2016年09月14日

『みつばちマーヤの大冒険』を109シネマズ木場6で観て、雑感するよふじき★★★

マーヤ
▲左からマーヤ、スティング、ウィリー。こんな顔しているけど、マーヤは破壊の女神のように壊しまくります。スティングやウィリーは友情パワーの補給基地のような存在。

五つ星評価で【★★★月影千草「マーヤ…恐ろしい子!」いや、そんなに嘘じゃない】
いつも通りしち面倒くさい事を書きます。

見終わってから考えたのは『劇場版アンパンマン』のフォーマットに似ながら、結果が異なるのは社会が異なるからではないだろうか、てな事。

まず、今回マーヤを見て、元のアニメであるマーヤの印象はあったものの、細かいストーリーとかを知らない事を思い知らされた。覚えていたのはマーヤが笑顔のキャラで、ウィリーが心配性のビビリのキャラで、二人で草原を旅していろんな虫に出会う事。そのアウトラインである大きな物語とかは全然知らなかった。あーそーなのー、という大きな話は新鮮だった。なかなかスペクタクルじゃん。捕虜になって脱走したりもするから、キャスティングにスティーブメマックイーンとかを選んでもいいよ。もちろん、マックイーンがマーヤのような素敵な笑顔を浮かべる事が出来ればの話だが。

で、天真爛漫であるがルールに縛られないマーヤは幼児性の象徴である。と言うか、生まれたばかりの幼児であるという設定だが、彼女はずば抜けて学習をしない。もう一人、相棒のウィリーは学習をするがメンタル面が弱く、学習障害を抱えている。旅の中で友達になるスズメバチのスティングも人の指示を聞かない所がある。
つまり三人とも問題児だ。
これは『劇場版アンパンマン』で、毎回出てくるゲストキャラが我儘な王女だったりするのと似てる。これはそのキャラにメイン層の観客である幼児を自己一体化させる為になされている事だろう。まあ、どちらも赤ちゃんに毛が生えたような存在だと言っていい。

マーヤもアンパンマンも危機に際して、みんなの力を団結して乗り越える事は一緒なのだが、もうちょっと詳しく描くと、アンパンマンでは、大きな危機に直面してゲストキャラの子供が成長する事(わがままを自制するとか社会性を身に付けるとか)で、危機を乗り越える。徳育教育的な側面がそれなりにある。別にそれは悪い事ではない。楽しみながら学んで帰ってもらうのは大変いい事だと思う。
マーヤの場合はそこは違い、この映画の中でマーヤは基本、成長しないのだ。
マーヤが他の虫たちと団結するのも成長したから出来た訳ではない。おそらく、それは元々マーヤの資質として持っていて、自然に発露して出来た事にすぎない。
だから、彼女は映画が終わっても、映画が始まる前と同様、ルールに縛られる事がない、社会にとって大変イレギュラーな存在なのである。例えば、マーヤが「王制」に疑問を抱いたら今回の悪役であるバズリーナ同様、蜜蜂の社会全体を揺るがしてしまうかもしれない(そらあ、もう「タラレバ」全開の話だが)。
アンパンマンでは子供たちにちょっと背伸びして社会性を得て貰おうとする。
ちょっとだけお兄さんお姉さんになりましょうね、と。
マーヤの世界は、君たちは変わらなくていい。必要なら社会が変わって君達を受け入れよう、と言う。つまりマーヤ(と他の二人)は山下清的な立ち位置にある。

アンパンマンの世界では成長が要求される。子供は少しずつ大人に近づいていくのだ。と言うか、「育児ノイローゼ」みたいなのに掛かる人もいるから、日本における子育てはハードワークっしょ。それをちょっとでも減らせるのならそれに越した事はない。アンパンマンは奥さんの味方です(ハァハァ(*´Д`))。

マーヤの世界は違う。成長を急がせない。
仮に成長しなくても、それに合った場所を社会が提供する。
社会システムとしてはこっちの方が優秀だし、断然、魅力的だ。
ただ、描かれていないけど、普通に成長したマーヤ、ウィリーを除く子供たちは
社会システムの中で工場労働者のように管理され、
戦争が起こると一億火の玉状態で全員徴兵される。
規格外の人以外の部分では案外あまり変わらないのかもしれない。

今回、マーヤの言動には子供だからしょうがないんだけどイラっとさせられた。
これ、子供と一緒に映画を見に来た親御さんは抵抗を感じたりしないのだろうか。
それは映画が悪いんじゃなく、子育てを含めた社会システムに関して、日本がイビツである事から生じるのだと思うけど。

蟻の兵隊の変なの(超規格外)二人の声を充てるのは
ダンディー坂野と杉ちゃん。
ごく一部ではあるけど、日本も規格外な人々に優しい所があるかもしれない。


【銭】
109シネマズの会員ポイント6ポイントを使って無料鑑賞。

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みつばちマーヤの大冒険@ぴあ映画生活
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みつばちマーヤの大冒険@ノラネコの呑んで観るシネマ

PS 「すずめばちマーヤ」「くまんばちマーヤ」「女王蜂マーヤ」
 とかも見たい(嘘)。
PS2 『女王蜂』と言えば中井貴恵
PS3 仮面ライダーの怪人「蜂女」から蜂の性別論議をするのは止めておこう。

『好きでもないくせに』をシネ・リーブル池袋1で観て、着地はいいが正直しんどいふじき★★

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▲璃子。

五つ星評価で【★★女より男?】
主人公の特徴は本当に好きな男子とは夢を見続けたい為にSEXできない女子。
その逆目で、どうでもいい男子には強い押しで迫られるとさせちゃったりする。
そこははっきり拒絶意思を表示できない主人公のウィーク・ポイントなのだが、
それにつけこんでSEXにありつこうとするケダモノにいいようにされてしまう
主人公の様子にゲンナリしてしまった。

映画はそんな自分に彼女なりのケリを付けようとする物語なので、
最終着地点は悪くないのだが、やっぱり主人公がズンズン堕ちていくさまを
延々と見せられるのはキツイ。おではサディストでもマゾヒストでもないのだ。

主人公は璃子。グラビアの人らしい。凄く濡れ場頑張ってて、そこは好ましい。
だけど、基本痛い役を痛く演じているので、見ていてキツい。
これは彼女よりもキャスティングや演出のサポート不足を責めるべきだろう。
璃子さんは静止画(ポスター)は悪くない。
動くと重くて厚くてやぼったい。ドタドタ走るのも良くない(役作りか?)。
自己主張が苦手な役なので、常にビクビクしながら喋る。
その時、彼女のポッテリした顔は観客に凄く重みと野暮ったさを感じさせてしまう。

SEX好きイケメン・ゲス男に根岸拓哉。
見た目イケてるけどゲスという役を説得力ある好演。

顔は悪くてゲスい行動もするが、根はイイ野郎という複雑な役に川村亮介。
愛すべきダメ男を演じるが、最初から反発招くような演出がある。
主人公は生活のためキャバ嬢をしていて、彼はそこのボーイなのだが、
彼は迷う事なく商品に手を出す。キャバクラのバックが丸暴だったら
簀巻きにされても文句は言えない。
キャバクラで職場恋愛はいかんでしょ。
と言うか、主人公の彼女をキャバ嬢にせんでも映画には出来ると思う。

ただ、どちらかと言うと主人公の勝手な理屈(好きな人とはSEXできない)より、
「そんなん知るかSEXさせろよ」と「SEXしたんだから好きになってよ」という
野郎二人の心からの叫びの方が切実で「女性監督なんちゃう?」と思うくらい
主役女子より野郎二人の方に魅力があった。
まあ、それじゃいかんから主役を観客に近づける為の策略を
脚本とか演出で巡らすべきだったんじゃないかと思う
(それが何かは無責任にもよう分からんのだけど)。

キャバクラのシーンはいらんと言っておきながら何だが、
そのキャバクラ客の神戸浩は絶品。
・好きだからSEXできない。
・好きじゃないからSEXくらいだったらできる。
・好きじゃないどころか生理的に受け付けないからSEXできない。
映画内では比較対象にすらして貰えなかったが、
このヒエラルキーの最下層にいるのが神戸浩なのだ。
主人公女子も、その女子に関係する野郎も悩みながら絶叫するが、
一番絶叫させてあげないといけない存在はこの神戸浩なのである。
まあただ、神戸浩は内面の美しさを絶対的に感じさせない役者だからなあ。
そう言った意味で、この映画の最強キャラは神戸浩。

ゲスいイケメンの性処理の為にSEXを与えられてる女の子が
主人公と比べてハッキリ格落ちしてるのが分かる感じが残酷。
(SEXで搾取されている感じ)
何か本当にそういう女子への視線の辛辣さが女性監督みたいだなと思った
(ゲイなんちゃう?←言いがかり)。


【銭】
テアトル系映画館の会員割引で1300円。

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好きでもないくせに@ぴあ映画生活

2016年09月13日

『最高の花婿』『さざなみ』をギンレイホールで観て、おフランスとエゲレスだふじき★★★,★

おフランスとエゲレス映画二本立て。

◆『最高の花婿』
五つ星評価で【★★★単純に凄く小さい話を欲張らずサラっと出してるのが気持ちいい】
四人姉妹を持つフランス人夫婦。
三女までは移民、異教徒(アラブ人、ユダヤ人、中国人)と結婚、
四女の結婚相手こそフランス人のクリスチャンをと願うが、四女が連れてきた相手は…
人種間格差で笑いを取る軽コメディー。
一見みんな仲が悪そうに見えながら最後には家族が一致団結して
ハッピーエンドに邁進する物語は見てて気持ちいい。

また、このフランス人の立場が外人婿とか考えづらい日本人には痛いほどよく分かる。
(アラブ人、ユダヤ人、中国人)の組み合わせは変更するにしても
ちょっと手直しすればすぐ日本でリメイクできそうだ
(それだけ日本人の方が外国人との結婚ハードルが高いという事だけど)。
日本だったらアメリカ人、イラン人、韓国人辺りだろうか。

フランス・パパがちょっとアレック・ボールドウィンっぽかった。


◆『さざなみ』
五つ星評価で【★回答がない映画だから辛すぎる】
結婚45年記念を土曜日に控える夫婦。
月曜日に夫の元にかっての恋人の訃報が届き、
それから二人の関係は徐々に変わっていく。

退屈さに勝てずウトウト。

ラストシーン、映画としてのケリの付け方はそうならざるを得ないかもしれん。
でも、あの締め方は嫌い。
彼は彼女に何をすればよかったのか。何をしなければよかったのか。
この場合の最適解は何か? 何も思い浮かばない。
きっと答はなく、何をやっても「覆水盆に戻らず」だと思う。

私の好き嫌いは別として、シャーロット・ランプリングのラストの表情は素晴らしい。
笑う般若面のようだ(いや、笑い般若ではないよ、あれは怖すぎる)
笑い般若
▲笑い般若


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

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最高の花婿@ぴあ映画生活
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2016年09月12日

懺悔

『劇場版アイカツスターズ!』のチラシの
「ふたりなら最強☆」というコピーを
「フタナリなら最強☆」と読み間違えちゃってごめんなさい。

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『スポットライト 世紀のスクープ』をギンレイホールで観て、その地味さにいたく感銘ふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★地味なんである。スタンドプレイや強引なカタルシスが用意されていない。逆にそこに誠実さを強く感じる】
もっと娯楽寄りに仕上げる舵取りもできたであろうに凄く物静かな映画になっており、それでいてテーマを外さない物に仕上がっていた事が元のスクープ同様に誠実さを感じる。最初のスクープが社会を揺さぶったように、映画が公開される事で過去の事件を告白する被害者の増加などが起き、再度、社会が揺さぶられているらしい。映画としてのカタルシスを制限してまでも、主張を貫いた映画は作品として立派だったと思う。うん、偉かったよ、映画。

マーク・ラファロっていい役者だなあ。
いつも別人としてそこにいるのに根のところでマーク・ラファロ。
激怒して緑色の大男にならずによく頑張った。
マイケル・キートンもビートルジュースの癖にいい役者だ。
自分の罪にさいなまれながらもバードマンにもならずよく頑張った。
人権派弁護士にスタンリー・トゥッチ。
ハリウッド版『シャル・ウィ・ダンス』の竹中直人の癖によく頑張った。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

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2016年09月11日

『忍者武芸帖 百地三太夫』『華麗なる追跡』をシネマヴェーラ渋谷で観て、うーんうーんふじき★★,★★

特集上映「鈴木則文復活祭」の1プログラム。

◆『忍者武芸帖 百地三太夫』
五つ星評価で【★★キャー真田くん素敵ーっ(だけの映画)】
百地の忘れ形見タカ丸を演じる真田広之君のサービスっぷりが凄い。
上半身裸は言うに及ばず、下半身裸はキープ(そら見せんて)、
時代劇なのにロン毛でファイヤーダンスだ。
そんなサービスシーンがダラダラ長くて話自体はつまらんのだが、
時代劇なのにバリバリ中国人空手女役で出てくる志保美悦子えっちゃんの
テンプレ演技が何やらとっても癒される。
お尻の布地破けて「あいやー」みたいな顔、
今はアイドル事務所とかは断っちゃうだろうな。
『狂った果実』の蜷川有紀はこっちが先で、これがデビューなのか。
蜷川有紀の方がヒロインなのに目は志保美悦子に奪われてしまう。


◆『華麗なる追跡』
五つ星評価で【★★えっちやんがうふふふふふ】
志保美悦子&マッハ文珠ショー。

オープニングロールに「志保美悦子ファッションアドバイザー」とかって役職のスタッフがいるのだが、こいつのせいでえっちゃんはムチャクチャ恥ずかしい(単に今見ると古いってだけでなく垢抜けない)ファッションでアクションやらされる羽目になった。どうなんだろ。昔だったらアレはステキなファッションだったのか?

ボスキャラのイカレ具合が半端なくて、女性を手籠めにする時、熊の着ぐるみを着る。いねえよ、そんな奴。いやいやいやいや、森元総理とかやらんでもなさそうだ。安倍だってやらんでもなさそうだ。小池は相手に着せてそうだ。やだな、政治家って。

志保美悦子は可愛いのだけど、ファッションとかが裏目に出て、悪い意味で芋姉ちゃん度が増してしまっている。いや、元から芋姉ちゃんだとは思うけど、それが可愛さじゃなく単にダメな方向に拡張されてしまっている。もちっとどうにかできんかったのかのう?


【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。
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忍者武芸帖・百地三太夫@ぴあ映画生活
華麗なる追跡@ぴあ映画生活

2016年09月10日

『ゲッタウェイ』をトーホーシネマズ新宿8で観て、そこそこだけどアリは可愛いふじき★★★

五つ星評価で【★★★サム・ペキンパーの映画と言うより】
初見。
サム・ペキンパーの映画と言うより、
どちらかと言うと脚本のウォルター・ヒル風味の映画になっていると思う。
乾いた荒野は、油断できない「悪」だらけで、
でも身近に信用できるパートナーがいる的な部分とかが。

アリ・マッグローかーいーなー。垢抜けてない感じがかーいー。志保美悦子っぽい。
じゃあ、スティーブ・マックイーンは長渕剛か。
マックイーンは普通。どうでもいい。別に長渕剛っぽくはない。

1972年当時、反社会的な主役が逃亡の上ハッピーエンドに終わるような映画は皆無だったらしい。ちなみに『明日に向かって撃て』は1969年。似たような話を聞いた事がある。TV『必殺仕掛人』も社会的な反響が大きく、最終回は主役全員不幸な目に合う方が良いと識者に言われたみたいな話をプロデューサーが談話で語っていた。『必殺仕掛人』の最終回では誰一人不幸な目に合っていない。これは意地で合わせなかったという事。必殺仕掛人最終回が1973年4月。日本でもアメリカでも同時期に同じような事が起こっていたのは面白い。で、以後の必殺シリーズはドラマが盛り上がるので、最終回で案外スムーズに殉職させてしまうようになった。そっちの方が不謹慎だろ(基本、生死に関わらずグループが解散するのでみんな不幸にはなる/主水だけは立場上、降格くらいはあっても「不幸」と言うほど不幸にはならない)。
なので、『ゲッタウェイ』『明日に向かって撃て』みたいなラストだったら、案外規制を崩さないままもっと讃えられる名作になってたりして。逆に『明日に向かって撃て』はあのラストでないと締まりが悪い気がする。


【銭】
朝10時の映画祭企画料金1100円。
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ゲッタウェイ〈1972年〉@ぴあ映画生活

PS ラストで購入したトラックをゲッター1と見立てて、
 マックイーン自体をゲッター2と見立てる。ゲッター3はアリ・マッグロー。
 三者が合体すると無敵のゲッター・ウェイになる。つまりカーセックスはいい、
 そういう事だ(うまく落とせませんでした)。
PS2 ハロルドの事をすっかり忘れてた。
 強盗団の片割れにアッシーにされた挙句、奥さんを目の前で寝とられ、
 抵抗も出来ずに自殺するが、その自殺が相手に全く何の影響も与えない
 超絶寂しい男。この映画の中の凡人中の凡人。
 普通の人が暴力渦巻く映画の世界に紛れ込むと彼みたいになっちゃうんだろうなあ。


2016年09月09日

『キャロル』『リリーのすべて』をギンレイホールで観て、ふむふむふむふむふじき★★★,★★★

同性愛映画二本立て。

◆『キャロル』
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▲ケイト・ブランシェットに秘かに「おらはこう見えても筋金入りの鉄ちゃん」と遠回しに告白するシーン。

五つ星評価で【★★★二人の出会いはクリスマス商戦のデパート。クリスマス・キャロルってダジャレかよ!】
ブランシェット(※)とルーニー・マーラーの映画。
あまり大きなビックリとかもなく、話の進み方は退屈だけど
強者弱者のパラメータ(どちらがどちらに依存しているか)を
考えながら見ると面白いかもしれない。

タイムズの編集部だか何だかが男女問わず異常に眼鏡率が高い眼鏡部屋なのがおかしい。ナーズ部署って事だろうか。デパートのオモチャ売り場は一般顧客との折衝も含めて頭でっかちのナーズは排斥されそう。ただ、この映画のルーニー・マーラーが鉄ちゃんで隠れナーズなもんだから、彼女には新しい職場の方が向くかもしれない。

まあ、何にしてもルーニー・マーラーの息使いや、
ケイト・ブランシェットの孤高さは見ておいて損はない感じ。

※ ツイッターで「ベッキンゼール」と間違えた。
 だって、「ケイト・B」までは一緒なんだもん。
 ケイト・ブッシュと間違えなかっただけ褒めてほしい。


◆『リリーのすべて』
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▲ずっと心の中に秘めていた欲望を解放させようと
近づいてくる聖書の蛇のようなアリシア・ヴィキャンデル、という風に見えなくもない。

五つ星評価で【★★★エディ・レッドメインは達者だけど、ただ不幸になる人のドラマを見るのは苦痛】
リリー・フランキーの伝記映画(嘘)。
でも、このタイトルはいい。
原題は『THE DANISH GIRL』。直訳すると『デンマーク女子』
伝わらん、これじゃ映画がどう考えても伝わらん。
苦悩する主体はエディ・レッドメインだが、
妻のアリシア・ヴィキャンデルも同じくらい苦悩する。
アカデミー賞を貰ったエディ・レッドメインの評価が高いが、
受けて立つ演技の妻役アリシア・ヴィキャンデルも上手い。
この人はこの後に『エクス・マキナ』でブレイクする。
強い女子専用女優かいな。
エディ・レッドメインが分別のある年配のゲイで、
アリシア・ヴィキャンデルが跳び跳ねるようなストレートの乙女という
バランスがとても良い。

リリーに近づく同性愛の男という役柄でベン・ウィショー(007のQ)が出てるが、何とはなしにダメ男の空気を濃密に放っていて、日本だったら池松壮亮だなと思った。

PS この物語を歌を絡めながら解説すると(何で?)
 小林旭の「夢の中」という曲の
 「♪男もツラい〜し、女もツラい〜、男と女はなおツ〜ラい〜」
 と言う歌詞っぽい映画。
PS2 エディー・レッドメインがレオ様をぶち切って
 アカデミー主演男優賞を獲得するには、、、、、、、、、、
 二人の暴漢にボコボコにされるシーンの後、
 突如乱入した野生のクマに襲われ、、、、、、、、
 女装のまま馬の体内で一夜を過ごすなどのシーン追加が必要。

【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

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キャロル@ぴあ映画生活
リリーのすべて@ぴあ映画生活
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キャロル@映画的・絵画的・音楽的
キャロル@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
リリーのすべて@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
リリーのすべて@ノルウェー暮らし・イン・原宿
リリーのすべて@ペパーミントの魔術師

2016年09月08日

『ミュータントニンジャタートルズ影』を109シネマズ木場8で観て、適当だけど面白いぞふじき★★★

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▲「影やのうて亀やろ」と突っ込んでほしいのかな?

