2016年12月07日

『CYBORG 009 CALL OF JUSTICE 第二章』をトーホーシネマズ渋谷2で観て、残念度向上ふじき★★

170927_10
▲「おらおらおら、あたいがエロいスーツのカタリーナ・カネッティだよ」(左)

五つ星評価で【★★気持ち悪いぞ003】

前回に引き続き、シリアスなトーンはいいが、
どうも00ナンバー・サイボーグが子供扱いされる展開が続くのはちょっとメゲる。
音楽ずっと重いままだし。
ずっとちょっとずつ先んじられており、いい手が打ててない。
見てて貯まるストレスを一本の映画内で、解消させてほしい。

そんな中、003の言動が「ティーンの自己中中学生かよ」という
自分勝手発言が多く、ずんずん好感度を下げていく。
いかんしょ。そんな自分達の損を取り返せれば世界はどうでも良しみたいな考えは。
この物語での00ナンバーサイボーグは冷戦時代から
機械の身体ゆえ年も取らず長命という設定だから、
こんな無分別で未成熟な考えはそぐわない(通り越してボケてるとか考えるのもイヤ)。

そして、国連軍ガーディアンズの女士官カタリーナ・カネッティが
「おらおら、お前らこういうボインボインピチピチスーツ好きやろ」みたいな
露骨なボディスーツ着てて、性格がどうにもこうにもよろしくない上に
第一章から怪しいと思ったまんま、敵と通じてしまってる。
誰の得にもならない古い設定じゃないかな、これ。

女性キャラがどっちもイカれてるのはしんどい。
もともと救いのない話が延々と続いているのだ。どこかで息が抜きたい。
とりあえず次の完結編を見て一本、早い所カタを付けてしまいたい。

評価点としては9人のサイボーグが、みんな均等に出番がある。
その出番にちゃんと意味がある。
このストーリー構成の巧みさには拍手を送りたい。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・8本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第2章@ぴあ映画生活
▼関連記事。
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第1章@死屍累々映画日記

2016年12月06日

『溺れるナイフ』をトーホーシネマズ新宿5で観て、そらあからさまやないふじき★★

168798_1
▲オスとメスの二人

五つ星評価で【★★この映画の中の恋の生々しさ】
原作未読。
この映画の中で小松菜奈は菅田将暉と初対面で意識しあう仲になる。
その時点では、これがまだ「恋」とも「愛」とも定義されない。
そして、もう三日と絶たないうちに二人はお互いを運命の相手と見極めてしまう。
少なくとも映画はそういう空気で作られている。
何で、どこが、どう「運命の相手」なのかはよく分からない。説明されない。
「ビビビ」なのかもしれない。
ある事件がきっかけで壊れる二人の恋。
疎遠になった二人、生活が壊れる小松菜奈をクラスメートの重岡大毅が励ます。
この重岡大毅がこういうヤングのラブ映画の二番手に出てくる
とてつもなく良い奴の典型で、観客はみんなこいつを好きになる。愛犬みたいな奴だ。
そして二人は徐々に親密になっていく。いいぞいいぞ。
だが、小松菜奈から菅田将暉の影を消す事は出来ない。何だよ、呪いかよ。
二番手のとてつもなく優しい男を振って、
一番手の菅田将暉との関係も発展的に清算して、彼女は新しい世界へ飛び立つ。

物語のエンディングは「らぶらぶ💛」ではないのだが、
二人がお互いの為にそれぞれ最良の決断をした上での別れだ。

私が引っかかるのは、
いい奴が身を粉にしても得られない「愛」を「運命の相手」だから簡単にGETできてしまうという、まるで呪いの如く作用する「運命の相手」の不合理さだ。私には映画を見てて、小松菜奈が何故、菅田将暉を「運命の相手」として選ぶのかがよく分からなかった。映画が私を納得させてくれなかった。

さて、映画内でもう一人、大変、気持ちの悪い男が出てくる。
小松菜奈のストーカーで「結ばれる運命」と思い込んでいる奴である。
「運命の相手」の一方通行。
だがしかし、相手に対して強い執着を持っているのはこの男が一番だ。
この男は小松菜奈に強烈に恋しているのである。
では、小松菜奈の彼氏は菅田将暉ではなく、この男ではいけないのか?
いけないだろう。だってキモイのだもの。
だがしかし、小松菜奈の菅田将暉に対する思いだってふわふわで不安定だ。
何故、好きなのかが外面から見てるとよく分からない。
それなら、「後から好きになればいい」というストーカーと結ばれるのはダメなのか?
やはりダメなのだろう。それは先に言った通りキモイから。
菅田将暉を好くのはきっとかっけーから。ここは言葉では説明されない。
言葉で説明しないという事は「子宮がきゅーん」となって「ビビビ」という事だろう。
何となくおそらくそうだろうと思うのは、小松菜奈が菅田将暉に
肉体で、子宮で、遺伝子レベルで引かれていて、
それこそが「運命の相手」なのではないか。
女の子小松菜奈は相思相愛の相手かつ彼女が許容しうる遺伝子を好く。
これは甚だ不愉快な結論だ。
地球上で一番形のいいチンチンと形のいいオメコが惚れ合わざるを得ないという結論。
それはとても「運命」なのだが、「運命」以外の人としての資質を全て否定してしまう。
だから、この二人の物語は何だか居心地が悪く思えてならなかった。

ここんとこ「お気に」の上白石萌音ちゃんはとろける表情で随所随所可愛いのだけど、映画全体で前半と後半の対応の差が突飛に見える。原作の長い物語から抜いてきただろう彼女の時間が映画内では飛び飛びでしか描写されないので今一つ感情の続き具合が見えづらいのだと思う。その辺は残念だ。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・7本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
溺れるナイフ@ぴあ映画生活

PS ツイッターでタイトルを『溺れる魚』と間違えた。

2016年12月04日

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』をトーホーシネマズ日本橋7で観て、何か色々ガタがあると思うなふじき★★

169030_2
▲太っちょ、変人、事務女。

五つ星評価で【★★まず、あの主人公の設定はどうなの?】

これがファンタスティック・ビーチクだったらきっと好きになったに違いない。主人公はビーチクを愛する旅の魔法使い。次々と新しいビーチクと仲良くなりながら旅を続ける。アメリカ編は姉妹のビーチクとパン屋のビーチクと仲良くなるエピソードを中心に、闇のビーチクとの突起物争いも描く。どんな映画だか分からんが、本当に見たいな、それ。

最初に「あーやだなー」と思ったのはエディ・レッドメイン演じる旅の魔法使いの、魔法動物の管理が適当な事。その鞄の中には普通に考えてけっこう危険な獣(ビースト)がいっぱい入っているのだが、檻や出入口の鍵が壊れているような状態である。移動動物園で虎や象の檻に鍵がかかってない状態で旅をしているようなものだ。アメリカに住まう魔法動物を返すという目的は別に構わない。でも、それならその魔法動物だけを鞄に入れて、他の魔法動物は置いてくればいいだろう。他の魔法動物は持ち運ばず地産で育てればいい。そうしないのは彼が飼う魔法動物が野生ではなく、ペットの位置付けだからだろう。いや、ペットだったら、ペットホテルとか探せよ。自分のエゴで魔法動物を連れ回すなよ。
それ以前に「魔法動物をアメリカに連れていきたい」という問いに対する答えが魔法使いの手搬送以外ないんだろうか? まあ、魔法その物が万能ではないのかもしれないけど、それだったら、このハリーポッター世界で行える魔法の範囲という物が明確にならないといけないのではないか?
主人公が「おっちょこちょいで人見知り」という設定はエディ・レッドメインが嫌味にならないよう上手く演じているのだけど、危機管理だけはちゃんとした上で、おっちょこちょいであってほしい。例えばカモノハシもどきのニフラーが逃亡して銀行や宝石店を荒らすが、あれ荒らしたままだろう。他の逃げ出した魔法動物についても回収はするが、起きた事象についてはやりっぱなしのまま。そんな危険人物収監されて当たり前だろう(即廃人化するような裁判なき決定は行き過ぎと思うが)。
ペット動物もどきなので、多少擬人化されて、問題が曖昧になって見えるのだが、あの動物たちが検疫措置を受けていないのも問題だ。魔法動物が受肉していない完全にスピリチュアルな存在であるなら別だが、鼠がペストを媒介したように、異国の地の魔法動物がその土地に取って未知のウィルスを持っていない保証はない。
まあ、絵空事だから、そんな事は起こらないが。

物語は町で起こっている魔法動物のものと思われる災害の謎を中心に
人間界と魔法界の争いを未然に防げるかという話に進む。
魔法界側が過剰に恐れおののくのみで、人間界の反応が薄いので、
あまり対立みたいには見えない。
魔法による災害が目の前で起こったという事より、
「魔法使いがいる。それは彼だ」というスケープゴート的な展開にならないと
対立軸は発生しないのではないか?

魔法動物ってほぼほぼポケモンのパクリだろう
(形がどうのこうのではなく、その存在が)。

アメリカの魔法使いの姉妹はなんか好き。
垢抜けない姉と必要以上に薄い服の妹。
テレパスの妹が純朴な工場労働者の心を読みながら、
徐々に惹かれあうサブ・エピソードはとても可愛らしいのだが、
時間を大きく裂けなかったので、
凄く飛び飛びにいきなり進展する状態になつてしまったのは残念だ。

主人公と魔法姉妹と工場労働者が捕まって逃げ出す魔法省。
あんなでかいのと、あんな働いてる人間が多いのって必要か?
あの大きさは人間組織のそれと同じくらいの規模に見えるのだが、
別に魔法使いと人間の数が同数ではないだろうし、
魔法によって効率化できる部分もあるだろうから、
あんな無闇矢鱈に巨大な行政組織はいらないのではないか?
反魔法集団の新興宗教が一軒家みたいな所に住んでいるが、
行政組織としてはあれくらいの規模で足りる気がする。
不足であるなら、それは魔法使い世界で無駄に警察みたいな
攻撃力を有する組織が整備されているのではないか?
実際、魔法省が何をやってるのかは全く分からん。
各魔法使いの締め付けをやろうとしてるようにしか見えない。

と、ネガティブな事を中心に書いたが、
魔法動物はイラっとするがそれなりに可愛いし、
魔法災害はでかくて見応えがある。
そしてラストシーンのパン屋のとろけるばかりの表情は凄く観客を幸せにしてくれる。
あのパン屋のとろけるような瞳はええわあ。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・6本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅@タケヤと愉快な仲間達
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅@こねたみっくす
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅@ノルウェー暮らし・イン・原宿
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅@徒然なるままに
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS ニュート・スキャマンダーは魔法動物学者と言いながら、
 まだその著書を記す前の話であるので、職業は自称だろう。
 つまり彼はニート・スキャマンダー。
PS2 マーベル資本で『ファンタスティック・フォーと魔法使いの旅』ってどや。
 ちなみに魔法使いはドクター・ストレンジを使います。
PS3 パン屋を主人公に『ファンタスティック・トーストとパン屋の旅』を作ろう。

2016年12月03日

『貞子vs伽椰子』『ほんとにあった!呪いのビデオTHE MOVIE2』をキネカ大森3で観て、ニッチでリッチな二本立てだったでふじき★★★,★★★

「ホラーの奇才!白石晃士監督特集」

◆『貞子vs伽椰子』

五つ星評価で【★★★なんつーか面白いんだけど、やっぱあの取って付けたようなラストはあかんやろ】
2016年の作品。二回目。
貞子も伽椰子もきっちり仕事をこなしてます。バッチグー。
女の子は玉城ティナがかーいー。
山本美月は冷静すぎてかーいさがちょっと欠けてしまってる。
佐津川愛美は、こういう人を裏切ると包丁持って襲ってくるわよ
みたいな感情型の典型で改めて見ると霊と同じくらい怖い(可能性を秘めてる)。
安藤政信は態度がでかいのだから、もう少し相手にダメージを与えてほしかった。
安藤政信の使えなかったお金、是非欲しいもんだ。


◆『ほんとにあった!呪いのビデオTHE MOVIE2』
五つ星評価で【★★★薄気味悪い】
800348_1
▲んぎゃー

2003年の作品。こっちは初見。
投稿者提供のビデオから呪いを検証する。
三つのビデオの追加検証から次第に一つの大きな呪いに辿り着く着想が
今でこそかなり「ありがち」な設定だと思うが、
フェイク・ドキュメンタリー(言っちゃった)の走りとしては
ともかく底冷えするように怖い。
それは映像が映ってるか映ってないか分からないくらいに微細で、
そこから明かされる真実が「そうである事」が窺い知れるほど淡い事がリアルに過ぎる。
本当の出来事は「これは霊だ」とか
「これは呪いだ」みたいに大声で叫んで、やっては来ない。
だから「こんなんボケボケにしてわざと不明瞭にして何も怖くない」と
抜かすバカもいるだろう。そいつはバカ。それだけは断言しよう。

しかし、その形式が効果を上げる事は分かるが、リプレイがいい加減えげつないな。


【銭】
2016年10月から2017年3月までの間にキネカ大森で3回使える名画座専用回数券を3000円で購入。そのうち1回分を使って鑑賞(これで3回目)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ほんとにあった!呪いのビデオTHE MOVIE2@ぴあ映画生活
▼関連記事。
貞子vs伽椰子(1回目)@死屍累々映画日記

『疾風ロンド』をトーホーシネマズ日本橋3で観て、その面白さは非映画的ふじき★★★

五つ星評価で【★★★目の仇にするほどつまらなくはないけど】

予告編の「空回りするハイソ」な感じの笑いが満遍無く映画本編に薄く広がっている。バカ笑いはしないけど、そこそこ飽きずに見れて、パートパート目を見張る部分もある。ただ、こういう一つ一つのネタを繋ぎ合わせて筋にしたような流れと、そこから滲み出る面白さは、極めて映画的でない。
映画の面白さって映画の話に没入できるって事だから、笑いの為に一歩引いて見る形になるこの映画は似て非なる物だ。だから、この映画は面白いけど、みんなでワイワイけち付けるようなモニターでの鑑賞の方が向いてるかもしれない。
いや、笑えるけど、我を忘れて没頭出来ちゃう映画って作れない訳はないと思うよ。

阿部寛はいつも通り。どこかダメを持ってる役。
無条件に二枚目という役のオファー来ないなあ(そういうの蹴ってるのかもしれんけど)。

大倉忠義も二枚目だが、いい意味でオーラがなく、リアル真面目な兄ちゃん風がなかなかよかった。

大島優子は好きなタイプではないので点が辛くなるが、ウェア着ると子供みたいに見えるのが良い。でも決してキスしたいとか、セックスしたいという欲望は抱かせない。なんつーか役柄的にはスノボ操るヨーダだな。

あとは濱田龍臣くんが男だけど可愛い。
榮倉奈々が男装してるみたいに異常に可愛い。
基本的にホモじゃないが(いや、基本的じゃない所でもホモじゃないが)、
大島優子と濱田龍臣くんだったら濱田龍臣くんの方が惹かれる(おいおいおい)。

柄本明の濃い演技が邪魔くさい。
昔からやってる典型的なダメ上司のベタな演技なんだけど、こういうの物凄く軽い演技をする人(東京乾電池の人なら誰でもいいや)と組み合わせないと対比として活きてこない。阿部寛も濃く重い系の演技だから、単に柄本明がリアルに能無しみたいに見えてしまう。ここはシャレで能無しやってるように見えないと辛い。

そんなところかな(と言いながら書き足しちゃったけど)。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・5本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
疾風ロンド@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
疾風ロンド@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

2016年12月01日

『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』をトーホーシネマズ渋谷4で観て、バリおもろいやんけふじき★★★★

169093_3
▲♪走る、走るー、俺たーちー

五つ星評価で【★★★★むちゃくちゃおもろい】

追いつ追われつ、自分の正しいと思った事を貫く。
新しい映画でも何でもなくて、昔からある三文小説(失礼)みたいな映画なのに、もうともかく「俺がこんな映画を見たい」要素が満ち満ちている。見終わった後、物凄く「抜け」もいいので、大傑作という風に記憶に残りづらいのだが、個人的にはこういうその場一発刹那の娯楽作品というのが大好きだ。そういうのを何本かに一本ぶち込んでくるトム・クルーズってのも凄い人だと思う。

これは『アウトロー』と主人公が同じで、続編だか、前編だからしいのだが、トム・クルーズが同じ主人公を演じているだけで、まったく関わりはない。同じ主人公でなくてもいいくらい独立性が高い。いや、『アウトロー』もうあまり覚えてない。今回よりは格段に落ちるし、普通の映画寄り。今回の方が、よりアウトローだなあ。ホームレスたもの。前回はまだ家あった気がする(気がするだけかもしれない)。

