドプール@或る日の出来事
デッドプール@SGA屋物語紹介所
デッドプール@徒然なるままに
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ@或る日の出来事
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ@徒然なるままに
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ@SGA屋物語紹介所
X-MEN:アポカリプス@或る日の出来事
X-MEN:アポカリプス@SGA屋物語紹介所
X-MEN:アポカリプス@徒然なるままに
X-MEN:アポカリプス@だらだら無気力ブログ

2016年09月19日

『キング・オブ・エジプト』を109シネマズ木場5で観て、おおおふじき★★★★

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▲スフィンクス、ジェシー・アイゼンバーグに似てません?

五つ星評価で【★★★★嘘エジプトが最高】
何かもう単純にアレックス・プロヤスの脳内エジプトが面白くてたまらない。
神と人間が共存して一緒に暮らしているエジプトで神様の方が頭二つくらい大きいってビジュアル的な分かりやすさが良い。ピグミーの村にマサイ族が行ったら神様っぽいな。

神様の能力が取り外し自由だったり、ミスティークと聖闘士聖矢の合わせ技みたいな変身があったり、まあ、退屈しない事。

スフィンクスは砂の粒子で出来てるからアクエリアスもといアポカリプスみたいだ。
いやいやいやいやスフィンクス、ジェシー・アイゼンバーグに似てない?

アレックス・プロヤスの手で偽ギリシャ、偽中国とか、各国の偽神話映画を作ってほしい。エジプトの人はこれ見て「いや、そう見えるけどそうじゃなくって!」とか思ったに違いない。是非、アレックス・プロヤスに日本編も作って貰って、ニンジャとかも出してほしい。


【銭】
109の日(毎月10日)で1100円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
キング・オブ・エジプト@ぴあ映画生活
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キング・オブ・エジプト@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
キング・オブ・エジプト@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
キング・オブ・エジプト@あーうぃ だにぇっと
キング・オブ・エジプト@みはいる・BのB

PS 人間側のヒロイン、ザヤは巨乳。だけどちょっと山瀬まみ+吉川ひなのっぽい。
 微妙だな。
PS2 時間の都合で大笑いって下馬評のあった吹替版を観たが、
 主役の二人が上手くない事は分かったが、映画が圧倒的に面白くて、
 そういうのを全く忘れた。
PS3 知恵の神が「知恵だけあっても人間はいかん」みたいな人物像で笑った。
 知恵のある奴はクネクネするんか?
PS4 太陽神ラーの仕事がどう見ても肉体労働で御苦労様な感じ。

2016年09月18日

『カネゴンの繭』『ウルトラの星』をトリウッドで観て、カネゴンのカラーライズ素敵じき★★★,★★

特集上映「下北沢、50年の変遷」の1プログラム。

◆『カネゴンの繭』(ウルトラQ)
五つ星評価で【★★★何でも撮っておくもんだなあ】
カラライズが素晴らしい。
カネゴン懐かしいなあ。
単に説教チックな話かと思いきや、占い婆みたいなのとか、
カネゴン熟成時の繭周りの雲のデザインが仏教伽藍チックとか、
カネゴンから人間に戻る条件がデタラメだけど突発的で面白いとか、
サブカル臭がぷんぷんする。
それにしてもカネゴンのデザインがよろしい。
目がクルクル回る所にバッチリ糸が見えるんだけど、
今だったら徹夜してでもCGで消すだろうなあ。
あまりにもあからさまに見つけてほしいばかりに糸が見える。


◆『ウルトラの星』(ウルトラマン・ティガ)
五つ星評価で【★★どの辺が下北沢なのかがよう分からんけど】
宇宙人が円谷英二に会う為に昭和ウルトラマン作成時の円谷プロにタイムスリップして、円谷英二が会った封印された宇宙怪獣を復活させる、というメタな話。脚本のキンジョーさん役が沖田浩之。脚本のカン所を掴めずなかなか「ABCD、E気持ち」とか歌ってられない状態だ。宇宙人の人間形態のデザインが手を抜いたサンドイッチマン風で安いのがどうもやだ。レナ隊員の出番がエキストラ並に少ないのも寂しい。ホモじゃないけどV6の長野くんはなかなかかっこいい。