五つ星評価で【★★★1よりおもろいんではないか】
亀で忍者でティーンエージャーな4匹の大活躍。
旧作以上に亀同士の色が強く出たのが良かった。

レオナルド(青)はリーダー、
ラファエロ(赤)は乱暴者、
ドナテロ(紫)はメカオタク、
ミケランジェロ(黄)はおどけ者の弟キャラ。

前作はチーム全体を一つの個性としてて、各キャラ設定は強く出てなかった。
前作は亀の混同がけっこうあった。「亀のコンドー」ってまずいか。
亀のコンドーでミーガンフォックスとハイタッチしてえ!(不明瞭だがあかんやろ)

ツイッターで「妖怪人間ベロ」と言われていたが、なるほどそうだった。

吹替え版て見たが、人間から犀と猪豚化するミュータントの声を
宮川大輔と藤森慎吾があててる。これはこれでアリだな。
上手い下手は別に勢いがある。その勢いが上手いとか下手とかの判断を弾く。
一つ一つセリフが聞きづらいんだが、ガヤ的に賑してくれればそれでいい。
あの犀と猪豚がそんなに大事なセリフを喋る訳でもないし。

今回悪いのはサイとイノブタは置いといて悪役がつまらんこと。
シュレッダーは結論としていいところない。
異世界の敵クランゲは、見た目が悪い困った爺ちゃんにしか見えない。
困った爺ちゃんにニンジャが負けちゃダメだろ
(追い返しただけで、勝ち負けで言えば今回は負け)。
サイとイノブタはともかくとして、クランゲっていきなりな気がする。
あれは前作と何かリンクがあるのか? 前作抜け切って何も覚えてない。

ミーガン・フォックスは金髪の方が果てしなく好き。
金髪のままチア・リーディング娘の姿になる時、
間違えて1枚くらい脱ぎすぎてほしい。
「きゃっ」みたいなサービス・カット付けようよ。

『シン・ゴジラ』『君の名は。』大ヒットの煽りを直撃してるらしい今作。
うんまあ、1800円出すなら、亀は見ないな。
アメリカみたいに500円程度だったら亀でもいいと思うんだけど。


【銭】
毎週火曜日は109シネマズのメンバーズデー(小)で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>@だらだら無気力ブログ
▼関連記事。
ミュータント・タートルズ@死屍累々映画日記

2016年09月07日

『デスフォレスト 恐怖の森5』をユーロスペース1で観て、進展なしふじき★★★

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▲渋谷をロケーションして作った好アングル。

五つ星評価で【★★★美少女率高し。話に進展はなし】
現象だけが継続し、話が一歩も進んでいない。ネット上で揶揄され、舞台挨拶で監督自身も毒づいていたように「もう全く森の話ではない」。怪現象に関係する何らかの儀式の存在が明らかになるが、その儀式が何を目的としているかが全くもって分からない。出てくる登場人物バカばかり。
という欠点を多々持ちながら、出てくる女の子が可愛いから、あまり苦にならずに見れた。映画より、そういう自分の方がダメな気がする。

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▲うる顔が可愛い藤本結衣(けど一推しではない)。

巨大顔面ヨシエが渋谷の町で暴れまわる『13日の金曜日ジェイソンNYに行く』みたいだ。あ、ここはそこ、あそこはあの辺と、大概の場所が分かるので面白く見れた。そう言えば、このホラーの化け物(ヨシエと白裸体の集団笹野高史)は『ライト/オフ』みたいに光が苦手だったってのをすっかり忘れてた。シリーズ内で、この設定が大して活かされていないという事だろう。その光が苦手な怪物が明るい渋谷にくる必然性が全くないのがようない。まあ、別にジェイソンがNYに行ったのも必然性があった訳ではないだろうけど。暗い場所もあるけど、基本的に明るい渋谷の町の中で、どのくらいの明るさだったら化け物を回避できるかとかルールが欲しかった。映画内で予測されるルール(五次元、海)の説明が下手すぎて説得力がまるでない。

主演は藤本結衣。オタ芸少年との淡い感じとかなかなか良かった。
その藤本結衣の仲良し三人組で最初に被害に会うのが井桁弘恵。この子ちょっとガッキーっぽくて好き。
仲良し三人組の三人目、冷静な女の子は木下愛華。ショートカットかわゆす。

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▲井桁弘恵(左)と藤本結衣(右)。
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▲木下愛華(左)「ボラギノール貸してくれるって言ったじゃん」、
 藤本結衣(右)「あたし痔じゃないもん」(セリフは嘘)。

川岡大二郎の大熱演がなかなかいい物を見せてもらった感じ感高し。


【銭】
ユーロスペースの会員割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
デスフォレスト 恐怖の森5@ぴあ映画生活

▼関連記事。
デスフォレスト 恐怖の森@死屍累々映画日記
デスフォレスト 恐怖の森2@死屍累々映画日記
デスフォレスト 恐怖の森4@死屍累々映画日記

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▼でも、でも、でも、でも、でも、でも、そんなの関係ねー、そんなの関係ねー、
とか歌いだしそうなストーカー(右)

2016年09月06日

『ポセイドン・アドベンチャー』をトーホーシネマズ新宿1で観て、『メテオ』をシネマカリテ1で観て、すげーとちょいしょぼふじき★★★★★,★★★

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▲チラシ。
五つ星評価で【★★★★★何つーか最高に面白い】
名画座で観た事があって、今回は二回目。
船内を逃げ回るチーム組み合わせが最高。
神の助けよりも自分達が行動する事が大事と信じて疑わない異端の神父。
刑事と元娼婦の中年夫婦。
孫に会いに旅をしてる初老の夫婦。
子供だけで旅をしている姉弟。
兄を亡くしたばかりのパニック症の女性歌手。
変人の独身男。
船内構造に詳しいフロアマン。

混同しようもなくキャラがユニーク。
神父のジーン・ハックマンはこの後、役者としてどんどん胡散臭さを増していく人だが、
主役にして本当に正しいのか分からない人選は見事。
彼が主役として成り立つのはおそらく刑事アーネスト・ボーグナインが
益体もない無駄口を叩いて、反面教師として彼を引き立てるからに過ぎない。
変人の独身男が有事に際して超人になったりはしないが、
ちゃんと人の話を聞ける調停者として役に立つのもよく出来ている。

そのままでは階段代わりを登れない。ドレスのスカートを脱ぎなさい、
と言われてスカートを脱いでショートパンツ1枚になる女子。
おいおいおいおい!(怒)そうじゃないだろ。
デブおばさんはどうでもいいが、
バリバリにパンツ見せるのは元娼婦だけなのはどうなの?
もう本当女性だけ重点的に助けてバンバン、パンツを見せる
『ポセイドン・アドベンチャー』が見たい。

この後に作られる『タワーリング・インフェルノ』
火事の中の洪水を描いていたので、今作はもうちょっと船の中の火事に焦点が
行くのかと思い込んでいたが、そうでもなかった。

何にしてもムチャクチャ面白い。それが大事だ

PS 『ハゼドン・アドベンチャー』
PS2 アーネスト・ボーグナイン、大葉健二に似てる。
 いや、セサミストリートのマペットにあの顔、いた気がする。


『メテオ』
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▲チラシ。
初見。『ポセイドン・アドベンチャー』と監督が一緒。
五つ星評価で【★★★スペクタクル映画の筈だけど、そこは軽め】
ショーン・コネリーが急遽、呼び出されて、
メテオ破壊計画の中間管理職みたいな位置に据えられるけど、
あまりこの人が何かやっているという印象はない。ロシア側と意識合わせしたくらいで、
ギリギリいなくても困らない役職な気がする。

遊星メテオを破壊するためには冷戦状態の米ソどちらか一方の核だけでは足りず、
手を携えて人類の危機に立ち向かわなくてはならない。
とはいうものの、今までの冷戦経緯から中々ねえ〜という映画。
『博士の異常な愛情』の秘密施設内を隠しカメラで撮影するロシア大使くらいの方が
リアルだと思うが、この映画の中では一部タカ派のアメリカ人を除けば、
みんなそれなりに良心的な人たちだった。
盛り上がらないのはその辺と、遊星のビジュアルがつまらんからかな。

とてつもなくひどい事が起こる感が映画から感じづらいのが敗因


【銭】
ポセイドン・アドベンチャー:朝10時の映画祭企画料金1100円。
メテオ:カリコレ旧作鑑賞料金1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ポセイドン・アドベンチャー〈1972年〉@ぴあ映画生活
メテオ@ぴあ映画生活

2016年09月05日

『鷹の爪8 〜吉田くんのX(バッテン)ファイル〜』を池袋HUMAX4で観て、まずまずふじき★★★

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▲吉田くん全開。

五つ星評価で【★★★69分(エッチやん)という短さがいい】
全体のトーンを変えずに進むフラッシュアニメ、かつ、どこからどう切りとってもどうでもいい話なので、話に盛り上がりを託せないという構造もあって、どうしても単調になりがちなのだが、絶妙の短さ、かつ、ギリギリ興行として成立する長さで乗りきった。

面白いけれど、いつも同様「観終わったあ」感はない。別になくていいのだ、これは。

話は吉田くんの少年時代、島根県を舞台にしたXファイルもの。
モルダー、スカリーをパロディー化した捜査官モレルダーとナスカリーが出てくるが、
男がモレルダーなら女はスカトロリーでいいんじゃないか?
情報提供者ディープ・スロートは出てこなかったけど、
デーブ・スペクタ老徒にゲスト出演を依頼しても
、、、、、出ないか(分かりづらいし)。

吉田くん中心の話なので、団長が出てこない。
団長の代役は常に吉田くんの被害者になる和夫。
ほとんど発言しない他の鷹の爪団の代わりはけんけん、つっちー、キュウ助、で、
鷹の爪団が団長と吉田くんだけいれば成り立つように、
吉田くんスピンオフも吉田くんと団長の代役がいれば基本、成立する。

吉田くんの幼馴染・里美に森川葵。
凄い棒読みなのだけど、鷹の爪団に出てくるゲスト女優ってみんな棒読みなので、
棒読みさせられてるのではないかとすら思える。
別に感情移入とかしないから棒読みで問題ない。
何となくFROGMANが毎度、自分が好きな綺麗な女優に会いたいから
オファーしてるとしか思えない(割と旬一歩手前の人)。
うんまあ、そういう意味では森川葵はいい人選だ。

基本的に、あのビデオ屋の品揃えが好きだな。


【銭】
映画ファン感謝デーに見たので1100円。
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鷹の爪8 〜吉田くんのX(バッテン)ファイル〜|映画情報のぴあ映画生活
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鷹の爪8 〜吉田くんのX(バッテン)ファイル〜@beatitude

2016年09月04日

『傷物語 供’血篇』をトーホーシネマズ日本橋3で観て、おもろくなってきたふじき★★★

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▲アララギくん

五つ星評価で【★★★対決は燃える】
前作掬慣貶咾麓膺邑アララギ君がヴァンパイアになるまで。
今作暁血篇はヴァンパイアになったアララギ君が主人の四肢を取り戻す為に
三人のヴァンパイア・ハンターと戦わされてしまう様を描く。
暁血篇のラストは稽箏貶咾愀劼亜△箸討發茲ぐきで終わる。

今回はもう否応なしに理屈とか無視して「敵と戦う」を中心に出来てる。
スタイリッシュに闘争心を煽られるのがおもろい。

対ドラマツルギー:戦いの展開が分からず油断している観客をいいように振り回す。
対エピソード:性格の悪い技の使い手を勢いで凌駕。
対ギロチンカッター:更に輪をかけて性格の悪い敵を訳が分からずに凌駕。

ドラマツルギーさんの性格がいいと言うか、他の二人が破綻しているだけか。こんなんゲームのようにタマの取りあいが行われるのがチャンチャラ非現実なんだけど、敵の名前と様子が非現実に拍車をかけるので違和感はない。

前回は適当な短さの中で話がスカスカだったが、
今回は同じ短さの中で話が大層詰めこまれている。
三つの戦いの裏面にアララギくんと同級生ハネカワさんとの
関係性が変わる様子を描いているのが本当に盛沢山だ。
どちらかと言うと、この関係性を描く事の方が物語の本質なのだろうけど。

にしてもハネカワさんのビット立ちすぎの設定がイヤではないのだけど
(たりめーだ、イヤな訳はない)、イヤではないだろうと製作者側に
頭っから見透かされてるみたいで、どうにも安心して見れない部分がある。
いや、パンツとか好きだし、ノーパンとか好きだけど。
ギロチンカッター戦でのハネカワさんはノーパンなのかなあ。
それはどうでもいいけど大事な点だ。
にしても高そうなパンツだ。

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▲ハネカワさん。無駄にホルスタイン。


【銭】
チケット屋で額面1300円の前売券を1300円で購入して使用。
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傷物語〈II熱血篇〉@ぴあ映画生活
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傷物語〈II熱血篇〉@だらだら無気力ブログ
傷物語〈II熱血篇〉@beatitude
傷物語〈II熱血篇〉@こねたみっくす
▼関連記事。
鉄血篇1回目@死屍累々映画日記
鉄血篇2回目@死屍累々映画日記

PS 「アララギくん」って「「あらら」樹くん」なのか?

2016年09月03日

ウィルキンソン炭酸コーラ

ウィルキンソン炭酸コーラ

「炭酸水なのにコーラ」ってコンセプトのなんちゃって飲料。
砂糖が入ってないので甘くない。甘くなくて「コーラ」を名乗るのは何とも大胆だ。
甘えないくせに「俺をツンデレと呼べよ」って言ってくるヤンキー女かよ。
それはそれで可愛い気がしないでもないが、そうでもないか。

「コーラ」と名乗っているが、
味的には「ジンジャエール(生姜)」の方が近い気がする。
もっと薬くさくしないと「コーラ」にはならん。
ヤク中百人連れてこい(いや、薬くさいってそういう意味じゃないよ)

好き嫌い的に「飲めなくはない」のだが、これを「コーラ」に錯覚するのは難しい。
別物として飲む分には、炭酸水の「味変」みたいで「なくもない」のだが、
テイストとしては「グレープフルーツ」「レモン」「無印」の方が順番順に好き。

ちなみに「グレープフルーツ」は香りだけ付けた0カロリーの「グレープフルーツ」と、蜂蜜入れて「ソフトドリンク化」を果たした「ミキシング・グレープフルーツ」の二種類がある。「ミキシング・グレープフルーツ(確か自販機でだけ売ってる)」は甘くて普通に美味いのだけど、カロリー高いので、まあ、普通の炭酸ジュースなんである。そういう商品も出しているんだから、この「コーラ」も甘いの作るって選択肢もあったんだろうけど、そうすると普通に「単なるコーラ」になってしまって「売り」がなくなってしまうから、やめたんだろうなあ。



2016年09月01日

『西遊記 孫悟空VS白骨夫人』をシネマート新宿1で観て、白骨夫人の存在感が圧巻でそれはよいふじき★★

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▲続編なのに「モンキー・マジック」ってタイトルが外されてしまうとは!