今回、映画をおもろくしたのは突出した分かりやすいキャラが4人出てくる事である。

(1)トム・クルーズ本人
 自己中野郎なんだけど、正しい自己中野郎であるなら観客は付いていく。
 映画内で1、2を争う強さであるが、トムのオシャレを封印したザンギリ頭と
 ズングリムックリな背格好に説得力がある。
(2)トムとタメを張る能力の悪い奴
 敵の軍人あがりがトム以上の能力の持ち主。
 そういうのは設定でよくあるというか、必須なんだけど、
 身体能力が1.2掛けくらいにしてあって、
 判断能力が1.0ないしは0.95掛けくらいという微妙な線に設定してあるのが良い。
 トムと対比させるために手足が長いスマートな野郎がチョイスされてるのも良い。
(3)トムの相棒
 女トム。こいつも強い。
 ブラ見せるシーンがあるのに微塵もエロさを感じさせないのがすごい。
 野郎と同じ「ド下着」な感覚であり
 あんなにエロくないブラを見たのは映画史上初めてかもしれない(美人なのに)。
 敵のいる部屋に襲撃する際に、階段の手すりの一部を自然に壊して
 こん棒に成形していた。主人公がやりそうな事をムチャクチャ自然にこなしていて
 グッと来た。彼女もほぼトムと同等の身体能力らしいというのも、
 ドラゴンボールよろしく戦闘力のインフレっぽいが、説得力があれば
 100人強い奴がいたっていいのだ(現実問題100人いたら映画はつまらんだろうが)。
(4)トムの弱点
 子供トム。いきなり「子供」が出来て戸惑うが、無骨ながら捨てられないトム。
 この子供がとても当たり前に「今」な感じで、観客に近い状態、かつ、
 トムと女トムの非常識な常識に当然付いていけないのがギャップがあっておもろい。
 そして、この子役が頬ずりするほど可愛い感じじゃないのが、バランスいい。
 「可愛い」より「めんどくさげ」が勝ってるのが「子供」としてリアルである。
 「めんどくさげ」でも捨てておけないで全力を出すトムがいいのである。

トムと女トムと子供の疑似家族がそれなりに仲良くなるのも微笑ましい。
この軍属家族3人組でシリーズ映画を作ってもらいたい。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・4本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK@ノルウェー暮らし・イン・原宿
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK@だらだら無気力ブログ
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
アウトロー(前作)@死屍累々映画日記

PS あと「兵隊ちゃん」みたいな女の子出すのは反則だろ(あの子好き)。
PS2 「ジャックと豆の木リーチャー」なんて言ってごめん。

2016年11月30日

『CYBORG 009 CALL OF JUSTICE 第一章』をトーホーシネマズ渋谷1で観て、良いけど残念ふじき★★★

170926_1
▲Gmen75

五つ星評価で【★★★話は合格。ビジュアルとアニメートが失格】

話は面白い。悲壮感溢れる話であるが、戦闘を中心に据えながら敵の謎や自己のアイデンティティを探っていくという展開は009の基本コンセプトにかなり則している。

敵の力のムチャクチャさや強大さを表わすのに3Dモデリングアニメは向いていた(ただ009達の日常動作を表わすのには向いていない)。

物語が始まって、そのビジュアルにすぐさま落胆した。
3Dモデリングアニメに合わせてブラッシュアップしたキャラは
「まんがのキャラ」から「人間のキャラ」へと進化していた。
必要があってやった事は分かるし、
ジェット・リンクの掌よりでかい鼻をリアル方向では実装させられないだろう。
かなり気を利かしてブラッシュアップしただろう事は分かるのだが、
やはり旧作のまるっこいキャラが好きだし、
今回の戦闘服が下半身ピッタリに見えるのもパンスト丸出しで
戦ってるみたいで、どうにもかっこ悪い。
チュチュ付けて戦ってもデザイン的には違和感ないんじゃないか? そらあかんやろ。

そして、彼等が静止している絵、バリ戦闘中の絵はともかく、
日常動作(歩いてるとか)をやらせると妙にアニメート(動かし方)が下手なのだ。
同じようなCDモデリングアニメで下手だったのは『RWBY』の一作目。
『RWBY』二作目ではかなり改善されていた。
趣味の延長上みたいなアニメ(じゃないの?)に商業アニメが負けてはいかん。

この物語に至るまでの前史を2Dアニメでやってくれるのだが、
逆にそのテイストの方が嫌いじゃない。
その回想部分の戦闘服が今回仕様なのはしょうがないけど残念。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・3本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第1章@ぴあ映画生活
▼関連記事。
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第2章@死屍累々映画日記

PS 音楽ずっと重かったなあ。
PS2 対カウボーイ戦の勝因をあんな風に難しい言葉の羅列だけで説明しちゃいかん。
PS3 対ティーチャー戦は006を使って下から攻撃すればよかったのに。

2016年11月29日

『劇場版 暗殺教室 365日の時間』をトーホーシネマズ渋谷4で観て、実写版の溝を埋めに来たなふじき★★★

170839_1
▲こんな賑やかな映画ではないのだけど。

五つ星評価で【★★★実写版もアニメ総集編版もどちらもダイジェストなのだが、アニメ総集編版は情感が細やか】
原作マンガラストの方のみ読了、TVアニメ未鑑賞、実写劇場版2作鑑賞。

同時上映の短編『殺センセーQ(クエスト)』は笑える好短編。
思えば『暗殺教室』は笑いとアクションと裏に正論をにじませるマンガだったのだよね。
どうも、実写では筋をなぞるので精一杯な感じになってしまったけど
(実写でああいう笑いのオチを回収するのはムリがあるか)。

で、本編となる長編は『暗殺教室』を俯瞰した形で語られる総集編。
時間の都合で、実写版以上にダイジェスト度が高い筈なのだが、粗雑さを感じないのは登場人物の感情の流れがきっちり繋がっているからだろう。TVアニメ版は未見なので、今作でどこまで新作カットが入っているか等は分からないのだが、『暗殺教室』のメインストーリーを語る物語の中で、この映画が最後発になるのであるから、マンガや実写でやれなかった事を実現してると言う意味では、いいリベンジマッチになったと思う。

帰り際のJKらしき女の子が言ってた「カルマ絵上手すぎ美大行け」ってのに強く同意。

【銭】
トーホーシネマズフリーパス・2本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 暗殺教室 365日の時間@ぴあ映画生活
▼関連記事。
暗殺教室 実写一本目@死屍累々映画日記
暗殺教室 実写二本目@死屍累々映画日記

2016年11月28日

『劇場版 艦これ』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、訳は分からんが爽快ふじき★★★

170266_3
▲吹雪たん。

五つ星評価で【★★★話などなくても爽快】
ゲーム、アニメ未体験未鑑賞。完全一見さんとして参戦。
私、こういう今まで知らなかった物を一見さんで見るのが案外好きだ。
それにしても、何の説明も全くないのは潔い。

ただ、映画終わった後にウィキ読んだら「艦娘」その物がどんな存在であるかすら、公開された設定がないらしい。すげーな。そんなあやふやな設定でよく話を作れるな。

敵は何だか分からない謎の存在でも構わない。
なので、映画見て一番腑に落ちなかったのは「艦娘」の彼女たちが何を守るために戦っているのか、という点だ。おそらくこれも「戦っている」「戦い続けなければならない」という現状認識はあっても「何故、戦わなければならないか」は分かっていないに違いない。まるで世界がその為に作られた、だから戦わなくてはならない、とでも言わんばかりだ。実はそういう設定、物凄く近い「劇場版アニメ」が他にある。それは「ポケモン」。ポケモン・ワールドの数え切れぬポケモンの全てが彼等自身が必ず戦いを行う属性を持たされている事は承知しているだろうが、それが何故そうなのかは知る由もないだろう。
これはもうそういう世界の設定なのだ。その世界の造物主がそう決めたのだ(但し、ポケモンはポケモンの戦闘属性という基本設定が謎である事を除けば話は都度都度ちゃんと作られている)。

だから、「艦これ」の話についてどうのこうのは言わないし、問わない。
そんなアクロバティックな環境で作られている話に映画の責任を負わすのは可哀想だ。
時たまそういう逆境でも天才が能力を発揮してどうにかしちゃうケースもあるが、今回はスタッフにそういう天才は残念ながら(そしてごく普通の状態として)いなかった。それじゃ、しょうがないだろ。

面白かったのはビジュアルと音楽。
海の上を颯爽と走る「艦娘」のかっこ良さよ。ジャカジヤカやる音楽の勇壮さよ。
こういうアニメートその物の爽快さを押し出した作品があってもいいだろう。
まあ、ちゃんと分かる話が付いていた方が個人的には好きになれると思うが。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・初っ端1本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 艦これ@ぴあ映画生活

PS 特にどれを推す、という思い込みは発生しなかった。
 そういうのが発生するくらいのドラマチックな展開が欲しいところなのだが。

2016年11月27日

『ぼくのおじさん』を109シネマズ木場5で観て、呑気でええがやふじき★★★

169237_1
▲とは言え、この人悪夢探偵だしなあ。

五つ星評価で【★★★お日様の下で「だらーん」みたいな映画】  

空気がとってもいい映画。
子供にタカるような取り柄のない大人を描きながらも、
そのダメっぷりを糾弾するでもなく、愛すべきちっちゃい男として描く。

タイトルの「ぼくのおじさん」を松田龍平が飄飄と「大人の癖に」という役をとイヤミなく演じている。松田龍平は生活感のない変な役が似あう。

甥っ子の大西利空くんがムチャ可愛い。子役時代の神木隆之介くんを思わせる可愛さ。この子が真っすぐだからおじさんの変さが浮き立つ。リトマス試験紙みたいな役。

寅さんでいうところのマドンナが真木よう子。
すんごく堂々とハワイアンで、詳細分からないけど、凄く堂々とした英会話してるのが好感持てる。この人、こういう明るくパッとしてるだけの役も問題なくハマるのが凄いよなあ(この映画で人生引きずるような演技されても困るけど)。
169237_2
▲ヒマワリの様なエリーさんを演じる真木よう子。
脳内ポイズンベリーなんだから、おじさんと付きあってやってもいいじゃん、
な気もする。

オマケで出てくる感じの戸田恵梨香の普通っぽさも美味しい。
続きを作って出てきてほしい。単にお姉さんな感じの戸田恵梨香っていいじゃん。
169237_8
▲戸田恵梨香に宿題出されたいよなあ。

あるある、みたいに楽しく見れたけど、これは今では夢物語であって、実はサザエさんみたいに贅沢しなければそんなにお金がかからなかった時代のあるある話じゃないかな。今ではこんな呑気な暮らしちょっと考えづらいぞ。だからこそ逆説的に楽しいし面白いのかもしれない。作文コンクールでハワイ旅行ってのも唐突に夢っぽいよなあ。まあ、リアリズム一辺倒が偉い訳じゃないので、これはこれで個人的には全然よし。


【銭】
週次メンバーズデーで1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ぼくのおじさん@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ぼくのおじさん@映画的・絵画的・音楽的
ぼくのおじさん@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ぼくのおじさん@ノルウェー暮らし・イン・原宿

2016年11月26日

鳴門鯛焼本舗「天然鯛焼・十勝産小豆」

代々木店のを食べた。

生地は薄くてパリパリ。これは若受けしそうだが、鯛焼きっぽくない。
「むちんもちんもちっ」という感じの年増女の肌みたいな
新鮮じゃないけど厚みも甘みもある感じ(怒られるぜよ)が、鯛焼生地だと思うのです。

で、生地に比べて、餡子が甘くて上手い。
どちらかと言うと「鯛焼き」その物より「餡子」を食べさせたくて作った一品に思える。
「餡子」美味いなあ。熱いなあ。
買い食いして歩きながら食べたが、強烈に煎茶が欲しくなった。

鯛焼きとしてのバランスは悪いが、これはこれでいいのだろう。
次はアイス食いたい(と思ってたら冬になってしまった)

2016年11月24日

『種まく旅人 夢のつぎ木』を有楽町スバル座で観て、それでええのんかふじき★★

171027_5
▲「ひゅーひゅーお二人さん(それでいいんか?)」

五つ星評価で【★★みんな助け合ってメデタシメデタシですまないからこその結論を探さんといかんのではないの?】  

高梨臨演じる主人公同様、そこそこ忙しい自分は残念ながら映画観て寝てしまいました。
なので決定的なシーンとか見逃してたらごめんなさいという恐れ気分でいっぱいなのだけど、それにしても問題の解決策がみんな集まって仕事をシェアする、という点は都合が良すぎるのではないか? それで済むなら大問題にせず、よそ者から指摘される前に皆で手を差し伸べられたでしょう。

種まく旅人は偶然、前の二作を見ている。
一作目はど素人百姓の田中麗奈がプロ陣内孝則のサポートで成功するし、
二作目は地に足のつかない官僚栗山千明が埋もれた知識で農業+漁業を再興する。
どちらも復興へのアイデアがあり、技術面のしっかりした裏打ちがあった。

今回は亡き兄の思いを継ぎ、新種の桃を育てる高梨臨が激務に負け、農業から撤退しようとする。そこを助けるのが都会からレポートを作りに来た農水省官僚・斉藤工で、付近の住民に声掛けをして仕事の手伝いを頼む。
それは別に斉藤工が骨折りせずともやれる話だろうし、そもそも高梨臨が激務に耐えかねるというなら、兼務をしている市役所の仕事をやめる事は出来ないのか? 何故、高梨臨だけが奴隷のように朝から晩まで亡き兄池内博之の亡霊に奉仕しなければならないのかも今一つ納得が出来ない。そういうのは普通まず奥さんが引き継ぐんではないの?
問題の根本的な解決(理数的に解決できるシステムを構築する事)を放棄して、極めて文芸的に浪花節的な人情でその場を修復してしまったようにしか見えない。それでは、近隣が同じように多忙であるなら、次回も同様の補助を得られるか分からないだろう。

盲目的にがむしゃらに仕事をする高梨臨と、
斜に構えながら、高梨臨への興味から農業に入り込んでいく斉藤工。
二人ともそういう人がいてもいいけど、共感はしづらい。

はっきり言える事はただ一つ。

高梨臨が着ぐるみに入るゆるキャラ
あかいわももちゃんの動きはムチャクチャ可愛かった。


【銭】
額面価格1000円の前売券をチケ屋で900円でGET。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
種まく旅人〜夢のつぎ木〜@ぴあ映画生活

2016年11月23日

『機動戦士ガンダム ジ・オリジン検戮鬟函璽曄璽轡優泪再本橋5で観て、今回も作品的には残念★★★

170552_6
▲ララァ・スン

五つ星評価で【★★★今回も驚くような展開がなかった】  

蜂起の後、軍隊追放扱いになったシャアが秘密作戦に参加し戦績を挙げる。そして、遂に連邦とジオンの一年戦争が開戦になる。

物語全体はTVファーストガンダムに時計を進めるため、話を進めました。
というSWエピソード3みたいな繋がんが為の話で、一本独自の面白さは薄い。
クライマックスは人類初のモビルスーツ戦の描写だが、
勝者側にネガティブな要素が多すぎて、これでシャンシャンと終わるのには適さない。

にも関わらず、見に来て良かったと思うのはドズル様やララァなどのお気にキャラが登場するからだ。

ララァはシャアに見出された際、エロい商売に付いていたという定説があったのだが、清貧状態ではないが、身体を売るような生活でない事はハッキリした。半分嬉しくもあり、半分寂しくもあるのが、一介の市民として失格なところである。オリジナルのララァは謎のインド人少女であり、吾妻ひでおの「インド人だ」リフレインが似あいそうだったが、今回随分、普通に表情が付いた。なんかイケてないアムロの憂鬱な表情ソックリなのが肯定しづらい。

そして、出番が少ないがドズル様はやっぱ良い。
アニメーターやスタッフに愛されてる感じがヒシヒシと伝わってくる。
ドズル様だけ毛色が違うが、その立ち位置で正しい事をやってるのが
石原良純に似てると思う。父や兄がダメという所も含めて。

ドズル様同様フラウ・ボウも可愛く描かれてて愛され感が伝わってきた。

どうしたアルテイシア「シャア/セイラ編」なのに全然出番ないじゃん。

ガルマ様が父のデギンに貞操狙われそうなくらい子猫ちゃんっぽかった。


【銭】
特別価格1300円。額面価格1300円の前売券をチケ屋で1200円でGET。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜@徒然なるままに
機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜@だらだら無気力ブログ
▼関連記事。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 青い瞳のキャスバル@死屍累々映画日記
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 哀しみのアルテイシア@死屍累々映画日記
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 暁の蜂起@死屍累々映画日記

マンガ『僕の彼女がマジメ過ぎる処女ビッチな件 第一巻』松本ナミル、角川コミックス・エースを読書する男ふじき

処女なのに高飛車で性知識がハイブロウすぎる彼女(実践なし)と
普通の男子高校生彼氏の交際4コマ。

タイトル通りではあるが、これはあまり深い知識と実体験を知らない中坊とかが読んで喜ぶマンガ。病んで汚れている私には甘すぎる。甘すぎるのに雑味があって、多分、二巻は買わない。

fjk78dead at 01:43| 個別記事コメ(0)トラバ(0)マンガ 

2016年11月22日

『ルーム』『ロイヤル・ナイト』をギンレイホールで観て、ふーんほうほうふじき★★★,★★★★

注目される家族の二本立て。

◆『ルーム』
五つ星評価で【★★★良質とは思うが刺さらなかった】
母親が監禁されて、生まれてからまだ一度も外に出た事のない少年と
世界の出会いの物語。ちょっと滅多にないプロットが食指をそそる。
が、展開された話は想像の通りで、現実にこう来そうだって線を越える事はなかった。
もうちょっと劇的な展開があってもええんじゃなかかね?