【銭】
2本合わせて1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
《『カネゴンの繭』+『ウルトラの星』》|@ぴあ映画生活

2016年09月17日

『KARATE KILL/カラテ・キル』をシネ・リーブル池袋2で観て、うおおおおおおおおおうふじき★★★★

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▲ハヤテ(対剣豪戦)

五つ星評価で【★★★★アクション地獄】
ストーリーは『96時間』。のように単純(そら全然構わん)。
妹をカルト教団に拉致された男が救いに行く。彼は今では失われた琉球空手の使い手。
基本はこれだけ。もうちょっと細かくも書けるけど、ちゃんと意外性のある展開も織り込みながら、どちらかと言うと話の面白さで引っ張る映画ではない。
アクション凄い。アクションを際立たせる為の絵の作り込みと、BGMが気持ちいい。そして、かなりアクロバティックなカメラ・アングルを使ってるにもかかわらず、それがアクションを邪魔していない(ただアクション効果を高めてる訳でもない)。見事なアクションは見てるだけで面白い。

主人公の使う琉球空手は目潰し、金的、関節への急所攻撃などがタブーではない。
スポーツ武術ではない殺すための武術。これらの攻撃を避けるため構えも独特である。
既知の武術でない感がバリバリ高まる。そしてメチャクチャ強い。
動作が小さく、素早く、無拍子であり、打撃から関節を決めるスムーズさは
「空手」よりも「シラッド」を思い起こさせる。
いやあ、かっけえや。
多分、アクションのできる主役と、計画したそれをちゃんと撮り治める事か出来る優秀なスタッフがいるのだろう。
ベストアクションはカルト教団に雇われた剣士との一戦、次点は対バーコード戦。
剣豪役のデヴィッド・サクライ、店長役の鎌田規昭のどちらも素晴らしい。

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▲対バーコード戦

それと冒頭のシーンのかっこよさよ。
そのシーンがあそこに繋がる趣味の良さよ。

ただ一点の難点はラスボスは卑劣さは醸し出してプンプンだが、
やはり弱いのでラストはスッキリしすぎてる感が強い。
本人が強くなくてもいいので、誰か用心棒の「先生」を出すとかしてほしかった。

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▲まなちゃんと亜紗美姉御(姉御かっぺっぽい)


【銭】
木曜テアトルの会員割引で1300円。
翌金曜テアトルの会員割引+曜日割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
KARATE KILL/カラテ・キル@ぴあ映画生活

PS ポスターイラストの亜紗美姉御のご尊顔がちょっと石原さとみ似。

2016年09月16日

『KARATE KILL/カラテ・キル』見ろよ

明日(実質の今日)で終わっちゃうし、
レイトショーで一回だけだけど
『KARATE KILL/カラテ・キル』見ろよ。

合言葉はトレーラーとバーコードだ!

(本当に劇場で言わないように)
感想は別途。

2016年09月15日

『弱虫ペダル SPARE BIKE』をトーホーシネマズ日本橋4で観て、GO巻島ふじき★★★

170791_1 ▲やっぱ巻島先輩っしょ。

五つ星評価で【★★★巻島さんの変な走りはやっぱ魅力ある】

自転車レースに題材を取ったマンガ、TVアニメの劇場新イベント上映。
原作マンガ、TVアニメとも未見。劇場編集版前後編、劇場版新作の3本のみ鑑賞。

という事で、新イベント上映である。
約二か月後のブルーレイ・DVD発売に先んじての劇場上映なので、
チラシのどこにも「イベント上映」とは書いてはないが、
世間一般で言うイベント上映以外の何者でもない。
上映期間は二週間限定、上映時間60分、価格1500円。
1800円取る長さでないと判断したんだろうけど、まだ高いな。