五つ星評価で【★★作品としてはトホホ系列だが一点豪華主義で舌を巻くような部分もある】
ドニー・イェンが孫悟空を演じた『モンキー・マジック』の続編。
前作の特殊メイクを付けての演技があまりにもきつかったらしく、
主役のドニー・イェンが降りてしまった。おいおいおい、その理由で降りちゃうか!?
代わりに孫悟空として主役を張るのは前作で悪役・牛魔王を演じたアーロン・クォック。
無茶な配役である。
でも演技メソッドは似てる。凶悪な顔立ちなのにおとぼけ猿さんっぽい演技だ。
にも関わらずドニー・イェンと余りに顔の作りが異なるので、同一キャラに見えない。
前回が「お猿のジョージ」みたいな顔だったのに、今回は顔が牛魔王で極道。
植木均と遠藤憲一くらい違うから、やはり同じキャラには見えない。

前回が悟空が五行山に幽閉されるまで。
今作がその幽閉の身が解けて、三蔵法師と旅に出る、その最初のエピソード。

孫悟空以外で前作と共通のキャストは、観音菩薩ケリー・チャンくらいだろう。
だから、前作の続き物扱いで見る必要はない。話は独立してるし、タッチも違う。
前作の学芸会みたいなノリは成りを潜め、それなりにリアルな話になってる。
おそらく前作の方がオリジナルな設定が多いと思う。
今作の方が昔から聞いている「孫悟空」の中のエピソードその物のようである。

前作では出なかった三蔵法師、猪八戒、沙悟浄が登場する。
今回の西遊記ご一行は
孫悟空(アーロン・クォック)が荒々しいお猿さん。荒くれ者だが純粋。筋肉質のアーロン・クォックが演じているので、どこかゴリラっぽい雰囲気が付いてしまった。中華本来の孫悟空ってもうちょっとスマートで、こんな荒々しいイメージではないと思う。
三蔵法師(ウィリアム・フォン)は何となくいけ好かない若い僧。日本の美少女ラインの三蔵法師が嘘八百なのは百も承知だが、それでも妙に綺麗綺麗な服で表層な正義を曲げない若い僧侶はいけ好かなくて、あまり好きになれない。だが、その表層な正義をそれでも正義であるなら、それはやはり全うすべき物なのだ、と強く描く事によってどうにか納得できる人物像になった。
猪八戒(シャオ・シェンヤン)は日本の八戒同様、享楽的で弱虫。豚が持つイメージは日中でそんなに変わらないようだ。前野朋哉に似てる。
沙悟浄(ヒム・ロー)は海坊主。日本の河童とはそもそもキャラが違う。逆に岸部シローの沙悟浄を見て中国人は驚いたに違いない。この青い肌テカテカの沙悟浄もメリハリがあって良いと思う。人喰い人種みたいな妖怪なのに情が厚い所が良い。

今回の旅の四人はなかなか良くバランスが取れてると思う。
学究肌で人生についてはまだ修行半ばの三蔵法師。
行いは正しいが暴力に対する禁忌が乏しい孫悟空。
人の心の弱さとそこに灯る一筋の小さな勇気を前面に出した猪八戒。
人の心の強さと行いを実行する力の不足を前面に出した沙悟浄。
みな完璧ではなく、四人寄り集まってどうにか道を進める半端者達である。

この即興四人組に対する悪がコン・リー演じる白骨夫人だ。
この白骨夫人の仕上がりがムチャクチャいい。
恐ろしく、高貴。そして無敵で、悲しい。

コン・リーって凄い女優だわ。こんな映画で褒めてごめんなさいという感じもするが、この圧倒的な存在感には大きな拍手を送りたい。

基本、グラグラ屋台骨が傾いているようなチグハグな映画だと思うのだけど、このコン・リーの圧倒的な存在感は是非、多くの人に目にして貰いたい。


【銭】
新聞屋系の招待券で無料鑑賞。
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西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人@ぴあ映画生活
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西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人@すぷのたわごと
▼関連記事。
モンキー・マジック@死屍累々映画日記

2016年08月31日

『時空の旅人』を角川シネマ新宿1で観て、思った以上にトンマな感じだふじき★★

五つ星評価で【★★眉村卓って映画化されると変なところが誇張されて不憫だわあ】
おそらく二回目。公開時に見てる。

感心するのは、ちゃんと萩尾望都がデザインしたキャラクターが動いている事。
多少アニメナイズされているが、ちゃんと萩尾望都の線が見て取れる。
ただ、野郎や脇のキャラはあまり萩生望都っぽく見えない。
野郎なんてどこか大友克洋チックだ。そして作画レベルは最後まで持たなかった。

物語は「スチャラカ」で、行き当たりバッタリ。
タイム・リーパーのジロウの事件発端の気持ちは伝わってこない。
このジロウのラスト近くの翻意は面白いのだが、
そもそも彼の過去に向かう真意がピンと来ないので、
何か映画の全体像がボケてしまっている。

映画の途中途中に挿入される俳句はなかなかいい味わい。
角川春樹の俳句なんだよね。

変わってしまった歴史の方が絶対、面白そうだよなあ。
あの後の信長と秀吉がどうなるのか知ってもせんないのだけど知りたい。


【銭】
チケット屋で買った1000円の前売券で鑑賞。

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時空の旅人@ぴあ映画生活

PS 「貴様らスパイだな!」……敵性語を使うなよ、お前!


2016年08月30日

『ライト/オフ』を新宿シネマート1で観て、ゲラゲラ大盛り上がりふじき★★★★

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▲ブラックライトの使い方も上手い。

五つ星評価で【★★★★ああもう怖くて楽しい】
ダイアナが怖くていいよ。
なんか正体が分からんのがゴリゴリ強烈に攻めてくるのが本当いいよ。

どこか似た感覚を味わった事があるなと思って思い付いたのが
『悪夢探偵』のヤツ(塚本晋也)の暴力表現。
ノイズ的な音の処理が同じで、映像は全く別物であるが、衝撃度は近い。
ともかく訳も分からず襲ってくる超暴力的な何かって怖い。

こんなん見るとまだまだ、ホラーは終わらない、と分かって楽しくなる。
ハイリハイリフレ、ハイリホ。ハリハリフレホッホー。


【銭】
新聞屋系の招待券で無料鑑賞。
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ライト/オフ@ぴあ映画生活
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ライト/オフ@或る日の出来事

2016年08月29日

『ラヴ・ハッピー』『ハリーおじさんの悪夢』をシネマヴェーラ渋谷で観て、悲しく怖いよふじき★★,★★★

特集上映「映画史上の名作15」の1プログラム。

◆『ラヴ・ハッピー』
五つ星評価で【★★あれ、どーしたマルクス兄弟】
マルクス兄弟最後の作品(グルーチョの単独出演とかはこの後にもある)。
なのか、冒頭グルーチヨのヒゲが本物のヒゲで、髪の毛薄いのに驚く。
そして異常に兄弟同士の絡み場面が少ない。

ハーポ、チコはいつも通りだが、両人の絡みも少ない。いったいどうした物なのか?
グルーチョなんか軽口はともかく、グルーチョ歩きをしてくれないのである。

メインの話(主役男女)にサギ紛いのマルクス兄弟が絡んでいくでもなく、どうもいつもの制御があまり聞いてない感じの一本。

ただ、「エロイ姉ちゃん」という感じのチョイ役で、マリリン・モンローが出演してる。うーん、エロいのう。


◆『ハリーおじさんの悪夢』
五つ星評価で【★★★怖い】
田舎町の旧家の明主ハリーは奥手で恋もしたことがない。二人の妹と召使の3人の女性と一緒に暮らす彼に恋のチャンスが訪れる。彼の家は荒れる。

コメディーみたいな内容だが、恋人を差し置いてかまわれたい妹の情念が怖い1本。

ラストに「お友達にこの結末は秘密にしておいでください」と一文が添えられる。
ラストネタバレを注意したもっとも古い映画の一本かもしれない。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ラヴ・ハッピー@ぴあ映画生活
ハリーおじさんの悪夢@ぴあ映画生活

2016年08月28日

『スプリガン』を目黒シネマで観て、ガン・アクションの映画って難しいのだなふじき★★

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▲うーん。

五つ星評価で【★★ずっとガン・アクションなんだなあ】
オーパーツの保護財団の凄腕エージェントを「スプリガン」と言い、
そのスプリガン1御神苗優がノアの箱舟を狙うペンタゴンと対立する。

凄く1カット1カット緻密に作画されて作られている。
妥協なく、最後まで作画の質も落ちない。真面目だ。真面目である。
でも、面白くない。
1カット単位で見るとちゃんと出来ているのだが、トータルつまらない。

同じ監督の『鬼神伝』の感想でこう書いている。

娯楽を表現しようという嗅覚が最後の一線で鈍い映画だった。

どうもこの監督とは合わないらしい。

今回の娯楽に対するしくじりで私が気づいたのは二点。
 .主人公の感情表現が適当。
同級生を殺されりゃ、そら怒るだろうけど、その前後にこの同級生との関連付けが何もなされていない。何となく「同級生を殺せば怒るだろうから殺した」みたいに見えてしょうがない。全般、主人公の喜怒哀楽は薄く、彼が元同僚に対してどう思っているのか、オーパーツに対してどう思っているのかなど、心情的なものが何も伝わってこない。何となく戦いの渦中にいるから、ただずっと戦い続けてるだけみたいに見えてしまうのだ。人形っぽいな。
 .アクションの大半がガン・アクションだが、被弾すれば死んでしまうガン・アクションは主人公の強さを引き立たせない。相手が強かろうが、弱かろうが、被弾してしまえば同じように死ぬ。周りでバタバタ死んでいく両軍の兵士達は強い弱いではなく、運で死んでいく。銃弾戦の中、死なない主人公は超絶体力によって死なないようには見えない。それが最初から最後までずっと。強敵にあったが故の技巧の足し算や引き算もない。

喜怒哀楽のない主人公が、延々と運だけの死線をかいくぐって戦い続ける映画。
うん、そらあ、つまらなかろう。

「ノアの箱舟」の秘密も、そんなビビるほどの回答ではなかった。

エンディングにかかるテーマ曲だけはムチャクチャかっこいい。
この曲を聞くためだけにノコノコ劇場まで来ても後悔はない。
それほど響く曲である。


【銭】
1500円。同時上映の『アキラ』は近々で見ているので、今回はパスした。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スプリガン@ぴあ映画生活

2016年08月27日

『シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ』をUPLINK ROOMで観て、公平性に疑問があるふじき★★

五つ星評価で【★★主張が間違えてる気はしないのだけど】
砂糖の取りすぎは良くないだろうし、
砂糖業界が自分達のシェアを死守する為に
購買客の健康よりも売り上げを優先するのが誤り、とかも間違えてはいない。
それを鬼の首を取ったかのように非難すべきかどうかは別の問題として。

どんな栄養素であっても過度に摂取すれば健康を害するだろうし、
一部の嗜好品については微量でも健康に益する効果が全くないかもしれない。
でも、それをもって「砂糖」を稀代の毒物みたいに扱わなくてもよいのではないか。

気になるのは最初に「砂糖=毒物」の結論ありきで映画が作られている気がする。
映画って別にそういうプロパガンダ目的で作られる物があっても構わないのだが、
それを成り立たせるには根拠が少ない。
いや、根拠に説得力がないと言った方がいいだろう。
そう、非難するに足りるだけの絶対的な悪役としての存在感が低い。

だから、ちょっと嫌な思いをしたクレーマーがヒステリーで
敵を攻撃してるようにしか見えなかった。それが真実かどうかは分からないのだが。


【銭】
UPLINK社長アカウントの日々のツイッター発言により
サービスを享受するフラッシュ割を使い、1000円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ@ぴあ映画生活

2016年08月26日

『マルクスの二丁拳銃』『凸凹猛獣狩』をシネマヴェーラ渋谷で観て、バリ満足と不満足ふじき★★★★,★★

特集上映「映画史上の名作15」の1プログラム。

◆『マルクスの二丁拳銃』
五つ星評価で【★★★★あーもーマルクス兄弟おもろい】
相変わらずわんぱくでお茶目なチコのピアノ演奏。
相変わらずそこだけ耽美なハーポのハープ演奏。
そしてグルーチョの出鱈目っぷり。
3人集まると更にいつ終わるかも分からない出鱈目っぷりの連続。
マルクスの出鱈目って完全に実生活と離れたレベルの「出鱈目」なので、観てる観客をとても安心させる。今回はクライマックスの列車大暴走でのスラップスティックなアクション系笑いもいいが、どこを切りとっても何かしら笑いを取ってる細かいアチコチのシーンが本当、珠玉のよう。酒場のシーンとかで兄弟がふざけてると、舞台を見ているみたいに酒場の登場人物もみんなニコニコしてる。ゆるくて楽しい。ゆるいけど、物語の主筋はちゃんと貫くので安心して見れる。

「列車を止めるためにはどうするんだ」
「ブレーキを何とかするんだ」
「この後、この映画で一番のギャグを言います」
ブレーキを破壊するハーポ
「ブレーキをブレイク(破壊)したな」

「ブレーキを壊したな」なんて訳しちゃあかん。


◆『凸凹猛獣狩』
五つ星評価で【★★アボット&コステロはどうも向かん】
ジャングルが舞台、土人の音楽は楽しい。
人の三倍くらいの大きさのゴリラが出てくる。なかなか特撮じゃん。
と、見所はある物のヤセ君とデブ君がともかくドタバタ追いかけっこしてるのが
あまり面白く感じられないのよ、私。

アボット&コステロはどうも合わない。
痩せで辛辣、独善的なアボットと、デブでダメなんだけどラッキーなコステロという組み合わせで、ヤセの方は単に嫌な奴にしか見えないし、デブの方もその嫌な奴に最低の扱われ方をされて当然のようなクズにしか見えない。どっちかって言うとデブの方が嫌い。自分のダメな部分を「どうしようどうしよう」と右往左往してるだけの上島竜平みたい。つまり、割とダメ芸人扱いされている上島竜平だって、場を引っ繰り返せる秘密兵器的な一発ギャグを持っているのに、コステロにはそれがないのだ。ただ、事態から逃げ回ってヘラヘラ笑ってるだけ。そんな奴は好きになれない。男は血の涙を流して敵に噛みついてナンボ。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
マルクスの二挺拳銃@ぴあ映画生活
凸凹猛獣狩@ぴあ映画生活

2016年08月25日

『ヤクザと憲法』『徘徊ママリン87歳の夏』『ビハインド・ザ・コーヴ』『道頓堀よ、泣かせてくれ!』『尾崎支配人が泣いた夜』『存在する理由』6本まとめてレビュー

未レビュー邦画ドキュメンタリーをできるだけ短評で。

◆『ヤクザと憲法』キネカ大森3
五つ星評価で【★★★★すげー前に見たな】
ヤクザってどんな生活してるの?
関心に従って門を叩いてしまうのが凄い東海テレビのドキュメンタリー。
いかつい虎の剥製や事務所の防衛鉄板など物見遊山としてだけでも面白い。
主体をヤクザに移すと、グレーな部分(反社会的な部分)がグレーなまま映されても
ヤクザ側に感情がシフトする。そういう感覚が自分に起こるのがおもろい。
そら、ヤーさんに町で出会ったら警戒してしまうのは変わらんけど。
ヤクザの弁護など手を出さなければこんな目に合わないのに
弁護を依頼されて断れない山口組の顧問弁護士の人の良さそうな感じが泣けた。
「憲法の話なんかしてましたかいのう?」くらいにそこは小さい。
「ちんぽうの話なんかしてましたかいのう?」そこは小さい
ではないので、怒るなヤクザ!


◆『徘徊ママリン87歳の夏』K's CINEMA
五つ星評価で【★★ケース・バイ・ケースで、こういう事が出来る場合もあるだろう】
徘徊する認知症の母に合わせて会話する娘。
このやり取りに悲惨さがなく、おもろいのが見もの。
確かにこれは認知症患者とその肉親の上手くやれるモデルケースとしてとても良い。
なのだけど、誰もがこうやれる訳ではない(近づける事は可能)。
徘徊する肉親がいつ徘徊しても問題がないように、
保護する肉親がかなり自由でいなければならない。
実際なかなかこうはできないのではないか。

それで全てが解決する訳ではないだろうが、GPSとかで所在確認ができるなら、
徘徊者の介護はもうちょっと楽になりそうな気がする(今やってるかどうかは知らん)。


◆『ビハインド・ザ・コーヴ』K's CINEMA
五つ星評価で【★★★★コーヴへの返答】
デタラメな映画なのにアカデミー・ドキュメンタリー賞を取って私個人の失笑を買った『ザ・コーヴ』に返答する映画。結局、問題の映画がデタラメである事は分かる人には分かるのだが、言われっぱなしだとそれが真実にされてしまうと言うのが、とっても出来の悪い今の社会システムなのだ。
だから、ちゃんと「デタラメはデタラメ」という映画ができてよかった。
おもろいのは活動団体シー・シェパードに関しても監督はフレンドリーに取材して、現場にいるシー・シェパードが鬼畜みたいな存在でない事もちゃんと映ってたりする(但し、町にとってはいろいろ迷惑な存在ではある)。極めて冷静にフェアに作られている。

但し、結局、何故、日本の捕鯨叩きが始まったかという部分に関しては、この映画で語られる事は眉唾ではないかという異論も出ている。それはそれで、誰かが検証して『ビハインド・「ビハインド・ザ・コーヴ」』という映画が出来ればいいと思う。

結論部分は差し置くとしても、結論が誤っているからと言って、それ以外の部分が誤っている訳でもないだろう。だから、これはこれで見ものとしてとても面白い。ちゃんと欧米人に見てもらいたいんだけど、その辺りはどうなんだろうか?