なので、そんなに好かん。
婆ちゃんの再婚相手がグッドガイでよかった。


◆『ロイヤル・ナイト』
169462_2
▲プリンセス

五つ星評価で【★★★★素敵よプリンセス!(テンコーは除外するものとする)】
長女のキリっとした気品溢れるキツネ顔が好き!
そして、次女の甘えれば甘えが通ってしまうダラっとした狸顔が嫌い。
基本、それだけだな。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ルーム@ぴあ映画生活
ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出@ぴあ映画生活

2016年11月21日

『ブルックリン』『これが私の人生設計』をギンレイホールで観て、女優だ女優たまにゲイふじき★★,★★★

女の生きる道映画二本立て。

◆『ブルックリン』
169529_3
▲卵型の輪郭の中央に顔のパーツが集まってる所がガッキーに似てる。

五つ星評価で【★★ちゃんねーよ、ちゃんねー】

一言で、主演のシアーシャ・ローナンが太目のガッキーぽい。

だから基本的に嫌いになんかなれないのだけど、
里帰りしてからダラダラ過ごしちゃう展開は長かった。
シアーシャ・ローナンが不美人扱いを受けるのは、
映画作劇上から致し方ないのかもしれないが、
どこからどう見ても、おまいら目がねえ奴らだらけだなあ、と噴飯してしまう。

ラストの決断など「本当にそれでええのん?」と再確認してあげたいくらい衝動的。
シアーシャ・ローナンラストで身体の線とかエロいから、
どうにかなってくれるだろうという感じは勿論ありありだけど。

PS 『マタンゴ』みたいに食べた人がブロッコリになってしまう映画ではないので。
 (そらそうやろ)


◆『これが私の人生設計』
169044_2
▲チャキチャキおばさん。

五つ星評価で【★★★ちゃんねーとゲイよ】
『ブルックリン』が、ガッキーなら、こちらは濱田マリ、もしくはウィレム・デフォーが女装したらきっとこんな感じ。イケメン・ゲイ野郎は伊藤英明辺りでいいだろう。
女性が権限を持たないイタリアの建築業界で、女性を隠して建築公募を獲得しよーとする主人公のドタバタ喜劇。

ど田舎出身の主人公のおばの得体のしれない言語攻撃が一番ツボ。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ブルックリン@ぴあ映画生活
これが私の人生設計@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ブルックリン@或る日の出来事
ブルックリン@映画的・絵画的・音楽的

2016年11月20日

『スター・トレック ビヨンド』『ファインディング・ドリー』『朝鮮魔術師』を3本まとめてレビュー

未レビュー洋画(片付けてしまいたい3本)をできるだけ短評で。

◆『スター・トレック ビヨンド』トーホーシネマズ日本橋5169092_6
▲ブル中野っぽいペインティング。
五つ星評価で【★★★見ていてちょっと息切れする】
まあ、これも面白いは面白いんだけど、どうも全編バタバタして落ち着きがない。
あのペイント女は好き。どこが好きって言うとペイントだけ好き。

そこらへんに二束三文で転がってる感じで「最終兵器」が登場しちゃうのだけど、その兵器の特性・性質が今一、観客に伝わってこないのがようない。そういう意味では、今回の敵の「とてもせわしない群体攻撃」も今一よく分からない。よく分からないままでも見れるのは娯楽としては大丈夫な状態だが、まあ、分かった方がいい。

あと、結局、××からの復讐だったというのは
スター・トレックではそこそこ使われる手なので、「えっ、また」と思ってしまった。

「びよんど」という題名なのだから、バイクや転送装置もいいけど、
一回くらいゴム紐で「びよんびよん」移動するシーンがあってもよかったのではないか?
次があるなら『スター・トレックがちょーん』がいいと思う。


◆『ファインディング・ドリー』トーホーシネマズ日劇1
168779_2
五つ星評価で【★★★★おもしれーはおもしれーよ】
もう、ニモがオスだったか、メスだったか、ホモだったか、ニューハーフだったかも忘れていたし、前作の細かい事もあまり覚えていないドリーのような忘れん坊な私。
ドリーが忘れん坊と言う事は覚えていたが、こんなに山下清みたいなキャラだったっけ?

この映画で未だに覚えている事は「八代亜紀」である。
やはりそれだけ違和感があったという事だろう。
演歌歌手のプロモーションとして水族館で活動しても何らおかしくはないのだけど、
「八代亜紀」という演歌ブランドがその「シーサイド」な雰囲気を拒んでる気がする。
「舟唄」は、太平洋的じゃなくって日本海っぽいんだよね。
水族館より、海苔とか昆布とかの海藻を無人スペースで売ってるイメージ。
東北のみちの駅で海藻のキャンペーンガールをタイアップでやってる設定なら似あうが、そんな『ファインディング・ドリー』はみんなイヤでしょう。

ああ、何となく、本当に何となくなんだけど、
巨大蛸と戦う巨大八代亜紀が見たい。
八代亜紀ってどっちかって言うとそっち寄りよ(ごめん、本当にごめん)。

あと、陸に上がった魚のような、手も足も出ないような存在でもその気になればトラックを強奪し、物凄い災害を引き起こす事も可能である、という『トイ・ストーリー』の続きのような脅威も感じさせられた。こんな未知の有象無象があちこちに隠れているようでは、アメリカの国防を担う組織は安心できないに違いない。

ベビー・ドリー可愛かったな。
「流石にあの声は室井滋じゃないよな」と思ったら子役の女の子があててた。良し。


◆『朝鮮魔術師』シネマート新宿1
170872_4
▲ザ・童顔。
五つ星評価で【★★★姉ちゃんは可愛い。兄ちゃんはかっこいい……か?】
魔術師のマジック+アクションってのは珍しい発想だ。
アクションもある恋愛映画という趣で、
ヒロインのコ・アラちゃんはロリ可愛い。
主人公のマジシャン、ユ・スンホはロッチ中岡の顔を
無理やり魔法で美男子に挿げ替えたみたいな感じで、
日本人の私にはあまりかっこよく思えなかった。


【銭】
スター・トレック ビヨンド:メンバーサービス週間で1100円。
ファインディング・ドリー:映画ファン感謝デーで1100円。
朝鮮魔術師:新聞屋系の招待券を貰ってロハ入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スター・トレック BEYOND@ぴあ映画生活
ファインディング・ドリー@ぴあ映画生活
朝鮮魔術師@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
無伴奏スター・トレック BEYOND@或る日の出来事

2016年11月18日

『スウォーム』をTV放映先行試写で観て、やっぱ珍品やと思うねんふじき★★

800797_1
▲安い絵で、どう見ても真ん中の人はマイケル・ケインではないのだけど、映画の空気感はちゃんと出てる。

五つ星評価で【★★オールスターキャストでお送りする珍作】
初見。見逃してたけど、見逃しててよかったのかもしれない。
1978年公開時より40分長いエクステンデッド版だそうで、
当時の物よりかなり話の繋がりが補完されているとの事だが、
115→155分でお尻が痛い痛い。これで補完されてるんなら、前は………。
話の大半がどう勝利に勝ち進んだかではなく、負けに次ぐ負けなので意気消沈が続く。

蜂軍団vs人間の生存競争圏獲得戦争みたいな映画なのだけど、
いきなり現われた蜂の大群に対して、駆除しようというのはまあそうだろうが、
大群の規模も進路も大惨事の想定予想もあやふやなので、何かダラダラしてしまう。

八王子近辺に規模はよく分からないが凄い数の蜂がいて、
たまに府中とか高幡不動とかも襲うので、ひょっとすると23区に来られると困るから
全滅させよう全滅させようとしているうちに23区に来てしまったので、
23区を5人くらいの火炎放射隊で蜂諸共、全部燃やしてしまえ。そんな感じの映画。

リミットを利かせて、ちゃんと戦線の拡大を書かないと盛り上がらないでしょ。

主役の科学者マイケル・ケイン、熱血漢っぽくない。
今と同じく目がとろーんとしてる。
だらっとした服も昔から同じ感じ。
「かっこいい」という設定でどうにか成立してるっぽい。

ヒロインは『卒業』のキャサリン・ロス。
大熱演だけど、ここで熱演しなくてもいい感が強く漂う。
蜂に刺されてショック状態で寝込んだり治ったり、病状にセオリーがないので、
凄く空気を読んで病気になってるみたいに見えてしまう。

軍人にリチャード・ウィドマーク。
科学者マイケル・ケインと衝突する、頭が悪いが愛国心は強いという損な役回り。
マイケル・ケインの立案する作戦に何かとケチを付けるが、
大統領の威光を笠に着るケインに直接逆らう事は許されないのが哀愁。
顔がハマコーさんに似てるから、頭が良くないのはしょうがないよな、それも哀愁。
「賛成の反対!」と叫ぶ役。

ヘンリー・フォンダにリチャード・チェンバレン、
何か訳も分からずに負けて退陣。

これ以外のスター役者は一律電車に乗せられて避難させられるが、
その電車が蜂に襲われ、全員、謎の爆死を遂げる。
ユダヤ人移送のように整理される為に移送されたようにしか見えない。
横転する電車が、自動車が爆発するように大爆発を起こすのは
一見電車だが、ゆりかもめのように固定通路を走る自動車で
自走行が出来るようにガソリンと発火プラグとかを詰め込んでたのかもしれない。

音楽ジェリーゴールドスミスって豪華だな。

ラスト近く、蜂に襲われた大都市ヒューストンを最後の手段として
蜂諸共焼き尽くすという狂気の作戦が執行されるが
その作業担当要員が5人くらい。
田無市くらいの大きさなのかヒューストン?(いや、それも失礼だ)

この炎の二次災害で「火人間」がいっぱい登場する。
蜂に刺されないよう坊蜂スーツを着てるのかもしれないが(あまり有用に見えなかった)
せっかく火炎放射器を手に取って、割と狭い中で密集して対応取るのだから、
防火機能も普通にほしかった。


【銭】
申し訳ないのだが試写状をチケ屋で300円でGETした。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スウォーム@ぴあ映画生活

PS 最終的な解決策は少しスリムアップされて
 『ガメラ2 レギオン襲来』で使われた気がする。

2016年11月17日

『死霊館』を新文芸坐で観て、ワンさん上手いなふじき★★★

162996_4
▲ワンさん、子供を可愛く撮るのが美味いんだよなあ。

五つ星評価で【★★★音が怖い】

初見。
続編の『エンフィールド事件』を先に見ている。
これ、本当キリスト教素養が必要なオカルト映画だったのね。
続編側では最初キリスト教的な素養は全く潜めていたので単にホラー映画と思っていた。
私が考えるにホラー映画の中に「オカルト映画」という一群があり、これは
この世界には唯一神が存在し、その唯一神に反する悪魔が恐怖主体として取りあげられる物という認識です。『エクソシスト』『オーメン』の時代に量産されたけど、それ以降はそんなに作られていない。
やっぱり「霊」の目撃体験はそこそこあるけど、「悪魔」の目撃体験はそうそうなく、これをリアルに表現するのに製作者側に躊躇があったという事だろう。リアルにいない物をリアルに表現するのは匙加減が難しい。これは北極圏みたいな所に住み、文献なども含め、一回も象の画像を見た事のない人間にCGで象を作らせる事に似ている。試みとしては面白いが、異形になればなるほどリアルからは離れていく。だから、悪魔の表現は難しい。この映画のようにほぼ「霊」と同じ撮り方をしておき、ここぞの場面だけ、異形側面を強調するのは優れたやり方だろう。

一番感心したのは音の演出。
あの扉を叩く、容赦ない「ドンドン音」が怖い。
あの扉に対する強打には、人間らしい感情が見えない。
ただ、相手に対する威圧感を与える為だけの悪意しかない打突音。
本来、気配りの筈の「ノック」に反比例するように、
悪意しか見えない打突音が怖い。
あの音に他人に対する協調が全く感じられない事が怖いのである。


【銭】
新文芸坐会員割引で1300円→1050円。但し、同時上映の『エンフィールド事件』は時間の都合でパスした。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
死霊館@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
死霊館@或る日の出来事
死霊館@いやいやえん
▼関連記事。
死霊館 エンフィールド事件@死屍累々映画日記


2016年11月16日

ちょっと弱音はいておきます。

週明けから(勤務シフト上、火曜が週明けだった)勤務終わって2本ハシゴ。

一本は『この世界の片隅に』、
もう一本は『愛コンタクト』。代々木忠原作の映画。

また極端な二本立てを。
そして夕飯抜いたのに、これから風呂入って6時には起きんと。
感想はそのうち書きます。ああ、書かん(と言うより書けん)感想がたまっていくう〜

『この世界の片隅に』はアレみたいな映画だな。
一言で言いきる感想を思い付いたが、本当の感想書くまで覚えてられるだろうか
・・・不安。


fjk78dead at 00:48| 個別記事コメ(0)トラバ(0)映画 

2016年11月15日

『ソーセージ・パーティー』をトーホーシネマズ六本木2で観て、不謹慎で大儲けだふじき★★★

171397_1
▲ソーセージの面々

五つ星評価で【★★★超下ネタ映画だがラスト一発で大笑い】
要点三つ。
・ラストの落とし方は感動的ですらある。
 あのメタな落とし方はホドロフスキーの『ホーリー・マウンテン』に通じ、
 深作欣二の『蒲田行進曲』に通じ、寺山修司の『書を捨てよ町に出よう』に通じる。
 ただ、そのどれよりも安直だし、俗だし、適当なのである。
 とは言え、世界ってもともとそれくらい適当なもんだろう。
・続編作ってほしいわ。
・現代日本では、ちゃんと制御された不謹慎はいいビジネスになる。それがこの映画。
 みんな「不謹慎」は嫌いじゃないのだ。
 「不謹慎が好き」と思われるのは嫌うだろうけど。


【銭】
東宝シネマズのメンバーカードにたまったポイント6ポイントを使い、無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ソーセージ・パーティー@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ソーセージ・パーティー@ノラネコの呑んで観るシネマ

PS パーティーには是非、『バスケット・ケース』のあの兄弟も呼んでほしい。
 兄貴にソーセージがあろうと、なかろうと。
PS2 前の18禁洋物アニメは『ヘビーメタル』だったと思うが、
 前と比べると格段に手が込んできてる。
 前のはアニメキャラの腰の動きがただ卑猥だったってだけの
PS3 ラストのゲートは洋式便所にシルエットが似てる。
 食物としての死(便になること)を経ないと、高次元の存在にアクセスできない
 とするなら、それも又、宗教的な構成である。
 事故みたいなもんだものなあ。

2016年11月14日

『モンパルナスの灯』をトーホーシネマズ日本橋3で観て、キッツイなこれふじき★★★

五つ星評価で【★★★美男ジェラール・フィリップと大勢の美女、眼福だけど話はきっつい】
何も知らないでポートレイト写真一枚で見に行ったら、実にしみったれた話だった。
モディリアニその生と死。才能があっても売れない芸術家はつらい。
冒頭からモディリアニの酒と女に汚い所がクローズ・アップされて気分が落ちる。ただ、超が付く美男子ジェラール・フィリップ(見るの初かもしれない)が演じるとダメ男でもあまりに爽やかすぎて、常人を飛び越えてまあいいやという感じになってしまう。
マジでそれだけの美貌だ。

彼に関係する三人の女性もアンサンブル取り揃えられてて素晴らしい。
元恋人で酒場経営者ロザリー(レア・パドヴァーニ)母性。
現恋人のベアトリス(リリー・パルマー)これはいいタマ。ザ・女。
新恋人ジャンヌ・エビュテルヌ(アヌーク・エーメ)生真面目で若い。処女そして妻。
ああ、フランス女はええのう。
この女たちが掴みあい罵りあいみたいな境地に行かず、みんなそれぞれにジェラール・フィリップに愛を捧げていく所を見ると、新興宗教起こした方が成功するだろうとか筋違いな事を思ってしまう。

才能はあってもプロデュース能力に長けていないと成功しないのは白黒映画の時代から変わらない。何かデジャ・ヴと思ったらアレだ。ギャグマンガ家コンタロウがプロレスを題材に描いたストーリーマンガ『ザ・サムライ』だ。プロレスのテクニックでは誰にも負けないが、ショーとしてのプロレスを見せる事を拒む為にチャンピオンなのにマッチメイクさせてもらえない男。こういう話が人を引き付けるのは誰もが自分の中にある芸術家肌の部分を他人に上手く開帳できない経験があるからだろう。勿論、私にもある。
ああ、印税生活とか絵を売って生計を立てるような生活がしたかったなあ。
私、自覚があるのは、口が立たなかったのである。
口が勃起しない大勢の私のような凡人の皆さまは、この映画を見て、口はともかく、ジェラール・フィリップでも生計が立たないならしょうがない、と溜飲を下げましょう。口が勃起する一部の人の中で、河崎実は口よりもう少し作品に力入れないかな、とかいつも思うよ。

【銭】
午前十時の映画祭料金1100円。
モンパルナスの灯@ぴあ映画生活

2016年11月13日

『きんいろモザイク』を新宿バルト9−6で観て、清々しいほどにテンプレふじき★★★

171184_6
▲主要キャラ5人。

五つ星評価で【★★★高音の連続に頭が痛くなる感もあるが女の子の声は可愛い】
元になる4コマ漫画、そこからのTVアニメ、どちらも未読未鑑賞。
全くの一見さんでいつものように映画に挑む。

基本、ファン・ムービーなので、ファンにしか分からない所もありーの、
それでも、ちゃんと独立して見れる話になっている。
それにしても徹頭徹尾、アニメ声の女の子だらけだ。
とても普通の女子高生活らしいが、設定は共学の筈なのに男子がモブにしかいない。
男子はTVモニターの外とか、スクリーンの外にいるのか。難儀な感じやな。

青春っぽく無駄に「友情の悩み」に胸を痛める小路綾が中々可愛い。
しかし、アングロサクソンの血を受け継ぐ金髪の二人組がどちらも度を越してバカ。
ええんか、それで?