劇場版だけの流れしか分からないのだが、
旧イベント上映前編が全国大会往路、後篇が復路、新劇場版が熊本レースと、
団体戦での駆け引きや友情などが描かれていた。

今回のイベント上映はあえて個人中心のエピソード3つとオマケの小品を組み合わせた。
団体戦の場合、あまり大きな展開の差を見せられないという弱みがある為、
何本も興行に掛けるなら、このエピソード集的な作りの方が向いてるかもしれない。

俺、巻島のユニークな走りが好きだなあ。べしゃりはナルトみたいで疲れるんだけど。
エピソードのうち二つは巻島の物。ええい、ちゃんと喋れよコミュ障野郎!
当時の3年寒咲がどう控え目に言っても抱かれたい男癸院老成してるのお。

もう一つは箱根学園の藤堂尽八で、彼の中学デビュー戦を取り上げる。

小品は『それいけアラキタくん』。なんて少年チャンピオン的な!


【銭】
火曜に見たのでシネマズデー(週間)で1400円。1500円より100円下がっただけなのでラッキー感が少ない。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
弱虫ペダル SPARE BIKE(スペアバイク)@ぴあ映画生活
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弱虫ペダル SPARE BIKE(スペアバイク)@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
弱虫ペダル Re:RIDE@死屍累々映画日記
弱虫ペダル Re:ROAD@死屍累々映画日記
劇場版 弱虫ペダル@死屍累々映画日記

PS おで以外の観客、全員女子だったよ。ハーレム、ハーレム。
PS2 バッチは一番どうでもいいキャラの田所っち。
PS3 総合評価書いてなかった。
 「悪くないし、面白いけど、ビデオユースっぽさ抜群。試し鑑賞に向いてるかも」


2016年09月14日

『みつばちマーヤの大冒険』を109シネマズ木場6で観て、雑感するよふじき★★★

マーヤ
▲左からマーヤ、スティング、ウィリー。こんな顔しているけど、マーヤは破壊の女神のように壊しまくります。スティングやウィリーは友情パワーの補給基地のような存在。

五つ星評価で【★★★月影千草「マーヤ…恐ろしい子!」いや、そんなに嘘じゃない】
いつも通りしち面倒くさい事を書きます。

見終わってから考えたのは『劇場版アンパンマン』のフォーマットに似ながら、結果が異なるのは社会が異なるからではないだろうか、てな事。

まず、今回マーヤを見て、元のアニメであるマーヤの印象はあったものの、細かいストーリーとかを知らない事を思い知らされた。覚えていたのはマーヤが笑顔のキャラで、ウィリーが心配性のビビリのキャラで、二人で草原を旅していろんな虫に出会う事。そのアウトラインである大きな物語とかは全然知らなかった。あーそーなのー、という大きな話は新鮮だった。なかなかスペクタクルじゃん。捕虜になって脱走したりもするから、キャスティングにスティーブメマックイーンとかを選んでもいいよ。もちろん、マックイーンがマーヤのような素敵な笑顔を浮かべる事が出来ればの話だが。

で、天真爛漫であるがルールに縛られないマーヤは幼児性の象徴である。と言うか、生まれたばかりの幼児であるという設定だが、彼女はずば抜けて学習をしない。もう一人、相棒のウィリーは学習をするがメンタル面が弱く、学習障害を抱えている。旅の中で友達になるスズメバチのスティングも人の指示を聞かない所がある。
つまり三人とも問題児だ。
これは『劇場版アンパンマン』で、毎回出てくるゲストキャラが我儘な王女だったりするのと似てる。これはそのキャラにメイン層の観客である幼児を自己一体化させる為になされている事だろう。まあ、どちらも赤ちゃんに毛が生えたような存在だと言っていい。