◆『道頓堀よ、泣かせてくれ!』トーホーシネマズ新宿1
五つ星評価で【★★★★一生懸命な人がんばれ NMB48のドキュメンタリー】
普通のドキュメンタリー映画を撮ってる監督に撮らせたNMB48のドキュメンタリー。どうなんだろう。監督の作品、観た事あるかと思ったら1本だけ観てた。『フタバから遠く離れて第二部』イカもの食いだねえ、ふじきさん。「フタバ」はちゃんとしたドキュメンタリーでした。で、NMB48の事なんて全く知らない。グループでそこそこ中のメンバーも含めて知ってるのってAKBくらいで、NMBもSKEもHKTもよう知らん。なので、こういう自分と同じ門外漢が撮ってくれた映画は自分が分からない物を納得した上で、外部出力しようという明確な意思があって、非常に見やすかった。
劇場で欠けたメンバーの代役を務める為にどのパートでもこなせるようになってしまった
選抜されない異能「劇場職人」沖田彩華のエピソードが泣かせる。基本、とてもベタに頑張ってる女子を応援したいのだ。そして、この沖田彩華のエピソードを見て、映画『バトル・ロワイアル』の前回優勝者を思いだしたりした。彼女は800人のオーディションから生徒役に選ばれたにもかかわらずケガで降板した。彼女は黙々と出てこれない生徒の代役吹替えをこなす。何人かこなした後にスタッフの気づかいで彼女は前回優勝者という役を貰う。うん、あの子(岩村愛(=岩村愛子))ちょっとしか出なかったけどよかった。


◆『尾崎支配人が泣いた夜』シネマロサ1
五つ星評価で【★★★さしこ監督の手腕、HKT48のドキュメンタリー】
NMB48のドキュメンリーと同時期に公開されたHKT48のドキュメンタリー。NMBがプロのドキュメンタリー監督が撮る事に対抗して、HKTは「さしこ」こと指原莉乃が監督する事を売りにした。
ふんだんにある映像素材から祖型は作ってあったのではないかと思う。それに味付けしたり、この事件このインタビューだけは欠かせないという最終調整を指原がしたのではないか。という事で、あんまりトンマとかマヌケな映画にはなっていず、ちゃんとお金を払っても勿体なくないような出来になってました。
一番注目させられた、頑張ってもなかなか報われない女の子というフォーマットは奇しくもNMBと同じなのだが、AKBの内包する一番の泣きどころはここにある訳だし、これは観客側も容易に自己同一化できる場面なのだから、あって不自然と言う事はない。ただ、こっちの方を後に見てしまったので、個人的には題材の新鮮さは薄れた。


◆『存在する理由 DOCUMENTARY OF AKB48』トーホーシネマズ六本木4
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▲記事の中に一つくらい画像貼っておくかな、と。じゃ、綺麗どころで。

五つ星評価で【★★★★痒い所に手が届く】
毎年、作られるAKBドキュメンタリーの新作。
今年は長年彼女らと行動を共にしてきた石原真を監督に据える。
去年から今年にかけてのトピックスを追いながら、
ちょっとずつ、そう言えばあれはどうなった、あの事も描きたい伝えておきたいという部分が多く、とても内容が豊富でありながら、なかなかまとまりのいい一本に仕上がった。

主なトピックス
・総監督が高橋みなみから横山由依へバトンタッチ
・選挙
・NGT48
・新勢力エイター
その他に伝えたいこと
・海外グループってどうなのか?
・元メンバーの現状(焼肉店オーナーと光宗薫)
・モ娘。、モモクロ、文春へのインタビュー

企画力が強いというか、いや、せっかく監督になったのだから、これも収めておきたい。聞いておきたい。語らせてあげたい。という近くにいた者ならではの親心が強く出ててよかった。

ジャカルタでトップアイドルになってる日本人と言うのにも目を見張ったが、
あの時も今も綺麗な光宗薫さんが笑顔で語ってくれたのは良かった。


【銭】
ヤクザと憲法:テアトル会員更新の招待券で無料鑑賞。
徘徊ママリン87歳の夏:正規入場料金1500円。
ビハインド・ザ・コーヴ:正規入場料金1800円。
道頓堀よ、泣かせてくれ!:額面1500円のムビチケをチケット屋で900円でGET。
尾崎支配人が泣いた夜:安いムビチケ見つからず、泣きながらロサのレイトで1300円。
存在する理由:額面1500円のムビチケをチケット屋で980円でGET。

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ヤクザと憲法@ぴあ映画生活
徘徊 ママリン87歳の夏@ぴあ映画生活
ビハインド・ザ・コーヴ〜捕鯨問題の謎に迫る〜@ぴあ映画生活
道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48@ぴあ映画生活
尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48@ぴあ映画生活
存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48@ぴあ映画生活
▼関連記事。
ザ・コーヴ@死屍累々映画日記

2016年08月24日

『魔法使いの嫁 星待つひと:前篇』を新宿ピカデリ−10で観て、ちょっと商売としてアコギなんちゃうかふじき★★

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▲魔法使いと嫁(らしい)。詳細は知らん。

五つ星評価で【★★作品はともかくとして】
原作マンガ未読。
原作マンガの前日談にあたる部分の物語で、導入部は原作マンガと同じ時世から始まる。原作から初めて、過去の事を登場人物に語らせる手法。私はこのマンガについて知らないのだが、今回は「イベント上映」であり、「あなたたちはこの物語を知ってる人たちですよね」という前提で物語が語られる。登場人物の紹介等は一切ないが、叙事詩のような壮大な物語の一部という訳ではないので(憶測)、登場人物の関連性は見ているうちに何となく分かる。多分、それで充分なのだと思う。だから、より多くの客を掴む為の分かりやすい導入などがない事については殊更に非難する気にはなれない。残念だが、よくある事だ。いや、どうもこの「前編」は「前編/中編/後編」三部作の一つ目に当たり、これらは全てコミックス6巻7巻8巻のオマケになるらしい。と言うのが後からチラシを見て分かった。コミックスに付くオマケが元々の企画なら、もう完全に「知っている人」向けの映像でいい訳だ。今回のイベント上映はそのソフトをコミックス発売に先駆けて劇場でも見れるようにするという企画である。ごめんなさい、そんな人達の中に紛れ込んでしまって。だって「合言葉を言え」とか「踏み絵」的なガードが掛けられていなかったんですもの!

という訳なんだけど、話は至極、丁寧にちゃんと作られているのが分かる。
クリーチャーの見せ方とか「分かってるな」という感じを強く感じる。
実にいいのである。見せ方が上手い。
ただ、問題なのは短さだ。物語が始まる前に終わってしまう。
今回の前編は導入部にすぎない。
TVドラマでタイトルが出るまでの部分と思ってもらえばいい。そら、短いだろう。

観た後、ツイッターに呟いた。

「魔法使いの嫁・前編」上映時間50分、予告抜かして40分、メイキング抜かして30分。それでパンフ1600円取るってボロ儲け具合がヒドすぎるな

正確に時間測ってた訳ではないから予告とメイキングがそれぞれもう少し長かったかもしれない。特別価格の1000円ってのは昨今のイベント上映にしては安いなと思ったが、それに見合う本編の短さであった。でも、メイキングが付いてるから好きな人には、問題ない価格設定なのかもしれない。

しかし、この30分弱の作品に対して「劇場版パンフレット」を1600円の価格で売るってのはおかしくない? いや、買わんかったから分からないし、買えば納得する出来上がりなのかもしれないけど。「金を持ってる子供がいるから、巻き上げてやろうぜ」って感じがプンプンして、ちょっと引いた。

一応、イベント上映が続くなら、この後も見ると思う。
それは作品自体は面白いから。
やらないよね。次の上映で60分で特別価格2500円とか。
同じような価格帯なら行く、面白いから(こんな心配させられるのは本当やだな)。

なので、映画に関しては実はまだ評価できる所まで行ってなくて、
今回の星二つは劇場で感じた気持ちだけですね、気持ち悪いって言う。


【銭】
特別価格1000円均一。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
魔法使いの嫁 星待つひと:前篇@ぴあ映画生活
▼関連記事。
魔法使いの嫁 星待つひと:中篇@死屍累々映画日記

PS 嫁だけに「マンガ読め」ってことなんだろな。

2016年08月23日

『ルドルフとイッパイアッテナ』を新宿ピカデリー9で観て、そう閉めるとは思わなかったふじき★★★(18禁感想)

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▲どろろと百鬼丸みたいに、ルドルフが実はメスであっても全然驚かないね。

五つ星評価で【★★★ラストの閉じ方についてはちょっとやられた】
飽きはしないし、主役の二匹を演じた井上真央と鈴木亮平がともかく好演。
ルドルフをやった井上真央の宣伝での鈴木亮平いじりが面白くて、
この二人で何かしらのプロモーションを再度やってほしい。
それは別にこの映画の案件でなくても構わない。
そう言えば「クリーム玄米ブラン」CMの二人なのか。
鈴木亮平のイッパイアッテナは声優と比べて何の遜色もなし。
どちらかと言えば隣家の猛犬デビルをやった古田新太が起用されそうな役だが、
堂々と人生の酸いも甘いも味わった猫の声を演じている。何の違和感もない。
というより、イッパイアッテナの声から鈴木亮平の顔を逆算して思い浮かべられない。
これは大した事だと思う。

その逆にルドルフの井上真央は「井上真央の声」というバイアスがかかる。
でも、別に悪くない。配役知らない人が見たら、違和感なく見れるだろう。

ただ、私は普通ではないので、優香が『チキンラン』で雌鶏演じてた時のように、全くセクシャルでないアニメキャラで、声だけで劣情をもよおせるかとかいうのを今回も考えながら見てた(堂々ダメ人間だなあ)。優香ではダメだったが、井上真央のルドルフでは大丈夫、劣情もよおし可能である。
これは子猫のキャラが可愛い事と、声自体が可愛い事、井上真央とそのキャラが似てなくもない事に起因すると思う。単純にルドルフの着ぐるみだったら井上真央は着てくれそうだもの。
なので、ルドルフの「ハアハア(*´Д`)」声やトーホーシネマズの「でっかいのが来る」とかを聞いてニヤニヤしちゃう私なのだけど、よい子のみんなは真似をしないように。これは視野の広い大人だからやっていい特権だよ。と言うか、特権と言う以前にやるなよ、俺。

八嶋智人の演じたブッチーが嫌い。八嶋智人そのものがそんなに好きな俳優ではないのだが(役のレンジが狭いから)、この映画では八嶋智人は置いといて、お調子者とされる猫のピョンピョン跳ねるような非現実的なアニメートが嫌いだ。

しかし、岐阜か。
岐阜自体がこんなに大事な土地として取り上げられる映画が他にあっただろうか。
最終的に岐阜は約束の地ではなかった。
何だかルドルフってイスラエルに行ったらパレスチナ人がいたユダヤ人みたいだな。
黒猫はユダヤ系の黒髪の象徴だったりして。それに名前ドイツ系だし。
その彼が弾き飛ばされたのが魔都東京。
東京も岐阜も都市の違いが全然感じられなかったけどね。
まるで岐阜のように姿を隠す魔界都市東京。
そして、彼に色々な物を与えてくれる土地「岐阜」は「GIFT」に音が近い。

「お前、岐阜とかいう所に帰りたいらしいな。じゃあ俺がGIFTを送ってやる」
そう言うなり、デビルは捕まえたルドルフの菊門に彼の屹立した彼その物を押し付けた。
「ああ!」
ルドルフはもう子供だった頃の自分に帰れない事を自覚した。
ハアハア。
井上真央ちゃんの声で是非(やれるかボケ)。


【銭】
前回有料入場割引+ネット割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ルドルフとイッパイアッテナ@ぴあ映画生活
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ルドルフとイッパイアッテナ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ルドルフとイッパイアッテナ@映画のブログ

PS 実はメスネコだったルドルフが自分の成長に戸惑う
 『ルドルフにオッパイアッテナ』も見たいぞ。

2016年08月22日

『少年ケニヤ』『カムイの剣』を角川シネマ新宿1で観て、ホラ話の異端と正統ふじき★★,★★★

少年ケニヤカムイの剣

▲歌詞から抜き出した「口移しにメルヘンください」というコピーがもう本当天才的

◆『少年ケニヤ』
五つ星評価で【★★なんつか気色悪いアニメ作りよったのう。】
初見。
大林宜彦監督作品。
実写監督がアニメ監督やる時は「名前貸し」みたいな事が多いらしいのだが、
実物を見ると、どう考えてもこれは大林が手も口も出している。
奇抜な演出が多く、現場の人は難儀したであろうことが手に取るように分かる。
で、そんなに苦労しただろうに、あまり良い結果が残っていないのが泣ける。

そもそも山川惣治原作の挿絵そのままのキャラがアニメートに向いていない。
花輪和一の描くマンガみたいで、爽やかさが一つもなく感情移入しづらい。
秘境大冒険絵巻であるが、明確な目的地もなく、父を探し歩く道程は出たとこ勝負で
ダンゴ状に並ぶエピソードの一つ一つがそんなに面白くない。

子供の頃に両親とはぐれてアフリカ原住民の神として崇められてる少女ケートの声を原田知世が演じている。いきなり自分と同じ年頃の半裸男子を見て、「♪ワタルワタル」とダチョウをバックに踊る少女に感情移入してアフレコをする原田知世を想像すると、これも泣ける。トカゲ族(コモドオオトカゲの皮を被ってる)に拉致され、トカゲの生皮を着せられたりもする。このシーンは実写の原田知世で観たかった。

エンディングテーマは渡辺典子の「少年ケニヤ」。
この曲がたいそう気持ちよくって映画の減点をかなり忘れさせる。
百恵ちゃんの竜童、阿木ペアいい仕事しよる。
渡辺典子の上手い感じじゃないけどスッと耳に入ってくる声が良い。

PS ティラノサウルスや原爆や2001年のスターボウ演出まで出てくる盛沢山っぷり。
PS2 ドイツの軍人は何でアフリカで原爆の開発をしてたんだろう?
PS3 彩色セルを裏から撮るなんて、素人がやりたいと必ず思う効果を
 実際にやってしまうのが大林だなあ。その場面のキャラは何か水死体っぽい。


◆『カムイの剣』
五つ星評価で【★★★壮大な物語と和太鼓が素敵】
劇場公開時に1回見てるので多分、2回目。
和太鼓をメインに据えた宇崎竜童の劇畔がともかくかっこいい。
久しぶりに見たのだが、話のスケールのでかさと敵の悪さにビックリする。
2時間13分は体感時間としてちょっと長いが、長い話をコンパクトにまとめてると思う。
主人公と惹かれあうお雪がなかなかエロい。
寸止めでエロ展開に進まないのがなかなか良識だ
(この良識を踏み外してたら凄いトラウマ映画になっただろう)。
それにしても主人公のジロウがモテモテだ(悔しいのう)。
そのジロウの敵天海のともかくねちっこい策略が凄い。
こういう人が近くにいたら嫌だなあ。舅とか姑が天海さんだったら地獄。
一つの事案を成立させる為に10年20年と謀略を巡らすものなあ。
主人公に対して、これだけひどい事を成し遂げた悪役は映画史上でも希だと思う。

そいで、これも渡辺典子の歌う「カムイの剣」が宇崎・阿木コンビで名曲。
天海さんの頑張りでけっこう濁った話なんだけど渡辺典子のクリアボイスに救われる。


【銭】
チケ屋で「角川映画祭」の共通前売券額面価格1000円を1000円でGETして、使用。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
少年ケニヤ@ぴあ映画生活
カムイの剣@ぴあ映画生活

2016年08月21日

『下妻物語』をシネクイントで観て、相変わらず無茶苦茶おもろいやんふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★かーいーのなんのって】
二回目か三回目。中島哲也監督もこれだけは好き。
深キョンも素晴らしいが、土屋アンナも素晴らしい。
土屋アンナなんて素晴らしすぎて、
その後のキャリアはこの映画のヤンキーの拡大再生産みたいだもの。

ともかくJUSCOの懐の深さが素晴らしい。


【銭】
シネクイントのサヨナラ興行で500円。さらばSPACE PART3
▼作品詳細などはこちらでいいかな
下妻物語@ぴあ映画生活

PS 真木よう子、どこに出てたんだろう?
 お針子さんかな、ヤンキーかな。
PS2 小池栄子がまだ、グラビアの人の名前だけ欲しいんだよ的な扱い。
PS3 名優っぽくないいい加減な感じの樹木希林がいい。

2016年08月19日

『ロスト・バケーション』をトーホーシネマズ日本橋1で観て、鮫も頑張ってる佳作だふじき★★★★

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▲ケツとかぷりっとしてても男前な姉さん。

五つ星評価で【★★★★やっぱり鮫の映画はいい】
生物学的に言うと、
鮫が何故あんなにブレイク・ライブリーを食べたいのかがよく分からない。
鯨の死骸だってあるし、男たちだって何人も毒牙にかけてるし、
それでもう食料は豊富じゃないのか? 
メスの人間じゃないと食べません、とかグルメな鮫なのか?
確かに野郎だけの時は襲ってこなかったし。
じゃあ、医学生の彼女に出来る最善の策は近くにいる鳥をとっ捕まえて
自分の股間に接合してチンチンの偽装を・・・はっ、私ったらなんて事を!
(いつも通りだぜ!)

満潮になると沈んでしまう岩礁に避難した彼女の周りを悠然と泳ぐ鮫。
『シャークネード』の鮫だったら助走付けて空、飛んで襲ってくると思うが、
あの鮫は密度薄くて風に乗ってどこまでも飛ぶから種類が違うんだろう。
うん、今回の鮫は重そうだった。
逆に重いんなら、因幡の白兎ヨロシク頭の上に乗ってしまえとも思うが、
いや、白兎はそれで生皮剥かれちゃったんだっけ。
剥くのはあそこだけで、、、弁士中止!
・・・はっ、私ったらなんて事を!(だから、いつも通りだぜって!)

ブレイク・ライブラリーはカワイコちゃんでも、SEXYでもなく、
どっちかってえと「男前」的な感じだった。ダニー・トレホを美人にしたみたいな。
両方から怒られそうだな。
基本、このブレイク・ライブリーが一人で間を持たせるんだから、
彼女も芸達者だし、脚本が上手なんだと思う。
そこそこの短さだけどピンチがやってきてから一瞬もダレなかった。
あまりにも何の展開も思い付かず、映画がダレダレになるようだったら、
岩礁の上で彼女が気を落ち着かせるために林家二楽師匠譲りの紙切りの芸を披露とか、
江戸屋猫八師匠譲りの猫の物真似を披露するとかあったかもしれないが、
そういうのがなくて良かった。
いやいやいやいや、紙切りしながら、その紙で近視の鮫をごまかしたり、
猫の物真似で鮫の聴覚をかく乱したりとかするのよ。
たまに「おさむちゃんでーす」とかフェイント入れて、フェイントにならなくて、
食べられたりとか(終わっちゃうやんけ)。

総論で、普通に面白かったです。
で、あの鮫が流れ流れてシン・ゴジラになるんだと思います
(そんなに違和感ないっしょ)。


【銭】
映画ファン感謝デーに見たので1100円。

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ロスト・バケーション@ぴあ映画生活
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ロスト・バケーション@お楽しみはココからだ
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ロスト・バケーション@だらだら無気力ブログ
ロスト・バケーション@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
ロスト・バケーション@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 作りかけのブログ記事が吹っ飛んだので、一から作り直しの記事です。
 そのせいで逆にタガが外れて出来が良くなったかもしれない。
 ああでも、やっぱりブログ作ってる最中、原稿が壊れるのはキツい。
PS2 日焼け止めを塗ったにもかかわらず、長期の陽光の下での活動は
 彼女の肌を焼く。『ロースト・バケーション』という奴ですな。
PS3 男は殺して女だけ手を出すなら、鮫の形をしてるけど
 実はドラキュラみたいな吸血鬼かもしれない。
 海パン一丁のドラキュラって想像しづらいんだけど。
PS4 海パン一丁の鮫と言えば、アニメ版の『海のトリトン』の悪役が
 海パン一丁の鮫だった。確か、クラゲは通信担当の子分みたいな役だった筈だ。
PS5 海パン一丁の鮫が海パンを脱いで、ブレイク・ライブリーと
 メイクラブする映画が見たいなんて言いません。だから、言わないんだってばさあ。
PS6 医学生じゃなくて洋裁学校の生徒だったら、海月でドレスを、、、、
 はっ『海月姫』! 能年玲奈でリブート・オファーだあ!