これは本編(TVシリーズ)観てた人は共感を強くして見れるけど、
一見さん的には、他愛もなく似たり寄ったりの顔の少女が
飼い犬が主人に向けるような感情の発露をどうしても抑えきれずに
漏らしまくってるような、表現的にはあからさますぎて疲れる、感じの映画
(ちょっとディスっちゃった)。
なんつーか、バリバリにテンプレで、これ以上ないくらいに小さい作品。というのが結論かな。


【銭】
入場料1200円均一。チケ屋で見かけた前売券も1200円だった。窓口マシーンで購入。ちなみに予告抜いて正味50分。60分割るなら1000円にしてほしいが、業界では何となく60分割るなら底値1200円みたいな線引きを感じる。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
きんいろモザイク Pretty Days@ぴあ映画生活

2016年11月12日

ガラケー充電器買い替え

2016年11月12日 旧ガラケーから新ガラケーへ機種変して以来(2014年.8月)使っていた充電機が故障。外見からソケット側のプラスチックコード部分がささくれ立つ様な感じで中身の実線が見えてしまっている。のと、逆の携帯アダプタ側も見えるべきでない実線が何故かプラスチック抉れるような感じで見えてしまっている。11月10日くらいまではそれでも普通に使えていたのだが、充電動作は変わらないのにいつまで経っても携帯の充電量が増えない状態になる。実際に充電できないので、何時までもこの状態をほっておけない。という訳で、すぐさま電気屋に出向いて同じ充電器(家庭用ソケット→携帯)を購入。
物持ちはそこそこいい(と言うよりモノグサなので新製品を極力買わない)が、
一度故障しだすと、どれも同じくらいに耐用年数越えて故障が相次ぐのか。
ちっ、タチ悪い(「膣、立ち悪い」という誤変換が最低)。
ここんとこ携帯のハードトラフルが多い。
2年経ってるからもう買い替えろって啓示かもしれんけど、
馴れてて使い勝手がいいガラケーじやなくちゃあかんので、
ガラケー使えなくなる近未来(近未来だよなあ、きっと)まではガラケーのままでいい。


『スーサイド・スクワッド』『にがくてあまい』『planetarian星の人』を観て、みんなそれぞれ中々じゃんふじき

同日鑑賞三本を忘れないうちにできるだけ短評で(と書いてから時間が経ってもた)。

◆『スーサイド・スクワッド』トーホーシネマズ新宿5
168284_5
▲やっぱこの娘やねんな、この映画は。

五つ星評価で【★★★つまんなくないじゃん】
かなり酷評が渦巻いてて「あの予告編からそんなにつまんない映画を作れるなんて逆に難しいよなあ」とか「予告編作った人凄く才能あるのか」とか思ってたが、まあ、悪評ほど最悪につまらなくはない。ただ、無条件に「最高!グッジョブ!面白い!」と言うにはあちこちパーツが欠けてるみたいな状態だった。
「ダメ」って人は「みんな悪党の癖して、何あまっちょろい感傷に浸ってやがるんだ」という意見で、バーに入って、みんなで傷を舐めあった挙句、盛り上がって巨悪を倒しに行ってしまうシーン辺りに、悪役としての美学を感じないらしい。奇しくもそのシーンにはこの映画きってのイカレポンチ、ジョーカーは場を共有していないのだけど、彼がその場にいたらそんな甘い言動は一笑にふしただろう。ジョーカーって言うのはそういうキャラだ。まあ「悪役の前に人間だ」ってのもジョーカー以外ならいいんじゃないの? ワニの人なんて「あんななのに人間だ」って部分がチャーミンクな訳だし。
さて、基本こういうビックリ人間大集合映画は好きよ。
銃撃つ人、火を噴く人、水の中ぬろろろろろん、とそれぞれ見せ場が用意してある。
その中でもマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが魅力全開だ。
メインの流れはウィル・スミスのデッドショットなのだが、最終的にはハーレイ・クインのプロモーションビデオみたいな映画になった。ブーメラン男と紐男なんてつまんない役回りだし、鰐くんと火吹き男はまずまずだけど、敵に対する戦力がバラバラなので、ここに頑張ってもらうしかないという裏事情も透けて見える。
あと黒くてあくどい女上司。あーいう人がぶんぶん豪腕を振り回せる状態がアメリカ政府のブラック企業っぷり(下の奴隷労働の上に上がアグラ)を露呈している。

今一つ「ぽわーん」とした感じが漂うのは、ラスボスを倒す時の爽快感が1ランク下だったからかな。ラスボスがやりたい事も凡人の私どもには今一つ分からない感じがありましたし。そのラスボスが操る下っ端とかよう設定が分からなかったり。こういうのは緻密にやらないといかん。にしても、純粋にパワーやテクニックだけ取り出せばラスボスに自決特攻隊は誰一人敵わない筈なのだ。だからこそ、ドカーンと一発納得できる勝ちで終わらせなければいかんかった。多分、そこはジョーカーにご登場願うのが一番納得できる落とし所だと思うのだけど。

まあ、いろいろ問題があるDCブランドだけど、スーパーマンが出てる前の二つよりは、このチンケな悪いのがガヤガヤやってる映画の方が好きだ。

PS 最初に出た横組みのチラシのビジュアルがかっこよかったので、
 後から出た縦組みのチラシのビジュアルは滓。


◆『にがくてあまい』トーホーシネマズ新宿8
168793_3
▲ホモを男装でたぶらかそうというくだらないシーン。

五つ星評価で【★★★川口春奈大好き】
最終的に「どうよ!」という話で言えば「川口春奈好きよ!」としか言いようがない。
原作未読。
適当な生活を送ってる野菜が苦手な川口春奈に何故かいいように扱われてしまう、ベジタリアンのゲイに林遣都。面白い役をリアリティー持って演じれるいい役者になったなあ、と言うか昔からいい役者か。少年だったのが大人になったなあ、だけか。

その林遣都が陰で狙ってる風なノンケの体育教師に真剣佑。
今まで見たどの真剣佑よりも芋い。これはわざとだろうか? 
まあいい。別にホモじゃないから真剣佑が芋だろうが何だろうがどうでもいい。


◆『planetarian 星の人』トーホーシネマズ新宿1
170322_4
ロボットのゆめみちゃんはうざいけど、いい子です。▲

五つ星評価で【★★★泣かせよるのう】
「プログラミング」である事は重々承知しながら、
人の事を思いやれるという事に対して、心がぐっと来てしまう。
今は人が人をなかなか思いやれない時代だから、なおさら刺さるのかもしれない。
そんなの錯覚だと言わんばかりに、プログラミングである事を再三提言されるのに。
やはり、人は人の形をした物に感情を投入してしまう。


【銭】
スーサイド・スクワッド:トーホーシネマズデーで1100円。
にがくてあまい:トーホーシネマズデーで1100円。
planetarian 星の人:トーホーシネマズデーで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スーサイド・スクワッド@ぴあ映画生活
にがくてあまい@ぴあ映画生活
planetarian〜星の人〜@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
スーサイド・スクワッド@或る日の出来事
スーサイド・スクワッド@徒然なるままに
スーサイド・スクワッド@SGA屋物語紹介所
スーサイド・スクワッド@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
planetarian〜星の人〜@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

2016年11月11日

『死刑弁護人』をポレポレ東中野で観て、システム不備だよなあふじき★★★

五つ星評価で【★★★人として正しい】
特集上映「東海テレビ ドキュメンタリーの世界」から一本。
死刑を科せられる被疑者を弁護する弁護士を主役に据えたドキュメンタリー。

弁護が必要な者の所に行って弁護しているに過ぎないのかもしれない。
彼が手掛けるのは「和歌山毒カレー事件」や「オウム真理教事件」など、
大量殺人等から被疑者が死刑になる確率が高い事件。

彼を突き動かすのは使命感とやりがいだろう。
彼は人は更生できると信じているし、
押し付けられた真実が必ずしも事実とも限らないと確信している。

この映画を見ていると、それで当たり前だと思っていた事件の沿革がぶれる。
それがとても面白い。
オウム真理教事件は、麻原彰晃が全くの無罪だとは思わないが、
全ての罪を麻原に被せてしまい、早く幕引きしたいと考えている者がいる、
和歌山毒カレー事件は被疑者は清廉潔癖な人間ではない。
でも、そのパーソナリティーから一文の得にもならない無差別殺人はやらないと説く。

真実が分かると都合か悪い検察や警察。
検察や裁判官はチャッチャッと仕事が片付いた方が良いだろう。
その為に決まった事が覆されるのを嫌う。冤罪事件が減らない筈だ。

『ヤクザと憲法』でもやられていたように、
弁護士の罪を告発し、公判が出来なくする。
そんな汚い手口を常套手段で使うほど、覆されては困る真実がある、と言う事だろう。
膨大な事件を手際よく片付けて社会に安全をアピールしたい権力側(検事+判事)と、正しい判決にこだわるが、その正しさをマスコミを使ってすらアピールが許されない状況の弁護士側が真っ正面からぶつかって、権力を持たないが故に弁護士側がごっつ損してるような印象を受けた。


【銭】
1年有効の5回回数券購入(6000円)したうちの1回使用。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
死刑弁護人@ぴあ映画生活

2016年11月10日

『真田風雲録』『江戸川乱歩の陰獣』を新文芸坐で見て、大味なんやな加藤泰ふじき★★★,★★

特集タイトル「生誕100年加藤泰」

◆『真田風雲録』
五つ星評価で【★★★インチキテイスト高い娯楽映画】
二回目。初見かと思ったら8年前に見てた。
ミュージカル時代劇として有名だが、そんなにのべつまく歌って踊ってはいない。
流れてくるナンバーが中々痛快でダラダラ歌ってるよりは記憶に残りやすいのだろう。
この映画での真田十勇士はゴロツキ。
ゴロツキの彼等が徳川に負けないのは猿飛佐助が超能力者だから。
このサスケの能力の起因が隕石から出る放射能を浴びてなのだから、
怪獣映画の親戚みたいなもんである。『放射能忍者サスケ』とか名打って、
最後に中村錦之助を巨大化させてみたい。
いや、錦之助ではちょっとリアリテイー低いな。
じゃ同じ十勇士から常田富士夫が巨大化するなら、リアリティーあるだろう。
大前均も出てるから、大前均の首から下と常田富士夫の腰から上を
ピグマン子爵タイプに合体して怪獣映画を作れば全然大丈夫だったのになあ
(私以外の観客がダメだから採用はされないだろうけど)。

霧隠れ才蔵が性別変換でお才ちゃんになって渡辺美佐子。なんか顔がボテっとしてる。
なんも考えてなさそうな姫君、千姫の本間千代子の方が可愛いな。

千秋実って、ついこないだ『七人の侍』でかっこいい死に方を見たばっかりだったが、
この映画での死に方のかっこ悪さはなかなかの物。
なかなか、ああ、無駄に死ぬことは出来ない。

それにしても、錦之助のあの服は格好悪いと思うんだけどなあ。


◆『江戸川乱歩の陰獣』
五つ星評価で【★★ひょえー(多くは語らず)】
確か、過去に大井武蔵野館で『盲獣』と二本立てで見た筈なのだが、
見事に1カットも覚えていなかった。
わたし、役者としてのあおい輝彦、甘々でダメだわあ。
最後の真っ赤な部屋、散らされた白い薔薇の花が情事を処理したティッシュのように見えるのはわざとだろうか。


【銭】
新文芸坐会員入場料金、250円安い1050円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
真田風雲録@ぴあ映画生活
江戸川乱歩の陰獣@ぴあ映画生活
▼関連記事。
真田風雲録(一回目)@死屍累々映画日記

PS 二本見て私には加藤泰は合わん感じだ。ベターっとした絵を撮りよるのお〜。

2016年11月09日

『マイマイ新子と千年の魔法』『名探偵ホームズ第5話10話』をキネカ大森3で観て、うんうんドキドキふじき★★★,★★★★

「『この世界の片隅に』公開記念 片淵須直監督セレクション」

◆『マイマイ新子と千年の魔法』
151341_1
▲カタツムリ人間と洋酒女王。

五つ星評価で【★★★良い作品である事は分かっている。でも、物語の閉じ方にちょっと釈然としない物を今回は感じてしまった】
二回目。
とても丁寧に作られた作品である事は分かっている。
パートパート面白い。
でも、物語の閉じ方に今回ちょっと違和感を感じた。それでいいんか?
私はこの作品の信奉者ではないので、違和感を書いておきたい。

物語の主人公は千年の昔を触覚(マイマイ)を通じて感じ取る新子、
助演に都会から越してきた貴伊子。彼女は母を亡くしており、
失った母への憧れは新子が仲間のような大人として慕う教師「ひづる」に結びつく。
教師「ひづる」から名前を貰った金魚「ひづる」は
花嫁になろうとする教師「ひづる」のイメージを加味しつつ、
彼女の中でそっと彼女の母親とリンクしていたに違いない。
その金魚「ひづる」を殺してしまうのは、貴伊子の不注意だ。
貴伊子は母親の香水を金魚に纏わせ、金魚を殺してしまう。
それはあたかも彼女がそれを付けたなら「好かれなくてはならない」
母親の香水を身に付けながら周囲から拒絶されてしまった出来事の再現のようでもある。
肉体の母親の死をぼんやり自覚していた貴伊子は、自分で母親のイメージを再殺する。
この八方塞がりを「嘘」で取り繕うとするのが新子である。
新子は「ひづる」が蘇ったに違いないという。
それは誰もが「ひづるに似た金魚が泳いでいたに過ぎない」事を知っているだろう。
だが、その「嘘」はみなにとって必要な嘘なのだ。みなは「嘘」に耽溺する。
一度、自分達の「夢」を殺してしまった彼等にはもう「嘘」を頼りにするしかない。
そして、その「嘘」に権威を付けるためにタツヨシの剣を使う。
すると、そのタツヨシの剣の権威は、とある事件で失効する。
権威の失効を知るのはタツヨシと新子だけだ。
二人は失効を取り返すべく現実に仇討をする。
彼等の「夢」が現実に押しつぶされてはいけないのだ。
「夢」を取り返すべく、現実に対して現実をぶつけて仇討する二人。
現実には敵わず、現実に慰められて帰る二人。
この時、彼等は現実と折り合いをつけ、「夢」が必要な子供の為に
自分らが「嘘」を押し通す「大人」になる。
だから「(嘘の)ひづる」は見つかる。