マーヤもアンパンマンも危機に際して、みんなの力を団結して乗り越える事は一緒なのだが、もうちょっと詳しく描くと、アンパンマンでは、大きな危機に直面してゲストキャラの子供が成長する事(わがままを自制するとか社会性を身に付けるとか)で、危機を乗り越える。徳育教育的な側面がそれなりにある。別にそれは悪い事ではない。楽しみながら学んで帰ってもらうのは大変いい事だと思う。
マーヤの場合はそこは違い、この映画の中でマーヤは基本、成長しないのだ。
マーヤが他の虫たちと団結するのも成長したから出来た訳ではない。おそらく、それは元々マーヤの資質として持っていて、自然に発露して出来た事にすぎない。
だから、彼女は映画が終わっても、映画が始まる前と同様、ルールに縛られる事がない、社会にとって大変イレギュラーな存在なのである。例えば、マーヤが「王制」に疑問を抱いたら今回の悪役であるバズリーナ同様、蜜蜂の社会全体を揺るがしてしまうかもしれない(そらあ、もう「タラレバ」全開の話だが)。
アンパンマンでは子供たちにちょっと背伸びして社会性を得て貰おうとする。
ちょっとだけお兄さんお姉さんになりましょうね、と。
マーヤの世界は、君たちは変わらなくていい。必要なら社会が変わって君達を受け入れよう、と言う。つまりマーヤ(と他の二人)は山下清的な立ち位置にある。

アンパンマンの世界では成長が要求される。子供は少しずつ大人に近づいていくのだ。と言うか、「育児ノイローゼ」みたいなのに掛かる人もいるから、日本における子育てはハードワークっしょ。それをちょっとでも減らせるのならそれに越した事はない。アンパンマンは奥さんの味方です(ハァハァ(*´Д`))。

マーヤの世界は違う。成長を急がせない。
仮に成長しなくても、それに合った場所を社会が提供する。
社会システムとしてはこっちの方が優秀だし、断然、魅力的だ。
ただ、描かれていないけど、普通に成長したマーヤ、ウィリーを除く子供たちは
社会システムの中で工場労働者のように管理され、
戦争が起こると一億火の玉状態で全員徴兵される。
規格外の人以外の部分では案外あまり変わらないのかもしれない。

今回、マーヤの言動には子供だからしょうがないんだけどイラっとさせられた。
これ、子供と一緒に映画を見に来た親御さんは抵抗を感じたりしないのだろうか。
それは映画が悪いんじゃなく、子育てを含めた社会システムに関して、日本がイビツである事から生じるのだと思うけど。

蟻の兵隊の変なの(超規格外)二人の声を充てるのは
ダンディー坂野と杉ちゃん。
ごく一部ではあるけど、日本も規格外な人々に優しい所があるかもしれない。


【銭】
109シネマズの会員ポイント6ポイントを使って無料鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
みつばちマーヤの大冒険@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
みつばちマーヤの大冒険@ノラネコの呑んで観るシネマ

PS 「すずめばちマーヤ」「くまんばちマーヤ」「女王蜂マーヤ」
 とかも見たい(嘘)。
PS2 『女王蜂』と言えば中井貴恵
PS3 仮面ライダーの怪人「蜂女」から蜂の性別論議をするのは止めておこう。

『好きでもないくせに』をシネ・リーブル池袋1で観て、着地はいいが正直しんどいふじき★★

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▲璃子。

五つ星評価で【★★女より男?】
主人公の特徴は本当に好きな男子とは夢を見続けたい為にSEXできない女子。
その逆目で、どうでもいい男子には強い押しで迫られるとさせちゃったりする。
そこははっきり拒絶意思を表示できない主人公のウィーク・ポイントなのだが、
それにつけこんでSEXにありつこうとするケダモノにいいようにされてしまう
主人公の様子にゲンナリしてしまった。