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▲海パン一丁の鮫の人

2016年08月18日

『ドラゴン・クロニクル 妖魔塔の伝説』をシネマート新宿2で観てあかんねんなふじき★★

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▲前半部のヒロインのこの子が垢抜けなくて良かった。

五つ星評価で【★★出だし好調、中盤以降沈没】

軍の厄介者みたいな扱いの主人公が大活躍の末、
大古の文明の遺産を探し当てるが、
恋い焦がれていた女の子をその遺産の力に奪われてしまうまでが前半部。
その後、政府の調査隊に参加する事で、彼女との再会をかなえるのが後半。

「魔界」とか「妖魔族」というキーワードが出てくる映画は普通に地雷映画だろう。
まあ、もう本当にその通りの映画。

とは言うものの、
前半のあれよあれよという間に大古の文明の遺産に辿り着いてしまう
スピード感や無駄にお金をバンバン掛けてる感じのCG多用は良い。

ギャレス・エドワース・ゴジラ風ドラゴンもパクリっぽいが出来は悪くない。
前半部は朴訥な主人公、可憐なヒロイン、主人公を気に掛ける先輩、
ヒロインの父のマッド・サイエンティストと主要人物のキャラも立っている。
後半は全部捨てて、話もつまらないので後ろに行けば行くほどキツくなる。


【銭】
シネマートのポイント10ポイントを使って無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ドラゴン・クロニクル 妖魔塔の伝説@ぴあ映画生活

PS そんな少人数に人類の命運を賭けちゃいかん。

2016年08月17日

『ある機関助士』を神保町シアターで観て、機関車つおいふじき★★★

特集「鉄道映画コレクション」から1プログラム。

五つ星評価で【★★★シュッシュッポッポの脅威が垣間見える】
初見。

機関助士(機関車の運転助士)の一日を記録するドキュメンタリー。

蒸気機関車って熱くて重くて当たると痛そうなので、
是非、ゴジラにぶつけたいところなのだが、
残念なことに制御が難しそうで無人にはできそうにない。
映画内の機関車は脱輪でもするかのような勢いで狂ったように走る暴れん坊である。
その融通の利かなそうな暴れん坊を抑えるのが機関士と機関助士。
難物の機嫌を取りながら、常に細心の注意を払い、
いつもと違いがないかを確認する。いつものように動かしながらベストを模索する。
仕事への敬意が見て取れる記録映画だ。

それにしても蒸気機関車と言うのは化け物のようだ。
その熱にピーピー悲鳴を上げるヤカンを乗せながら、軋みながら全力疾走する車体。
よくも脱輪しないよなあ、という風に見えてしょうがない。
空撮によって映されるモクモクと上がっては背部に流されていく排煙が呪わしく見えてステキだ。

ただ、映画としては普段行っている作業の工程を説明するでもなく、漫然と機関士、機関助士の仕事を映して撮っているのみなので、一本の映画として面白いかと言うなら、答はNOである。


【銭】
神保町シアター正規入場料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ある機関助士@ぴあ映画生活

2016年08月16日

『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』を神保町シアターで観て、ガラガラやったけどええ映画やんふじき★★★

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▲中井貴一って割と役者として信用してるな。

特集「鉄道映画コレクション」から1プログラム。

五つ星評価で【★★★家族の映画】
初見。10人いないくらいの客席はちょっと寂しいが
個人的には空いてる方が気楽でいい。

中井貴一演じる大企業に巣食うイヤミなエリート主人公が、
親友の死や母の大病を契機に自分を見つめ直し、
良い息子、良い父親、良い夫、良い社員になる話。
今、流行りの歌詞でいうところの
「♪NO1にならなくていい。そのまま大切なONLY1」みたいな(おいおいおい)。

中井貴一が大企業の部長職を辞職して、
49歳の電車運転士に転向する主人公を演じるが、
前半の全てが仕事優先であるイヤな顔の時と、
電車運転士になって我が薄れ、仙人のようになっていく後半の落差が凄い。
後半ラストの中井貴一は「芸能人」と信じられないくらい
「カリスマ性」や「オーラ」が削ぎ落とされてる。
このままもう一歩進めて記憶喪失の浮浪者とかになってもそんなに違和感ない顔よ。

お話は長めだけど、色々な視線や角度から人生を掘り下げているので退屈はしない。
前の会社を辞職するエピソードや、親友の死とその息子のエピソードなど、
踏み込み不足を感じる部分もある。
でも、その人の全て何もかもを知らんでも大丈夫と思えばこれでいいのかもしれない。

娘に本仮屋ユイカ。実力のない正論者という位置付けにピッタリ。
父親中井貴一との関係、祖母奈良岡朋子との関係しか語られないので、
この子自身の魅力は実は伝わってこない。「ええ娘さん」でしかない。
ちゃんと演じられる子役をGETできるなら小学生の女の子でもいい役。
別に本仮屋ユイカちゃんはちゃんと演じていたけど、
全体の為に役を膨らませないという貢献の仕方もあるのだな。

ふと気づくと妻や母さんを演じている宮崎美子は、この映画ではヘルパー役。
しかし「ふと気づくと妻や母さんを演じている」って
「癖(ヘキ)」みたいに言うなよ、俺。

中井貴一の妻役が高島礼子。
夫婦共稼ぎの中で自立し、夫との関係に離婚をも視野に入れて悩む役柄が
今の彼女にシンクロしすぎてて痛々しい。
主婦役とかだと無駄に高知東急を連想させちゃうので、
もうこれからはアイパッチして男を寄せ付けないような役の方がいいかもしれない
(案外そういう無法者キャラが似あうのだし)。

映画に出てきた一畑電車のデニハ50形。80年も動いていて、木製の車両なので大工がメンテナンスしてるなんてエピソードが面白い。電車にカンナ入れるなんて初めて見た(まあそらそうだろう)。知らん事を知るのはおもろい。


【銭】
神保町シアター正規入場料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語@ぴあ映画生活

2016年08月15日

『キャット・ピープル』『白い恐怖』をシネマヴェーラ渋谷で観て、乗れん乗れんふじき★★,★★

特集上映「映画史上の名作15」の1プログラム。

◆『キャット・ピープル』
五つ星評価で【★★夫婦のどっちにも感情移入できん】
猫その物のナスターシャ・キンスキー版を事前に見ているので、
オリジナルのシモーヌ・シモンがどう見ても猫っぽく見えない。
旦那役のケント・スミスは気のいい野郎なんだろうけど、
彼に懸想する同僚女子と無駄にベッタリ仕事をしていて、
あんな状態じゃ奥さんもストレスたまるわ、とこっちにも感情移入できない。
なのであかんかった。


◆『白い恐怖』
五つ星評価で【★★ひたすら乗れずに船漕いでダリの幻想シーンも見逃して散々】
精神科の女医イングリッド・バーグマンは流石の美人で綺麗なんだけど、
病院長として赴任してきたグレゴリー・ペックに一目惚れして、
精神的に不安定な彼の行動のケツを拭くような目に会う。
どうもその辺のヨダレ垂らしてるような女々したキャラがどうも苦痛。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
キャット・ピープル〈1942年〉@ぴあ映画生活
白い恐怖@ぴあ映画生活

2016年08月14日

『ヘイトフル・エイト』『独裁者と小さな孫』をギンレイホールで観て、ふむふむふむふむふじき★★★,★★★

嫌われる男たち二本立て。

◆『ヘイトフル・エイト』
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▲綾野剛口調で「みんなは嘘を付いた事ないんですか!?」
五つ星評価で【★★★題名の8人に馬の御者が含まれてないのが許せない自分】
ともかく見終わって最初に思ったのは、
ここんとこのタラちゃんでいつも思う「なげー」って奴。168分。2時間48分。
2時間48分は長い。その気になりさえすれば余計な枝葉を切って
90分とか120分に収められない事もないだろう。
なんつてもタラちゃん天才なのだから。
無駄に長々と話される枝葉こそが大事とタラちゃんは言いたがるかもしれない。
そんなのは枝葉以外の幹をちゃんと整えてから言ってほしい。
映像的な強さや、キャラのエグさで、やはり見落とすと勿体ない一本になってるが、
コピーでうたってる「ミステリー」としては突拍子なくダメ。
8人(御者を入れて9人)は次々と死んでいくが、
殺される理由がミステリーとしてはどうでもいい物だし、
ある人物がある人物の殺人に繋がる行動を見つけたが、
それを秘密にするという部分が観客のミス・ディレクションを誘ってるのだろうけど、
全体的な構造から言ったらどうでもいい事で、バリバリ観客をバカにしている。
まあーそうー。本来タランティーノ以外の人が撮ったら大した話ではない映画だけど。

「ヘイトフル8」はチラシ見ると「クセ者8人」と表現されているが、
御者がクセ者かどうかなんて観客には事前に分からないんだから、
ロッジに閉じ込められる8人を「ヘイトフル8」とするのなら、
御者をロッジに入れずに片付けてしまうか(御者だけ町まで行かせればいい)、
ロッジの先客を一人減らすべきだ。分かりづらくていかん。
つか「ミステリー」なんて前振りが単にいかんのか。

最後の方でサミュエル・L・ジャクソンが選ぶ選択はタランティーノらしくて好き。

PS エンタティーメントを進めるなら、
 チャニング・テイタムがあの場所で裸になってひたすら踊ればいいのに。
PS2 ジェニファー・ジェイソン・リーは一応紅一点なんだけど、
 別に男優でいいんじゃないの? 女性だからどうだって役でもない気がする。
 仮に彼女と弟の関係がのっぴきならない物だったとしても、
 それを同性兄弟でのっぴきならない物であるとした方がより強烈だし。
PS3 ティム・ロスをクリストフ・ヴァルツと思い込んでた。
PS4 タランティーノが撮る『ハートフル8』って
 映画の方がヘイトフルで面白いかもしれない。


◆『独裁者と小さな孫』
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▲沖田十三髭。
五つ星評価で【★★★なかなかシニカルなんだけどほっぽって終わってる気もする】
宮殿を追われて国内を変装しながら孫と一緒に逃げ歩いている独裁者が見る荒廃した故国の事情。国中が貧乏人だらけで「貧すれば鈍する」だ。金を持ってる人間は「鈍していない」かと言えばさにあらず。金を持ってる人間は心が「貧しい」ので同じように「鈍している」のである。

独裁者の孫が容姿は可愛いがその無分別にイラっとさせられる。

PS 独裁者と孫のビフォア・アフターがけっこう信用できる。
 人間、剥いてしまえばそんなに大きく変わった姿形をしてる訳でなし、
 充分、貧乏人の中に埋没出来てしまうのだ。
PS2 一番可愛そうなのは床屋。
 花嫁も可哀想だが、この設定は時代劇でもAVでもエロアニメでも見たから
 ああなるとしか思えなかった。
 ウェディングドレスのガーターベルトにスパナかなんか捩じ込んでおくべきだよね。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ヘイトフル・エイト@ぴあ映画生活
独裁者と小さな孫@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ヘイトフル・エイト@映画的・絵画的・音楽的
独裁者と小さな孫@ノラネコの呑んで観るシネマ

2016年08月11日

『シン・ゴジラ』をトーホーシネマズ六本木7と、109シネマズ木場2で観て、訳分からんけどおもろいやんけふじき★★★★★(ネタバレ)その2

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▲この次の第五形態で手足を引っ込めてジェット噴射で回転しながら空を飛びます(違)

引き続きネタバレ注意

その1では何で面白いのかに対して、
「人間パートで溜めたストレスをゴジラパートがひっくり返す構造」
これを回答とした。

ザックリ言っちゃうと、自分に取っての回答はこれだが、
「いやいやいやいや、お前バカじゃないの、そんなとこにはないんだよ」
という人がいてもおかしくはない。
色々な楽しみ方ができるように色々な要素が植え付けられていると思う。
だから各自が否定しあわず、諦めず、最後までこの映画を見捨てずにやろう
ボケたはいいが語呂が悪いな。

諦めず、最後までこの国を見捨てずにSEXやろう
「やろう」の意味が違うて。え、本当に違うか。
ゴジラで不毛の地になった東京の景気を拡大するには
「産めよ増やせよ地に満ちよ」の若年層大幅増員が必要だ。
だから満更じゃない石原さとみに長谷川博已が「SEXやろう」って言うのは
リアリティーがないと言う訳ではない。アイコラでいいから動画UP希望。

今回の映画で一番好きなキャラはゴジラの第二形態。
あの目が赤塚不二夫風、もとい、我妻ひでお風で良いなあ。
狭い河川をボートや車をなぎ倒しながら前進する「ウグウグ」な所がたまらない。

第四形態は強いが、強く存在させようと思うが故に、
感情のない武器庫みたいになってしまったのはちょっと残念。
最終的にゴジラが何かを目指していたかもよく分からない。
何も目指していないで良いのだろうか?
ラストの背びれは物語の最終回答というよりは、
象徴としてのゴジラの再確認に思えた。
あと第四形態がラスト追い詰められて
熱線を一か所から放出するようになったのには舌を巻いた。
あれは隠し必殺技だが、そうせざるを得ずにそう変わったというリアリティがある。

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▲起き上がり小法師と言おうか、安産型と言おうか。

今回の映画で一番好きな特撮シーンは第二形態ゴジラの川登りだが、
その次はヤシオリ作戦での鉄道や特殊車両の特攻シーン。
鉄道模型やトミカでのゴジラ遊びを大の大人が本気でやってる凄みを感じる。

そして次から次へとチョコチョコ現われる俳優陣もステキ。

長谷川博已:主役。美男でないのがリアル。
これ、小泉孝太郎が小泉進次郎の物まねやって演じてたらどう見えたろう。
若者の中の正義漢代表。

石原さとみ:今回もギリギリの役。
ハイヒールで立つ後姿がちょっと無理して見える気がするのが萌えどころ。
個人的にはそんなに好きな女優ではないので私自身は萌えないのだけど。
「ZARAはどこ?」という彼女を政府関係者はしまむらに連れていってもらいたい。
外圧代表(でも優しい)。

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▲この空き地に一人突っ立ってるシーンがとてもカッコイイ。
 現実的に何の意味があるかは別として。

竹野内豊:主要キャスト3人の末席。若者の中の大人代表。
もっぱら長谷川博已との比較に使われる為、彼単独の出番は少ない。

市川実日子:遮二無二正しい推論を出す理系ロボット。
人間のキャラの中では彼女が一番好き。
最後にやっと笑顔を出すが、もっといろんな表情を見てみたいもんである。
予告の無言から、こんなに喋るキャラとは予想していなかった
(もちろん予告では誰一人として喋ってはいないのだが)

塚本晋也、高橋一生、津田寛治、黒田大輔:巨災対のメンツ。
この人たちもみんな素晴らしい。

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▲愉快な仲間。

有無を言わさぬ余貴美子、爺の底力、柄本明、
そら嫌だよなあ、でもやるべくはやるという平泉成なんかも良かった。

あっちゃん出番少なかった。センターにもいなかった(そもそもどこがセンターだ)。

松井秀喜やデーモン小暮が出てこないのは良かった。


▼作品詳細などはこちらでいいかな
シン・ゴジラ@ぴあ映画生活
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シン・ゴジラ@あーうぃ だにぇっと
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シン・ゴジラ@映画のブログ
▼関連記事。
シン・ゴジラその1@死屍累々映画日記

PS 逃げる人々の描写で、
 一人で逃げる人は全速力で、集団で逃げる人はそこそこの社会的な速さで、
 という書き分けがされていたのは細かい演出だな、と思った。
 あと、かなり見切れ寸前のスクリーンの端まで逃げてる人が映ってたりもする。
PS2 他の人のブログ記事を見てるうち、
 1954ゴジラは核兵器がある社会への警告、
 シン・ゴジラは核発電がある社会への警告
 なのかもしれない、と思うようになった。
 凍結されたゴジラは水を入れてひたすら冷やすという仕組みも含めて原発その物だ。
 観客である我々はこの動けなくなったゴジラと共存しなければいけないのだが、
 何故、ゴジラが動けなくなったその場所にいるかと言えば、
 核発電によって潤わされる土地がそこだからであろう。
 潤わされる土地こそ汚染されるべきという真っ当な怨嗟がそこにある。
PS3 次回作が『シン・ゴジラの息子』だったら、それもおもろいなと思う。
PS4 きゃー、映画のブログさん、初期TBとコメリストに付け忘れたあ。追加。

2016年08月09日

『シン・ゴジラ』をトーホーシネマズ六本木7と、109シネマズ木場2で観て、訳分からんけどおもろいやんけふじき★★★★★(ネタバレ)その1

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▲「こんなに目が小さい奴に二代目西川きよしを襲名させる訳にはいかん!」

五つ星評価で【★★★★★何故だか分からない。だが、面白いのだ】
ネタバレ注意

見終わっての第一感想が「何だこれ、おもろい」。
ただ、漠然と面白くて、何が面白いのかが自分でも今一つ分からなかった。

そこで回答を模索してまず、思い浮かべたのが
ゴジラの怪獣としての存在のユニークさだ。
ゴジラの原イメージをとどめながら、まさかこれがゴジラではあるまいと
イメージを破壊する第二形態。

今回のゴジラは変形する。
第一形態(海生動物:全体像は見せず)
第二形態(水陸両棲)
第三形態(陸上歩行に適した直立形態)
第四形態(武装防御形態)

ああ、なんて可愛いんだ、第二形態。
そして、強そうで無防備な第三形態、
ひたすら強い第四形態。

いやいや、確かにこいつらは楽しい一群であるのだが、
こいつらをもってして最高と思わされたのかと言うと違う気がする。
第四形態への詰将棋のような戦い方も面白いし、ダイナミックだが、
これとて「そこだけ白眉で素晴らしい」というより、
最後の一手はそう打つのが気持ちいい、という要素としてよく出来ている感じだ。

そうするとあの「えんえん会議」だろうか。
答はYESであり、NOだ。

この映画は登場人物が恐ろしく早口で饒舌だ。
特災対のメンツなんてもう何言ってるのか分からない単語を
高速のマシンガンのように撒き散らして、喋りまくる。
1カット1カットが短く膨大だ。
これは人間側が一種類の群体で
各細胞が呼吸するようにして全体のペースを作っている、そう見える。
人間パートが終わるとゴジラパート。
ゴジラは昔のチャンピオン祭のように吹き出しで話したりはしない(笑)。
ただ、その存在で偉容を誇示するのみである。
それこそがゴジラ側の人間パートへの回答である。
このゴジラのパートが大きく三つ。

‖萋鷏疎屬任僚蘊緡Δら海に戻るまで
第四形態での再上陸から機能の一時停止まで
F炭丗个旅況發砲茲覲仞辰ら活動停止まで

おそらく、人間側パートは人間がずっと話をしているだけで
基本BGMは流れていない(景気づけのドラムパートはあったか)。
人間側が計画を立ててお膳立てをしている場面で、ひたすら話す言葉の応酬に
聞き取りづらくなってしまうのでBGMはない方が映画として理に適っている。

そして、ゴジラのターンはどっぷりBGMが被さる。
この緩急が実に気持ちいい。
会議場面でたまったストレス(ラベルのボレロの小さな音での演奏)が
巨大な怪獣のうねりで相殺される気持ちよさ。
しかも,筬△浪獣側のテーマ曲だが、は自衛組織側の凱旋マーチである。
この高揚感。

『シン・ゴジラ』はこの緩急のタメやブッパナシの制御が
今まであったどんな映画より上手い。だから、気持ちがいい。
そして無邪気に「面白かった」と口に出して映画館を出れる。
つまり、これは乗せられる気持ちよさをひたすら享受できる映画なのだ。
そんな映画、面白いに決まっている。