「ひづる」は見つかったが、その「ひづる」によって、
もう元の楽しかった理想郷は戻って来ない。
みな、「夢」を細々と燃やしながら、現実に立ち向かっていかなければならない。
無条件に「夢」だけ見ている時期は過ぎたのだ。
タツヨシや新子ほど極端でないにしても、
彼等は生活する中で徐々に大人になっていくだろう。

そして新子は貴伊子が引越ししてやってきたのと同じように
引越しによって、千年と繋がっている世界から出て行く。
ここがよく分からない。何故、出て行かせなければならないの?
新子の輝かしい働きかけによって、貴伊子がすっかり村の女の子になったからか。
そんな前座働きみたいな事を主人公にさせるのか。

根が単純だから、これよりも内省的な物語を冒険物語に変えた
話の線が一本の『アリーテ姫』の方が好きだなあ。
この映画同様、見る機会が少ないからもう細かい事は忘れてしまってるんだけど、
あれも見直したいなあ。

何か刺さらないなあと思って考え直してるうちに、
やっぱり凄い内容をいろいろ含んでそうだなと言うのは分かったけど。


◆『名探偵ホームズ第5話「青い紅玉」』
◆『名探偵ホームズ第10話「ドーバー海峡の大空中戦!」』
五つ星評価で【★★★★嬉しくなる感じにドダバタやのう】
どちらの話も活劇でよく動く事。
『青い紅玉』は盗品のルビーを盗んだ掏りの少女を奪い合う空中と地上の追いかけっこ。目まぐるしい事。少年のようないでたちの少女ポリィが女の子の恰好でも活発でズロース見えまくり。私は一回の変態だが、とりあえずあまりにもあっけらかんとしてアレでは興奮できない。
『ドーバー海峡の大空中戦!』は英仏の郵便事業を失敗させる為にモリアーティーが郵便飛行を妨害する話。ハドソン夫人(=マリイ)大活躍。普段は優雅だが、いったん火が付くと物凄いアクティブなハドソン夫人はオタク少年達にとって理想の相手だろう。これは恋人ではなく、母が投影されているのだと思う。

ともかく楽しいのは脱線しすぎない広川太一郎(ホ−ムズ)と、
悪人の癖に一番人間味溢れる声を出す大塚周夫(モリアーティー)の掛け合いが楽しくてたまらん。

ダ・カーポの歌うOP、EDは放映当時も今見ても全く変わらず似つかわしくない。


【銭】
2016年10月から2017年3月までの間にキネカ大森で3回使える名画座専用回数券を3000円で購入。そのうち1回分を使って鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
マイマイ新子と千年の魔法@ぴあ映画生活
《『名探偵ホームズ』 青い紅玉(ルビー)+ドーバー海峡の大空中戦!》@ぴあ映画生活

2016年11月08日

『若い貴族たち 13階段のマキ』『実録おんな鑑別所 性地獄』をシネマヴェーラ渋谷で観て、ずんずんどんどんふじき★★,★★★

特集上映「鈴木則文復活祭」の1プログラム。

◆『若い貴族たち 13階段のマキ』
13階段のマキ
▲おサイケやのう。

五つ星評価で【★★志保美悦子のかっこ悪さが熱い】
二回目。ただエッちゃんがアクションしてれば成立するだろ、
みたいなコンセプトで作られたお手軽な映画。
「心は貴族」の不良少女集団のリーダー格
「13階段のマキ」を演じるのが志保美悦子。
でっかい「13」柄のファッションがバリバリイケてない。
今の目線で見ると『大鉄人17』チックである。
映画内で常にムッとイライラしてるエッちゃんだが、
彼女の正義観が割と適当なので応援しづらい。

いけ好かない金持ちのお嬢様がいて、
いくら気に食わないからと言って彫り物を入れたりするのはアウトだよなあ。

エッちゃんが主題歌を歌っているが、
映画はともかくこの歌は宇津井健の『スーパージャイアント』級の黒歴史だろう。


◆『実録おんな鑑別所 性地獄』
五つ星評価で【★★★なんかズシーンと重い】
初見。
『女囚さそり』の鑑別所(未成年者)エロバージョン映画。
あからさまに年を取っているのは出てこないが、
若さはち切れんばかりのグラビア女優大挙出演にもならず、
若くて冴えない姉ちゃんがそこそこいっぱい出てくる。
みんな老成してるけど、エロ映画だから適度に熟成してないとあかんので、まあOK。

ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの劇伴が染みる。

芹明香が鑑別所に入る直前に野ションして、
鑑別所から出て野ションするまでの映画。
文明人なんだから野ションばっかしてちゃあかんでえ。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
若い貴族たち・13階段のマキ@ぴあ映画生活

2016年11月07日

『潮騒』をギンレイホールで観て、百恵にキュンキュンふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★百恵ちゃんがかーいーのかーいくないのって、超かーいーよ】
とにもかくにも百恵と友和。

百恵ちゃんが抜群の処女力(いや、処女だろ、どう見ても)。
そして処女の乳首を持つ百恵(映画見れば分かるが、そういうシーンがある)。
ファッションが田舎+名士みたいな妙なファッション。
まだ「女優」というより「子供」な感じが強い。
ホモじゃないけど、友和もいい。友和を見てチンチンでかくしたりはしないが、
普通にいい奴で、こいつなら百恵ちゃんとくっついても許せる。
普通の青年で、しっかりしてて、いい意味で浮ついた芸能人オーラがない。

この二人の清い仲をゴシップで邪魔をするのが都会から来た町女(妖怪みたいだな)
千代子役の中川美穂子。何となくいけ好かない顔だと思ったら、
顔立ちが大島優子に似てるからか。あの顔立ちは好きではないのだ。

ナレーターが石坂浩二だったので、
 「これから93分、あなたの目はあなたの体を離れ、
  この不思議な時間の中に入って行くのです」
と言われ、日の出丸に乗り込んだ友和が豪雨の中、怪獣と出会ったりしないかと
思ったが、当然、そんな事は起こらなかった(起こるか!)。

それにしても「こんな処女と童貞が一番偉い」みたいな小説を書く三島由紀夫ってどうよ! なんてツイッターで呟いたんだけど、まあきっとその辺はどうよって事もないんだろう。


【銭】
ギンレイホール特別企画。一本立てで一般が600円のところ、会員割引で300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
潮騒〈1975年〉@ぴあ映画生活

2016年11月06日

『札幌・横浜・名古屋・雄琴・博多 トルコ渡り鳥』をシネマヴェーラ渋谷で観て、実験精神旺盛やねふじき★★

特集上映「芹明香は芹明香である!」の1プログラム。

五つ星評価で【★★実験的な手法は面白いが、成果は実らず、話としては面白くはならなかった】
仕事帰りに六本木で初日の『ソーセージ・パーティー』を引っ掛けようと思ったら「満席」の目に会い拒絶。急遽、六本木から渋谷まで歩いて飯食っていい時間になったから足を手向けた一本。二本立て同時上映の『濡れた欲情 特出し21人』は時間的に上映終了していたので、これ一本を鑑賞。
「ソープランド」がまだ「トルコ風呂」と呼ばれていた時代、全国各地のトルコを渡り歩き、「トルコ渡り鳥」と異名を取るような風俗嬢たちがいた。まあ、いたんだろうなあ。これが全ての映画。

ドキュメンタリータッチの濡れ場はトルコの泡プレイを延々と解説もなしにずっと流しっぱなし。まあ、それはそれで良しだけど、工夫もなくずっと流してるからダレルはダレルな。しょうがない。オープニングタイトルに記載されている役者は主役の芹明香とヒモの東龍明と、ナレーターの山城新伍のみ。トルコの客役なんぞはみんなノン・クレジットである。

各地を転々とする中で、嬢とヒモが離れたり、仲戻したり。
でも、ドラマ性は薄い。

芹明香の顔は好きな方なのだが、冷静に見てると美しい顔ではないのよね。

ヒモの東龍明は目の奥に小動物的な弱さがあり、ヒモを好演。

ナレーターの山城新伍の明るい若い声はいいのだけど、
アクセントとかイントネーションとかが一部分正しくないっぽい。
(山城新伍が正しい事言ってる信用性が薄い)


【銭】
シネマヴェーラの会員割引+夜間割引で800円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
札幌・横浜・名古屋・雄琴・博多 トルコ渡り鳥@ぴあ映画生活

PS トルコ風呂の外観がいっぱい映るのも今や資料として貴重かもしれない。

2016年11月05日

『SCOOP!』をトーホーシネマズ渋谷4で観て、この主役の物足りなさはあの人に似てないけど似てるふじき★★★

169071_6
▲「いいか、お前をな『週刊宝石』の処女探しに売るからな」
 「え? ムリムリムリムリムリムリムリムリ」

五つ星評価で【★★★福山雅治はいい兄貴だと思うけど、いい兄貴やいい人が決していい役者である訳ではないので、残念ながら、その凡人を主役としてお神輿かついでしまったこの映画は凡作もしくは努力賞的な映画】
映画その物はそんなに悪くない。
でも、主役が輝いてないのである。
無頼を気取って汚して来たら、ただ汚れて来ただけみたいになってしまった福山雅治、
彼の演技が悪い訳ではない。ごくごく普通だ。面白くない。
決して指さすほどにひどくはない。ないのだが、無頼で主役を張るにはまだ数年早い。
『探偵ガリレオ』は「変人」というメタファーが彼に似あっている。彼の引き出しの中に彼自身の素養が入ってたというべきだろう。
今回の「無頼漢」は彼の引き出しにその要素がない。

これが映画自体が駄作で、共演者の演技が争うようにどうって事がないのなら、彼自身のミスキャストがドーンと目立つ事もなかっただろう。
でも、二階堂ふみも、吉田羊も、滝藤賢一も、リリー・フランキーも、
このクラスがみんないいんだから、主役の不在が目立ってしまった。

あっ、ただ、二階堂ふみの「下着はちゃんと見せてますから」という濡れ場は反対。
あそこの尺が妙に長い理由がよく分からない。
それ以外は、二階堂ふみ、表情が凄く全開で良い。

吉田羊は抑えで、滝藤賢一の泣きはトドメ。
そして、リリー・フランキーはもう横綱相撲と言おうか、何て上手いんだ。
また、あの、福山雅治が『そして父になる』の時みたいに、
全部を目の前でリリーに取られる姿を見る事になるとは!
リリー・フランキーが役者としては一番やり応えがある役でしょ。

で、この福山雅治が主役なのに一人地団駄を踏んでるような状況、
似たようなのが合った気がする。で、脳髄絞って、これかと思ったのが
『チャーリー・モルデカイ』のジョニー・デップ。
いや、何か邦画でもジャニーズ系で何かあった気がするんだが。
『大奥』のニノ辺りだろうか?
主役が映画の熱を下げてるような映画、誰か他に思い付いたらコメで教えてください。


【銭】
東宝シネマズのメンバーサービス週間だったので1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
SCOOP!@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
SCOOP!@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
SCOOP!@映画的・絵画的・音楽的
SCOOP!@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

2016年11月04日

『ドロメ女子篇』『ドロメ男子篇』『ライチ光クラブ』『セトウツミ』『無伴奏』5本まとめてレビュー

未レビュー邦画(内藤監督3本+2)ドラマをできるだけ短評で。

◆『ドロメ女子篇』シネマート新宿1
169408_6
▲ジャージだよ、諸君。
五つ星評価で【★★★森川葵!】
森川葵が可哀想で可愛すぎる。
基本、こういう病んだサイドの役が似あうなあ。

人間タイプ・ドロメは怖いが、何をどうしたいのが目的なのかがよう分からん。
モンスタータイプ・ドロメは狙ったチープ感もまずまず、
こっちも最終的に何をどうしたいのかがよう分からん。
女子篇、森川葵以外があまり可愛く撮れてないんは減点。


◆『ドロメ男子篇』シネマート新宿2
五つ星評価で【★★★森川葵をもう一回楽しみながらタブル・アングルもなかなか楽しい】
「青春ダブルアングル・ホラー」と称して、女子篇と同時刻の男子サイドを描く。
やはりまるまる同じ話なので、見るかどうか悩んだが、仕掛けが施してあって
時間軸が女子篇と同様に流れても、話は違う進み方をする。一本取られた。
ラストシーンにそういう意味を持たせるのかという衝撃(見れば分かる)。
話を知ってるから「もう一本目はつまらない」という訳ではなく、
2本見て大きな話が出来上がると考えてもらえばいい。
1本だけでも成立するが、2本見た方が更に楽しめる2本だった。
いやいや、そういう風にちゃんと宣伝せんといかんよ。


◆『ライチ光クラブ』HTC渋谷3
168354_2
▲美は力。
五つ星評価で【★★★独立した映画としては失敗作】
中条あやみが可愛いのであるが、そこに騙されてはいけない。
中条あやみは年相応であろうが、物語を破綻なく成立させる為には
クラブの9人は少年である必要がある。彼等は映画では「青年」が演じている。
「青年」に役柄が変わった訳ではなく(それは作品構造上不可)、
「少年」の役を「青年」の俳優が演じているのだ。
この映画はマンガ→舞台→映画化と言う事だ。
舞台の上では自己申告で「少年」を名乗る事で、彼等は少年として認知される、
そういうルールでいいだろう。
だが、映画のルールはそうではない。見た目通りだ。
髭が生える事を恐れる少年の身体が髭を剃ってるとしか思えないほど成長していてはいけない。『1999年の夏休み』でやったような手法(少女による少年の偽装)を取るか、本当の少年を使うか、舞台版を収めた劇シネマにすべきだった。


◆『セトウツミ』UCT12
168391_5
▲セトやウツミより中条あやみの方が見てて楽しいからなあ。
五つ星評価で【★★★おもろいおもろいちゃんとおもろいのが凄い】
中条あやみ繋がりで。
中条あやみは今の所、これがベストで可愛い。
大事な役でありながら、大した役でないという、とても不安定な役柄だ。
セトとウツミがただ話をするだけなのにちゃんと映画になってる。凄い、つか、偉い。
これはセンスを縦横無尽に振るって出来た可愛い小品。
必要以上に派手で古典的な劇伴がステキ。
ピエロが宇野祥平とは思わんかった。


◆『無伴奏』目黒シネマ
168893_1
▲文芸痴話喧嘩。
五つ星評価で【★★璃子ちゃんの濡れ場が美しくない】
池松壮亮繋がり。
見終わってピンと来なかった。
あの人とあの人が実は思ってて、という筋立ては分かるのだが、
そんなにリアルにそうなんかなあ、みたいに思えてこない。
『セトウツミ』みたいに、セックスしない青春にしておけば、傷口も小さかったのに。
璃子ちゃんは脱いだり、濡れ場やったりするより、生活感のない服着てる方が似あう。


【銭】
ドロメ女子篇:シネマート月曜メンズデーで1100円。
ドロメ男子篇:シネマート、ポイント10回分使用で無料鑑賞。
ライチ光クラブ:テアトル会員割引で1300円。
セトウツミ:ユナイテッド会員ポイント2回割で1000円。
無伴奏:ラスト1本割引で900円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ドロメ【女子篇】@ぴあ映画生活
ドロメ【男子篇】@ぴあ映画生活
ライチ☆光クラブ@ぴあ映画生活
セトウツミ@ぴあ映画生活
無伴奏@ぴあ映画生活

2016年11月03日

『聖の青春』を一ツ橋ホールで観て、平等について思うふじき★★★

169751_3
▲「怪童」って仇名を付けた人はほんとう「上手い」としか言いようがない。

五つ星評価で【★★★おで、将棋については全く分からんから、こんな評価】
羽生名人についてはビジュアルだけ知ってる。
そんな魔神のように強い人というイメージはない。そら、強いんだろうけど。
東出昌大くんは彼のキャリアの中でとてもいい演技をしてるのだけど
映画の中で彼が魔神のようであるのが分かるように描かれればもっと良かったかと思う。
村山聖(さとし)氏については全く知らない。
ああいう「もそおっ」とした実力者には「来る」ものがある。
実力者ながら、他の事には(自分の生死にさえ)徹底的に無頓着な男を
松山ケンイチが渾身の演技で演じる。いい役者になったものだ。
やつれている役なのに、一番簡単な痩せるという選択肢が封じられてるのはキツいな。
この太った状態でLをもう一回演じてもらいたいとか言ったりするのは意地悪だな。

将棋が分からないので、盤面や駒の動きのスペクタクルは感じられないのだが、
盤面で対局を語るみたいな事は極力、排除するような演出だったので、
見てて困る事はなかった。