映画はそんな自分に彼女なりのケリを付けようとする物語なので、
最終着地点は悪くないのだが、やっぱり主人公がズンズン堕ちていくさまを
延々と見せられるのはキツイ。おではサディストでもマゾヒストでもないのだ。

主人公は璃子。グラビアの人らしい。凄く濡れ場頑張ってて、そこは好ましい。
だけど、基本痛い役を痛く演じているので、見ていてキツい。
これは彼女よりもキャスティングや演出のサポート不足を責めるべきだろう。
璃子さんは静止画(ポスター)は悪くない。
動くと重くて厚くてやぼったい。ドタドタ走るのも良くない(役作りか?)。
自己主張が苦手な役なので、常にビクビクしながら喋る。
その時、彼女のポッテリした顔は観客に凄く重みと野暮ったさを感じさせてしまう。

SEX好きイケメン・ゲス男に根岸拓哉。
見た目イケてるけどゲスという役を説得力ある好演。

顔は悪くてゲスい行動もするが、根はイイ野郎という複雑な役に川村亮介。
愛すべきダメ男を演じるが、最初から反発招くような演出がある。
主人公は生活のためキャバ嬢をしていて、彼はそこのボーイなのだが、
彼は迷う事なく商品に手を出す。キャバクラのバックが丸暴だったら
簀巻きにされても文句は言えない。
キャバクラで職場恋愛はいかんでしょ。
と言うか、主人公の彼女をキャバ嬢にせんでも映画には出来ると思う。

ただ、どちらかと言うと主人公の勝手な理屈(好きな人とはSEXできない)より、
「そんなん知るかSEXさせろよ」と「SEXしたんだから好きになってよ」という
野郎二人の心からの叫びの方が切実で「女性監督なんちゃう?」と思うくらい
主役女子より野郎二人の方に魅力があった。
まあ、それじゃいかんから主役を観客に近づける為の策略を
脚本とか演出で巡らすべきだったんじゃないかと思う
(それが何かは無責任にもよう分からんのだけど)。

キャバクラのシーンはいらんと言っておきながら何だが、
そのキャバクラ客の神戸浩は絶品。
・好きだからSEXできない。
・好きじゃないからSEXくらいだったらできる。
・好きじゃないどころか生理的に受け付けないからSEXできない。
映画内では比較対象にすらして貰えなかったが、
このヒエラルキーの最下層にいるのが神戸浩なのだ。
主人公女子も、その女子に関係する野郎も悩みながら絶叫するが、
一番絶叫させてあげないといけない存在はこの神戸浩なのである。
まあただ、神戸浩は内面の美しさを絶対的に感じさせない役者だからなあ。
そう言った意味で、この映画の最強キャラは神戸浩。

ゲスいイケメンの性処理の為にSEXを与えられてる女の子が
主人公と比べてハッキリ格落ちしてるのが分かる感じが残酷。
(SEXで搾取されている感じ)
何か本当にそういう女子への視線の辛辣さが女性監督みたいだなと思った
(ゲイなんちゃう?←言いがかり)。


【銭】
テアトル系映画館の会員割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
好きでもないくせに@ぴあ映画生活

2016年09月13日

『最高の花婿』『さざなみ』をギンレイホールで観て、おフランスとエゲレスだふじき★★★,★

おフランスとエゲレス映画二本立て。

◆『最高の花婿』
五つ星評価で【★★★単純に凄く小さい話を欲張らずサラっと出してるのが気持ちいい】
四人姉妹を持つフランス人夫婦。
三女までは移民、異教徒(アラブ人、ユダヤ人、中国人)と結婚、
四女の結婚相手こそフランス人のクリスチャンをと願うが、四女が連れてきた相手は…
人種間格差で笑いを取る軽コメディー。
一見みんな仲が悪そうに見えながら最後には家族が一致団結して
ハッピーエンドに邁進する物語は見てて気持ちいい。