これと同じ構成でやったら絶対面白くなりそうな物語がもう一つ頭に浮かんだ。
『ガリバー旅行記』の小人を人間パート、ガリバーを怪獣パートとして撮る。
プロジェクトの予定・計画・積み重ね部分を会議として、
そしてその結果動くガリバーの活躍をスペクタクル溢れる怪獣映像として撮る。
きっと面白い物が出来るだろう。

とりあえず、ここで一段落。
この辺で一回UPしよう。全部語ろうとしても一度では全部語れない。
この記事、とりあえずまだ続きます。


【銭】
六本木はトーホーシネマズのメンバーポイント6ポイントで無料鑑賞。木場はIMAX。2200円普通に使用。だがしかし、IMAXであるからより楽しめたというより、コンテンツが面白いから再度楽しめたという感じであった。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
シン・ゴジラ@ぴあ映画生活
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 は続きの文書に付ける予定。
▼関連記事。
シン・ゴジラその2@死屍累々映画日記


2016年08月08日

『悪霊島』を角川シネマ新宿1で観て、残念だけどキャスト見てるだけで楽しいふじき★★

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▲鵺も悪霊も大した出番ないしなあ。

五つ星評価で【★★横溝正史の小説って徹底的に解体しないと分かりやすくならない。今回はそのプロセスが不徹底】
初見。角川映画祭の1プログラム。
篠田正浩には申し訳ないが、東宝初期三部作の市川崑の分かりやすさには勝てない。ともかく登場人物が多い話だし、本家・分家と対立しているし、その対立に群がる有象無象と色々な人間がいっぱい出てくるのを整理しきれてない。この大前提が整わないと、それぞれの立場や感情がお客に伝わって来ず映画がダダ滑りしてしまうのである。

にしても多彩な登場人物を見てるだけで楽しい。

金田一耕助に鹿賀丈史。この映画(1981)の12年後1993年に出演した『料理の鉄人』の主宰役のイメージが強い今や押しも押されぬ怪優だが、この時点では飄飄していて思った以上に金田一耕助の外観を伴っている。人間って不思議。ちょっと間違えると斉藤洋介にも似てる。この金田一耕助が石坂浩二と違って明るくない。積極的に暗い訳でもないのだが、笑顔がなく、人と関わりを持とうという積極性が見られない。あちこち無計画に歩きまわっては『家政婦は見た』状態で、何故か、人々の秘密が暴露される会話の横にすっといたりする。ちょっと薄気味悪い。うっすらミスキャストであろう。
事件が起こった時代はヒッピー・ムーブメントの1960とか1970年代頃なので、戦後くらいまでしかいなそうな書生ファッションの金田一耕助は合わない。いや、そうではなく、原爆の話が出てくるので本当はこれ終戦から20年後くらいの話なのだ。そうすると1940年くらい。黒澤明がモノクロ映画撮ってた頃と思えば分かりやすい。なのに何で2,30年も早くヒッピー出しちゃったのかと言うと、ジョン・レノンの「Let it be」を劇中で使いたかったから。なんかメチャクチャだなあ。そうまでして使った「Let it be」はCM起用でバンバン流れてお客を呼ぶのに大変寄与したと思うけど、映画の中では特に本筋に繋がらないどうでもいい部分だ。その上、この曲を使った事で契約上セル素材に原曲を使えないというケチが付いてしまった。雑なことやった報いとは言え、不幸な映画である。

メインの女優は二枚看板で岩下志麻と岸本加代子。
岸本加代子が中々役者してて驚く。
二人とも双子役で一人二役×2という設定が実にトリッキーである。

ヒッピー青年に古尾谷雅人。冒頭のモノローグは凄い大根。古尾谷雅人だって物によっては大根な演技をする時があるんだから、アイドル出身の女の子がちょっとくらい感情こもってない演技だからって全力でディスるのは止めてあげてほしい。ちなみに板野友美はディスってもいい。「ちょっとくらい」じゃないから。

佐分利信にニヤリ。まんま『獄門島』みたいな役じゃん。

石橋蓮司も若くってトリッキーなことやってる。

中尾彬は金田一耕助演じた事のある役者だから、殺されてはいかんだろう(何となく)。

一番ビビったのはカミナリ落とす顔が般若っぽくて怖い下町のお母さんみたいな役の多い根岸季衣が、ロリータみたいな立ち位置の役に出てた事だ。
・ツインテールである。
・ハイソックスである。
・若い。
・メガネっ子である。
ちゃんと萌要素揃っているのに根岸季衣なので、
頭の奥が否定して「萌え状態」にならない。

横山さん(という役の人)殺されなくて良かったんじゃないかなあ。


【銭】
角川シネマ、テアトル系なのでメンバーカードで1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
悪霊島@ぴあ映画生活

PS 染色体を広めるSEX大好き人間が話の核にいる事と、
 金田一耕助が小旅行して旅行先で謎を解くのはいつものルーチン通りである。

2016年08月07日

『ターザンREBORN』を109シネマズ木場7で観て、バローズらしいよねふじき★★★

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▲ムキムキ。

五つ星評価で【★★★きっとこれはバローズらしいターザン】
E.R.バローズの冒険小説は好きで、若い時(かれこれ3とか40年前)には火星シリーズ、金星シリーズ、月シリーズとか読破した。
でも、ターザンには手を出していない。それは、SF要素が乏しそうで、刊行点数が多いので手を出しづらかったのだと思う。
でも、バローズが映画の「ミー、ターザン、ユー、ジェーン」みたいなターザンを怒ってるという話は聞いていた。小説の中のターザンは英国貴族の血筋で、その高貴な血筋からくる振る舞いと沸き起こる野生衝動に悩む英雄であるとも聞いた。つまり、常に自制を怠らない紳士である、バローズの主人公たちの一人なのだ。彼等はストイックすぎて、実にもう男が惚れる男達なのである。
前作『グレイストーク』も真のターザンを描こうとしていた(記憶曖昧)。
そしてディズニーの『ターザン』も単に猿人間野郎ではなかった筈だ。
どちらもブレイクしなかった。
大衆はターザンに癒される猿人間でいてほしいのかもしれない。

という訳で今回も原作寄りの造形である。
英国貴族になる為に、どう人間語を学んだとかザックリすぎるほど削ってある。
ターザンがどうターザンになったかより、今のターザンょお見せします。
でも、昔のターザンも申し訳程度にチラ見せしますよ、と。
物量で言えば2本分の話を無理やり1本にして、
省略した分はDVD特典とかにしそうだよな、って疑いすぎか?

基本的に悩むターザンは好き。彼のような出自を持ってしまったら悩まない方が不自然だ。悩むアレクサンダー・スカルスガルドの絵になる事。野生生活を忘れたいのに、彼の手首は四つ足時代の名残で変形してしまっている。悩みないように振る舞っていながら、この根底の哀しい事。そういう静の部分のターザンが男前で良かった。

静でないターザンはどうか。
ここ匙加減が難しい所で、今回のターザンは無敵ではない。敵に捕まるし、敵が多数なら勝てるとは限らない。最終的には勝利を勝ち取る。どちらかと言うと「ただ凶暴」というよりは「知将」に近い。これが小説だったら問題ないのだが、映画だと「ちょっと弱い奴」に見えてしまって少しキツい。なので、今回のターザンのアクション・シーンをディスりはしないが、もう一発かまして欲しい感はあったとだけ言っておきたい。
うん、でも、アレクサンダー・スカルスガルドはよくやったと思う。名前、長いから使い勝手悪くてあまりブログで取り上げたくない人なんだけど。
そのアレクサンダー・スカルスガルドのラストのアレ(予告で見せちゃってるアレです)は中々クレバーかつ彼がターザンでなければできない事を素晴らしいビジュアルで表現してて中々良かった。

彼の生涯の伴侶たるジェーンを演じるマーゴット・ロビーの従来のジェーンに収まらないオテンバぶりも良かった。最終的に「ターザン」の物語だから彼女はターザンに助けられるのだが、彼女主役のスピンオフとかできるくらい一人で活躍していた。ああ、この人『スーサイド・スクワッド』のハーレィ・クインの人なのか。そら、自由でステキだわ。

クリストフ・ヴァルツがなかなかいい感じにイヤな奴だ。まあ、悪役はいつも通りお上手なのだが、ヒゲや眼鏡や帽子で変装して、いつもの「オホホホホホホ」みたいなキャラ作りもなかったんでクリストフ・ヴァルツとは思わなかった。あの「オホホホホホホ」キャラなしでも演技できる人なのね。ちょっと見くびってた。

最後に、いつも通りにすぐ分かるサミュエル・L・ジャクソン。何ですぐ分かるかと言うと、ハリウッド映画に出てくる黒人の二人に一人は彼が演じているからだ。いや、それは流石に嘘だが、それなりのセリフを要する役だったら1/10くらいは出てるんじゃない? そんな気がする。ってーか、このサミュエルが正義側の人物なのに排除したくってたまらない。「黒人」だからという訳ではないが、サミュエル、目にも耳にもうるさい。存在がうるさい。最初、ターザンと会った時に語りかける侮蔑的な言葉とか、あー、もう、本当にイライラさせられる。そこそこターザンの危機も救うのだけど、彼が救わなくても他に誰か立候補で手を上げろよ、と。お荷物感この上もなし。


【銭】
109シネマズの毎週火曜日の小メンバーズデイで割引価格1300円。

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ターザン:REBORN@ぴあ映画生活
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ターザン:REBORN@Akira's VOICE
ターザン:REBORN@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
ターザン:REBORN@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS あの大暴走、敵側に少年院時代の力石徹がいたら塞がれていたに違いない。
PS2 『ターザンREBORN』って邦題もどうか?
 原題は『ターザンの伝説』
 いっそターザンを双子にして『伝説兄弟ター&ザン』でどうだ!
 どうだ!じゃないよ、俺。
PS3 ジェーンがジェーンジェーン可愛いじゃないの(バカじゃないの俺)

2016年08月06日

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』をトーホーシネマズシャンテ1で観て、トランボを応援する理由はふじき★★★

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▲徒ランボー。

五つ星評価で【★★★とても愉快で面白いし飽きもしないのだけど凄くよくまとまってしまっている為にパッションを感じづらい】
物語は勧善懲悪で「赤狩り」時代にヒドイ目に会った主人公は見事に復権する。
彼が求めたのは同じ事が起こらないようにする事。
だから、彼は自分を弾圧した人間を弾圧しない。
そこで心の狭い私とかは思ってしまうのだ。
「なんだよ、やっちめーなよ」と。
正しい映画であり、退屈とは縁遠いいい脚本なのだが、カタルシスは感じづらい。
やっぱね、主人公をひどい目に合わせてたアレとかが「もはやこれまで!」と
ナイフで主人公に襲い掛かって、主人公が仕方なしに返り討ちにするとか、
そういうのが欲しい。

主人公トランボを演じるのはブライアン・クライストン。知らん。
彼(トランボ)の何がいいって、偏屈者であるのも好きな一因だけど、
彼がどこからどう見てもワーカーホリックなのが嬉しい。
最高の仕事をしてきた男が、その仕事を取り上げられた時、
それに歯向かう方法は「仕事、仕事、また、仕事」というのが
同じくワーカーホリックを自認する自分には痛いほど分かる。
彼の仕事は生活の糧なのだが、それだけではない。
彼は仕事に誇りを込めているのだ。

その彼は裁判に負けて投獄されてしまう。
彼の親友は再裁判を促す。彼は否定する。
裁判に勝つ事は正義であるが、
正義が得られさえすれば何もかも好転するとは思えなかったのだろう。
元々、正義はずっと彼の心の中にあるのだ。
それを他人に同調してもらうよりも、彼と家族が生きていく事の方が大事だ。
なので、仕事をする。
彼が仕事をし続けられる事、
その仕事が彼の政治的主張とは関係なく大衆に受け入れられる事が
彼から仕事を奪ったものへのカウンターなのだ。

トランボを中心にして両極端の配役で
ヘレン・ミレンとジョン・グッドマンか出ている。
ヘレン・ミレンはトランボの敵。こんな憎々しいなんて凄い。
ジョン・グッドマンは八百屋や肉屋の親父みたいな映画興行師。
下品なB級映画で儲けている。
この男がヘレン・ミレンの部下に脅されて激昂して叫ぶセリフがいい。
「俺ぁ金と女の為に映画やってんだ!」
この「女」は英語で「pussy」だったから、こんな感じが本当だろう。
「わしゃあ銭とオメコの為に映画やっとんじゃ!」
メッセンジャー程度の奴に「銭とオメコの為に働いてる」大将を止める事は出来ない。
あのシーンは気持ちよかった。
正義を規定してそれをゴリ押しする奴に、元から正義のない者が負ける筈がない。


【銭】
映画ファン感謝デーに見たので1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男@お楽しみはココからだ
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男@ノラネコの呑んで観るシネマ

PS トランボの使うタイプライターはIBM社製。
 なるほど、そういう会社だったのね。

2016年08月05日

『ヒマラヤ』をHTC有楽町2で観て、疲労で惨敗ふじき★★

五つ星評価で【★★ファン・ジョンミンは悪くない。悪いのは俺だ】
「名誉も栄光もない挑戦」というのに弱いので見に行ったが、
疲労に負けて客席でヒバーク状態。残念な鑑賞になった。

実在の登山家を演じたファン・ジョンミンはいつも通り、典型的な雷オヤジ(怖いけど実は優しい)で鉄板。実在の人物がああであったとは思えないくらいいつものファン・ジョンミンだった。
それを受ける形の弟子役のチョンウもペーペー時代から立派な登山家になるまでを卒なくこなしていた。
このチョンウの奥さんを演じた女優さんも個性的にトンガってて微笑ましく可愛かった。

映画は「名誉も栄光もない挑戦」が行われる為に、その下地となるファン・ジョンミンとチョンウの絆を1から描いていく。ちょっとその部分が長くて乗り損なってしまった。


【銭】
テアトルの会員割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ヒマラヤ〜地上8,000メートルの絆〜@ぴあ映画生活

PS そう言えば遭難者の嫁さんの現地来訪って邦画『エヴェレスト 神々の山嶺』
 でもやってたけど、あっちは登山体験者とかじゃなかったので、随分、
 突飛でムチャやる嫁さんだよなとか思わされた。
 こっちの話からのイタダキだったのか。
 それで「神々のイタダキ」って、いや一応違うか。

2016年08月04日

『汚れた英雄』を角川シネマ新宿1で観て、薄くて薄くて大笑いふじき★★

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▲キャー、まさおーっ。

五つ星評価で【★★人間ドラマは皆無。レースシーンは本気度が伝わってくるがレース展開等は全く分からない】
原作小説未読。だが、多分こういう話ではないだろう。
初見。角川映画祭の1プログラム。

草刈正雄かっけーな。何か脱いで尻ばっかり出している。
角川春樹がついに監督に手を出した初監督作であり、
後の『愛情物語』『天と地と』と同じように、とてもダラダラした演出がなされる。
どれも群衆を使うシーンが多い映画なのだけど、その群衆がニヤニヤ笑ってて緊張感がない。大きくレースシーンとレース以外のシーンに分かれるが、レースシーンはひたすらバイクの走行シーンを撮り続け展開が分かりづらい。ただ、レース撮影に関してはそんなに悪くない。全体としてイカされてないのは残念だが。
問題はレース以外のシーン。「映画生活」の映画の粗筋を読んでやっと分かったのだが、草刈正雄のレースの資金源は金のある女であちこちから貢いでもらってる。それで『汚れた英雄』なのか。初めて分かった。映画内では惚れっぽい男が次々と自由恋愛してるようにしか見えん。濡れ場も含めて、人と人の対話シーンは凄く引いて景色や一枚絵のように撮る。すごくこだわっているのだけど、引きすぎてて役者が誰だかも分かりづらいカットがいっぱいある。「味」と言う以上に役者の演技が届かない失敗演出だと思う。

草刈正雄はかっけーの代名詞。
その草刈正雄とねんごろになる木の実ナナ。まだ若いが外見はあまり変わってない。
もっともでっかい集金パイプにしようと、ねんごろになったレベッカ・ホールデンは可愛くも美しくもなく、醜くもない金持ちの金髪というだけだ。女性を魅力的に撮るのも監督の仕事だが、その辺はバリバリ、スルーしてた。
草刈正雄のメカニック・チームは奥田暎二(この時はまだ「英二」名義)と浅野温子。
浅野温子まだ若くて溌剌としているけど、
彼女と奥田は夫婦役なので、草刈との濡れ場はなし。

ともかく主題歌がかっこよく、
映画より主題歌の方が全然、上。



【銭】
角川シネマ、テアトル系なので水曜は1100円均一。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
汚れた英雄@ぴあ映画生活

PS 当時「スネークマン・ショー」などで気を吐いてた伊武雅刀が
 レースの実況DJを担当しているが、これが「ナウい」感覚に満ち溢れていて、
 今見るとかなり恥ずかしい。
 芸人だったころの「でんでん」の持ち芸みたいな粋がってる恥ずかしさがある。

2016年08月03日

板チョコ

森永とロッテと明治の板チョコが売り場に並んでたら見比べてほしい。
森永とロッテの板チョコの方が明治より「でかい」。
じゃあ、明治なんて買わん方がいいのかと言うと、
実はどれも内容量は同じ 50g だ。
明治の方が他二社に比べて厚みがある(筈だ、厳密に調べてないけど)。
もしくは体積が同じでその分、重い(密度が高い?)。
いやいや、多分、単に厚いだけだろ。

大して味覚が鋭敏でない私に言わせればどれも美味しい。
パッケージ(内容量表示)が嘘じゃないならどれも同じ量なので
どの社の板チョコでも安心してお買い求めください。

PS 『シン・ゴジラ』の感想レビュー、時間なくってなかなかかけへーん( ノД`)

2016年08月02日

『エクス・マキナ』『ハートビート』を新宿シネマカリテ1と2で観て、閉め方が嫌いなのと、ドカンと来ないのとふじき★★★,★★★

『エクス・マキナ』
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▲デザインが凄いな。これをちゃんと映像化する技術もだけど。
流石アカデミー賞の視覚効果賞受賞作品。

五つ星評価で【★★★♪可愛い顔してあの子割とやるもんだねと】
んーとね、AI可愛い。でも怖い。
なかなかうまいこと作ったもんだが、
自動学習タイプであるなら、性格は親がベースになる。
親の性格が悪ければ、子供も影響を受ける。
思考傾向とかモニタリングできるなら
アシモフのロボット三原則に背くような考えや行動を起こした時は
ブレーカーが落ちるみたいにしておけばいいのだと思う。
それはそれで管理社会的で怖いのだけど。
ただ、そこを制御できないなら少なくとも商品として出荷はできないだろう。