見て第一に感じたのは「運がない」にも程がある。
劇中、聖役の松山ケンイチは賭け麻雀で勝つ。
恋愛は実らない。
そして、将棋の勝負は滅法強い。

麻雀は技量もあるだろうが、運に左右され、必勝できる訳ではない。
だから、将棋の対極、息抜きとして麻雀を楽しめたのだろう。
恋愛はスタートラインでハンデが多すぎる彼は夢は見るけど諦めて踏み出せない。

将棋は運もハンデも関係ない。
同じ土俵の上で、同じ条件で殺し合う対等の関係。
その唯一、実力が全てと信じていた将棋から、
手足をもがれ彼一人がハンデ戦にさせられていく聖の姿が居たたまれない。
周りの物が支えるといっても、将棋そのものについては支えられない、限度があるのだ。
彼一人が平等の大地から足を引っ張られ下半身泥沼に埋まってるような状態で打つ。

奨励会近辺の役者が良い。
リリー・フランキー、染谷将太、安田顕、柄本時生。
大声を張り上げない鬱屈した染谷将太よし、このくらいの脇で美味しく使いたい。
万能のジョーカーカード、リリー・フランキーはどんな役でも合う。
今一番、役者じゃないのに多くの映画に出て、役者以上に上手い演技をするタレント。


【銭】
購買禁止の試写状をチケ屋で500円で購入。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
聖の青春@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
聖の青春@あーうぃ だにぇっと

PS 古本屋の女の子、可愛かったけど誰や?
PS2 さとしんと・せいや

2016年11月02日

『ほんとうにあった怖い話2016』をユーロスペース2で観て、なかなか好みふじき★★★★

171204_2
▲今回入手できなかったのチラシ裏。
 一週間限定レイトは見に行くのもキツイ。チラシもGETできひんかった。

五つ星評価で【★★★★5編からなるオムニバスだが作品毎の差がある。もう少し時間をあげたかった】
ホラー映画を見終わった後「全然怖くなかった」と言いながら帰る人がいて、若い人ほどそういう事を言いたがるように見えるのだが、出あうとゲンナリする。本当に怖くないのかもしれないし、虚勢を張っているのかもしれない。そこは分からない。だが、どっちであったとしてもそれは言ってほしくない。そんな事を近くで言われるのは不機嫌だ。牛丼屋に入って舐めるように完食しておきながら「不味かった」と言って帰る客がいたら、美味かった自分はゲンナリするだろう。それと同じようなもんだから、周りに気を使って「怖くなかった」などと自慢げ、もしくは不満げに言うのは止めてもらいたい。
大体、「怖くない」事が偉い訳ではない。怖さに対して鈍感なだけであると思ってしまう。「怖い/怖くない」は学習や見識によって範囲が広がる物なので、怖がらない事は単に製作者側と鑑賞者側のチャネル波長が合わない程度に考えてもらった方がいいと思うのだ。

私は怖かった。叫んだりはしないし、失神したりもしないけど。
「ドン」と起こるショックシーンばかりが恐怖でもないし。
って事で、みんなの為に、というより私の為に「全然怖くなかった」と言いながら帰るのは止めてほしい。
私、この監督の恐怖に対する感覚はかなり好き。
あと、出てくる女性や女の子がみんな綺麗に撮れてるのも凄く好き。

◆『赤いスカーフ』
171204_1
▲志村、後ろ状態。
五つ星評価で【★★★怖いけどショックシーンの特撮が逆効果】
見えるか見えないかの首のない女子高生の姿がとても怖い。
しっかり見せてしまうショック演出はやはり作りもの感が出る分、怖さが半減する。
川に幾つもあるスカーフは怖いが、何故、川なのかは分からない。
因縁話であるなら、そこは明確にすべきだったろう。
実際に祟られる娘の父ちゃんの不親切感が、いいカウンターパンチ。

◆『風呂』
五つ星評価で【★★★凄く途中でぶん投げちゃってる印象もあるが・・・】
怪談って必ずしも論理的じゃなくっていいので、これはこれで正解。
一つ一つの遺物が何気なく怖い。

◆『民泊サイト』
171204_2a
五つ星評価で【★★★★話の転がし方と絵】
話がそう転がるのかというのと、そう閉じるのかというのとが、上手い。
幽霊譚ではあるのだが、生きている人間の民泊サイト宿泊者が
一番怖いというのも皮肉な話だ。

◆『見ている』
五つ星評価で【★★★絵の強烈さと呆気ない落ち】
女子高生って自分勝手で残酷だ。
そして、何時如何なる時でもそこにいるスーツの男の、いそうな感じが強烈。
ラストのオチはあれやっちゃうと「本当にあった怖い話」を逸脱してしまうと思う。

◆『あたらしい人』
五つ星評価で【★★★気持ち悪い話】
自分が年を取って、テクノロジーが進化してくると
こういう話に実感が感じられるようなる。
ノイローゼの延長上の話ではあるのだが、
これが実話であるとしたら、実話である事、
それが投稿されてきた事の病み具合が一番怖い。
そこまでのリアルを感じ取れなかったのだが、
そういうノイローゼにかかってる人が近くにいそうとか考えると、
メタな意味合いで一番怖いかもしれない。


【銭】
ユーロスペスース会員割引で1500円→1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版ほんとうにあった怖い話2016@ぴあ映画生活

2016年11月01日

『HiGH&LOW THE RED RAIN』を東宝シネマズ渋谷4で観て、なかなか無国籍やんふじき★★★(ネタバレ気味)

五つ星評価で【★★★ともかく感心したのは今時の話でない事】
こんな中坊が受験勉強逃れるために徹夜で書いたような脚本をよう映像化したな(一応褒めてる)。なんつか、ベタベタなんである。
枝葉は付いてるが恥ずかしいくらい単純なリベンジもの。
チラシに書いてあるコピーが見終わってから
「えっ、そうだったの?」って二度見させられる。

最高で最強−雨宮兄弟の心震える感動STORY

なんだよ、これ、昭和かよ。1970年代かよ。
っつか、こんなコピーで客は来ねえだろ。
それに「感動STORY」なら動物くらい出そうよ。
って事で、こんなんで集客できるハイ&ローのお客は全員、日本語読めない奴らに決定。
いや、小学生からグレちゃって漢字とかを一切読めないのかもしれん。

○○で○○−○○○○の○○える○○○○○○○

凄い客層だ。実際、ムチャクチャ女性が多かったがレディースには見えなかった。
でもみんな、腹にサラシを巻いて、いつでも特攻できるようにしてるのかもしれん。
と言うより、チラシとか見て来る訳じゃないんだろうなあ。

雨宮兄弟はバカみたいに強くて、ミステリアスだけど、人と成りを見るとバカ。
たいへん美味しいキャラで、どんな話でも違和感なく吸いこめる親和性がある。
でもだからと言って、こんな猿でも書けるようなリベンジ物をやるとは思わんかった。

170941_2
▲団子三兄弟もとい雨宮三兄弟。

雨宮兄弟長男 斉藤工
 髭面がなかなか似あうじゃん。ちゃんと兄弟の長男に見えていい感じ。
 正編映画のAKIRAと全く同じような役回り。いいんかそれで?
雨宮兄弟次男 TAKAHIRO
 爽やかジャニーズ系を目指したのに焼肉が好きでメタボで失敗したみたいな外観
 この人のトッポイ感じが三男の基本いつもムッツリと相まっていいコンビ感が出てる。
雨宮兄弟三男 登坂広臣
 ムッツリ。目がキツい。ミシェル・ロドリゲスが男だったらきっとこんな顔。
 正編映画見てて途中まで、自己を律する姿勢が強い事から
 こっちの方が兄貴かと思っていた。TAKAHIROの方が明るく不器用、
 登坂の方がムッツリ不器用、という役柄なのだな。
 今回の映画で長男・次男との血の繋がりがない事が明かされた。うわ、叶姉妹っぽい。
この三兄弟は冒頭自分達のチェイスで果物屋が被害こうむっても果物一つ買ってチャラにした辺り、なんか人の痛みが分からない都合いい正義漢だなあ、とか思ってしまった。そんな事言うなら『HiGH&LOW』自体見れたもんじゃないんだけど。基本、トラブルの際の一般人への被害はウルトラマンで怪獣が暴れた際と同じように天災扱いになるとしか思えない。

170941_12
▲エロいカットも欲しかったな。エグザイル観客的にそういうのNGなんだろうけど。

通りすがりの被害者 吉本実憂
 いや、本当。ムリヤリ被害者になって、話に食い込んできた感じ。
 彼女自身が何をするでもなく、逃げ回って、他人に頼って、
 困った事態になると泣き叫んで他人を非難したりもする、
 割と性質の悪い役柄なのだけど、吉本実憂が演じてると、許せてしまう。
 泣きつく相手が雨宮兄弟でなく、正編に出てた女衒集団DOUBTだったら
 お子様たちには見れない大変拡張正しくない映画になったろうに残念だ。
 役柄としては「女性」ではなく、父を失ったばかりの「女の子」で、
 性的な記号は一切ない。いや、そういうの出していこうよ。
 タンデムの後ろに乗らせたら「おまおまお前の乳首が当たるからさああああ」
 くらい登坂くんに言わそうよ。

170941_13
▲昔は爽やか大明神みたいな感じだったのになあ。

悪い人石黒賢
 ドラマでテニスルックでならした感のある石黒賢も遂に悪い人か。
 流石にテニスルックではなかったし、爽やかでもなかった。
 そうだなあ。テニスルックで悪役演じるのはムチャクチャ難しいだろうからなあ。
 爽やかな悪役は見て見たい気がする。キラっとか白い歯が光ったりするの。
 「決意」がどうのこうののよく分からない理由で白い服着せて
 銃持って無制限にガンガン撃ちまくる子分が100人くらいいる。
 これで素手で戦う雨宮兄弟にコテンパンにやられてしまうのだから、どうかしている。
 彼等の持つ銃は敵が至近距離にならないと撃てないみたいな制約でもあるんだろうか?
 一本の映画中、ずっと戦っているにもかかわらず、根本的な対策は何もなし。
 そんなん中距離、長距離から撃てばええだけやん。
 命中率は下がるにしても、それを補う数がいるんだし。
 いや、あれ、数がいるだけでお金かかるから実砲使ってないのか。
 それだったら弱い理由は分かる。
 一生懸命組の為に働いてるのに、ニート予備軍みたいな兄弟に
 ボコられまくる部下たちが不憫でしょうがない。

ちなみに今回の騒動の大元になったUSBメモリ
(悪い人はそういうの作っては奪われる)
ラスト近くでTAKAHIROが「一番、信頼できる奴に渡した」と言ってたが、
TAKAHIROから見て登坂広臣は一番じゃないんか、と咄嗟に思った。
やっぱ「血」が違うからなあ(いやいやそうやないやろ)。

同じくラスト近くヤクザ側に出てきた新しい人は、
癒し系をかなぐり捨てた感じの昔に立ち戻ったみたいな演技で良かった。
(元々そういう系の演技の人だし)

ところで、チラシに

「ラストシーンがいつまでも心に残る感動作だ。」

って、書いてあるんだけど、映画のラストって雨宮兄弟がアイスしゃぶりながら、互いのアイスくれよおってジャレあってるとこだった筈だけど、少なくとも俺はあれを見て感動したりはしないという事は表明しておきたい。サラシ巻いた隠れレディースの皆様が雨宮兄弟のように拳で俺を殴りつけに来てもそこは変わらない。そう、断言できる。いや、来てもらいたい訳じゃないけど………サラシだけ身に付けて他、何も着用しないでくれたら、来てもらってもいいかな。


結論:いろいろ突っ込んだんだけど、その突っ込みも含めて、リアルな話とはとても思えないファンタジーを日本国内で撮れるコンテンツとして「ハイ&ロー」は非常に面白いと思う。これを真っすぐな視線で楽しむ人もいて、そういう人はそういう人で構わないけど、そういうのはファタジーの世界に耽溺しやすい若い人じゃないかなあと思う。そういう客層がいる事も含めて、メタなコンテンツとしてかなり良い。


【銭】
額面1400円の前売券をチケ屋で見つけて900円。中々いい買い物でした。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
HiGH&LOW THE RED RAIN@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
HiGH&LOW THE RED RAIN@パピとママ映画のblog
▼関連記事。
HiGH&LOW THE MOVIE@死屍累々映画日記

2016年10月31日

マンガ『ベクターボール 第1〜2巻』雷句誠、講談社コミックスを読書する男ふじき

ちょっと買いそびれていたのを二冊同時購入。
マンガ自体は少年マガジンで連載を都度読んでるので内容分かってるのだが、
単行本でまとめて読むとやっぱり面白い。

ブスを爽快に笑う「おかか」の狂ったキャラと
どう考えても普通の人間に見えない魑魅くんが良い(何も説明されないのが◎)。

でも、アクション場面は死ぬほど真面目。
そのギャップにやられる。


fjk78dead at 10:05| 個別記事コメ(0)トラバ(0)マンガ 

2016年10月30日

『RWBYvolume2』をシネ・リーブル池袋2で観て、男子三日会わざれば刮目して見よふじき★★★

170909_1
▲左からルビー、ワイス、ブレイク、ヤン

五つ星評価で【★★★アメリカ発萌えアニメ第二弾】
アメリカ製の3DCGアニメの続編。
で、前作を興味半分で観て(興味半分で観る率高いな俺)
自分達のやりたい事と、やりきれない分捨ててるところとかが分かって、
好感を持ちながらも、ちょっと中途半端な物を見せられたなと思った。

前回、不足していたのは主に二点。
一部アニメートの稚拙さと、モブシーンなどの興味のない作画への徹底的な省力化だ。
これらの欠点が第二作では補正されていた。
それどころか、稚拙だった歩きのアニメートなどは、
女性が歩く際のヒップの揺れとかをしっかり描き、
マニア(俺)が拍手を送るレベルに達している。
ぷりんぷりん、エロいやらしく歩くよ。
そして影扱いだったモブキャラもちゃんと一人一人書くようになった。
こっちは当たり前だけど、まあ、おめでとうと言ってやりたい。

前回でも発芽していた各キャラへの製作者の思いが、今回は花を咲かせていた。
主要4キャラみんな可愛さに隙がない。
作ってるスタッフの愛情がヒシヒシと伝わってくる。
話がどーのこーの以前のいい仕事である。

難を言うなら(いや言わんでもいいんだけど)、野郎キャラは見た目も似ててつまらん。

今回主要4キャラの推しキャラは変わった。
ルビーから獣娘ブレイクに(無駄に悩む娘って好き)。
全体の中では出番少ないけど、トッポい感じのペニーがやっぱ好き。

次がまた、そこそこ楽しみだ。


【銭】
テアトルの会員割引+曜日割引で1000円で鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
RWBY Volume2@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
RWBY Volume2@だらだら無気力ブログ
▼関連記事。
RWBY Volume1@死屍累々映画日記

2016年10月29日

『GANTZ:O』をトーホーシネマズ日本橋1で観て、ぼいんぼいんだけどええのんかそれだけでふじき★★★

170410_2
▲ロボコン0点!