また、このフランス人の立場が外人婿とか考えづらい日本人には痛いほどよく分かる。
(アラブ人、ユダヤ人、中国人)の組み合わせは変更するにしても
ちょっと手直しすればすぐ日本でリメイクできそうだ
(それだけ日本人の方が外国人との結婚ハードルが高いという事だけど)。
日本だったらアメリカ人、イラン人、韓国人辺りだろうか。

フランス・パパがちょっとアレック・ボールドウィンっぽかった。


◆『さざなみ』
五つ星評価で【★回答がない映画だから辛すぎる】
結婚45年記念を土曜日に控える夫婦。
月曜日に夫の元にかっての恋人の訃報が届き、
それから二人の関係は徐々に変わっていく。

退屈さに勝てずウトウト。

ラストシーン、映画としてのケリの付け方はそうならざるを得ないかもしれん。
でも、あの締め方は嫌い。
彼は彼女に何をすればよかったのか。何をしなければよかったのか。
この場合の最適解は何か? 何も思い浮かばない。
きっと答はなく、何をやっても「覆水盆に戻らず」だと思う。

私の好き嫌いは別として、シャーロット・ランプリングのラストの表情は素晴らしい。
笑う般若面のようだ(いや、笑い般若ではないよ、あれは怖すぎる)
笑い般若
▲笑い般若


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
最高の花婿@ぴあ映画生活
さざなみ@ぴあ映画生活
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最高の花婿@映画的・絵画的・音楽的

2016年09月12日

懺悔

『劇場版アイカツスターズ!』のチラシの
「ふたりなら最強☆」というコピーを
「フタナリなら最強☆」と読み間違えちゃってごめんなさい。

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『スポットライト 世紀のスクープ』をギンレイホールで観て、その地味さにいたく感銘ふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★地味なんである。スタンドプレイや強引なカタルシスが用意されていない。逆にそこに誠実さを強く感じる】
もっと娯楽寄りに仕上げる舵取りもできたであろうに凄く物静かな映画になっており、それでいてテーマを外さない物に仕上がっていた事が元のスクープ同様に誠実さを感じる。最初のスクープが社会を揺さぶったように、映画が公開される事で過去の事件を告白する被害者の増加などが起き、再度、社会が揺さぶられているらしい。映画としてのカタルシスを制限してまでも、主張を貫いた映画は作品として立派だったと思う。うん、偉かったよ、映画。

マーク・ラファロっていい役者だなあ。
いつも別人としてそこにいるのに根のところでマーク・ラファロ。
激怒して緑色の大男にならずによく頑張った。
マイケル・キートンもビートルジュースの癖にいい役者だ。
自分の罪にさいなまれながらもバードマンにもならずよく頑張った。
人権派弁護士にスタンリー・トゥッチ。
ハリウッド版『シャル・ウィ・ダンス』の竹中直人の癖によく頑張った。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
スポットライト 世紀のスクープ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
スポットライト 世紀のスクープ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
スポットライト 世紀のスクープ@映画的・絵画的・音楽的
スポットライト 世紀のスクープ@或る日の出来事
スポットライト 世紀のスクープ@ノルウェー暮らし・イン・原宿
スポットライト 世紀のスクープ@yukarinの映画感想ぷらす日記

2016年09月11日

『忍者武芸帖 百地三太夫』『華麗なる追跡』をシネマヴェーラ渋谷で観て、うーんうーんふじき★★,★★

特集上映「鈴木則文復活祭」の1プログラム。

◆『忍者武芸帖 百地三太夫』
五つ星評価で【★★キャー真田くん素敵ーっ(だけの映画)】
百地の忘れ形見タカ丸を演じる真田広之君のサービスっぷりが凄い。
上半身裸は言うに及ばず、下半身裸はキープ(そら見せんて)、
時代劇なのにロン毛でファイヤーダンスだ。
そんなサービスシーンがダラダラ長くて話自体はつまらんのだが、
時代劇なのにバリバリ中国人空手女役で出てくる志保美悦子えっちゃんの
テンプレ演技が何やらとっても癒される。
お尻の布地破けて「あいやー」みたいな顔、
今はアイドル事務所とかは断っちゃうだろうな。
『狂った果実』の蜷川有紀はこっちが先で、これがデビューなのか。
蜷川有紀の方がヒロインなのに目は志保美悦子に奪われてしまう。