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▲写真は脇のキョウコ。

キョウコはいい子でよかったな(パーソナリティ分からんけど)。
というかミステリアスで何でも受け入れてくれる女の子だからええんやろな
……どう考えても社長はキョウコとやってるやろなあ。
何か情とかないのに情が深そうなSEXしそう。
それは他者に対する自分の思いの自己投影みたいな物かもしれないけど。
ちっちっちっ、濡れ場の映像流出せんかなあ。

PS アキナとマキ
 アキナ「まきぃ〜」
 マキ 「あきなぁ〜」
 二人 「エックス攻撃!」
 いやいや「エクス・マキナ」ってそんなんとは関係ないと思うぞ。


『ハートビート』
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▲主役男女とソノヤ・ミズノ

五つ星評価で【★★★ダンスは熱いが話が平坦】
クラシック・バレエ、バイオリン、ストリート・ダンスの融合を絵で見せる。
物語は田舎から出てきたバレエ・ダンサーが名門校で学ぶ中、
偶然出会ったストリート・ミュージシャンやストリート・ダンサーとの交流から……

これ、主人公が特に交流から何も得ないという珍しい映画だ。
ダンサーである主人公のダンスは交流によって変わる事はない(ゼロとは言わんが)。
主人公のダンスを変えるのはあくまで学園生活でのダンス指導なのだ。

主人公は成り行き上、性格の悪いおハイソ集団と、
ストリート勢込みでダンス・コンクールで争う事になるが、
それは特にどちらのダンスが上とか下とかの階級意識あっての戦いではない
(正確には階級意識の側面はあるが強く強調されない)
なので、主人公が打ち勝つべき物が何なのか、という目標が分かりづらい。

ダンスシーン、演奏シーンは一つ一つ面白いし、見応えがあるのだが、
その全部がうねるような波になってカタルシスに至らないのは
映画のストーリーや、登場人物の感情とダンスの盛り上がりがリンクしないからだ。

だから惜しい。

主人公のダンサーはキーナン・カンパ(プロのバレリーナ)。
この腫れぼったい顔とでかいガタイはちょっと苦手。
でもダンスの情感にはぐっと来るものがある。そこはプロだ。

お相手をする愁いを秘めたバイオリン奏者にニコラス・ガリツィン。彼はまあ良し。
彼が直接弾いてる訳ではないだろうけど、劇場で聞くバイオリンの音は浸れる。

そして主人公のルームメイトに『エクス・マキナ』のキョウコをやってたソノヤ・ミズノ。後付けで聞いてビックリした。
えーと、普通です。喋る彼女は実に普通で顔の造形以外キョウコの面影はありません。
しょうがないけど残念
しゃーない。あの役、引きずってたらこの映画が壊れる。


【銭】
エクス・マキナ:武蔵野興行水曜1000円割引。最終週だけあって満席出てた。
ハートビート:カリコレ前回半券割引で1200円。
『ハートビート』はカリコレで先行上映。8月20日から一般上映予定。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
エクス・マキナ@ぴあ映画生活
ハートビート@ぴあ映画生活
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エクス・マキナ@ノラネコの呑んで観るシネマ
エクス・マキナ@こねたみっくす

2016年08月01日

『アクセル・ワールド INFINITIE ∞ BURST』をトーホーシネマズ日本橋4で観て、なべてこの世は事もなしふじき★★★

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▲綺麗どころ二人。

五つ星評価で【★★★オタク濃度高いアニメ。映画のバランスが凄く変】
原作小説、TVアニメ未読未鑑賞。
チラシで「新たに紡がれるオリジナルストーリー」と書いてあるのに
前半はバリバリのTVアニメ編集版。
複雑怪奇な内容を一見さんに開設説明してくれるのはありがたいが、
この編集パートの長さはTVアニメからのファンに偉く不評っぽい。
そらそうだろう。一見さんの私でも、編集部分が長い事は分かるし、
しかも、それが必ずしも新作部分の助けになっていない。
もしかしたらCVいっぱい投入する事で
客足を増やそうみたいな考えがあるのかもしれないけど、
ラストバトルが総力戦だとしても、全員参加させないシナリオは作れただろう。
単に一つの必殺技を出すためだけに参加させられてるキャストが多すぎる。
それでは物語として正しく機能しない。
ラストバトル敵が制御している空間に辿り着くのは主人公が所属するチームの
主人公とチーム長と、赤い彼女くらいでいい。
他のメンバーを出さなければいけないなら、出す必要性のある役割を与えるべきだ。

って事でオタク濃度バリバリのアニメを楽しんだ。絵が楽しいのだオタク濃度高いと。
実生活と違う「かっけーアバター」で暴れまわる自分には憧れる。
しかしアバターを扱う実体がみんな美少女だらけで、
主人公がポッチャリ男子ってのは現実のアニメファン狙いすぎだろう。恥ずかしい。
恥ずかしさを乗り越えてきた者がより強い快楽を得られるのもまた分かるのだが。

この物語で描かれる「加速世界」の設定がよく出来ている。
現実世界とリンクした世界(ポケモンGOの対戦ゲーム版だ)で、
対戦相手と戦いながらレベルを上げていくが、
一定以上のレベルになると、敗北を重ねる事で、
ゲームから強制切断され、プレイ時の記憶を失うというペナルティがある。
そのペナルティが施行される事により、プレイヤーは仮想世界の中で確実に死ぬ。
これは強烈な設定だ。
新作部分はこの命題を借用しているが、
突き詰めてはいないので何にせよ中途半端感が高い。


【銭】
トーホーシネマズのメンバーカイントポイント6ポイント使ってロハ鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
アクセル・ワールド INFINITE∞BURST@ぴあ映画生活

2016年07月31日

『世界侵略のススメ』『バナナの逆襲』『セバスチャン・サルガド』『光のノスタルジア』『真珠のボタン』6本まとめてレビュー

未レビュー洋画ドキュメンタリーをできるだけ短評で。

◆『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』トーホーシネマズみゆき座
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▲なかなかいい絵じゃん。

五つ星評価で【★★★決してつまらなくはないが予定調和で予告編のままで、ちょっと長い】
「世界侵略のススメ」というのは大層な題名だが、マイケル・ムーアが世界の国々に行ってその国のいい部分を見つめ直すというすこぶる大人しいドキュメンタリー。勿論、ムーアが撮るからには退屈はさせないし、相変わらず自分の生地アメリカに向ける視線はシニカルだ。

でも、細切れって言うか、箸休めって言うか、ターゲットをロック・オンしたら自分がどうなろうがもう止まらないという狂ったムーアの姿はここにはない。もう、そんなに心血注げないと言うのか、次回までの充電+資金集めなのかは分からないが、ムーアには前の感じで頑張ってほしいと思う。まあ刺されん程度に(刺されそうだよなあ)。

ムーアって外観がギリギリ熊さんっぽいのだけど、年取って歩くのが辛そうなのは見ているこっちも辛い。観客全員がフケセンのデブセンではないのだから、ここは一つ「ムーアくん」とかいうゆるキャラを作ってみてはどうだろう(声が届きさえすれば本当に作らないでもなさそうなところがムーアのいいところ)。


◆『バナナの逆襲』ユーロスペース2
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▲♪ばななんばななんばなな

五つ星評価で【★★★第一話、第二話ともに星三つ。個人的には第一話の方が好み】
元々はバナナメーカーと労働者の争いを描いた第二話の『敏腕?弁護士ドミンゲス、現る』が元になるドキュメンタリー作品であり、この第二話の公開に関する訴訟を自ら撮影して作品にしたのが第一話『ゲルテン監督、訴えられる』である。バナナ農家の受難を描く第二話より、映画監督がバナナ企業にメディア戦略で追い詰められる一話の方が好き。多分、異国のバナナ農家より異国のドキュメンタリー映画監督の方が世界が近いからだろう。大企業が映画監督に牙を向くとどんな事が行われるのかが実証試験でよく分かる。こういうの見てると金がある奴って碌な事をしない。
映画生活さんによると2015年スウェーデン映画祭で『触らぬバナナに祟りなし(仮題)』のタイトルで公開されたらしい。そっちのタイトルの方が好きだな。


◆『セバスチャン・サルガド』『光のノスタルジア』『真珠のボタン』いずれもギンレイホール
五つ星評価で【★★★,★,★サルガドの圧倒的な力。グスマンの好き勝手に良くも悪くも圧倒される】
『セバスチャン・サルガド』
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▲撮る人を撮る絵。赤い肌の人を見ると火星シリーズのデジャー・ソリスとか思いだしちゃうんだよなあ。

『セバスチャン・サルガド』を見た直後、ツイッターでこう囁いてる。

とてもテンポが悪いんだけど、使われる写真の力の強いこと。技術がジャンルを凌駕するのは大変カッコいい。

うん、そうだったと思うが、時間が経ったのでもうあまりよく覚えていない。
逆に言えば、やはりサルガドの写真の力の強さで救われてる映画だと思う。
わざわざ逆に言わんでもいいのか(つーか基本ヴェンダース苦手)。


『光のノスタルジア』『真珠のボタン』
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▲光のノスタルジア(1)ダンゴ三兄弟っぽい観測所。いい絵撮りよるんやけどね。
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▲光のノスタルジア(2)脚部が弱そうだとSWのメカっぽい。

『光のノスタルジア』は二回見た。一回目を見た直後、ツイッターでこう囁いてる。

「光のノスタルジア」見ている際中、何者かにクロロホルムをかがされたらしい

二回目を見て、こう呟いてる。

「光のノスタルジア」がどうしても起きてられない。ただ「見る」だけで引っ掛けて、星、遺体、木乃伊とかと緩い関心を繋げていくが、私自身の関心が持続しない。一つ一つの絵の力は強いのだけど

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▲真珠のボタン(1)北野武っぽい顔。いい絵(いい素材)撮りよるんやけどね。
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▲真珠のボタン(2)こんなんが夢枕に立ってたら泣くね。

『真珠のボタン』を見てこう囁いてる。

「真珠のボタン」あかんなあ。伝えたい事が演出が信じる俺意識のせいで逆に伝わらない。植民地時代と独裁者時代の悲劇を全て均質にして気付く俺ってかっけーって言ってるみたい

基本、この監督の事象Aと事象Bを関連付けて語る語り口が好きでない。そのAとBの関連付けが単なる思い付きにすぎなくて、「一緒に語るのってそんなに大事な事?」って思ってしまうのだ。それは監督同様そういう結びつけ方が好きな人もいるだろうから映画その物に対して価値が全くないとは言わないが、私個人はどうにもならなく嫌い。どれもこれも寝ちゃってるから映画の全てを見てないが上の暴論と言えば暴論だけど(こんなん起きてられへん)。

JKの言う「生理的にムリ」って奴。
いや、違うか。
「生理だからムリ」って奴。
もっと違うか。


【銭】
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ:トーホーシネマズの
 メンバーサービス週で1100円。
バナナの逆襲:ユーロスペース会員割引で第一話、第二話、各1200円。
セバスチャン・サルガド:ギンレイホールの会員証を使用して鑑賞。
光のノスタルジア:ギンレイホールの会員証を使用して鑑賞。
真珠のボタン:ギンレイホールの会員証を使用して鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ@ぴあ映画生活
バナナの逆襲 第1話 ゲルテン監督、訴えられる@ぴあ映画生活
バナナの逆襲 第2話 敏腕?弁護士ドミンゲス、現る@ぴあ映画生活
セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター@ぴあ映画生活
光のノスタルジア@ぴあ映画生活
真珠のボタン@ぴあ映画生活

2016年07月30日

『HiGH&LOW THE MOVIE』を新宿ピカデリー2で観て、関口宏はどうしたふじき?★★★

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▲AKIRAがキングダークみたいに本当にこれくらい大きいキャラだったらおもろいのに
(番長マンガだったらそれくらいありやろ)。

五つ星評価で【★★★今時この昔の週刊少年チャンピオンみたいなフォーマットはリアルじゃないだろうけど、あえてそこは無視でいいのか?】
このタイトルで関口宏キンキン出えひんのか?
一見さんで鑑賞。思った以上にちゃんと粗筋言ってくれるので内容では困らない。
それにしてもごっつ人だらけだ。
抗争ものだが、抗争するチームの数が半端ない。
直接殴りあいに参加するのは9以下チーム「ムゲン」「雨宮兄弟」「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」「MIGHTY WARRIORS」「DOUBT」。

「ムゲン」:目がテリー伊藤なAKIRAが一人で頑張る今はなきチーム。
「雨宮兄弟」:ムゲンのライバル。長男は映画マニアのあの人。革ジャンバイク。
「山王連合会」:「お嬢さん俺を拾ってくれませんか」軍団。小奇麗。
「White Rascals」:白ホスト。エアバンドGBがここにいる事から多分弱いチーム。
「鬼邪高校」:黒い。3年で入れ変わる。なのに若者感がない。
「RUDE BOYS」:パルクール集団。汚い。
「達磨一家」:林遣都一人で歌舞いてチームを持たせてるっぽい。
「MIGHTY WARRIORS」:踊る悪もん。
「DOUBT」:よく分からないけど多分踊らない悪もん。幹部キャラのいない下っ端集団。

カラーギャングよろしく基本カラーが決まっているので、思った以上に見分けは難しくない。この辺はガルパン同様。見分けて何になるという事もないので、見分けられなくてもそんなに困らないけど。多分、みんな全裸で殴りあったら誰が誰だか分からなくなると思う。
基本、「ムゲン」「雨宮兄弟」「山王連合会」くらいまで判別できれば、後は「それ以外」と「悪もん」。このくらいで全然見れるから大丈夫。何、殴りあってるのが大勢でそんな大層な話もない。

メインは山王連合会のガンちゃんとその部下がおかしな行動をする先輩AKIRAを説得して正道に立ち返らせる話。悪夢でうなされるAKIRAが取った行動は自分の悪夢を断ち切る為にケンカ祭で他者をボコボコにするのを過程にするって傍迷惑な奴。キスでもしたれや。ケツにちんちんでも突っ込んだれや。その方がファンも喜ぶやろ。で、AKIRAが落ちたら(改心したら)何故かそれで争いが自然収束してしまう。ええっ。何だよそのルール、聞いてないよ〜。

ケンカの最中ずっとエグザイルの音楽がなってて、こういうののBGMにはとても向く。エグザイルの演技力はよう分からんが、別に取り立てて下手とは思わん。ただ、スクリーンの大きさでそれぞれの顔がアップになると、この人たちは本当に普通の顔だよなあ、という事でカリスマ的なかっこよさを全然感じられんかった。アクションはカメラがどしっと動かないのが良い。とても見やすいアクションた。
そう言えばバイク乗るのに被るとかっこ悪いから下っ端の人以外はみんなヘルメットを被らないのね。映画内警察はこういうのを取り締まらんといかんよ。
だいたい大同小異だけどケンカしてるのにみんなスタイリストが持ってきて、今、商札外しましたみたいな綺麗な服を着てるのは違和感あり。特に山王連合会はこれでナンパして女の子とはめるんや感が半端ない。いやいや、みんな母さんが買ってきた白ブリーフ穿いてそうなんだよな。カラー白ブリーフでええやん(ひがみ)。

喫茶店のお姉ちゃんが可愛い。好み好み。
誘拐された女の子が辛酸も舐めずに何となく解放されてしまう。
DOUBTそれしかやってないにも拘らず仕事が遅いな。
この枠だけ成人指定でスピンオフしよう!
(バックにエグザイルの曲かけとけばええやろ)


【銭】
新宿ピカデリーの前回入場割引+ネット割引で1200円。あとで新宿のチケット屋見たら800円くらいのムビチケが数店舗で出てた。ちっ。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
HiGH&LOW THE MOVIE@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
HiGH&LOW THE MOVIE@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS ジャイアント・ロボの節回しで
 ♪すすめーHiGH&LOW、立ーてHiGH&LOW
 ♪すすめーHiGH&LOW、立ーてHiGH&LOW
 って、歌ったらリピート属性高い。
PS2 AKIRAの役名が「琥珀さん」なのだが、「琥珀さん」というと
 AV女優の「琥珀うた」とか思いだしてしまうからなあ。
 男が自分で名乗っているなら、けっこーダサい名前だと思う。
 「ダイヤモンド太郎」とかそういうダサさではないのだが、、、
 「明日から俺、仇名をウルフにするからそう呼んでくれ」みたいなダサさ。
PS3 何がHiGHで何がLOWやねん?
PS4 ひょえー、記事タイトルに関する内容間違えたあ。
 詳しくはコメント参照。


2016年07月29日

『いしぶみ』『さとにきたらええやん』『マンガをはみ出した男赤塚不二夫』をポレポレ東中野で観て、ふーんおっおっうむうふじき★★,★★★,★★★

ポレポレで観たドキュメンタリー三本をできるだけ短評で。

◆『いしぶみ』
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▲綾瀬はるかの衣装は白と黒。黒の方が胸がボデっと見えます。

五つ星評価で【★★綾瀬はるかをずっと見てられる幸せというのが麻痺する映画】
繰り返し繰り返し聞かされる「なくなりました」という言葉。
野外奉仕に集められた広島三中一年生321人は
原爆爆心地から500メートルの位置で被爆する。
これはその被爆した少年の最後を周りの者が書き留めて記録化した事実の朗読だ。
砂ですら燃える原爆の熱の中、即死を免れた彼等の一旦時間を置いてからの死を朗読は延々と話し続ける。淡々と誰も助からない結果を話し続ける。
朗読者は綾瀬はるか。
色のついていない彼女が朗読するからこそ、失われたのは「命」であり、それがかくも残酷な方法で奪われたというのが伝わってくる。軽コメディー『高台家の人々』同様、これは綾瀬はるかという資質を前提にして作られた映画(正確にはTV番組の編集版映画)である。綾瀬はるかは優しいし強いし弱い。朗読を強いられる彼女は観客の代表者だ。

構成としては単純に面白くない。
絵的な演出は加えられているが、淡々と語られるだけと言うのは事実が驚愕するような内容でも、やはり退屈を誘ってしまう。ひどい出来事は「ひどい事を想像させる」だけでなく、「非人道的なひどいビジュアル」を叩きつけてもよかったのではないか。
もともとテレビ番組なので画素が多少荒いのはしょうがないが、カメラの影やカメラその物が移ってしまうのはあまりいい気持ちがしない。

池上彰パート(偶然、生き残った者へのインタビュー)は池上彰がインタビューしているという宣伝的な強みはあるが、池上彰だからこそという視点は感じない。いや、それはTVを見た上での池上無双に期待しすぎなんだろう。これはこれでよし。

早朝10:20,12:20と上映回があり、一回目、船を漕いでしまった。
二回目の回も入れ替え無しでいいというのでもう一回見た。
二回目の方が入場者が多く、車椅子のお客と視覚障害のお客が来ていた。
盲導犬と一緒に映画を見るのは初めてだけど、実に静かに待機をしていた。
『いしぶみ』は朗読が主体なので、耳だけで聞いていても分かると思うが、
本編前の予告って、聴覚だけだと謎の映画が多い。
今の映画の予告って映画のタイトルをほぼ話さないのだなあ。