五つ星評価で【★★★ビジュアルやアクションはOK。ただ薄い】
原作未読。実写映画2本のみ鑑賞。

女の子のおっぱいの動きがリアルすぎて凄い。
やっぱ普通に考えて他にやる事あるやろとは思うものの
「そんなんあらへん」という潔い結論を出したようだ。悪くない結論だ。

まず、描きたい絵があって、それを繋ぐ形で言い訳のように話がある。
なので、それぞれのキャラクターが実に薄い。
関西人は汚い大阪弁を使う人非人が3人と引きこもりチックな関西女しかおらず、
残りの者は偉そうにしていたのに、いつの間にか
その死に際すらクローズ・アップもされず静かに死んでしまった。
ガヤとしての存在を全うしたつーか、何つーか。

主人公は関西女からひたすら「偽善者」呼ばわりされるが、
この関西女が主人公と似た境遇なのに、主人公と逆の行動を取るだけのキャラで、
大の大人が恥ずかしげもなく、すぐに主人公になびいてしまうのである。
この映画の中のキャラはみな、大した意見も持たず、流れに身を任せる。
主人公以外は、環境が人間の形になってるようなもんである。
人としての重みや個性が乏しい。

逆に言えばCGキャラに難易度の高い「人間としての重み」みたいな物を描く事を最初から断念して、単に怪物と人間の殺し合いを濃密に描く方を選んだのかもしれない。その本気のビジュアルには酔わされる。それなのに、各キャラの感情表出が微妙でビジュアルの足を引っ張ってたりするのは皮肉な結果かもしれない。

百鬼夜行の妖怪とガンツスーツの戦いは一つ一つ切り出すとどれも面白い。
ただ、ラスボス「ぬらりひょん」を退治した跡地から出てきた悪鬼みたいなのが、
「実ぬらりひょん」なのか、その辺の関連性が分からない。

あと、画面のトーンが暗い。明度が低いというか、
ジメっとした夜の空気を表現する為に、全体もやがかかったような処理が施され、
見ていてストレスが溜まる。もっと「銀残し(フィルム撮影・現像の手法。コントラストをクッキリとさせる)」みたいに強調すべき物を明確にすればいいのに。実に全体「のぺっ」としたゲーム画面みたいなんである。


【銭】
東宝シネマズ会員サービス週間で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
金メダル男@ぴあ映画生活
GANTZ:O@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
GANTZ:O@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS エンドロールの曲がムチャクチャ、ハイテンションで、
 あのテンションで本編も見たかった。
PS2 黒い球体にパンツを穿かせて『PANTZ』でも、おでは構わないぜ。

PS3 ツイッターでフォロワーさんと話してるうちに気づいたのだが、
 行儀のいい東京チームにも、行儀の悪い大阪チームにも、
 覗き見して状況を伺う彼女にも、もちろん百鬼夜行にも、
 登場人物の誰一人として感情移入(没入と言った方がいいか)できるキャラが
 いなかった事が面白さを損なっているのではないか。



2016年10月28日

ガラケー電池交換

2016年10月27日 旧ガラケーから新ガラケーへ機種変して以来(2014年.8月)、
初の電池交換。
バッテリー疲労で出先で電池切れる切れる。
切り替えた後、まだフル充電してないから、
本当に状況が改善されたのかは実はまだよく分からん。
あまりダメな理由がないから(フリーメイソンの陰謀とか)
多分、夜が明けてからはごく普通に持ち直して使えるだろう。
料金はドコモポイントで賄えたので発生せず。
しかし、あかんなるのは1年程度と聞いてたから2年2か月もよく持ったな。



2016年10月27日

『金メダル男』をトーホーシネマズ日本橋3で観て、どーにもあかんねんふじき★

金メダル

▲ネットで拾った写真。多江ちゃんが一番っす。

五つ星評価で【★面白さにグッと来たかったんだけど】
ほとんど笑いの波がやって来なかった。
主人公がそこそこ珍妙な出来事に巻き込まれるのだが、何でだか笑えないのだ。

何だろう、ボケに対してツッコミが足りないのだろうか。
形式としてはボケる事態に対して
ウッチャンによるナレーションが静かに落とす形になっているが、
これが話を「納得」させるだけで「笑い」としてほぼ機能していない。
笑わせるつもりはないのか? 
なら笑いでいっぱいに見えるようなビジュアルの宣伝は不誠実だろう。

主役を演じた内村光良、知念侑李ともずっとニュートラルで感情を大きく表すタイプではないので、感情は主に周囲の人間が色づけていく事になるが、その周囲の人間が主人公に対する「プラス」の感情をほぼ持たない。
これはキツイ。
そんな状態にも関わらず、主人公はその性格から釈明さえさせてもらえないのである。
周りが冷たいのなら、冷たさを跳ね除けるような強いキャラにする必要があったのではないか。そういう強いキャラ(ナンチャンだったりして)にしないのなら、微かな感情でも観客に伝わるようにもっと親切丁寧に主人公の心情を汲み取ってやるべきではないか。その辺がどっちつかずだったと思う。観客には主人公の「どんな賞でも一等賞」になりたいというモチベーションは「設定」である以上に伝わらないし、その獲得すべき一等賞の数も山のように用意されていなければ、獲得できなかった一等賞(挫折)の数も山のように用意されていない。チャレンジャーとしての一等賞の数が少ないので、主人公は漫然と生きて、漫然と何もなしえず、たまに一等賞関係に寄り道みたいな人にしか見えないのだ。

客演者が人脈を使ってワラワラ出ているのは楽しい。
でも、ほぼ出てるだけだ。
ウッチャンは女好きなのか(男好きではなかろう)、女優は小さな役でもなかなかいい。
一番いいのはやっぱり木村多江。
木村多江の酔っぱらいの演技は、ここだけは見に来てよかったと思った。
木村多江きっちりスーツとメガネがかわいくてかっこいーな。
ああもう木村多江と添い寝したい。

部活の後輩土屋太鳳は短くて設定も何もない役なので今回はOK。
土屋太鳳アンチの私になかなかいいと思わせるのは偉いかもしれない。

水泳部の先輩って上白石萌花ちゃんか。あの上白石萌音ちゃんの妹さんじゃないか。
って視点でもう一回水着をいやらしい視線で舐めまわすように見つめなおしたい。

アイドル役は清野菜々か。いい感じの無駄遣い感がある。

謎の美女、山崎紘奈。あーもーでっかい身体だけの水商売に馴染むっつか、
もうちょっと生活のランク落としたら風俗で働いていそう感があって、
クズとしてぐっと来た(来るなそんなんで)。

劇団の先輩、森川葵。なんか演技らしい演技をつけられない所が森川葵らしい気がする。
凄い濃い密度で役にハマるか、凄い薄い密度で役が横を通り過ぎてしまうか、
この人は二つに一つで今回は後者な感じ。

長澤まさみ、柄本時生、宮崎美子、手塚とおるは安定してていい。
柄本時生は刺身包丁持ってキレて大暴れしたらすぐに映画一本作れそうな外観がいい。
手塚とおるとか全く繋がりがないのに夜の繁華街で山崎紘奈の乳揉んでそう。

鶴瓶は安定してるってよりはグルーの東京弁以外は
いつも素の釣瓶だから、可とか不可とかはない。

ムロツヨシはこういう毒にも薬にもならないような映画(ひどいこと言うな俺)には、実に向いている。そういう毒にも薬にもならない空気に同調して一番違和感がない。

ウッチャンが映画に向ける情熱は拍手を送ってあげたいのだけど、
やっぱり監督に向いているとは思えない。
何か別のやり方で映画に絡んだ方が良いと思う。


【銭】
東宝シネマズ会員サービス週間で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
金メダル男@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
金メダル男@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 銀メダル男、銅メダル男と三人でサンメダリオンで悪を倒せ。

2016年10月26日

マンガ『上野さんは不器用 第一巻』tsugeneko、ヤングアニマルコミックスを読書する男ふじき

ごくごく普通に面白いのだが、
好きな男の子に好かれるために
(と言うか好きな男の子に性的な目で見られたいが為に)
ギリギリな事をやって自滅してしまう上野さんが痛々しくて
どうも気軽に見てられない。

マンガは「気軽に見れる」事がある意味、武器なのだから、
どーにも、うーんと唸ってしまうような状態に陥っている。

fjk78dead at 23:47| 個別記事コメ(0)トラバ(0)マンガ 

2016年10月25日

『雲のように風のように』をギンレイホールでそうやったなあふじき★★★

五つ星評価で【★★★主人公に共感できない】
主人公の銀河は容貌的に美しくもなければ可愛くもない。
彼女は子供であり、子供特有の大人をイライラさせる無分別を持っている。
ともかく子供なのだ。成長していないかと言えばそんな事はなく、
作品の中で、ちゃんとした意見を言えるようになってはいく。
だが別に作品はその成長を描く事が主眼になっていないので、
突然ませた事を言うように見えてしまわなくもない。
彼女の声は佐野量子。上手くはないが、目くじら立てるほど下手ではない。

銀河の相手、皇帝のコリューン。
演じるのは市川笑也。こっちは明確に上手くない。

皇帝コリューンの姉に今をときめく高畑淳子。
普通。アニメなのでご尊顔の拝謁は不可能だが、若い時があったんだなあ。

革命勢力の参謀コントンに小林昭二、上手い。上手い事がハッキリわかる。

話全体は「長く数奇な物語+青春学習塾」みたいで悪くない。

この作品はもともとテレビ用に作られたCMのない長編アニメで、
初見はテレビ放映時にライブで見てる。
その時には配役陣の上手い下手とかは特に気にならなかった。
テレビってソフトの芸術性を磨り潰し、批評眼をゆるくさせる機械だ。

だから「映画」に近い「映像ソフト」は
映画館で上映されると、テレビモニターでは感じられなかった情感を得られるだろう。
いい部分が高まると同時に悪い部分も強調される。
両刃の剣かもしれない。
とは言え、映画よりTVの方が後に出来たのだから、
その点について文句を言われる筋合いはない。


【銭】
ギンレイホール特別企画。一本立てで一般が600円のところ、会員割引で300円。

2016年10月24日

『七人の侍』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、そら面白いだろよふじき★★★★

114627_3
▲映画観た後だと、でっかいアップの二人は野武士っぽいなと思う。

五つ星評価で【★★★★当たり前のように面白いずら】
10年に1回くらいのスパンで見直してる。
確か、最初に見たのは公民館でだ(下手すれば16ミリかもしれん)
おもろい。
でも、やっぱ実際の戦いの前にあたる前半部分の方がおもろい。
侍探しでようような侍が選別されたり、少しずつ集まったり、
雲助らしい髭面の男が辛辣な事を言いながら、内心百姓に同情してる事が分かったり、
あと、左卜全の顔の破壊力は凄いなあ。
あんなのどう見てもどん百姓じゃん、反則もいいところ。
勧誘の最初の四人に選ばれているって事は、村でそれなりに人望があるのか?

村オサの顔のアップが強すぎていい。

ラスト13人を越えてからの戦略は実は杜撰。
死に物狂いで来る敵を分断せずに一気に取り込む事はやはり危険ではないのか?
そう言えば死んだ四人は全て種子島で死んでいる。
3丁のうち2丁まで奪っておきながら攻撃に使えなかったのは痛い。
勘兵衛に銃の素養がなかったのかもしれないし、
銃はあったが弾がなかったのかもしれない。
野武士がけっこう重装甲で来ていたから、効果は疑わしいが
弓矢や石つぶてはもっと使われてもよかった。

あと、若武者・木村功に迫るしの、
野武士に捕えられていた利吉の妻の最後など見るにつけ、
お前ら「女なんて怖くてたまらんのだから惚れたりするんじゃないぞ!」
みたいな感じの黒澤の童貞マインドが聞こえてくる気がする。

若くてピョンピョン跳ねる感じの田舎娘しのは黒澤が好きそう。
利吉の妻のあの演技は凄かったなあ(昔、見た時はそんな意識しなかったけど)。


【銭】
午前10時の映画祭価格1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
七人の侍@ぴあ映画生活

2016年10月23日

『ゼーガペインADP』を新宿ピカデリー7で観て、すんげーの観た感ずっしりふじき★★★ @pad299

170802_1
▲とりあえず、こいつが男子水泳部員なんだが、
 男子の水着を見て興奮したりはしないからな。
 というか、あの設定はどこまで大事なのかが
 総集編である今回だけ見てると、よく分からない。

五つ星評価で【★★★ゼゼゼゼゼーガペイン・アダルトぴんくぅ?】
ではないらしい。
元となったアニメ作品は未鑑賞。私、一見さん鑑賞が多いなあ。
で、自他ともに認められた一見さんには大変な作品。

ロボットアニメにハードSFと量子力学を持ち込んだ作品。
そんなん分かるか!(ってほど分からなくはなかった)
そこはやっぱり物語として分かるように構築されているからだろう。

私のツイッター友達SGA屋さんによると

「マジレスすると『マトリックス』です。ただ『マトリックス』では
 まだ肉体があったけどこちらそれすらなく、情報とホログラムでしかないという」


だそうです。

私的に把握した物語は、こう↓

物語は主人公が本当の生活を送っていたと信じる仮想世界から始まる。
この世界はサーバー内に構築された仮想現実であるが、容量的な限界があり、
一定期間を経過するとリセットされ、スタートラインに戻る事になっている。
この仮想世界の上層には現実世界が存在するが、そこでは人類はもう滅んでおり、
それぞれのサーバーをどうするかという二つの勢力が覇権を争っている。
彼等のどちらにも肉体はない。情報同士のぶつかり合いであり、
そこで雌雄を決するのは情報の量的投入。
彼等は自分の身体や死体(いずれも情報)を切り崩して戦い続ける。

やはり、分かったつもりではいるが、あまりピンとは来ない。
自分の現実と遠すぎるからだろう。

仮想世界のループは極ミクロの輪廻ループみたいだ。
そこにはループ(輪廻)に左右されない仏陀(解脱者)がいる。
彼等は仮想世界と現実世界の両方に同時に存在しながら、
世界の構造を変えようとしている。

敵を攻撃する為に彼等自身が情報であるのに、情報そのものを使用するというのには
レゴブロックを思いだした。かって「人」だったブロック(記憶)を組み直して
敵にぶつける。そこにはもう、それが「人」であった痕跡はないのだ。
何かユダヤ人を資源として使用した第三帝国を思いだす。
樽にギッシリ詰め込まれた金歯。あれを資源として抽出する事に内実は似ている。

見終わって、終わったとは思ったが、ハッピーエンドなのかどうかもよく分からなかった。私は単細胞だからハッピーエンドが好きなのだけれど。


【銭】
松竹会員制の前回有料入場割引+ネット割引で1200円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゼーガペインADP@ぴあ映画生活

2016年10月22日

『エンド・オブ・ホワイトハウス』『エンド・オブ・キングダム』を新文芸坐で観て、不謹慎におもろいなふじき★★★,★★★

二本立てタイトル「大統領、あなたを何度でも守ります!」

◆『エンド・オブ・ホワイトハウス』
161571_1
▲ホワイトハウスで遠藤太津朗が殺される映画ではなかった。

五つ星評価で【★★★★おもろいやん】
初見。2013年に見逃した作品。こういうアクション映画を新旧二本立てで上映してくれるような名画座も新橋、浅草、三軒茶屋と閉鎖が相次いで、今でも気を張ってるのはこの新文芸坐くらいじゃないだろろうか。元々、アクション映画は専門館にしかかかりづらいジャンルなのかもしれないが。

特殊部隊に在籍した経験のある(定番(笑))SSにジェラルド・バトラー。
彼が守る大統領にアーロン・エッカート。アーロン・エッカートが大統領かあ。目つきが悪くってどちらかと言うと詐欺師っぽい顔立ちだったのが、『ハドソン川の奇跡』といい、最近立派な役が多くなった。いい年の取り方をしているのかもしれない。
彼等と戦うのは謎の朝鮮人。米軍の対韓国支援を打ち切る事で北朝鮮韓国間の戦争を再開させ、韓国を武装占拠する、ついでにアメリカは気に食わないから全滅させる、という計画的だか、誇大妄想だか分からない策を立てる。ホワイトハウスの占拠計画は堂々としたものだったが、戦いが起これば韓国は北朝鮮に必ず負ける、と言うのは韓国がなめられすぎてる気がする。もっとも、この映画の韓国はテロリストに警護役を許してたり、「やられ国家」としてしか機能していない。
で、このテロリストの統率力が凄い。命をも惜しまないというのもあるのかもだけど、ワシントン.D.Cホワイトハウスに現地集合で車で駆けつけて、プロのSS集団を壊滅させてしまうのである。そんなに入国しとったんかい。ジェラルド・バトラーも彼等の有能ぶりは認めていた。

まあ、でも単純におもろい。
ケルベロスなんちゃらについてはよいアイデアだなと思った。
ハイドラなんちゃらも、よう分からんが強くてよかった。
ヘリに人質運ぶところは頭悪いな。全員、足撃てよとか思った。


◆『エンド・オブ・キングダム』
169722_1
▲大英帝国で遠藤太津朗が殺される映画ではなかった。

五つ星評価で【★★★こっちもおもろいやん(前作には及ばんけど)】
大統領警護の為、イギリスくんだりまでやって来たら、またまた超強いテロリストと戦う羽目になるジェラルド・バトラー。今度の相手は謎のインド人である。えーと、正確な国は分からんけどインド人っぽい。「♪隣のインド人、なにしてるぅのぉおおおおお ズガガガガ!」みたいな感じ。このテロリスト達の息のあったフラッシュ・モブ大作戦みたいな戦い方が面白かった。前回の韓国人、今回のインド人ともども悪い人たちは勇猛果敢。お金の関係かもしれないけど、命を賭けてあれくらい主人公に楯突いてくれるのは人間として尊敬に値する。というか、今回はアメリカを含め西洋諸国さんがドローンで民間人ともども虐殺したのが、事の始まりだからどっちが悪いとも言いきれない。勝った者が偉い。勝てば官軍的な一本。
キャスティング的な問題か、敵の殺された親族との対比を避けるためか、大統領の息子は画面に出てこない。前回の事件以来、精神疾患に落ちて入院して、大統領にあてがわれているのはスマホでしか連絡を取れないバーチャル大統領の息子だったりして(んなこたあない)。この大統領も病みが増えてきてる感じで、前作ではしょうがなしに自衛の為に敵と戦っていた調だったのが、今回は明確な意思を持って自分から応戦している。きっと次回作が出来たら、大統領の方がジェラルド・バトラーより強いかもしれない。いや、ラスボスが実は大統領という方が燃えるか。

見終わって三日目でもう、何も細かい事を覚えていない抜けっぷりだが、見ている最中はともかく面白かった。見終わってすぐ、あれ、でもモラル的には西洋諸国の方がよろしくないよな、と。

いや、ちょっと待て。その前に韓国の首相が来てなかったけど、それは韓国の首相が来ると又、テロリストを連れてきてしまうからか。韓国の前首相の葬式では間に合わなかったのか? いや、時間をかけて準備してたみたいだから韓国の葬式では間に合わないか。時間をかけている間に前作の事件でアメリカが全滅してしまったら「インド人もビックリ」だよなあ。

韓国人、インド人、次に敵になるのはどこの民族だ!?