◆『華麗なる追跡』
五つ星評価で【★★えっちやんがうふふふふふ】
志保美悦子&マッハ文珠ショー。

オープニングロールに「志保美悦子ファッションアドバイザー」とかって役職のスタッフがいるのだが、こいつのせいでえっちゃんはムチャクチャ恥ずかしい(単に今見ると古いってだけでなく垢抜けない)ファッションでアクションやらされる羽目になった。どうなんだろ。昔だったらアレはステキなファッションだったのか?

ボスキャラのイカレ具合が半端なくて、女性を手籠めにする時、熊の着ぐるみを着る。いねえよ、そんな奴。いやいやいやいや、森元総理とかやらんでもなさそうだ。安倍だってやらんでもなさそうだ。小池は相手に着せてそうだ。やだな、政治家って。

志保美悦子は可愛いのだけど、ファッションとかが裏目に出て、悪い意味で芋姉ちゃん度が増してしまっている。いや、元から芋姉ちゃんだとは思うけど、それが可愛さじゃなく単にダメな方向に拡張されてしまっている。もちっとどうにかできんかったのかのう?


【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
忍者武芸帖・百地三太夫@ぴあ映画生活
華麗なる追跡@ぴあ映画生活

2016年09月10日

『ゲッタウェイ』をトーホーシネマズ新宿8で観て、そこそこだけどアリは可愛いふじき★★★

五つ星評価で【★★★サム・ペキンパーの映画と言うより】
初見。
サム・ペキンパーの映画と言うより、
どちらかと言うと脚本のウォルター・ヒル風味の映画になっていると思う。
乾いた荒野は、油断できない「悪」だらけで、
でも身近に信用できるパートナーがいる的な部分とかが。

アリ・マッグローかーいーなー。垢抜けてない感じがかーいー。志保美悦子っぽい。
じゃあ、スティーブ・マックイーンは長渕剛か。
マックイーンは普通。どうでもいい。別に長渕剛っぽくはない。

1972年当時、反社会的な主役が逃亡の上ハッピーエンドに終わるような映画は皆無だったらしい。ちなみに『明日に向かって撃て』は1969年。似たような話を聞いた事がある。TV『必殺仕掛人』も社会的な反響が大きく、最終回は主役全員不幸な目に合う方が良いと識者に言われたみたいな話をプロデューサーが談話で語っていた。『必殺仕掛人』の最終回では誰一人不幸な目に合っていない。これは意地で合わせなかったという事。必殺仕掛人最終回が1973年4月。日本でもアメリカでも同時期に同じような事が起こっていたのは面白い。で、以後の必殺シリーズはドラマが盛り上がるので、最終回で案外スムーズに殉職させてしまうようになった。そっちの方が不謹慎だろ(基本、生死に関わらずグループが解散するのでみんな不幸にはなる/主水だけは立場上、降格くらいはあっても「不幸」と言うほど不幸にはならない)。
なので、『ゲッタウェイ』『明日に向かって撃て』みたいなラストだったら、案外規制を崩さないままもっと讃えられる名作になってたりして。逆に『明日に向かって撃て』はあのラストでないと締まりが悪い気がする。


【銭】
朝10時の映画祭企画料金1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゲッタウェイ〈1972年〉@ぴあ映画生活