◆『さとにきたらええやん』
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▲パワフルやね。

五つ星評価で【★★★「こどもの里」の魅力】
大阪、釜ヶ崎(貧乏人いっぱいおるところやろ)にある保育施設「こどもの里」を描いたドキュメンタリー。大阪のガキどもがつらい目を背景に抱えながらも「こどもの里」という居場所を得て、元気に暮らしてるのがよく分かる。うじゃうじゃ出てくる子供を見てるだけで元気が出てくる。本来、子供ってそういう力を持っている。ただ、あまり近くにずっといられるとうるさくてオデは嫌なのだけど。
ドキュメンタリーとしては、幾つもの事件をダラっと平行して淡々に描いてるのだけど、特に工夫や演出を感じさせないこの映画が予想以上に退屈を誘わない。きっと小さな一つ一つの出来事の積み重ねで少しずつ事態が前向きに進んでいくのが分かるから安心して見れるのだろう。


◆『マンガをはみ出した男赤塚不二夫』
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▲これ、アラーキーによる写真。

五つ星評価で【★★★赤塚不二夫を題材にしたドキュメンタリー】
晩年アル中になって、マンガから遠ざかったりする部分は
豊臣秀吉の晩年みたいで、やっぱりちょっとキツいんだわあ。
しかし、破竹の勢いのデタラメっぷりは良い。
気分でふらふらデタラメしてる訳ではなく、
それが社会的にタブーであっても、タブーであれば尚更のこと、
システマティックにデタラメする事が、赤塚不二夫の存在意義だったのだ。
赤塚っぽい絵でありながら、ちょっと外してるようなアニメート部分は微妙。
赤塚論としてはたいへんよく出来た映画だと思う。


【銭】
マンガをはみ出した男赤塚不二夫:額面1500円の前売券をチケ屋で980円でGET。
さとにきたらええやん:映画ファン感謝デーに観て1000円。
いしぶみ:1年有効の5回回数券購入(6000円)1回使用。
 ちなみに1年有効の10回回数券10000円というのもある。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
いしぶみ@ぴあ映画生活
さとにきたらええやん@ぴあ映画生活
マンガをはみだした男〜赤塚不二夫@ぴあ映画生活

2016年07月28日

『ワンピース・フイルム・ゴールド』をトーホーシネマズ日本橋7で観て、ある意味とても東映らしいぞふじき★★★

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▲カリーナ(右)のこの服って『時計じかけのオレンジ』のアレックスっぽい。

五つ星評価で【★★★ベタっちゃベタやのう】
いつものワンピースと大きく変わらん。
悪い奴(もしくは悪く動かざるを得ない者)がいて、ルフィが魂を込めて大喧嘩。
精も根も尽き果てるほどの戦いの中、最後まで我慢したルフィが勝利を治める。
これ以外は枝葉であろうが、その枝葉で映画の色が付くから枝葉は枝葉で大事。
ただベースが変わらんので、
見終わった後は「あゝ何かやっぱりいつも通りだった」との感慨を抱く。
まあ、そんなつまらなくないからベースの構成はこれでいいでしょ。
ただ、ルフィーの頑張りタイムがあまり長くなるのはよくない。

それにしても麦わら一味が多すぎて何をやるにも集団行動になりがちだ。
ルフィー、ナミ、ウソップ、チョッパー、ゾロ、サンジ、ニコ・ロビン、フランキー、ブルック。多い。整理つかん。ゾロよろしく、ニコ・ロビン、フランキー、ブルック辺りは処刑ショーの人質にして活動人数減らしてもよかったんじゃないか?(人選は別にしても)。

敵はテゾーロ(黄金)、タナカさん(抜け)、バカラ(運)、ダイス(筋肉)。
テゾーロはあまりに負けなすぎるのが難。
過去の回想はなかなか泣かせる。
タナカさんは敵部下三の線、まあ、こんななんでね。
バカラは敵部下美女線、ちょっとこの能力にはワクワクした。
こんなんどうやっても勝てそうにない。攻略も上手かった。
ダイスはいらんだろ。

あと大事な役ではナミの昔の仲間カリーナ。
声は満島ひかり。あまり上手くないなあ。
ああいう役だからかもしれんが感情移入しづらい。

海軍側のロブ・ルッチとスパンダムも別に出さんでいいキャラ。

ラストでかかるGLIM SPANKEY
勿論、よう知らんかヒリヒリするボーカルの声はとてもいい感じ。

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▲このお姉ちゃん(バカラ)の能力が今回の能力の中で一番怖いと思うんだけどな。


【銭】
トーホーシネマズのメンバーカイントポイント6ポイント使ってロハ鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ONE PIECE FILM GOLD@ぴあ映画生活
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ONE PIECE FILM GOLD@Akira's VOICE
ONE PIECE FILM GOLD@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS そうそう。同じフォーマットで客が喜ぶ物を作るのが東映っぽいと思ったんだよ。

2016年07月27日

『屋根裏の散歩者』を新宿シネマート1で観て、もっと切っていいのよふじき★★

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▲木嶋のりこ(左)と間宮夕貴(右)。どっちも脱ぐ。偉い。

五つ星評価で【★★何故1カットをもっと短くしないのか?】
『失恋殺人』『D坂の殺人事件』に続く
江戸川乱歩エロティックシリーズ第三弾だそうです。
『D坂の殺人事件』の方だけ見てる。
監督もD坂と同じで、基本、同一世界の連作になっている。
D坂同様、1カット1カットが長い。役者の挙動を最後まで追ってるのだが、
観客はそこまで一つ一つの動作を確認したくて映画を観ている訳ではない。
1カットが長い事でテンポを悪くしている。
カットカット切り込めば113分の長さにはならないと思う。

河合龍之介が屋根裏から各部屋を覗く。
河合龍之介の熱演と舞台になる屋根裏の荘厳さとそこで掛かる音響で、
屋根裏のカットはとても素晴らしい。
魔的な屋根裏。
覗いている部屋より屋根裏の方が荘厳に見えるのはとても異界的でよい。
しかし、河合龍之介が屋根裏からの窃視にこだわっていく「狂い」が
河合龍之介によって語られる事がないので、その構図の面白さに反して
「女湯が見れる穴があったら覗くよね」みたいにライトに見えてしまう。
河合龍之介が真面目に影が薄い感じを熱演してるので、
そういうチャラさは微塵も感じないのだが、
だからと言って彼の気持ちが見える訳でもない。
悶々としてただ覗き、劣等感から殺人まで犯す男の狂いには焦点が当てられなかった。
だから、河合龍之介はタイトルロールであり、話の中心にいる筈なのに、
狂言回しに甘んじさせられてしまって、とても不遇な役である。
あと不遇と言えば屋根裏からの窃視画像。
これだったら俺も覗きたいと思わせる物にせんと、タイトルに負ける。

河合龍之介に比べると張りあいながら、
ともに狂っていくお嬢様・間宮夕貴と貧乏画学生・木嶋のりこはいい。
狂う事を熱望し、その初端に爪をかけながら常識が邪魔をして狂えずにいる間宮夕貴と
狂う事で愛を得られるなら狂う事に躊躇しない木嶋のりこのぶつかり合いがいい。
特に木嶋のりこの演技への欲望が熱く、ああ、この人はずっとこういう風に思いきった演技をしたかったんだろうなあ、とか感じさせられた。間宮夕貴は『甘い鞭』を見て、この人に任せておけば演技は大丈夫という安牌な人なので、どちらかと言うと引立て役だけどOK。
木嶋のりこって細かい役をチョコチョコ見てる。
『ピョコタン・プロファイル』
『ユリ子のアロマ』
『こたつと、みかんと、ニャー。』
『こたつと、みかんと、殺意と、ニャー。』
『Z〜ゼット〜果てなき希望』
『ちょっとかわいいアイアンメイデン』

ちょっとずつ演技が増えていってる。ああ、本当に演技したかったのだろうなあ。

監督の窪田将治はD坂以外だと『僕の中のオトコの娘』だけ見てる。あれ、嫌いじゃない。あれも女装癖に何故のめり込むのかの原因がはっきりしない映画だった。今回も窃視症の原因ははっきりしないが、今回のは女優二人にスポットライトを当てるのが目的だからいいのだろう。映画の中の女二人に河合龍之介に惚れろとは言えないが、どう見てもクズありありの歯医者に惚れるのが口惜しい。原因がハッキリしないと言えば、このクズに美女二人が惚れてしまう点だろう。そこは「そういう世界だから」でいいのだろうか。私はこのシリーズに出てる明智小五郎が嫌いなのだが、この映画の明智小五郎がこの映画の木嶋のりこ、間宮夕貴に関係を迫られたら、明智犯されてしまうだろう。それくらい明智が弱そうというか、女優二人が強そうというか。明智のホームズみたいな衣装、大嫌い。

色調がモノクロと見紛うくらい色身を抑えているのだけど、
屋根裏から覗く濡れ場シーンだけほんのちょっと色身が増す。
せっかくだから、すずきじゅんいちのロマンポルノみたいに
ここぞとばかり肉色の暖色を強調すればいいのに。

基本、文句が主体だけど、木嶋のりこ、間宮夕貴、河合龍之介はリスペクト
というのがこの映画に対する姿勢。


【銭】
25日はシネマートデイで全員1000円均一料金。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
屋根裏の散歩者@ぴあ映画生活
▼関連記事。
D坂の殺人事件@死屍累々映画日記

PS 
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▲「来るよ、屋根裏の殺人者はきっと来るよ」
 ガメラの藤谷文子みたいなショット

2016年07月26日

『その日の雰囲気』を新宿シネマート1で観て、何でこの邦題?ふじき★★

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▲ちなみに宣材ポスターの二人は同一人物なのだろうが、映画撮影と別に撮られたらしく、映画の中の登場人物にあまり似てない。

五つ星評価で【★★誰を対象にしたのか分からない謎の題名】
ハングルは分からないが英題は『Mood of the day』なので、『その日の雰囲気』は全くの不正解ではない。だが、映画の中の「the day」を未鑑賞の人に悟らせるのは難しいので、思いっきり飛躍して意訳して『やりちんムードとやりまんムード』とかならニュアンスがそんなに間違えていない。これではオシャレな韓国映画ファンを捕まえられないので、チラシの図案にも取り入れられてる『無敵のこじらせ女子vs完璧なプレイボーイ』というのをタイトルにまで引き上げるのが分かりやすくていいのではないか。

物語はヒョンな事で知りあったガードの硬い仕事女とイケメン軟派男の短い二人旅。仕事女の仕事と軟派男のSEXがそれぞれのゴールに用意されてる大人のラブコメだが、相手に如何にキュンキュンするかみたいなのが極端に抑えてあるので、「ラブコメ」らしさは皆無なくらい低い。それぞれが性根を入れて相手をボロボロになるまで叩きあって親交を深める様は恋愛ものよりバディーものに近いかもしれない。

配役はこの女と男の二人がほぼほぼ出ずっぱりで、他はチョボチョボ。二人だけで『セトウツミ』よろしくずっと喋ってる(あんな間や余韻はない)。

ハッピーエンドは悪くないけど、あまり大きな爽快感がない一本。
この切り口のラブコメは今まで見た事がないので、ちょっと新鮮。

コジラセ女子はムン・チェウォン。井上真央と名取裕子を足して2て割った感じ。
ナンパ男はユ・ヨンソク。高嶋政伸を3000万くらいかけて整形した感じ。


【銭】
25日はシネマートデイで全員1000円均一料金。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
その日の雰囲気@ぴあ映画生活

2016年07月25日

『死霊館 エンフィールド事件』をUCT6で観て、怖いより女の子可愛いと思ったおでは変?ふじき★★★(ネタバレ)

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▲この子がとっても自然でええわあ。

ネタバレします。注意

五つ星評価で【★★★あのラスボスが出てくると日本人は「それってちょっとどない」と思ってしまう】

シリーズ1作目、2作目未鑑賞。
とは言え、独立して作られているので見る上においては全く支障なし。
でも、「怖い」とかより、イギリス少女の可愛さの方が上。
イギリスっぽい、高くなくても質のいい感じの服の着こなしもステキ。

ポルターガイスト現象を調査に着た霊能力夫婦の前に明らかにされる相手の正体は!
という訳で心霊現象の相手が二段構えでラスボスがいる事になってるのだが、
このラスボスが西洋でいうところのDEMON、悪魔なのである。
こちとら仏教徒なので「悪魔」が少女を狙ってると言われてもピンと来ない。
私、個人的に霊、地縛霊、憑依霊などは信じる。
だけど、その上位存在である神様、菩薩、閻魔大王、鬼、悪魔などは信じづらい。
これは各宗教の物語が混入してきており、その物語を別の宗教では受け難いからだ。
それでも映画の中で悪霊に対して十字架をかざして調伏しようとするのは違和感ない。
同じ文化圏の者同士、「神」という概念をブラシーボ効果を使って
浄化に流用できるという推測ができるからだ。

本当に悪魔がいるとは思えない。
物語の上では悪魔は全能の神に反旗を翻した存在。
だから、悪魔の目的は全能の神に楯突いて人類を堕落させる事、
とするなら、悪魔は忌まわしい事なら何をやってもいい事になってしまう。
これは説得力がない。そんなことやっても悪魔に旨味がないからだ。
神や悪魔の高次元の存在の計らいは分からんと言ってしまえばそれまでだが。

なので、この映画もなかなか面白いのだけど、相手が悪魔になった時点で、
とても怪しい物語に感じてしまう。悪魔教として組織されているなら別だが、
単体単品の悪魔は寓話の中の道化のような存在にしか思えない。
奴等が一匹一匹現存しているとはどうしても思えないのだ。

であるなら「あれ」は何だったと解釈すれば落ち着くか。
ポルターガイストが思春期の少年少女の超能力の発露という説もあり、
それが彼等自身のコンプレックスを自虐に痛めつけるというのは説得力がある。
事件を収めるには少女を大人にしてしまえばいいが、成人映画じゃないから、
私は賛成だけど、多分、それはまずいだろう。

なら、どう話を持って行くかと言えば、悪霊が悪魔を偽装していたというのが
他宗教徒の私にも理解しやすいストーリー・テーリングだろう。
霊現象にはあまり理屈がない。
霊現象は実体のないパーソナリティーの感情の暴走のようなものだ。
なので、好き嫌いだけで好き勝手な事をする。
特定住人への嫌がらせや脅し、リピート属性などがそれを物語る。
霊のパーソナリティーが脳髄を持っていた時のように極めて論理的な行動や思考を
するかについては疑問があるが、それでも、霊が相手を単に恐怖させる為に
悪魔を偽装するというのはなくもなさげた。これは共通文化圏の忌むべき物が
同一であるから出来る事で、日本だったらもっと曖昧に「祟り神」みたいな存在に
偽装するかもしれない。

霊は悪魔に扮し、彼の好む絶叫を引きだすが、彼自身が悪魔を演じる事により、霊が十字架のブラシーボ効果で多少なりとも調伏を受けるように、悪魔に対する正しい攻撃がブラシーボ効果によって悪魔でない霊にも効いてしまう。そういう事象が起こっていたのなら面白い。まあ、そういう事にはならないでしょうが。


【銭】
会員特典の入場ポイント2ポイントを使って割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
死霊館 エンフィールド事件@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
死霊館 エンフィールド事件@或る日の出来事
死霊館 エンフィールド事件@ノラネコの呑んで観るシネマ
死霊館 エンフィールド事件@Akira's VOICE
▼関連記事。
死霊館@死屍累々映画日記

PS あのラストの部屋で『レイダース』みたいやなと思った。

2016年07月24日

『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ』を109シネマズ木場1で観て、今年のポケモンええやんふじき★★★(ネタバレ)

ポケモン2
▲左が善、右が悪、真ん中にマギアナ。何か鉄人28号っぽいな。

五つ星評価で【★★★ボルケニオンの男気とどう悪役を設定するか】
一部、練れてないとか適当と思わされる部分もあるにはあるが、
それでも去年までの「強いポケモンさえ出しとけばええんやろ、へいへいへい」的な
投げやりな話ではなくなっている。
善悪がはっきりしていて分かりやすいのはいい事だ。

新登場のスチームポケモン「ボルケニオン」は伝説のポケモン。
サトシ三日に一回くらいの割合で伝説のポケモンに会ってるよな。
体内に蒸気を溜め込み噴出させる事で山一つ吹き飛ばすくらいの力を持っている。

もう一つ新登場のポケモンは人工ポケモンのマギアナ。
世界唯一の人工ポケモンで、一応アニマル・ロボットという解釈でいいと思う。
山一つ吹き飛ばすボルケニオンの噴出に耐えうるボディーを持つ。
又、思念体のコアであるソウル・ハートは、
古代文明の移動要塞の起動・運用ソフトが内包されているようだ。

ゲスト声優はボルケニオンに市川染五郎。
ショタコンっぽい王子ラケルにショコタン中川翔子。
ラケルの姉キミア王女に松岡茉優。
悪役ジャービスに山寺宏一。
ゲスト声優陣、特に何の問題もなし。
市川染五郎はいい仕事をしている。山ちゃんは超プロ、ショコタンはセミプロみたいなもんだから。松岡茉優は普通。下手でも上手くもない。ただキミアの情感を薄く感じたのは彼女の責任かもしれん。
ポケモン1
▲キミアの服が超エロい。

話の中心はマギアナの争奪戦なのだが、
ボルケニオンとマギアナが捨てられたポケモンの世話をする存在というのが中々辛辣だ。人間以外の動物がいない世界で、ポケモンは動物の代用品である。捨てられたポケモンたちは高原で共同生活を送るが、彼等はその出自から人間をとても警戒している。捨てられたペット達が保健所で人間に慣れるまで時間がかかるのに似てる。
人間嫌いのボルケニオンの言葉は辛辣だ。「人間は嘘を付くから信用ならねえ」
彼の近くで暮らすポケモンは全て彼等の飼い主に裏切られた存在なのだ。

そのボルケニオンがサトシと交流し、少しずつ人間を認めていく中、
マギアナが捨てポケモンを人質に奪われ、解体されてしまう。
そして解体されたマギアナが部品として使われ、攻撃を命令される場所が
捨てポケモンの高原なのだ。もう、悪人の悪辣さがたまらん。
今回の悪人はポケモンを武器として使い、その命を野心の為に踏みにじる男だ。
活劇は悪人が悪いと乗る。

ポケモン3
▲キミア王女役の松岡茉優のポケモンイベントでの衣装。
そこはキミアになって来いよ

【銭】
毎月19日109シネマズのメンバーズデーで1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」@ぴあ映画生活