【銭】
新文芸坐会員入場料金、250円安い1050円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
エンド・オブ・ホワイトハウス@ぴあ映画生活
エンド・オブ・キングダム@ぴあ映画生活

2016年10月21日

『彼岸島デラックス』をシネリーブル池袋1で観て、ご苦労さんとは思いつつふじき★★

170309_1
▲「兄ちゃん、俺のプリン食うたやろ!」
170309_4
▲「食われんのが嫌なら、ちゃんと名前を書いとき!!」

五つ星評価で【★★アクション、アクション、また、アクション(すぎる)】
原作未読、TVシリーズ未鑑賞、劇場映画前作未鑑賞。
てな訳で、前提コンテンツを見てれば楽しめた可能性はある。
登場人物は多いが、何かいるだけの奴らだらけ。彼等だって長期展望のTVなら、それなりに個性を出せるエピソードがあったのかもしれない。けれど、一見さんの私にはそういうのはとんと伝わってこない。

映画始まってザックリ5分で今までのお話をまとめてくれてたのはよかった。
その後、アクション・シーンになり、ずーっと戦いが続くのだけど、それは映画が終わるまで延々と続いて、映画の終了で戦いが終わると言うより停まるのだけど、ふと気が付くとそれで何も話が進んでいないってのは、恐るべきことだ。

主役は白石隼也。仮面ライダー・ウィザード野郎。あれは嫌いな顔だ。
彼の兄貴で好敵手に鈴木亮平。彼一人見るなら別に悪くない。面白くもないけど。
ラスボスが栗原類。栗原類ならではの凄く良いビジュアルと及第点は出せるのだけど、どうにも心に響かない普通な演技。どこかホストっぽい。
栗原類に三人くらい美女がなびいているのだけど、彼女たちは凄くいるだけ。
170309_10
▲中居正広が新宿二丁目でジョニー・デップっぽいメイクをしながらホストしたらこんな感じ。

あと、怪物さん達はみんな出来の良いよい子たちです。

島に吸血鬼を含めて何人の人間がいるのか分からないけど、
大都会のように無尽蔵に人がいる訳でもなし、
あのペースで殺し合ったらすぐさま誰も人がいなくなってしまうと思うのだが。

エンドロール見て驚いたのは監督が渡辺武だったこと。
相変わらず生活の為に映画撮ってるなあ感。
それで面白ければ文句はないのだけど、、、
いやまあ、編集前のTVはおもろいのかもしれんけど。


【銭】
テアトルの会員更新の際に貰った1000円で映画見れる券を使って1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
彼岸島 デラックス@ぴあ映画生活

2016年10月19日

『国選弁護人ユン・ジンウォン』をシネマート新宿2で観て、おもろいのに客入りしてなくて勿体ないなふじき★★★★

171144_1
▲冴えない三流弁護士だけど誠実な感じのユン・ゲサン(左)と、
 相変わらずでかい顔のユ・ヘジン(右)。今回は主人公の先輩で善玉なのだ。

五つ星評価で【★★★★いや、普通におもろいの】
「国家権力 対 三流弁護士」
この構成は傑作『ベテラン』に似てる。
韓国映画は国家権力を描く時、けっこうえげつなく書きよるのと、
基本、韓国映画では「警察=ダメ捜査」だから、
主人公は「検事」とか「弁護士」の方が向くかもしれない。

「あの手この手」に対する「あの手この手」、なかなか見せてくれます。

それにしてもお客いない。映画をやってる事を知らないんだよな。
娯楽性高いんだからちゃんと宣伝すればいいのに、
宣伝媒体が劇場かネットしかないんだろうな。
韓国映画の良作を見て、興行振るわないの見てると、
そのうち持ってこれなくなっちゃうんじゃないかと思う。
ちゃんと力を入れて売ろうよ。
171144_7
▲綺麗どころ。ライター役のキム・オクビン。


【銭】
シネマートのメンバーズデー(火曜日)で、1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
国選弁護人ユン・ジンウォン@ぴあ映画生活

2016年10月17日

『やじきた道中てれすこ』『ターン』を新文芸坐で観て、よきかなよきかなふじき★★★,★★★★

特集上映「人間っておもしれぇなあ 平山秀幸映画屋街道40年記念祭り」の1プログラム。

◆『やじきた道中てれすこ』
146679_1

▲てれてれ、すこすこ歩く三人。いやそういう題じゃないで。

五つ星評価で【★★★9年前って、年を食った私に取ってはそこそここないだなんだけど、こんな落語みたいな人情噺をあまり当りそうな要素も採算もなしによう作ったもんだ(多分、当たってなかったと思う)。流石と言おうか無謀と言おうか、いつも通りと言おうか、うーん松竹】
初見。2007年に見逃した作品。まあ、その時は何か急いで見なくちゃいけない切迫感を感じなかったんだなあ。今回、『ターン』を見直したくて、ついでに感想。後頭部を殴られるような衝撃度はないが、ごくごく普通に面白い。まあ、基本そういう監督だしね、平山監督は。
中村勘三郎、柄本明、小泉今日子というメインキャストは9年前と言えども落ち着きすぎてる。それぞれの実年齢は江戸時代だったら鬼籍か隠居という年じゃなかろうか。ぐらいのキャストを持ってきたものだから、みんな凄く上手いのだけどね。特に柄本明はあまり一人で長時間自分の演技を表に出さない人だから、酒乱の演技とかムチャクチャ面白い。もちろん勘三郎も上手い。一部、『ターン』みたいな展開になる。


◆『ターン』
137548_3
▲ザンギリ頭やなあ。

五つ星評価で【★★★★ああもう牧瀬里穂が人間として美しくって】
2回目。2001年の映画。今はなきワーナーマイカルに1000円で見に行ったような記憶がある。ワーナーマイカル系列でのみ掛かったんじゃなかったか? だからムチャクチャ良作なのにマイナーな一本。

事故を起こして以来、人のいない閉ざされた時間に閉じ込められてしまう牧瀬里穂。
毎日、時間はリセットされ、午後2時15分に戻される。ある日、彼女の元に外界から電話がかかってくる。

もうたった一人の世界に挑む牧瀬里穂が凛として良いんですわあ。
セックスアピールとかじゃなくて、人としてこういうチャーミングで芯が強かったり良かったりする人と一緒に暮らしたい。

中村勘九郎(当時・勘太郎)は忍術を使えない。まあ、そうだ。すんごい普通の役。
画廊の経営者は小日向文世。どこか田村高廣に似てる。
そして一人きりと思っていた世界に現われる男が北村一輝。
抜群の不透明感。抜群の気持ち悪さ。

なかなか座りのいい映画。


【銭】
新文芸坐会員制度入会、入会金と合わせて今回は2000円。会員有効期限1年。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
やじきた道中 てれすこ@ぴあ映画生活
ターン@ぴあ映画生活

2016年10月16日

『高慢と偏見とゾンビ』『少女』『ジェイソン・ボーン』『貞子vs伽椰子』をまとめてレビュー

トーホーシネマズデー+1(山本美月繋がりで巻き込み)をまとめて駆け足で。

◆『高慢と偏見とゾンビ』トーホーシネマズシャンテ1
170109_1
▲「キッコーマンとハイネケンとゾンビ」っての思い付いた。

五つ星評価で【★★★そのゾンビはゾンビではないだろうけど、それでも許せるゆるいゾンビ映画】
原作未読。元になる『高慢と偏見』は同じく原作未読だが、映画化された1995年の『高慢と偏見』、2005年版の『プライドと偏見』は多分、両方見た筈。
徐々に失効していくとは言え、かなり高度な知性がある点で、ゾンビ映画としてはB級と言わざるを得ない。あと、ダーシー卿が自分達の窮地を挽回せんとするが為にゾンビを活性化させる手を打つのもどうかと思う(しかもその手は自分達の窮地の挽回に寄与しないのだ/おいおいおいおい、何の為の一手だったんだよ)。

みたいなゾンビ映画としてのマイナスを抱えながらも、見ていてニヤニヤ微笑を禁じ得ないのは、大恋愛小説『高慢と偏見』に『ゾンビ』を組み込むという、誰もがそんな事やっちゃいかんと即答できる禁忌を織り込んだのにそれが成功してしまっている大胆な着想とストーリーテーリングに敬意を表さざるを得ないからだ。すげえすげえ。

リリ・ジェームス(次女)の剣技と脚線美(見せ方が凄く上手い)に惚れ惚れ。
ベラ・ヒースコート(長女)のお人形さんチックな美麗さもOK。
金持ちの家に日本の戦国時代の鎧甲冑が飾ってあるのもおもろい。
リリ・ジェームス(次女)が野蛮的には無敵なのに、恋にはヘタレなのも可愛いったらない。


◆『少女』トーホーシネマズ六本木1
169509_1
▲物語の大半で着用される夏服よりこっちの冬服の方がフェティッシュ。

五つ星評価で【★★★★「少女」の映画が嫌いな訳がない】
歪な日本の構成要素が少女の周辺に再構成される。
作りものの世界を再構成するにあたって二カ所気に食わない部分があったが(後述)、何とも完成度の高い一本になっていると思う(これも原作未読だが、湊かなえ(一冊も読んだ事がない)の「呑み込めない感じ」が凄く映画に充満している。

役者が素晴らしい。
本田翼のラスト手前までチラリとも可愛さや輝きを見せない
常にカッターナイフを自分の手首の血管にあてがっているような白目の強い演技に
一つ演技の階段、上ったなと感じた。
この錆びたカッターナイフの刃のような感じを出しながら菅原大吉相手に
弱さも見せるという難しい演技をこなしてるのにも拍手したい。

山本美月は演技力がいらない役(失礼)だが、うまくピースが嵌っていた。
びっこ演技に違和感があったが、映画内の展開を見て驚かされた。
でも、それで「上手い感」はあまりない。
この子、顔がゆるくて凄く客を安心させる。
ああもう、俺、女子にバリバリ、コンプレックス人間だから
ビッコひいてる女の子はそれだけで好きなのだ(病んでる俺)。

稲垣吾郎のオーラの消し方が凄い。
普通に市井にあんな感じの人はいそう。
稲垣吾郎ではあるのだが、稲垣吾郎という元の存在をすっと消えさせる。
SMAPの他の四人はそうはいかない。

アンジャッシュ児島は児島らしい役。
でも、案外どんな役をやっても「児島らしい役」で片付けられそうな気もする。
それだけ役を近くに引き寄せてるのかもしれない(基本いつも同じだと思うが)。

本田翼の祖母は銀粉蝶さんだろうか? 
怖い。本当にああいう人を連れてきたようにしか見えない。

菅原大吉も割とああいう人を連れてきて、ああいうブリーフ穿かせましたみたいな感じが漂うのだけど、それでも顔がいつも通りに菅原大吉だから、そこまで怖さを感じない。今まで一度も菅原大吉を見た事のない人がこの役を見たら、本田翼の祖母同様、かなりの怖さを感じそう。

PS 世界再構築において気に食わない部分:
 〇匐,涼蝋の絵が上手すぎる。あれは大人が描いた絵だろう。
 ∨榲塚磴了簓が整いすぎている。
  映画内の本田翼ならダーク系か、もう少し服に無頓着な感じだろう。
  親から押し着せられている清楚な服だとしても、
  ちょっと自分のモノとして着こなしすぎてしまって見える。
PS2 最終的に少女の周囲の大人は突出した障壁が3人、突出した支援者が1人。
 少女の周囲の少女達は本田翼と山本美月も含めて、
 全員、気が狂った悪人だ。それが「少女」と言わんばかりに。
PS3 対比される少年(真剣佑)は極めて常人なのだが、
 それがつまらないと言えば、つまらない。
PS4 監督『しあわせのパン』の人か。攻めた映画作ったな。
PS5 「因果応報」で思いだすのは『少女椿』だったりする。
 でも、『少女椿』の方が体温が温かいイメージだ。


◆『ジェイソン・ボーン』トーホーシネマズ六本木2
169106_1
▲こんな寄り添うような関係性ではない。

五つ星評価で【★★やはり問題は都合の良すぎるストーリー、演出は流石】
もう前の四作はよく覚えてない。人の違う『ボーン・レガシー』は別として
基本、「お前の知らない過去があるから、それを見つけながら問題解決しろ」
みたいな筋でボーンが毎回担ぎ出されている印象。
今回、父ちゃんの謎まで出てくるとは思わなかった。
次はきっと母ちゃんの謎に違いない。
いや、もう、「お前の知らない過去うんぬん」はどうでもいいでしょ。
どれだけ知らされてないんだよって逆に信憑性薄いわ。
今回の話の弱点は「謎を解く事=今の悪漢の悪事を同時に防ぐ事になる」、
こんな都合のいいストーリー展開はあかんと思うわ。
トミー・リー・ジョーンズは手堅い嫌われ役だが、
アリシア・ヴィキャンデルの小さい図体なのに「やり手感」バッチリなのも良い。
アリシア・ヴィキャンデル上手い。納得させる演技を持ってくる。
マッド・デイモンはメリハリを付けようとしてるのか、単に肉体年齢なのか老けた。ちょっとした皺がボーンっぽさを減じてるように思える。
ヴァンサン・カッセルのボーンっぽい作戦員の無敵っぷりはとても面白いのだけど、
オペレーションを彼一人に任せすぎだし、過去の因縁まで彼に被せるのは間違いだ。


◆『貞子vs伽椰子』トーホーシネマズ日本橋1
169346_2
五つ星評価で【★★★★白石晃士の超絶演出力と投げやりなラストに茫然とさせられるカルトホラー】
ともかく、貞子と伽椰子を対決させるという唖然とするようなストーリーテーリングが無理なく破綻せずに進んでいる、天才・白石晃士の手腕の冴えが素晴らしい。気まぐれな天才がラストシーンで物語ぶん投げちゃったのにも唖然としたけど。それで終わりです、で締めちゃいかんだろ。
あの安くて効果の高い大女優佐津川愛美が山本美月とペアを組んで話を引っ張っていくので、貞子パートは大丈夫。大丈夫かしらと思っていた玉城ティナの呪怨パートもなかなか良い。玉城ティナなかなかやるじゃん。
恐怖におののく3人の女の子を並べてしまうと、残念ながら山本美月がジャンルムービー的に大根というのが分かってしまう。普通の芝居では特に気にならないのだが、ジャンルムービーだから、彼女は彼女の演技で観客に恐怖を伝染させなければいけない。彼女が怖がっている演技をしている事は分かるんだけど、観客側がその怖さに乗れない。佐津川愛美、玉城ティナとメリハリを付けるためにそういう演技を充てられたのなら損をしてると思うのだが、何となく山本美月って感情の高低ギャップがあまり出ない芝居をする人みたいなので、おそらくこれが限界なのだろう。

俊雄をマスコットみたいにせず、得体のしれない変な子供に引きずり降ろしたのは演出側のいいプラスポイント。


【銭】
高慢と偏見とゾンビ:トーホーシネマズデーで1100円。
少女:トーホーシネマズデーで1100円。
ジェイソン・ボーン:トーホーシネマズデーで1100円。
貞子vs伽椰子:トーホーシネマズ、メンバー割引週間で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
高慢と偏見とゾンビ@ぴあ映画生活
少女@ぴあ映画生活
ジェイソン・ボーン@ぴあ映画生活
貞子vs伽椰子@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
高慢と偏見とゾンビ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
高慢と偏見とゾンビ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
少女@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
少女@だらだら無気力ブログ
少女@こねたみっくす
ジェイソン・ボーン@ノルウェー暮らし・イン・原宿
ジェイソン・ボーン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
貞子vs伽椰子(2回目)@死屍累々映画日記