PS ラストで購入したトラックをゲッター1と見立てて、
 マックイーン自体をゲッター2と見立てる。ゲッター3はアリ・マッグロー。
 三者が合体すると無敵のゲッター・ウェイになる。つまりカーセックスはいい、
 そういう事だ(うまく落とせませんでした)。
PS2 ハロルドの事をすっかり忘れてた。
 強盗団の片割れにアッシーにされた挙句、奥さんを目の前で寝とられ、
 抵抗も出来ずに自殺するが、その自殺が相手に全く何の影響も与えない
 超絶寂しい男。この映画の中の凡人中の凡人。
 普通の人が暴力渦巻く映画の世界に紛れ込むと彼みたいになっちゃうんだろうなあ。


2016年09月09日

『キャロル』『リリーのすべて』をギンレイホールで観て、ふむふむふむふむふじき★★★,★★★

同性愛映画二本立て。

◆『キャロル』
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▲ケイト・ブランシェットに秘かに「おらはこう見えても筋金入りの鉄ちゃん」と遠回しに告白するシーン。

五つ星評価で【★★★二人の出会いはクリスマス商戦のデパート。クリスマス・キャロルってダジャレかよ!】
ブランシェット(※)とルーニー・マーラーの映画。
あまり大きなビックリとかもなく、話の進み方は退屈だけど
強者弱者のパラメータ(どちらがどちらに依存しているか)を
考えながら見ると面白いかもしれない。

タイムズの編集部だか何だかが男女問わず異常に眼鏡率が高い眼鏡部屋なのがおかしい。ナーズ部署って事だろうか。デパートのオモチャ売り場は一般顧客との折衝も含めて頭でっかちのナーズは排斥されそう。ただ、この映画のルーニー・マーラーが鉄ちゃんで隠れナーズなもんだから、彼女には新しい職場の方が向くかもしれない。

まあ、何にしてもルーニー・マーラーの息使いや、
ケイト・ブランシェットの孤高さは見ておいて損はない感じ。

※ ツイッターで「ベッキンゼール」と間違えた。
 だって、「ケイト・B」までは一緒なんだもん。
 ケイト・ブッシュと間違えなかっただけ褒めてほしい。


◆『リリーのすべて』
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▲ずっと心の中に秘めていた欲望を解放させようと
近づいてくる聖書の蛇のようなアリシア・ヴィキャンデル、という風に見えなくもない。

五つ星評価で【★★★エディ・レッドメインは達者だけど、ただ不幸になる人のドラマを見るのは苦痛】
リリー・フランキーの伝記映画(嘘)。
でも、このタイトルはいい。
原題は『THE DANISH GIRL』。直訳すると『デンマーク女子』
伝わらん、これじゃ映画がどう考えても伝わらん。
苦悩する主体はエディ・レッドメインだが、
妻のアリシア・ヴィキャンデルも同じくらい苦悩する。
アカデミー賞を貰ったエディ・レッドメインの評価が高いが、
受けて立つ演技の妻役アリシア・ヴィキャンデルも上手い。
この人はこの後に『エクス・マキナ』でブレイクする。
強い女子専用女優かいな。
エディ・レッドメインが分別のある年配のゲイで、
アリシア・ヴィキャンデルが跳び跳ねるようなストレートの乙女という
バランスがとても良い。

リリーに近づく同性愛の男という役柄でベン・ウィショー(007のQ)が出てるが、何とはなしにダメ男の空気を濃密に放っていて、日本だったら池松壮亮だなと思った。

PS この物語を歌を絡めながら解説すると(何で?)
 小林旭の「夢の中」という曲の
 「♪男もツラい〜し、女もツラい〜、男と女はなおツ〜ラい〜」
 と言う歌詞っぽい映画。
PS2 エディー・レッドメインがレオ様をぶち切って
 アカデミー主演男優賞を獲得するには、、、、、、、、、、
 二人の暴漢にボコボコにされるシーンの後、
 突如乱入した野生のクマに襲われ、、、、、、、、
 女装のまま馬の体内で一夜を過ごすなどのシーン追加が必要。

【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
キャロル@ぴあ映画生活
リリーのすべて@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
キャロル@映画的・絵画的・音楽的
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